米海軍や米海兵隊が採用している無人航空機「RQ-21ブラックジャック」が小型ドローンの運搬能力を獲得したと報じられており中々興味深い話だ。
参考:Navy Special Ops Has Adapted RQ-21 Blackjack Drones To Deploy Smaller Quadcopters
小型ドローンの展開力やカバーエリアの狭さを固定翼のUAVで解消するという方法は今後メジャー化する可能性が高い
無人航空機(UAV)や無人戦闘機(UCAV)の運用方法が様々な方向に拡張される中、最も注目を集めているのが「小型無人機の運搬能力と戦術開発」で本能力の開発に取り組んでいない無人機開発国はないと言っても過言ではない。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication 2nd Class Alex Perlman
本ブログでも各国の無人機開発事情を紹介してきたが、米海軍特殊戦司令部(NSWC)は陸海空の特殊任務部隊の指揮・運用を行う米特殊作戦司令部(SOCOM)のリチャード・クラーク陸軍大将に興味深いものを紹介している写真が公開され注目を集めている。
カリフォルニア州サンディエゴにある米海軍特殊戦司令部(NSWC)の本部を訪問したクラーク大将は海軍や海兵隊が運用しているボーイング・インシツ製UAV「RQ-21ブラックジャック」について説明を受けたのだが、これまで報告も確認もされていないRQ-21用のドローン運搬モジュールが登場したため米ディフェンス・メディアは「RQ-21に小型ドローンの展開能力が付与された」と報じているのが興味深い。

出典:U.S. Navy photo by Mass Communication 2nd Class Alex Perlman
RQ-21は陸上自衛隊が導入中の「スキャンイーグル」を拡大発展させたものだが最大離陸重量は61kgに過ぎず戦術用途での偵察・監視が主な任務だ。
ただスキャンイーグルと異なりRQ-21は機首のEO/IRセンサーとは別に機体中央にモジュール式のペイロードスペースを備えているため、任務に合わせて広域運動画像(WAMI)センサーシステム、画像処理と地上移動目標表示(GMTI)機能を備えたレーダー、電子情報収集装置など様々な機器を取り付けることが可能(最大ペイロード18kg)で、このペイロードスペースを利用して小型ドローンを搭載できるようにしたというものだ。
恐らくRQ-21+小型無人機の組み合わせは特殊部隊の作戦を支援するためのオプションで、飛行速度が早い固定翼のRQ-21で目標付近まで小型ドローンを運搬して分離→静粛性に優れた小型ドローンで目標に接近して特殊部隊の作戦に必要な情報を収集するといった使い方が考えられると米ディフェンス・メディアは推測している。
これは公式の説明はないので事実なのかは分からないが、戦術的な偵察・監視に向いている小型ドローンの展開力やカバーエリアの狭さを固定翼のUAVで解消するという方法には各国が注目しているため、そう遠くない将来こういった情報収集の手段はメジャー化するのだろう。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication 2nd Class Alex Perlman
そして分離された小型ドローンは偵察のほかに必要とあらば爆弾として機能されせば、戦術的柔軟性も高まる
有人機→UAV→ドローンという親亀小亀のパターンは定着しそうだね
流石に爆弾まで積んだらペイロードの重量をオーバーしそうですがどうなんでしょう?
それこそアメリカが大好きな特殊作戦用途なら使い道ありそう
弾頭500g〜1kgくらい(手榴弾と同じかでかいくらい)の子弾をばら撒いてテロリストだけぶち殺す用途で
まあ、それやるとなると今問題になり始めてるkargu2みたいな無差別対人誘導兵器、つまり人間だけを殺す機械かよ!!にならざるを得ない気がするから運用が大変そうだけど
自壊用が限度だろうね
ひと一人殺傷するなら何百グラムの範囲でしょう
例えば指揮官をやれば充分
爆弾「として機能させる」だから特攻して残った燃料ぶち撒ける、とかじゃない?
