日本、ドイツ、インド、韓国の4ヶ国をファイブアイズに加えるための報告書提出を義務づけた法案が国防権限法の最終バージョンから削除された。
参考:미 의회서 ‘주한미군 하한선’ 결국 뺐다…‘파이브 아이즈’ 확대도 제외
日独印韓の4ヶ国を加えた際のメリットとリスクをまとめた報告書だけは読んでみたかったので少々残念
米国の下院が可決した国防権限法(NDAA)の最終バージョンを上院も可決したが、下院案が提案したファイブアイズ拡張に関する法案=日本、ドイツ、インド、韓国の4ヶ国をファイブアイズに加えた場合に生じるメリットとリスクと2022年5月までに報告することを義務づけた法案は削除されていることが確認されたと報じられている。
ファイブアイズとは米国、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージランドの5ヶ国が締結した「UKUSA協定」のことで、一般的に通信、電磁波、信号等を傍受する設備の共同利用や構成国が収集した情報の相互共有を行うための協定だと認識されており、米下院の情報・特殊作戦小委員会は日本、ドイツ、インド、韓国の4ヶ国をファイブアイズに加えた場合のメリットとリスクを2022年5月までに報告することを義務づける法案(便宜上ナインアイズ法案と呼称)を提出、この法案を含む2022年度の下院NDAA案を圧倒的多数(57対2)で可決していた。
しかしNDAAの最終バージョンにはナインアイズ法案が含まれておらず、上院案と下院案を擦り合わせて最終バージョンを作成する過程で削除された可能性が高い。
このナインアイズ法案について元CIAの情報分析官であるアキ・ペリッツ氏は「非常に悪質なアイデアで削除されるべきだ=日独印韓の4ヶ国を加えたナインアイズは秘密の漏洩というリスクと引き換えに得られるものが何なのか不明瞭で個別に締結している軍事情報包括保護協で当該国との情報共有は十分だ」という趣旨の主張を展開、さらに「ファイブアイズは互いにスパイ行為を行わないという側面もあり、この国の政治的指導者は本当にこのような決定を望んでいるのか?」と指摘して、ファイブアイズをナインアイズに拡大すれば限られた見返りのために頭痛の種が増えるだけだと結論付けていた。
彼の主張がNDAAの最終バージョンからナインアイズ法案を削除する原動力になった訳ではないと思うが、米議会内部にもファイブアイズの拡張は不要という考え方が存在するのだろう。
まぁナインアイズ法案がNDAAに含まれていたとしてもファイブアイズの拡張を義務付けていた訳ではないので大騒ぎする必要は全くないのだが、日独印韓の4ヶ国を加えた際のメリットとリスクをまとめた報告書だけは読んでみたかったので少々残念な気持ちもある。
関連記事:元CIA分析官、限られた見返りのため日独印韓をファイブアイズに加えても頭痛の種が増えるだけ
関連記事:米下院、ファイブアイズへの日本、ドイツ、インド、韓国加入を示唆する法案を可決
※アイキャッチ画像の出典:米海軍太平洋艦隊
日本はどう評価されたのかは気になりますよね。
日本のセキュリティリスクを分析した資料になり、政治家や財界人への警告になりそうなので
日本だけでも分析してほしかったな
それを公開したら、現在の内閣大臣以上を警戒していることに触れる可能性高いから、外交的に不味いよな。
先日の自称(?)未来の総理大臣による意図的なテレビ発言を見ると、ルーピーの再来を危惧するよ。見えにくい権力闘争を重視して、よりによってコレを大臣に起用した某総理も不安があるよ。
ファイブアイズに加入することの日本のメリットってなんでしょうか?ファイブアイズなくとも結構情報の共有とかできているイメージがあります
・情報収集力が日本よりファイブアイズのほうが桁違いに高い
・日米同盟による情報共有と比べても扱ってる情報量ははるかに上
・ファイブアイズにはアメリカ以外の国が収集した情報もある
より秘匿性の高い情報が共有される事が予想されるけど一般ピーポーの我々にはそれが一体どれほどの物なのか正確には計れないと思う
ただまぁMI6やらCIAやら偵察衛星やらの日本とは比べ物にならない質と全地球規模の情報戦インフラを持つ彼らのリソースにアクセス出来るメリットは相当デカいんじゃないかな
むしろこっちがテーブルに載せられるものが一体どれだけあるのやらっていう方が気になるね
この話題が出る度に思うけど、ニュージーランドの貢献度って大きいのかなぁ?
