欧州関連

ウクライナ空軍、冬までにF-16は届かないため防空システムの強化が必要

ウクライナ空軍のイグナト報道官は16日「F-16はウクライナの空を守る一部となることが期待されていたが、秋から冬の間に受け取れないのは明らかだ」と述べ、地上配備型の防空システムを強化する必要あると主張した。

参考:Украина не получит истребители F-16 этой осенью или зимой, – Игнат
参考:Сырский посетил Восточное направление, принял решение для обороны Купянска

提供前のオーバーホール実施を考えると「具体的な取り決め」が必要な時期に差し掛かっている

米YahooNewsは5月「2人のウクライナ人は約2週間のシミュレーターテストで技量の高さ示し、米空軍はF-16を操縦できようになるまで4ヶ月の訓練で十分だと結論づけた」と指摘、この報道を受けてウクライナメディアは「F-16の操縦をマスターするのに『何年もかかる』という以前の評価を覆すものだ」と報じ、年内にウクライナ人パイロットが操縦するF-16が手に入ると期待していたが、ここには非常に大きな誤解が潜んでおり、評価レポートを入手した米ディフェンスメディアは「4ヶ月間で習得できるのは基本的なスキルセットのみだ」と主張した。

出典:U.S. Air Force photo by Senior Airman Joshua Hoskins

このレポートはBaseline Pilot Assessment(BPA)と呼ばれており、シミュレーターテストの目的は「スキルのベースライン評価を確立」「西側製戦闘機による訓練の可否」「訓練スケジュールの期間を左右する専用シラバスの開発」「訓練に不可欠な英語適正の確認」で、米空軍はBPAの中で「2人のパイロットは約11時間のシミュレーターテストで平均以上のスキル向上を示し、必要なスキル習得に焦点を当てたシラバス開発を加味すると現実的な訓練期間は4ヶ月間が妥当」と評価しているが、この4ヶ月間で習得できる戦闘スキルは初歩的な空対空戦闘のみだ。

専用シラバスを用いた4ヶ月間=16週間の訓練内容は大まかに移行訓練、低レベルの低空飛行訓練、空対空戦闘訓練の3つに分かれており、唯一の戦闘スキルは空対空戦闘(単機もしくは2機編成による迎撃とAIM-120とAIM-9による基本的なWVR運用に重点を置くと言及)のみで、ウクライナが期待しているような効果をもたらすとは言い難く、現在では最低でも6ヶ月間の訓練が必要と言われているが、訓練を受けるための英語能力が不足し、西側製戦闘機を運用するための専門用語習得も必要なため、6ヶ月間の飛行訓練の前に「4ヶ月間の座学」を履修しなければならないことが判明。

出典:Photo Credit: U.S. Army PAC-2ランチャー

つまりF-16を使用したパイロットと地上要員の訓練が始まるのは2024年1月頃、F-16を飛ばすための訓練と機体の整備訓練が終わるのは夏以降になるため、ウクライナ空軍のイグナト報道官は16日「ウクライナの空を守る一部になることが期待されていたが、秋から冬の間にF-16を受け取れないのは明らかだ」と述べ、地上配備型の防空システムを強化する必要あると主張した。

ようやくウクライナ人パイロットの訓練がいつ終了(第1陣6人は2024年夏頃/第2陣6人は2024年末頃)するのか見えてきたものの、まだ機体を誰が提供するのか決まっておらず、提供前のオーバーホール実施を考えると「具体的な取り決めが必要な時期に差し掛かっている」と言えるが、果たして機体提供に関する動きはいつ登場するのだろうか?

因みに第35海兵旅団はウロジャイネ解放を裏付ける動画を公開、再びクピャンスク方面に入ったシルスキー陸軍司令官は「状況が悪化しているため現地司令官と協議して防衛のため決定を下した」と述べている。

関連記事:南ドネツクの戦い、ウクライナ軍がウロジャイネ解放を正式に発表
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Air Force photo by William R. Lewis

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コメント

    • 戦略眼
    • 2023年 8月 17日

    ウクライナを勝たせる気が無いなあ。
    永久に戦争をさせる気だろうか?

