ロイターは18日「米国がF-16をウクライナに引き渡すことを承認した」と報じているが、在欧米空軍のヘッカー大将は語学研修を受けるため英国にやって来たウクライナ人パイロットについて「飛行経験が殆どない若者だ」と明かした。
参考:US approves sending F-16s to Ukraine from Denmark and Netherlands
参考:Ukrainian F-16 Combat Proficiency At Scale Not Likely Before 2027, Air Force General Says
F-16が実戦投入される頃の戦場環境は現在のもと異なる可能性があり、F-16が大活躍して世論の期待に応える可能性も0ではない
ロイターなどの海外メディアは「オランダとデンマークがF-16をウクライナに引き渡すことを米国が承認した」と報じており、これは機体提供に関する具体的な初めての動きだが、米国はウクライナへのF-16提供を承認したのではなく「ウクライナ人パイロットの訓練が終わればF-16提供に必要な承認手続きを迅速に処理するとオランダとデンマークに約束した」という内容で、本当の意味での承認は行われておらず「政治的な選択の可能性」を残している。

出典:Steve Lynes/CC BY 2.0 英国がウクライナ人パイロットに提供しているGrob Prefect T1を使用した訓練
そのため実際の機体提供時にひと悶着あるかもしれないが、在欧米空軍のヘッカー大将は語学研修を受けるため英国にやって来たウクライナ人パイロットについて「彼らは飛行経験が殆どない若者だ。もう少し(語学研修と平行して)初級飛行訓練を行い、フランスに渡ってアルファジェットで訓練を受ける予定だ。そのためF-16を使用した訓練を年内に始めるのは無理でF-16を手に入れるのは来年以降の話になるだろう。ただ(F-16を扱う上で)比較的簡単に習得できる兵器システムもあるが、F-16編成の飛行隊を創設し、十分なロジスティクスを整え、F-16運用の熟練度を高めるには4年から5年はかかる」と言及。
さらに「F-16がウクライナにもたらす効果は我々が与えている兵器との相互運用性で、F-16はS-400に対する特効薬にならない」と釘を刺しているのが興味深い。

出典:Public Domain AN/ASQ-213
F-16ならMiG-29とは異なりAGM-88HARMの能力をフルに引き出せるため「ロシア軍の防空システムを制圧して前線上空の制空権を確保し、空からロシア軍を叩くことができる」という意見もあるが、これには外部パイロンに携行するAN/ASQ-213(輸出が承認されているのはイスラエルのみ)が必要で、米国が機密の塊と言えるAN/ASQ-213をウクライナに引き渡す可能性は相当低く、そうなるとMiG-29と同じようにHAS(HARM as Sensor)モードでしかHARMを運用できないだろう。
米空軍のブレマー大佐も「S-400の有効射程はHARMの約4倍で、この種の任務をF-16で実行するは根本的にリスクが高く、仮にF-16がHARMを発射後に生き残れたとしてもロシア人は直ぐに移動を行う可能性があり、F-16を手に入れたウクライナ軍がロシア軍のキルチェーンを効果的に破壊するのは難しいだろう」と指摘しており、根本的に「F-16を手に入れてもウクライナ人が持っている戦闘機とやれることに違いはない(細かい違いがあっても決定的な違いを生まないという意味)」と言われている。

出典:U.S. Air National Guard photo by Staff Sgt. Taylor Solberg
