ドイツのショルツ首相はバイデン大統領との電話会談後「マルダー歩兵戦闘車とパトリオットシステムをウクライナに提供する」と発表、ロシア軍のインフラ攻撃が「西側諸国のウクライナ支援」を強化させた格好だ。
参考:Germany to send armored carriers, Patriot battery to Ukraine
ロシア軍のインフラ攻撃が「西側諸国のウクライナ支援」を強化させた格好で、2023年の反撃に向けてウクライナ軍の強化は着々と進んでいる
ウクライナはドイツにマルダー歩兵戦闘車を提供して欲しいと再三要請してきたが、ショルツ首相は「ウクライナ人が扱いなれた旧ソ連製装備の方が役立つ」と主張してRingtausch=装備交換を通じたBMP-1提供にこだわり、米国がパトリオットシステムの提供に踏み切っても「供与に反対はしないが我々にはウクライナに提供できる余裕はない」と距離を取っていたが、バイデン大統領との電話会談後にマルダー歩兵戦闘車とパトリオットシステムの提供を発表した。
ドイツがマルダー歩兵戦闘車の提供を決断したのは「米国のブラッドレー(50輌前後で調整中らしい)とフランスのAMX-10RC(提供数不明)の提供に歩調を合わせるため」で、パトリオットシステムの提供を決断したのは「米国の决定に追随するため」だが、マルダー歩兵戦闘車の提供数(独メディアは20輌~40輌の間で調整中と報じている)や提供時期は不明で、ドイツのパトリオットシステム提供は「米国と共同で行われる」と明かしているのが興味深い。
どちらにしてもロシア軍のインフラ攻撃が「西側諸国のウクライナ支援」を強化させた格好で、2023年の反撃に向けてウクライナ軍の強化は着々と進んでいる。
関連記事:ドイツのウクライナ支援を批判するギリシャ、なぜ直接武器を供与しないのか?
関連記事:ウクライナ諜報機関、3月頃に反撃が始まりロシアの敗北を決定づける
関連記事:米国、パトリオットやJDAMが含まれたウクライナ支援パッケージを発表
※アイキャッチ画像の出典:Sonaz / CC BY-SA 2.0 DE
まさに兵器のごった煮状態だね。
数が増えるのは良いことだけど、統制が取れた攻撃ができるのだろうか。
あと岸田総理にウクライナ訪問の要請が来たみたいだけど、日本も武器供与を可能にする法律を通すのかね。
いろいと根回し有っての訪問要請だろうし、訪問するとなったら手土産が必要だろう。
まあすぐには無理だろうけど、日本からもパトリオット出せとかアメリカから言われているみたいだし。
よく言われているが、他に日本から出せそうなのは引退が近いFH70と155mm砲弾くらいしか無いからねえ。
あとは・・・カールグスタフに余剰があれば、くらいか?(絶対にそんな余剰は無い)
M270も出せるよ
あと、16式機動戦闘車や19式装輪自走榴弾砲もくれてやれ。
そうですね、用途廃止が近いM270がありましたね。
となるとM31GPS弾も出せますね。
M31はかなり不足しているようですから喜ばれると思います。
ただ日本のMLRS本体は、すでにボロボロという噂も・・・w まあ新し目の個体なら大丈夫かな。
NATOが国産兵器を供与できるのは、修理拠点が近いからなんですよね。
それにいざとなったらパーツや技術者をすぐに拠点に派遣できる。
日本の国産兵器の場合、NATOの拠点では修理できないのでそこから考えないとならない。
なのでFH70を供与するとしても自衛隊のは自走エンジンが日本製(スバル製)なので、その部分壊れると修理できるのか疑問だったりします。
同一仕様であればそれがベストだけど
今ウクライナが必要としてるのは1つでも多くの兵器だよ
日本くんは武器支援に向けてちゃんと動いてるなら良いけど
対応が遅過ぎてヤキモキする
色々と創意工夫してキメラ作ってるらしいからエンジンぐらいならどうとでもなりそう
砲弾の口径が違うとかの根本的に違うものは対処しづらいだろうけど
不謹慎だが、戦争後にこんなキメラ兵器を作ってました、みたいな写真集が出たら面白そう。
パトリオットのPAC-2弾の維持には(米企業からの生産終了に伴い)日本企業の部品が必須で、その状況が改善したとも聞かないので、ウクライナにパトリオットとPAC-2弾を供与するのならば、日本も関与出来なければ無理なのではと
近年のパトリオットシステムの売り込み失敗は、PAC-2弾に代わる長射程対空ミサイルの欠如が大きいかと
前記事でもあった不具合で新規調達中止になったプーマでの置き換えがこの先順調に進むとは思えないんだけど、マルダー供出しちゃって大丈夫なんかな?