    19
      • 名前
      • 2023年 8月 17日

      NATo諸国の戦費負担や世界的な経済的な損失を知っていれば、NATOはウクライナに勝たせる気はなく永久に戦うことを目論んでいるなんて陰謀論は出てこないと思いますが…

      33
      • 分析
      • 2023年 8月 17日

      そもそもの前提として、ロシアに核を撃たせないよう程々に負けて頂き自発的に帰っていただくという絶対条件があるので。。
      コテンパンに叩いた場合ロシアは核を躊躇しないでしょうし、NATO加盟国以外への核投下に対して核報復があり得るのかという、考えたくもない大問題が発生します。
      核報復して絶滅戦争のリスクを取るのか、報復せずロシア等に舐められるのか、、

      10
      • あいう
      • 2023年 8月 17日

      最初の頃はウクライナを勝たせるつもりで全力で支援してたんじゃない。
      んが、思った以上にロシアが粘って終わりが見えないから、欧米も落とし所を探り始めてる気はする。
      支援に使える財源も無限にあるわけじゃ無いし。

      10
    • 無能
    • 2023年 8月 17日

    防空任務を担当する旧ソ連戦闘機の損耗率ってどの位なんだろ?

    4
      • gepard
      • 2023年 8月 17日

      リンク
      アメリカの流出資料によると、今年2月の段階で固定翼戦闘機60機以上を喪失し、開戦前の保有数の40%以上を喪失しています。
      支援があったとはいえ稼働率を考えると今動くのは恐らく20%〜30%程度かもしれません。

      11
    • —-bis
    • 2023年 8月 17日

    F-16が仮に現時点で使えるとしたらウクライナはどのように運用するのでしょう?

    a) 長距離ミサイルの発射台
    b) ロシア側の↑への攻撃 (邀撃というほどロシア側は進出してこないんですよね?)
    c) 地上戦闘支援 (ヘリハント、砲兵陣地の空爆)
    d) 味方攻撃機の援護 (残ってます?)
    e) 単独の対地攻撃 (兵站集積地、要衝等、洋上から?)

    P.S.
    管理人さんお疲れさまです。
    いつもありがとうございます。

    6
    • たむごん
    • 2023年 8月 17日

    8月15日の終戦の日がありましたが、F-16ゲームチェンジャー論は大本営発表が分かりやすかったと感じてます。
    BSフジなど、日本のマスメディアも特に検証なく、そのまま垂れ流してましたね(Youtubeにあるのでご興味のある方は)

    ウクライナを見ていると、自国の兵器生産・備蓄、訓練ができなければ、どうしようもない立場になる事が分かります。
    乞食のように兵器を貰いながら、西側諸国に上から目線である事は、違和感を感じるのは自分だけなのでしょうか。

    ポーランドが支援しつつ、穀物問題などで怒りを表明しているのを見ると、ウクライナに対する対応も是々非々に感じます(ロシアに対してはもちろん最悪でしょう)

    日本は、ウクライナに対して感情論で動く事が多いようですが、戦後に大きく得られるものは特にないでしょう。
    そもそも、観戦武官や情報武官などを送って、兵器情報の収集を行っているのでしょうか?マスコミなどから、何の情報も出てこないですね(海外各国は特殊部隊などの情報収集があるようです)

    管理人様、情報提供に深謝です。

    20
      • ななし
      • 2023年 8月 17日

      ウクライナから直接得られるものはそりゃ少ないでしょう
      ただ、我が国は台湾問題を抱えていることを自覚しておられますか?

      5
        • たむごん
        • 2023年 8月 17日

        逆にお尋ねしますが…。

        米軍備蓄が危機的水準・台湾の武器購入は後回し・韓国の弾薬もウクライナに提供。東アジアのリスクが高まっている事はご存じですか?