海外でも「F-16が提供されれば現在の状況に違いをもたらす」「経験豊富なウクライナ人パイロットなら直ぐにF-16をマスターできる」「5,000機以上も生産されたF-16なら幾らでも提供できる」という論調の記事が沢山あるため「F-16への期待感」は凄まじいものがあり、このまま行けば再び期待が失望に変わるため「F-16に戦況を変える力はない」とヘッカー大将は釘を指しているのだ。
因みにF-16が実戦投入される頃の戦場環境は現在のもと異なる可能性があり、その時期のゲームチェンジャー(最も効果的な兵器という意味)が何になっているのかも不明ため、F-16が大活躍して世論の期待に応える可能性も0ではないが、ウクライナが派遣しているパイロットが「殆ど飛行経験がない若者」という話は初耳だったので本当に驚いている。
関連記事:米空軍大佐、ウクライナ軍に必要なのは制空権の確保ではなく制空権の否定
関連記事:ウクライナ空軍は24機~36機のF-16を要求、将来的には150機程度が必要
関連記事:英国、ウクライナ人パイロットに対する西側製戦闘機の訓練を夏に開始
関連記事:ウクライナ空軍、冬までにF-16は届かないため防空システムの強化が必要
関連記事:ウクライナ人パイロットの訓練完了は来年の夏以降、反攻作戦はF-16なしでも可能
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air National Guard photo by Tech. Sgt. Luke Olson
事前に語学研修だけでもやっておけばよかったのにという話の際に、現役の東側戦闘機を動かしているウクライナ空軍パイロットを派遣しなければいけないから、語学研修させる余裕なんてないと思っていたのですが
どうせ未経験者なら、半年前から語学だけでもやっていればスケジュールを半年短縮できたのでは。。
SEAD任務は、単純に目標にミサイル撃ったら終わりって話じゃないから、素人上がりには厳しいだろ。
HARMをバチクソ警戒していて、HARM撃たれないように、レーダーの電源切ってる対空ミサイル部隊に、レーダー起動を強要させるところまでが、ミッションの一部だから。
これが難しすぎて普通じゃ実行出来ないから、ロシア空軍のSEAD部隊が緒戦でS300狩りに失敗していた訳で。
(その点、ナゴルノ・カラバフ戦争でのアゼルバイジャン/トルコ軍は、An-2とハロップを上手く使って良くやった。)
もともと保有航空機が少なかったのでパイロット数も少なくて、戦士者と戦場に出ている兵士を除くとあとは初心者だけってこと。
パイロットの戦士者は既に相当多いってことだな。
パイロット数がボトルネックになることは予想されたことで、時間が経つほどに経験者は戦士するので、F-16支援の遅れは悪循環を招くよな。
初心者に付け焼き刃の訓練で戦地に出すって太平洋戦争時の日本みたいになりそう…
古い話ですが去年に小泉悠氏か高橋杉雄氏がウクライナは戦闘機不足でパイロットは余っている。
ロシアは戦闘機の数はあるが十分に訓練されたパイロットが足りないと非対称な問題を抱えていると言っていました。
ロシアはバイロットの教育費が不正でなくなった為、訓練時間が足らないとどこかで見た気がします。
ウクライナは貧乏だから戦闘機なんて数を揃えられないですね。
ただウクライナも訓練はキチンとしてたんですかね ?
語学が必要ということなら若者の方が有利ですね。
教官から英語で説明や指示を訓練中に受けても語学が苦手なら何も通じない気がします。
これだと研修は厳しいですね。
即戦力化できないなら、長期的に見て東側戦闘機未経験のパイロットに最初から習得させたほうが効率的という判断ですかね?