それなら滞空時間増がそのまま攻撃力UPにつながるし。
柔軟性高まるというか、その攻撃手段の為に滞空時間が削られる事を考えると微妙なんだよね。そしてドローンによる攻撃手段がそれに見合う物なのかもある。逆に滞空時間が長ければうまく相手を回避して逃げる事だって出来るし、有利なキルゾーン構築して手持火器で制圧とかあるんで、どっちがいいかは現場判断やろうな。
非力なエンジンは外力に対校する事は難しいし、仮に自由落下とかさせるなら誘導装置無ければスマート爆弾ほどの効果も期待出来ない。威力に関しても対人目標でもソフトスキンか抗弾装備かで効果は変わるし、車両にも効果がある弾頭をとか欲を言えばきりが無い。
なんとなくだけど、ドローンのトレンドって二種類あるよね
トルコのドローンのように
従来(それなりの規模な航空部隊と基地を要する)の兵器・戦術の隙間を埋める方向のドローンと
アメリカとかが指向してる、戦場の目や電子装備を増やしてより早く正確に敵の状態を把握したり逆にそれを潰していく方向と
日本で優先されるのは後者だと思うけど、なんか前者とその対策をやたらと推す人いるよね
無人だし、小さいのが多いから万能型なんてないのにね
日本の国情を無視してトルコ風のやつばかり持ち上げるんだよね
日本の国情からすれば、滑走路必須の癖に見通し線内限定のTB2が一番役に立たないというね
ポーランドやウクライナも購入しているが、ロシアの本国部隊相手では防空網と電子戦&長距離ロケット・ミサイル兵器で完全撃破されてしまうのではと
そうやって直ぐに国情がー、見通し通信がーって言うけど、単純にトルコ製を否定したいだけだろ?
戦闘機だって戦車だってこれに対抗する兵器が存在するのに、なんでTB2限定でロシアの防空網と電子戦&長距離ロケット・ミサイル兵器で完全撃破されるんだ?
長距離ロケット・ミサイル兵器で滑走路や駐機中の機体が破壊されるならF-35だって役に立たないだろ?
米軍だって高性能で大型の無人機と安価で小型の無人機を使い分けてるのに、どいう理屈でTB2を否定すんだ?
横からだが「滑走路必須の癖に見通し線内限定のTB2が一番役に立たない」はその通りだろ。日本で何にどうやって使うんだ。
つか逆にいえばTB2sやTB3やAkinciならそれぞれ使い道は見つかる可能性がある訳で「トルコの兵器否定」の根拠にはなり得んだろ。
後半のポーランド云々は意図不明だけどね。
何でロシア軍主力に真正面からぶつける前提なんだ。
ただ日本はまだ自衛隊専用のドローン運用にも使える軍事衛星を持っていないからなぁ
ドローン自体を中継器として使えば衛星を使わなくても遠距離操作はできそう
リンク
M1エイブラムスやメルカバMk4は実戦で鍛えあげられた優秀な戦車だが、60トンオーバーの車体はインフラや地形的な問題で日本には適さない。
みたいなかんじで、長距離の洋上ミッションが出来るかどうかわからないバイラクタルは日本に不向きだ、と言いたいんじゃないの?知らんけど
両方必要なんだよ。
高性能なステルス戦闘機だけで戦争ができないのと同じで、日本は高性能という言葉を異常にありがたがるけど汎用性あって使い潰すタイプの兵器類を軽視しすぎ。
どちらかと言うとこっちを優先じゃなくて両方必要なんだ。なんでそれが理解できないの?
別に不要とは言ってないよ
優先度の話をしてるだけ
だから「こっちを優先じゃなくて両方必要」って書いてるでしょ?
えぇ……それは無いわ
限られた予算の中で何を優先するかなんて国防に限らず言うまでもない大前提でしょ
どっちも大事!って、それは単に優先度をつけられてないだけだからね
「両方必要」と「どちらかを優先」は矛盾しないんじゃよ。
まーまー(^^;)
>日本は高性能という言葉を異常にありがたがる
それってあなたの感想ですよね?
まーまー(^^;)
RQ-21って、シャークマウス描きたくなる
飛行機型も4枚ペラ型もラジコンとかわらんな、軍関係にもラジコンマニアがいるから、このサイズ以下ならどこの国でも作れるようだ。
ラジコン機と違う点はピトー管が付いていること、そして丁寧にもピトー管カバーも付けてる。
回収が危なっかしいな、運よく壊れなかったレベルに見える
コレに殺傷能力があったら、F91のバグのご先祖だね
日本の場合、平時は了解の見張りに、リーパーの用な長時間監視出来る無人機。
戦時には、滑走路不要で敵の人員、艦艇の場所を正確に把握し見方に伝達出来る無人機が大量に必要。
ステルス・ブラックホークみたいに、いきなり出てくるあたりがやっぱりアメリカなんだなって
でも今は堅実な開発してても、しばらくしたら「陸海空を一つの無人機で制覇してコストダウン!」とか言い出して、大ゴケするんだ。俺は詳しいんだ
軍〇タ「ドローンは航続距離が短いから日本の脅威にはならない!」
こういうのを由緒正しい藁人形論法といいます
ちょいと前までドローン否定論者が必死に語ってたけど、未来を見据えての合理的論理でなく、要するに自分の好きな過去の戦闘機万能論を否定されたくないだけのマニア