        マクロン(フランス)も、中国支持(中立)を表明した事で騒然となっていましたよ(ウクライナ問題とは別扱いということです)

        26
          • ななし
          • 2023年 8月 17日

          それはウクライナを早々に解決した方が台湾問題には役立つ、と単純に言えばそういうお考えですか?
          全くそうは思えませんね
          ウクライナに提供する地上戦闘用の武器装備と台湾問題でかかる海上戦闘用の武器装備はまた別物でしょうに
          それにフランスこそ日本と逆の意味で台湾問題から得るものは少ないからそういう立場になるのは当たり前でしょう

          7
            • gepard
            • 2023年 8月 17日

            ウクライナと台湾に求められる兵器は別という論は昨年夏頃であれば同意できる点もありましたが、パトリオット供与が進み、既に迎撃弾不足についてどうするか議論されている現段階では同意できません。

            防空システム追加供与を求めるという記事の趣旨からしても誤りです。

            27
              • ななし
              • 2023年 8月 17日

              ウクライナと違って台湾問題では遠慮無く中国本土への攻撃をすればいいだけですから
              いくらでもミサイルなり前線基地なりを潰すことはできるでしょう
              なぜウクライナの防空が深刻なのかは戦闘は非対称でウクライナ国内に限定されているからです

              3
                • 名無し
                • 2023年 8月 17日

                台湾問題と一括りにおっしゃいますが尖閣や沖縄などに迄に範囲が及べば中国本土への攻撃も出来ますけど
                台湾のみが攻撃対象だった場合は自衛隊は攻撃できないでしょうし
                海上封鎖等で初戦が切られた場合は米軍も米軍基地への攻撃がない限りは中国本土にミサイル攻撃する可能性は低くは無いでしょうか?

                18
                • 理想はこの翼では届かない
                • 2023年 8月 17日

                >ウクライナと違って台湾問題では遠慮無く中国本土への攻撃をすればいいだけ
                あの、どこの国がやるんですか?台湾が?それとも支援国が?
                外交的に「一つの中国」を(建前を含めて)認めているのに「台湾が中国に攻撃されたので中国本土をアメリカが攻撃します」となったら冗談抜きで第三次世界大戦にしかならないですよ

                ウクライナがロシア本土を”支援国の兵器で”攻撃できないのは何故なのかを考えたことが無いのですか?

                7
            • たむごん
            • 2023年 8月 17日

            台湾向けジャベリン・スティンガーなどの遅れが既に問題になっています。
            島国の防衛において、陸上戦力の強化は、敵国の揚陸負担を増やす上で効果的なのです。

            台湾の防衛兵器を、誤解されているようなので、釈迦に説法かもです記しときますね。

            ============
            米兵器の台湾向け供与、ウクライナ戦争で遅れ
            リンク
            ============

            >ウクライナに提供する地上戦闘用の武器装備と台湾問題でかかる海上戦闘用の武器装備はまた別物でしょうに

            余談ですが、金門島(台湾)は中国本土から10km以内です。
            馬祖列島とともに、中国にとって邪魔すぎるため、開戦前の武器備蓄が不可欠なわけです。

            日本政府が、ウクライナ支持を明確にする理由、大義名分が崩れたという話ですね(台湾問題でヨーロッパ大国の支援期待は薄い)

            >それにフランスこそ日本と逆の意味で台湾問題から得るものは少ないからそういう立場になるのは当たり前でしょう

            12
        • ポンポコ
        • 2023年 8月 17日

        ウクライナ戦争は、台湾防衛には逆作用なんです。一番大きなことは、ロシアを中国に接近させたことです。台湾の危機はましています。アメリカは両面作戦的なこてと難しいですし。軍事的には質量ともウクライナ支援が台湾支援の抑制になっています。

        中ロの緊密化によって、中国の弱点である食料とエネルギーの安定供給が担保されましたし、中国経済のバブル崩壊による経済悪化を急速に拡大したロシア貿易が下支えしています。

        本来なら、中国経済のバブル崩壊は大規模なので、中国の混乱と政治改革の可能性もあったのですが。

        13
          • タチコマァ
          • 2023年 8月 17日

          そもそも戦前から中露は対日米相手には歩調合わせているのでその点はあまり変わらない
          何だったら組んでる露軍弱体化出来てるので日本からすれば悪くない
          何でこの手の議論で露が日米・中国戦で中立でいてくれると考えるのか理解に苦しむ
          そんな意見の人は80年前に生まれてたらソ連に講和の仲裁頼んでそう