F-16云々というより、パイロット人材総量の観点として、明らかにいま自国で新規パイロット育成できなくて、しかも送り先には新規パイロット育成する能力があるんだから、
それなら既卒のパイロット送るより、パイロット候補生送ったほうが合理的だよね、的な判断でしょう。
そんなやり方が効率的なわけがない
東西関係なく戦闘機の戦い方や戦術はがっちり基礎があってその先に応用があるんだから、ベテランPが生き残っているとしたらそっちを訓練した方が効率的
未経験者の一年生を一流レベルまで育てるってのと比べたら難易度も効率も全然違う
そもそも大事なことだけど、未経験者の一年生はいくら訓練したからといって一流のPになれるとは限らない…
どんな分野であれ、知識・経験が下地となる部分があるので熟練者のほうが潰し(応用)が効きます
東側機体とは関係なく、航法・世界の航空ルールといった座学知識や物理法則への理解などなど…
ましてやベテランは高給取りが当たり前(それだけ価値がある)の航空業界において、長期的に考えるからといって未経験(に近い)者をわざわざ選んで習熟させようとするというのは、考えにくいのでは
単純に生き残っているベテランを前線での活動から引き抜けない、あるいはもうベテランと呼べるだけの存在が居ないと考えたほうが自然だと思います
ウクライナ空軍のパイロットって退役したおじいちゃんパイロットを再招集してたのを記事で読んだことある。
彼らを英雄と称えるような記事だったけど。
もう後先何年も活躍できない高齢者にコストかけるより旧ソ連の機体と一緒に消耗させて、F16と若手パイロットに長い目で見た戦後も視野にいれた西側化空軍を作ろうとしてるんじゃないかな。
いっそF-16パイロット経験のある西側外国人を義勇兵として高給で雇って乗せたほうが、一から育成するよりかよっぽど安上がりで早期の実戦投入も可能なのではないかと。
終戦間際の日本みたいになってんな
ベテランはほとんど死んで生き残りは本土決戦用に温存
即成の新兵には簡単な訓練施して特攻
F-16が入ってもこれじゃ成果は期待できないわ
西側諸国が最先端機器をウクライナに提供するのに拒否感を覚えるのは仕方ない事ですね
特にアメリカはロシアに鹵獲されて中国に提供されるのが一番嫌でしょうから。
F16の訓練を受けているパイロット候補生がほとんど飛行経験が無い事は驚きましたが、下手に東側戦闘機の熟練パイロットを送るよりも1から若い子に教導する方が理には適ってそうですね
ただ供与は早くても来年夏以降という話ですし供与される機体もF16 MLU辺りと思われますので余り高度な作戦を期待するのは酷でしょうね…
この話が事実なら、ウクライナ空軍はすでにほとんど壊滅状態であるか、あるいはまったく組織の体を為していないということであり、また受け入れるNATO空軍の方も、本気ではない、ただの形式的支援にすぎないということでしょう。
英語の勉強にしても、小型のプロペラ機を使った操縦訓練にしても、わざわざイギリスに行かないとできない訓練でしょうか?小型のジェット機を使う操縦訓練は、わざわざフランスに行かないとできない訓練でしょうか?
あるいは、すぐにF-16の操縦訓練ができるウクライナ人戦闘機パイロットは、MiG-31BMにあらかた撃墜されて、戦死や負傷をしてもはやいないということでしょうか?
英語の試験でも、プロペラ機の操縦訓練でも、全員が試験に合格するとは限らず、ジェット練習機の訓練で脱落するのもいるでしょう。どうにかF-16の操縦訓練までたどりついても、エレメント・リーダー、フライト・リーダー、スコードロン・リーダーといった編隊長、指揮官の試験に合格するのはさらに先であり、少数です。
もはや完全に一からウクライナ空軍を再建しないといけない、と言っているに等しい話です。そもそも本当に真面目に訓練をする、続ける気があるのかもよくわかりません。
軍事委員の不正の話を見ると、一種の兵役逃れなのではないか、という気さえします。イギリスで英語の勉強をするフリをしていれば、最前線に行かなくて済むからです、
>小型のプロペラ機を使った操縦訓練にしても、わざわざイギリスに行かないとできない訓練でしょうか?
>小型のジェット機を使う操縦訓練は、わざわざフランスに行かないとできない訓練でしょうか?
そうじゃないですか?