ウクライナに侵攻中の仮想敵国くんはドイツまで攻める余裕を持って無さそうだから問題無さそう
フランスと対立してたらマルダー供与なんて出来ないだろうけど
EUの枠組みって偉大やね
ドイツだけでなくNATO各国もにわかに支援加速させてるし、日本まで支援する言うてるし
恐らく割と近いうちに、ウクライナ軍が完勝の形で決着する目途がついたんじゃないかな。
クリミア半島までウクライナが奪還出来れば、黒海艦隊は事実上消滅で
もうロシアの脅威は無いも当然だからねぇ…
ドイツ連邦軍にとったら、マルダーよりプーマを送った方が幸せかも。
というか、韓国にさっさとT-80とBMP-3を提供させろ。
なんでこの人はこんなに偉そうなん?
日本は何にも出してないのに韓国には「早くT-80とBMP-3をだせ」ってキモいわ
「大韓民国政府とロシア連邦政府間の軍事技術分野、防産および軍需協力に関する協定」1997年11月20日発効
「第8条 再輸出時義務
1. 各締約国は、提供された武器及び軍事装備を他方締約国の書面同意なしに第3国に再輸出することができない」
協定第8条によりロシアの同意無しにT-80U、BMP-3の他国への提供はできません。
こういう時にはルールを守るんだね。
力には弱いってことか。
この戦争で日本が学ぶべきことは、世界は弱肉強食だってことだな。
ソ連内の構成国同士でマルダー vs T-62で決闘とか、どこの1970年代火葬戦記だって感じですねえ。(ミランは付くんでしょうか。)
何れ、レオパルド1も提供されないかな?
カナダのC2とか残ってないのかな。
印象として。
”仏〜独枢軸” はやっぱり米(英)の風下にいるのですね。
米国の要請(命令?)に逆らえない印象。
日本にも米国の要請(命令?)が来るのでしょうね。
何を出せと言われるのかな。
FH70?、155mm砲弾?、105mm戦車砲弾?、HAWK?、
VADS?、L-90?、35mm対空砲弾?、20mm対空砲弾?、
残っていればスティンガー?、MLRS?、M31ロケット弾?、
そんなところでしょうか。
話は変わるのですが、よその記事で、ロシアはShahed-136の運用を、
ドニプロ河沿いに超低空で侵入し溯上するように調整しているとか。
ならば、ドニプロ川に河川砲艇を浮かべて、対空砲を使えるかもですね。
30mm、57mmと76mmの海軍砲が使えるかもですね。
河川及び河川敷では、レーダーも対空砲も使い放題な気がします。
ドニプロ川は幅が広そうですからね。500mはありそうですね。
Shahed-136は、秒速に直せば、約50m/sで飛びますから、
横断にしても10秒は見込めるでしょう。十分な反応時間がありそう。
日本にベースとなる舟艇の提供依頼が来たりして(?)。
ドイツより一足先に提供が発表されたフランスの装輪戦車AMX 10CRですが、
キャタピラがない分、こんなに奇妙な体勢が取れるのですね。
リンク
まるで獲物に飛びかかる前の犬みたい。
初期型は非常に軽量なため、水に浮かんで進むこともできるそうです。
最近の改良型は装甲が強化されているので、カナヅチだそうですが。
キャタピラというよりか、姿勢制御機能の有無ですな。本邦の74式戦車や10式戦車も、姿勢制御により前後左右への傾斜や車高の上下が可能です(90式は前後の傾斜と車高のみだったはず)
AMX-10RCは装軌式のAMX-10P歩兵戦闘車と基本コンポーネントを共有している為、装輪式にも関わらずに左右のタイヤの回転速度を変えて曲がるという、一種の変態的機構ですね
家の旦那からのタレコミです。
車高を変えられる油空圧技術はフランスが20世紀初頭に世界に先駆けて開発していたそうです。
Messier Auto-Industry
リンク
それを民生品に応用したのがシトロエン(風船と魚のアニメーションがかわいい!)
リンク
リンク
この車が発売されたとき、泥棒に追いつくため警察が同じ車種の導入を余儀なくされたという
逸話を主人から聞かされました。
そういえばドゴール将軍を暗殺から救ったのもシトロエンDSでしたね。
残念ながら、こんなに尖った車を作る体力はどこのフランスメーカーにも残ってないような気がする。
こうなると13日には日米首脳会談、5月にはG7広島サミットを議長国として迎える日本へのプレッシャーもいよいよ上がってきますね。最近の永田町を見てると紛争当事国への武器供与を条件付きで認める法案も素通しになりそうですし、岸田首相のウクライナ訪問も日程的には不可能じゃない(あくまでもその日予定が空いてるというだけ)という話なので、やろうと思えばできるんでしょう。
当然、日本政府がウクライナへの武器の直接供与に踏み切ったらロシアは対抗措置のギアを上げてくるでしょう。ただ、北海道への極超音速ミサイル配備計画への反発でロシアは既にプンプン状態ですし、曖昧ドクトリンに付け込まれっぱなしだった旧来の対ロシア政策を軍事敵対ベースに書き直すいい機会でしょう。ロシア人が学習できるのは暴力による抑圧だけ、ロシア政府が尊敬するのは軍事力だけ、だから彼らと交渉するなら軍事的圧力が必要だと以前から思っていました。
ウクライナの戦争や中国問題の悪化を期に西側のパワーバランスも大きく変動していて、特にインド太平洋地域の安定に軍事的にコミットメントしていく事を日本が決めたのは大きな変化だと思います。力を行使せず秩序の内側に存在するだけの国から、自らの能力と責任を以って秩序に参加する国へと変貌していく上で、ロシアのようなならず者国家に甘い顔をしていたのでは全く示しがつかないですからね。今更ロシアの顔色を見て風向きを変える役人や政治家が居ないことを祈るばかりです。
岸田さん、5月まで内閣もつかな?