          19
            • 独裁国はクソ
            • 2023年 8月 18日

            何でこの手の議論で中国とロシアが同盟でもないのに一緒に戦争すると思っているんだろう?
            ロシアは好き好んで中立でいるのではなく、仮に台湾戦争で日米・台VS中国となったら、ロシアは漁夫の利で中ソ国境紛争で妥協した領土を取り返しに行くだろうね。
            中国・ロシアなんかの大陸国の周りは、内外みんな敵国なのをお忘れなく。仲良し小好しで空気読むなんて考えはないですよ、あのニカ国の独裁国は。

            1
          • 首都直下有事
          • 2023年 8月 17日

          >急速に拡大したロシア貿易
          中国経済の浮沈を左右するには一桁足らんとですよ

          6
      • ネコ歩き
      • 2023年 8月 17日

      日本メディアは他国のようにウクライナ当局許可を得ての前線同行取材などしていないでしょう。報道の大部分は引用の域を出ていません。
      防衛省・外務省は独自ルートで米国防総省・国務省等と一定範囲の情報を共有してると思いますよ。安全保障と外交の機微に関わるので、その内容を防衛省・外務省がメディア公開することはまずありません。

      防衛省は在外大使館・公使館に防衛駐在官を派遣していますが、開戦当時は在ウクライナ日本大使館には1名(二空佐)が駐在していました。今年1/1時点ではルーマニア派遣防衛駐在官(一陸佐)1名が兼務していますが、防衛駐在官1名の増派を決定したはずです。

      2
        • ネコ歩き
        • 2023年 8月 17日

        (訂正)
        1/1時点では、ウクライナに一空佐1名(モルドバ兼務)派遣となっていました。ルーマニア兼務は間違いです。
        増派後7/31時点では、ウクライナに一空佐、一陸佐各1名(モルドバ兼務)となっています。

        4
          • たむごん
          • 2023年 8月 17日

          情報ありがとうございます、大使館付きの防衛駐在官ですかね。

          日本のメディア情報、世論形成に大きく影響していることは、時々危うく感じる事があります(ゲームチェンジャー論の繰り返し)。
          日本政府の国策として、あえて放置してるのでしょうが、機密保護の面もある為なかなか難しいのでしょうね。。

          6
      • 2023年 8月 17日

      これは感情論は悪いわけではないという話で良いでしょうか ?
      そうだったのなら私もこれには同意できます。
      力による現状変更を許したくないという強すぎる感情に共感できないのかも。

      > 乞食のように兵器を貰いながら、西側諸国に上から目線である事は、違和感を感じるのは自分だけなのでしょうか。
      これは感情論以外の何者でもないと思います。
      言わないと相手に伝わらないです。
      謙虚になれと言うのは外国人には分からない日本人特有の感情論かもしれません。
      日本以外の国では沈黙は金では無いでしょう。

    • gepard
    • 2023年 8月 17日

    F16が間に合わないことなどスキーム立案の際に容易に理解できることであり、ロシアとの航空戦力差から防空システム供与のサプライチェーン構築が戦争の行方を左右しかねない要素であることなど、長期戦になる見通しが立った時点で分かっていたはずだ。

    西側の支援は優先順位付けを根本的に誤っており、対応の遅れは泥縄としか言いようがない。

    16
      • ふむ
      • 2023年 8月 17日

      ここまで来ると分かっててやってるんじゃないかという気もしてきますねぇ
      ウクライナにはズタボロになってもらって、アメリカ頼りのNATO欧州組に気を引き締めさせる狙いなんじゃないか、とか

      8
        • たむごん
        • 2023年 8月 17日

        ふむさんの指摘に、大きく同意します。

        ウクライナ戦争前、EUはロシアの安い天然ガスを使いつつ、アメリカ(NATO)を使って国防費を削減しました。
        EUの市場規模を使って、米国GAFAMなどに圧力をかけ、世界標準に大きな影響力も行使しています。

        アメリカにとっては、EUの中国重視も好ましくなかったのでしょう。

        結果的に、アメリカは、軍事や資源の影響を大きくしており、ヨーロッパ経済や外交への影響力を拡大させています。(オランダの半導体装置規制などもその延長でしょうか)