何故若手が行くかってそりゃ熟練パイロットはMIGとかSUを操縦させたいでしょう。熟練パイロットをF16の訓練に行かせた間そのパイロットが使ってたMIGやSUをどうします?他のあまり慣れてないパイロットにやらせます?防空網に穴が開くと思いますね。それなら熟練パイロットは今まで通りMIGやSuを操縦させ若手に時間をかけて新たな機体を覚えさせた方がよっぽどいいでしょう。あとわざわざイギリスに〜云々その国でもパイロットの養成訓練は今でも行ってるんですけどね。その貴重な訓練に穴を受け行かせてるんだから普通でしょう。そんな予備が大量にあるというわけでも無いのに。
単に戦時下で新人のパイロット教育は国内では困難だからでしょう。
座学だけならともかく、飛行訓練になると撃墜されるリスクもありますし
さらに言えば味方防空の邪魔になる可能性もあります。
各国の通常の教育訓練の隙間を利用させてもらうわけですから
短時間で行うなら、訓練段階に応じて各国を転々とするのも仕方がないかと。
転々とすることは、NATO側も調整を本気で考えている証では
それに徴兵逃れではなく、志操堅固で愛国心がありロシア占領下に親族がいないこと等
ウクライナ側で既にパイロット志願者を調査し対象者を厳選しているかと。
パイロットは民間でも1万時間の飛行時間でようやく一人前です。通常10年はかかります。
一から戦闘機パイロットを育てるということは戦争に間に合う見込みは確実にないということです。
首都上空のパレードにでもF16を使うつもりなのでしょうか。リソースの無駄です。
民間機なんて移動時間が大半・・・民間機の飛行時間とは違うと思うよ・・・
戦闘機パイロットに向いていりゃ500時間も飛んでりゃ普通に戦闘機パイロットになれる
戦闘機で2000時間も飛んでれば超ベテランですな・・・
貴方は自分が500時間で戦闘機パイロットになれると思うの?
空自ならT-7で60時間、T-4で180時間で実機での戦闘機操縦訓練に移りますので「戦闘機乗り」になるまで計240時間ですね。
操縦訓練中は訓練生でまだ戦闘機乗りじゃねーよ、と言うなら実機での訓練100時間を足しても340時間。
500時間なら普通に戦闘機乗りになってる計算ですね。
自衛隊の場合の話ですよね。
飛行時間というと分かりにくいのですが、その飛行時間たとして、ルーキーとして部隊配備されるには、最短で4、5年かかるわけですよね。
簡単に言うと、4、5年ですかね。
どういう計算でしょう?
340時間に4年掛けてたら自衛隊航空従事者の最低限必要な年間90時間にも足りなくなりますが…
航空自衛隊のHPを確認しました。
航空学生で学ぶ座学期間を修了したとして、飛行準備過程12週~31週+練習機による飛行訓練約80週+F15による実機訓練35週とあります。
最短で2年半でルーキーとして配属です。
的確なコメントありがとうございます。
自衛隊の場合ですが、
おっしゃるように、航空学生の課程を終わった後は、127週の課程ですね。年にすると確かに2年半ですね。
しかし、これは、休みや訓練地の転勤その他が入っていないぶっ通しの講習時間みたいなので、実態は3年でしょうね。
私は全くの素人が自衛隊に入ってF15のパイロットになるまでと計算したので4、5年と言いましたが、このウクライナ人たちはそもそも航空学生終了程度と考えた方がいいですね。
ありがとうこざいました。それでも操縦未経験だと、やはりある程度の年月はかかりますね。(戦時の速習教育や逆に先に英語学習の必要とか、プラスマイナスはあるでしょうが)
年月を問題にしたのは、単に飛行時間だと、240時間なら10日じゃないか、たいしたことではないと私のような素人は錯覚する可能性があるからです。
しかし、操縦したことがなければ、年単位の期間がかかるということのようですね。それで、多くの人は経験者の機種変更かと無意識のうちに思っていたわけですね。
HPで簡単に確認できるのに何で
>パイロットは民間でも1万時間の飛行時間でようやく一人前です。通常10年はかかります。
一から戦闘機パイロットを育てるということは戦争に間に合う見込みは確実にないということです。
なんてお書きになったんです?