私は軍事費2%賛成だが、増税は反対だ。こんな重要なことを国会が終わった後シレっとだすとは、民主主義への冒涜だ。
しかも自分が(おそらく)やめた後に増税時期を決定するのも最悪だ。ちゃんと選挙で民意を問うのが筋だと思う。
同感です。岸田政権というか平成半ばごろからの政治スキームとして、国民に納得させづらい、到底受け入れてもらえないようなことを内閣任期と引き換えに押し通すような事が状態化していますよね。政治家からすればいち政治案件ごときに議員生命を賭けて詰め腹で立法まで持っていくのは美談かもしれませんが、国民からしたら派閥の長が何人失脚したところで全然トレードじゃないんですよね。復興税の防衛枠転用の件もそうでしたが、議院内閣制のルールの穴をついたテクニックばかり達者になっていくやり方には不安を感じます。
批判されがちなドイツですが、頑張ってますね。
色々考えると、トータルかなりの支援数に。
日本もパトリオットでインパクト残せるか?
ここに来てIFV供与加速で米M2に独マルダーでしょ?仏AMX10の話はRCでなくPではないのか?だったら納得行きます。10Pは装軌IFVで10RCは装輪装甲の偵察戦闘車です。全く別モンです。
しかもこの10RCはハイドロニューの足回りが特殊な上に古いです。74式同様にオイル漏れがあります。その上で超信地旋回もする構造を持ち普通の装輪装甲とはかなり異質です。本家仏軍で手間かけてる存在をウクライナ許与と言うのはかなり微妙な気がします。10Pならそういう話にはならないはずです。
もしこれが10Pなら西側IFV供与は100両以上が確定です。今後はM2がどんどん増えるはずです。あれはFMS待ちの余剰品がかなりあります。なんなら西側ナイズの新生ウクライナ陸軍はこれの近代化型を主力にするかも知れません。そして米軍は幾度となくトライを続けるM2後継計画を決着させると思います。
気になって調べたけど、やっぱりPではなくてRCですね。
リンク
ウクライナ戦争:パリがキエフに納入するRC軽戦車AMX-10とは何か?
私が思うに、これは一番最初の近代兵器提供国になりたくないというドイツの後押しをするための
当て馬では。
考えてみると欧州で「自発的に運用できる」核兵器保有国はフランスのみ。
英国の核兵器の使用には米国の同意が必要と聞きました。
のような
誰が猫に鈴をつけるか、という寓話ではありませんが、
ロシアが攻撃をためらう国ということでフランスが一番乗りを挙げたような気がします。
(この場合、故障して修理できなくてもほぼ無問題)
いずれにしても目立ちたがりのフランスにはうってつけの役割だったかも。
調べてから書いた方が良いよAMX-10Pはない、とっくの昔に退役しているしミリバラにすら保管表記が無いからどんな形であれフランス政府の手を離れてしまっている。
フランスは戦車ファミリーと一部の工作車以外の装軌に興味を失っている。榴弾砲AMX AuF1の後継は装輪のシーザー、M270フランス版は一桁台で消えゆく運命、IFVは装輪VBCIだけ。ここまで徹底しているフランスに古い装軌の居場所はない。
高コストだがAMX-10 RCは日本装備と違って段階的にアップデートや大規模メンテナンスしているから、それなりに使える状態で有ると思うし後継のEBRC ジャガーの導入が始まっている。240両以上まとまった数が残っていて余裕もある退役予定の物を数十両ぐらい提供するのに何の躊躇も無いだろう。
フランスは不要だが戦力になる物を提供、ウクライナはセンサー性能もそこそこな展開速度が速い(装軌では無理な進撃スピード事例は幾らでも)大口径車両を手に入れる事が出来る。第一次湾岸戦争時にフランス陸軍のみが出来た航空優勢下での展開スピードによる戦果の再現もあるだろう。欲張って戦車駆逐に重きを置かないで安全圏からの歩兵支援メインでHEを30発、APFSDSとHEAT-FSを各4発、最悪逃げれば良いと思う。
とっくの昔って2015年全車退役ですよ。本来は2020年まで運用予定で数十両が2000年代後半にアプデされてます。それを1個か2個中隊を工面するなら可能だろうという推察が何かおかしな話でしょうか?