情報機関やら偵察衛星やら、突出したものを持ってるの?
アングロサクソン系の英語圏国家として、米英と価値観が一緒だから信頼されているのでは。
米英を裏切らず足並みを揃えてくれると思われているということ。
思ってるだけではなく調べたらいいんじゃないですかね
NZはGCSB(前身組織含めるなら100年単位の歴史がある)とかあるし、そもそもファイブアイズの俗称が付く由来になってるUKUSAは二次大戦時中から米英と一緒に情報戦を一緒にやってた国が結んだ協定
ニュージーランドは対枢軸、冷戦下の対ソから現代に至るまでずーっと一緒に情報戦やってきてるんだよ、通信傍受やサイバー戦では日本よりゃ遥かに「使える」連中だぞ
うろ覚えで恐縮だが、サイバー能力のランキングでニュージーランドは日本よりずっと下だった様な・・・。
取得できる情報の良し悪しよりも提供出来る情報の少なさに絶望感を覚えるのでオミットされて惨めな思いをせずにむしろ安心出来る
結果的に情報収集・防諜関連の法整備・体制整備の必要性の建前になるってのが
日本にとっての最大のメリットかと
ナインアイズは無いんやな
それはどんな情報?
貴方は日本版ボンドですか?
ファイブアイズでは基本情報の共有することはあっても重要情報はギブアンドテイクですけどね…貴方や同僚が命懸けで手に入れた国家を揺るがす情報を「良いネタが入りましたので好きに使ってください!」って、普通はならないので、米英ですら簡単には共有せず交換してます。
まあ、貴方が日本のジェームズボンドだと自称するのでしたら…これ以上は口を出しませんよ。
そんなにむきにならなくても。
貴方だって実態を知っているわけじゃないでしょう?
日韓独は情報流出とスパイ行為できなくなるデメリットがでかすぎて
インドはそれに加えてパキスタンとのバランスが一気に傾くのがまずいと判断されたのかな
あてずっぽうだけどね
裏を返せば、それだけ機密度の高い情報を独占できる大きなメリットがあるからファイブアイズでやってきたんですよ
日本もドイツも盗聴される側だって、例の暴露事件でわかったことだし
アングロサクソン系の英語圏国家以外は、”潜在的なライバル国”と考えているからでしょ。
お互いにスパイしないってのをどんだけ守ってるかは大いに疑問だけど
国家の成り立ちと傾向的に日独印韓をどこまで信頼して心を開けるかって言ったら(日本人の自分から見ても)微妙な気はする
日本の報告書だけでも発表して
日本のスパイをあぶりだして晒して欲しかったな
ニュースにでもなれば国防や諜報活動がいかに国家にとって大事で
日本がスパイ天国かということを国民に示せた
いい切っ掛けになれたのに残念
アングロサクロン連中は、またぞろ世界征服を考え始めたようだ。
最近のアベ元首相の反中挑発発言は軍国主義の亡霊に取りつかれたのか?と一瞬思ったのだが、よく考えてみれば裏でアベを操っているのはアングロサクソンだったのだ。ああ。アメリカは世界から消えてくれないかなあ
非常に香ばしくて良いと思います
お互いにスパイ行為を行わないねぇ
たしかにアメリカが一方的に他の国にスパイしてるだけだからいいのか
岸田政権信用されてないからな
親中派揃いで日米首脳会談も拒否られてる状態
何らかの強い対中姿勢みせないと相手にされんよ
チャイナ贔屓は岸田政権固有の問題じゃないけどな
リンク
何勝手に入るかどうか決めようとしてたんだよw
傲慢すぎるだろw沈没船の米英と一緒に括り付けられて沈むのはごめんだw
中国人から見たらそうなるんだろうなあ
まー当然かな
まあ日本のことだけで限って言えば、日本が得られるものに対して、何を差し出せるかっていう部分に尽きるかな
メリットを提示しない限り、デメリットを覆すことはできない