        4
      • 幽霊
      • 2023年 8月 17日

      防空システム供与のサプライチェーン構築なんて簡単に言うけど、戦闘機用の空対空ミサイルやパトリオットなどの知対空ミサイルなどは一部の国を除けば訓練以外では殆ど使わないですからね
      発射機などを含めて必要分しかしか生産されてきてませんから直ぐに大増産するのは難しいでしょう
      メーカーにしても増産のために製造設備に投資してウクライナ戦争が終了後余剰となった設備をどうするのかと考えると、簡単に投資するわけにもいかないでしょうし。

      13
        • gepard
        • 2023年 8月 17日

        台湾有事にも絶対に迎撃弾やミサイルは使うんですけどね…

        西側の備蓄をすり減らした今、ウクライナ戦争には間に合わなくても台湾に向けて生産能力の増強は必須になるので、ロシア並みとは言わないですがある程度の産業動員を進めるべきと考えるのは行き過ぎた意見になるのでしょうか。
        資本主義の枠内では中国の生産力に対応できないでしょう。

        11
          • 幽霊
          • 2023年 8月 17日

          台湾有事がいつになるか分かりませんからね
          吐き出した備蓄分を充填したら余剰設備になるのは避けられません
          どうしても余剰分の製造設備をメーカーに保持して欲しいなら、国がそれに関連する税金の免除やメンテナンス費用の負担をしなければいけないでしょうね。

          16
            • タチコマァ
            • 2023年 8月 17日

            この戦争のお陰で弾薬生産能力が見直されているわけで……少なくとも各国共に平時弾薬定数を増やす以上はその分の生産能力拡大には企業は投資しますよ
            だって有事じゃなくて平時の定数ですから一過性の短期的需要ではありません

            4
    • panda
    • 2023年 8月 17日

    何故か台湾有事が話題になっていますが
    我が国独自で南西諸島や台湾南方シーレーンの防衛が難しいと言う時点で取り得る方針なんて一つしかないでしょう
    対米追従、これだけです

    9
      • n
      • 2023年 8月 17日

      つまりアメリカが諦めたなら我が国も台湾を諦めるということですかね?

      3
        • panda
        • 2023年 8月 17日

        アメリカが矢面に立たないのであれば台湾は遅かれ早かれ失われるでしょう
        その場合、我が国に出来る事はありません

        そうならないよう、自由主義陣営は結束し、戦争を仕掛けられない体制を構築する必要があると思います

        13
      • トム・ホーネット
      • 2023年 8月 17日

      なんで声がかかるまで何もしない前提なの?

      6
      •    
      • 2023年 8月 18日

      アメリカが「俺、戦争したくないんで日本が音頭取って先制攻撃して台湾と一緒に中国と戦ってね」
      と言われても、現状の憲法・法律・自衛隊の能力的に無理だね。アメリカは後方支援援護をお願いするぐらいしか言えないんじゃね?
      中国が日本本土の在日米軍基地や周りの市街地にミサイル攻撃でもしてきたら、話は変わってくるけど。
      でももうそれって第三次世界大戦なんですが?

    • 半分の防衛費の国から
    • 2023年 8月 17日

    戦闘機も大事ですけれど、価格と数量の問題は永遠に解決しないのでは無いでしょうか?そこで、ドローン(UAS)にデコイシステムと、自動ターゲット追随型ミサイルか自爆ドローンを組み合わせて、対空車両みたいに指揮用のが別に必要になるかもですが、対空迎撃任務を行えるようにするのはいかかでしょう?意外と安価で人員必要数を減らしつつ低空侵入してくるターゲットを有効に迎撃出来て良いかもしれません。

    1
    • nachteule
    • 2023年 8月 18日

     もうF-16ダシにするのやめませんかね。○○を導入するとこんな効果がありますみたいなプレゼンなりうたい文句見せられている気がする。
     
     ミサイル阻止は現時点でF-16を使用してのロシア長距離攻撃プラットフォーム撃破なんて考えられないから、防空任務でどれだけ阻止出来るかの話になる。それは展開空域等含めどんな体制で運用して供給されるミサイルがどんな物で何発か供給されるかロシアがどんな攻撃をしてくるか分からないと計算も出来ない。

     F-16が提供されたとしてもSAMの価値が下がる事は無いし、SAM供給を要請しないようになるなんてあり得ないんだから何も変わらないのに恨みがましくF-16がどうこうの枕詞使うのはどうなんだろうな。

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