民間機の数字としても近年の実情とはかなり乖離がある様ですが…。
返信ありがとうございます。
旧日本軍でも飛行機を操縦したことのない全くの素人が零戦のパイロットになるまで、何年かかかっていたと思います。
それと実は以前に、「自衛隊に入隊してF15に乗るまでには最短で5年くらいかかると思う」という話を聞いていたので、ネットで確認してみました。
たまたま見た課程の場合、全く素人の場合、座学等を含めて規定の学習時間は232週が必要でした。日にすると1624日で月にすると54ヶ月で年にすると4年半です。
実働日数のようで、休みや訓練課程に必要な転勤等の雑務があればそれらは入ってなく、課程を休みなくずっと続けた場合だと思います。また、もし防衛大学などに入ったら、そういう期間は含まれていません。
その中に、練習機の課程やF15の課程もあるので、おっしゃつた飛行時間等は、もちろん、この中に入っているはずです。
ネットで適当に確認しましたし、何か私が大きな勘違いをしている可能性あります。ただ、以前に聞いた話と符号したので、そうだろうと思って書きました。
また、私のような素人には分かりにくい飛行時間でいうより、実際の年数を示す方が、このトピックスの問題意識に合うと思ったからです。
つまり、問題としていることについて、例えば、480時間でいいというと、20日で終わるのか、たいしたことではないな、というような感じを持つ方もおられるかもしれないと思って。
もちろん、機種の変更とかでなく、全くの素人の場合の平時の自衛隊の場合です。
「飛行時間」の話をしてるのに勝手に「自衛隊入隊からの期間」にすり替えて話をややこしくして勝手に混乱されても「知らんがな」としか言いようがありません。
下でも書きましたが今回の記事の訓練生は「飛行経験がほとんどない」なのですから初飛行は済んでいる=そこまでの過程は終えてるんです。
なので入隊からの年数云々は関係なく、単純に飛行時間で考えればいいんですよ。
1.初飛行がすんでいるかどうかはわかりません?
2.このトピックの場合は、F16が運用されるまでにかかる期間が主題です。それで既存パイロットの機種変更の訓練でなかったので意外だということです。
3.そのため、飛行時間で議論するより、年数で議論する方が多くの人にわかりやすいです。(それは私の個人的な考えで、自衛隊の場合の、その飛行時間なら何年ですねといったのです。ちなみに民間機のことは言っていません)
4.結論は、自衛隊の場合は、一般人の場合は5年ほど、航空学生卒業なら3年ほどですね。
初飛行前なら「飛行経験すらない」と述べるでしょう。「ほとんどない」とは言葉の意味が全く異なります。
戦闘機パイロットは4000時間も飛んだら表彰モンですが…
仮にF16が早期に提供されてもS400が機能しているロシア軍相手に劇的な効果はない事をウクライナ自身が承知しているのでしょう
即ち今のF16の機体及び訓練機会の提供要求、そして訓練に新人を送り込んだ一連の動きは戦後戦略を見据えた動きだからではないでしょうか
戦後ウクライナ空軍を再建する場合西側戦闘機が必須であり、供給規模及び機体性能からF16以外は考えられない。パイロット育成に大金が必要となるがそれも支援して貰える
空軍再建だけをスコープに見れば非常にコスパが良い事を行ってることが分かります
ゼレンスキー大統領の要求は、反抗作戦を成功させる物と戦後戦略の二面性があると思って見た方がいいと思います
廃棄寸前のF-16AMだしね。
> パイロットは民間でも1万時間の飛行時間でようやく一人前です。通常10年はかかります。
今は、民間旅客機パイロットでも年間 500 時間くらいなので、さすがに 10000 時間飛ばないと一人前ということはないでしょうね。
戦闘機パイロットは、旅客機と違って高G機動訓練が多く身体への負担が大きいので、旅客機パイロットほど飛べないです。なので 10000 時間飛んでる戦闘機パイロットはレアだと思いますよ。
ソ連崩壊から空軍機の更新をほぼしてない状況ならパイロットも充分な訓練なんかしてないだろ
ウクライナ軍は、保有機体のパイロットを養成するだけでも大変ですし、戦争中にベテランを引き抜くのも現実的ではありません。
ウクライナは、陸軍が長大な国境線のため主体となっており、GDPも小国のため限界があります。
マスコミが、F16に過剰な期待を報道する事は、反攻遅延に対する失望にも繋がるので止めるべきでした。
デンマークは、F16のほぼ全てをアルゼンチンに供与しており、もう数機しか残らない事になります。
各国がどのように対応するのか分かりませんが、一時停戦・休戦となった時に、ロシアと外交摩擦をおこしてまで売却するのか怪しいと思います。
ウクライナが、F16提供を望むのであれば、契約文書・軍事援助の形で確約させられたらよいのでしょうが、戦後外交を考えればヨーロッパ諸国・NATOは確約しないのではないでしょうか。
これに関しては、まっさら近いパイロットの方が変な癖がついてなくて、F-16とか西側戦闘機の訓練すんなり生かせるんじゃないかと思う。
戦車等の陸戦兵器の方でせっかく西側兵器供与されても、今まで使ってきた旧ソ連兵器の運用法が出てしまっているあたり。
NATO訓練プログラムは分からないけど普通に飛ぶだけのFT(flight time)だけ考えて済むだけの話じゃないと思う。
当然、WX → Pre-Brief → T/O → L/D → De-Briefみたいなサイクルでパイロットとしてのやるべき事をやった上での訓練だと思うので緊急事態だから特定作業すっ飛ばすなんて考えられないと思うんだけどな。
FT以外で4時間以上は潰れる位は有り得るだろうし、ウクライナ軍Pだけを優先して訓練するかも未定で満足いくレベルになるには実際どれだけかかるかなんて分かったもんじゃない。
純粋培養するためにイチから始めるなら飛ぶ基礎から叩き込むから端折らない分は時間が余計に掛かるのは明白で、英語が出来るベテラン前提の訓練時間の何ヶ月なんて夢のまた夢で数年単位の話にならないかね?かなり気の長い話だなと思うんだけど。
NATO式の航空戦力のシステム構築に数年かかるのは仕方ないが、戦後のNATO加盟を見据えているならばF-35のレンドリースの話がウクライナ側から(非公式に)出てもおかしくないと思うのですがどうでしょうか。どうせ即戦力にならないのなら、F-35の売却交渉を進めた方が合理的です。
戦力化まで数年は訓練は他国で行うのだから、少なくともそれまでは鹵獲、機密流出の恐れはないでしょうし。
となると、ウクライナもNATO加盟を絶対条件と考えているのではなく、交渉可能な条件と考えているのでしょうかね。
アメリカは当然そうだろうと思いますが。
流石にF16の元パイロットを集めるのはやらないね。
複座型に欧米の元パイロットとウクライナ人乗せて、引き金だけやらせるみたいなやり方とか。
民間人に無人攻撃機を操作させて、武力行使である兵器の発射は軍人がやるのを米軍がやってた。
どうせド新人なら、せめて英語話者にはできなかったのか…
飛行経験が「ほとんどない」というのは「わずかながらある」と言うことで、ゼロやマイナスじゃないのです。
これは言葉遊びでも何でもなく「練習機でワンフライト数分、操舵感得でただ操縦桿触ってただけ」だったとしても「そこまでの座学、地上訓練、何より適性試験をクリアしてる」事を意味してますので「英語堪能で飛行適性のない人間」よりははるかに有望だし効率的だと思いますよ。
>小型のジェット機を使う操縦訓練は、わざわざフランスに行かないとできない訓練でしょうか?
これについては英国側の事情です。
ジェット練習機であるホークT2 AJTについては少し前にエンジンに問題があることが発覚したことから訓練課程の遅延が発生しています。
一部パイロット候補者をイタリアの国際訓練校IFTSに派遣する協定を結ぶなどして対応中ですが、ホークT2のエンジン改修を行い完全な飛行訓練に復帰するまでしばらくかかる見込みです。
そもそもの話として、ホークT1を早急に退役させてしまい、現行機T2もわずか28機しか保有していないため、他国のパイロットの訓練に割ける余裕が実際問題としてほとんどないと考えられます。
何年か先のウクライナ空軍の中核なのでしょう。
あと、英国にはF16は無いので、元々、
初頭訓練と中東訓練しか担当しないかもですね。
オランダとデンマークにどなたか訓練に行っていれば、
そちらが転換訓練のような気がします。
なんだか、誤字が多くてすみません。
初等訓練(プロペラ機)と中等訓練(ジェット機)です。
機種転換訓練ではなくて、初等訓練からというのは驚きましたが、今後5年10年戦争が続く前提で備えているのだとしたら理解の範疇ですね。
パイロットってレーサーと一緒で虫歯あったりしたら駄目なのかしら
それぞれの軍で健康面の基準があったりするでしょうが、虫歯は治療すればいいのではないでしょうか。戦時では、ベテランパイロットの存在は大事ですからね。
旧日本軍で、一式陸攻でずっと出撃してきて生き残ったパイロットのことですが、彼は若くして歯が悪く、万一、操縦中に虫歯が痛むのを恐れて、全部抜いて入れ歯にしたそうです。
一式陸攻は、出撃したらほとんどやられたりする場合もあるという極限状況での判断でしょうが。
他機種のパイロットを回す余裕があるならそのまま同機種に乗せる人員も足りてないわけだし、系統の違う西側戦闘機の訓練を受けるなら若い新人の方がいいのかも?教官としても長く働けるし今後のことを考えるとベテランを機種転換するのはあんまり美味しくなさそう。
普通に人員枯渇してるんだろうね。日本軍がミッドウェー海戦でベテランパイロットを大量に喪失して以後終戦まで回復しなかったように、パイロットは戦時中に消耗すると補充が困難なのは80年経っても変わらないということか。
>ミッドウェー海戦でベテランパイロットを大量に喪失して以後終戦まで回復しなかった
これほんと?
本当です。
ミッドウェー海戦では、一航戦の大型空母赤城、加賀、二航戦の中型空母、蒼龍、飛龍の計4隻が沈没しましたからね。なら空母乗りのパイロットが全員亡くなったかというと、半分くらいは救出されたそうです。
ただ、その後の戦史を見ると、帝国海軍は損傷した空母の修理を終えても、乗せた航空機を運用できるパイロットがいないからと、航空機を乗せず囮として運用した例もあるなど、パイロット不足に泣かされました。
アメリカのように五大湖に練習専用空母を浮かべて、パイロットの大量量産体制を確立できませんでしたからね。それと劣勢がどんどん悪化するので熟練パイロットは前線勤務を続けるしかなく、戦い続ける中、どんどん消えていきました。アメリカようにエースになったら後方勤務に回して後任を鍛えさせる、という余裕のある配置転換は無理で、これもまたパイロット育成競争に差がつくことにもなったのです。
逆にそれの方がいいかも
下手にロシア機に慣れているより
一から勉強して欲しいというメッセージかも
いいえ。ミッドウェーでも確かに死者が出ましたが、まだまだベテランパイロットは健在でした。本当に日本軍のベテランパイロットが枯渇したのは南太平洋海戦やい号作戦など無為にパイロットを使い捨てたソロモン攻防戦の後です。
全員が新人パイロットでは指揮官がいないですよね
ベテランを何人か混ぜて編隊長できる人も養成しないといけないのでは
エリア88じゃないんだから隊長がMig29で部下がF-16の混成編隊ってわけにはいかないでしょう