マイク・ガルシア下院議員は共和党議員7人と共にバイデン大統領へ書簡を送り「ウクライナ支援」と「イスラエル支援」を切り離すように要請し、12の条件が十分満たされるまで議会は「ウクライナへの追加資金」を検討すべきではないと主張した。
参考:REP. GARCIA LEADS CALL FOR PRESIDENT BIDEN TO DECOUPLE ISRAEL AND UKRAINE AID
イスラエルとは75年近くの同盟関係があり、ウクライナとの関係には存在しないレベルの信頼と相互運用性がある
バイデン政権は先月20日「米国の安全保障ニーズに資金を供給するため緊急予算を議会に要請する」と発表、この内訳はウクライナ支援に600億ドル、イスラエル支援に140億ドル、ウクライナ・イスラエル・ガザに対する人道支援に90億ドル、米原潜の即応性を高めるためのインフラ整備に30億ドル、インド太平洋地域の同盟国支援に20億ドル、国境警備と移民問題に110億ドル、発展途上国支援に20億ドル、フェンタニル対策に10億ドル、移民支援に10億ドル、児童労働対策に1億ドルで、緊急予算の総額は1,000億を越えている。
下院の共和党議員の間では「ロシアと戦うウクライナへの支援」が大きな対立軸になっており、バイデン政権はウクライナ支援をイスラエル支援など他の要求に混ぜたワンパッケージで議会を突破し、大統領選挙が終わるまで「ウクライナ支援資金の問題から解放されたい」と考えているのだが、ジョンソン下院議長は「ウクライナ支援とイスラエル支援は切り離して審議すべき」という立場を表明、下院の共和党もイスラエル支援に143億ドルを供給する独自の法案を提出した。
ホワイトハウスは下院の動きについて「共和党が安全保障政策を政治の道具にしている。ウクライナ支援を除外した法案は受け入れられない」と非難したが、マイク・ガルシア下院議員は共和党議員7人と共にバイデン大統領へ書簡を送り「ウクライナ支援のため『白紙の小切手』を要求する戦略のせいでイスラエル支援が遅れる」と訴え、ウクライナ支援とイスラエル支援を切り離すように要請。
この書簡の中でガルシア議員達は「イスラエルとウクライナが勝利しなければならないのは明白だが、納税者は勝利のビジョンもなく、終わりの見えない戦争に資金を提供することにうんざりしている。我々は納税者を安心させるため資金供給を承認する合理的な12の条件を設定した。この条件が必要になったのも現政権のリーダーシップが欠如しているためだ」と述べ、提示された12の条件は以下の通りだ。
01.具体的な勝利戦略の提示
バイデン大統領とゼレンスキー大統領は「勝利するまで支える」「必ず勝利しなければならない」という曖昧な言葉でなく「具体的な勝利への戦略」を提示しなければならない。ウクライナが勝利するにはどうすればいいのか、どれぐらいの時間がかかると予想されるかなどで、この見積もりは正確である必要はないものの「最終的な目標」と「撤退基準」を理解する必要がある。
02.勝利戦略を実行するのに必要なコストの見積もり
現在のような選択的開示や段階的な要求は手頃なコストではなく、持続可能でもなく、到底受け入れられない。
03.バイデン政権は戦争状況について国民に報告する必要がある
バイデン大統領とオースティン国防長官はウクライナにおける戦争の状況について国民へ報告する必要がある。これには現在の進捗状況、反攻作戦が膠着状態に陥った原因、反攻作戦に関する最新情報の提供が含まれる。
04.今後もウクライナへの投資がなぜ必要なのかを説明する必要がある
バイデン大統領とオースティン国防長官はウクライナへの投資が今後も必要な理由を説明しなければならない。これにはどの様な兵器が提供されるのか、それらの兵器がなぜ必要なのかを説明することが含まれる。
05.現在の膠着状態を打開するのに効果的な兵器リストを議会に提出しなければらない
バイデン大統領とオースティン国防長官は現在の膠着状態を打開するのに効果的な兵器リストを議会に提出しなければらない。現在の政権の曖昧な態度はウクライナの苦しみを長引かせるだけで、ウクライナにどの様な能力を提供すべきかを決定するのは議会の責任だ。
06.米国がウクライナへの投資を停止した際に何が起こるのかを説明しなければならない
バイデン大統領とオースティン国防長官は米国がウクライナへの投資を停止した際に何が起こるのかを説明しなければならない。EUやNATOもウクライナ支援から手を引く可能性、ウクライナの生存率や未来など。
07.財務省と商務省は対ロシア制裁の現状を議会に報告しなければならない
財務省と商務省は承認済の対ロシア制裁に関する執行及び遵守の状況を議会に報告しなければならない。既存の制裁について誰も最新情報を議会に説明していない。
08.米国と全てのNATO加盟国は対ロシア制裁を採用すべきだ
米国と全てのNATO加盟国は石油、穀物、レアアースを含む対ロシア制裁を採用すべきだ。この3つの重要な輸出品は国際的な制裁の影響を受けておらず、ロシアの収入の大部分を占めている。
09.???
President Biden and Secretary Austin must provide a clear explanation of why the resources being requested are the right ones to win
何のことを指しているのか管理人には理解できない。
10.米国とウクライナのクリミアに関する認識
米国とウクライナはクリミアに関する作戦の目的について意見が一致しているのかどうか、米国はウクライナが主張するクリミア奪還が現実的な望みと考えているのか、この議論は非公開の場でも十分だ。
11.ウクライナに送られた兵器に関する情報開示
バイデン大統領とゼレンスキー大統領は米国が提供した兵器について、可能な範囲で議会に説明しなければならない。
12.ウクライナ支援のため米国の安全保障を犠牲していないと証明しなければならない
ウクライナ支援のため米国の安全保障を犠牲していないと、台湾支援やイスラエル支援に対する我々の約束を犠牲にしていないと証明しなければならない。ウクライナ支援のため米軍の能力、他の戦略的パートナーシップを犠牲にすることは許されない。
以上の条件が十分満たされるまで議会は「ウクライナへの追加資金」を検討すべきではないと考える。だからこそ「イスラエル支援」をパッケージから切り離して検討することが重要で、これを怠ればイスラエルを危険に晒すことになるだろうと締めくくっているが、この内容は目新しいものではなく「バイデン政権に白紙の小切手を与えない=民主党支配の下院が与えたウクライナ支援の決定権を共和党支配の下院に戻す」という趣旨に沿ったものだ。
バイデン政権がウクライナ支援のための追加資金を手に入れることが出来るどうかは謎だが、国防総省は「支援資金の残高は約50億ドルだ」と30日に明かしており、最近発表された大統領権限経由のウクライナ支援パッケージは1億ドル程度と規模が小さく、個人的には「残された支援資金を節約している」と感じてしまう。
因みにガルシア議員達は書簡の中で「米国とウクライナの関係、米国とイスラエルの関係は同じではないので支援は個別のメリット基づいて検討されるべきだ」「イスラエルとは75年近くの同盟関係があり、ウクライナとの関係には存在しないレベルの信頼と相互運用性がある」「イスラエル情勢はダイナミックで地域全体を混乱に招く恐れがある」「ウクライナの状況は膠着状態で停滞したままだ」とも言及しており、米国にとって重要性が異なると言いたいのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:pixabay
税金の使い道をちゃんと説明しろってことか
なんかまともな要求に見えてしまうな
しかしあれだけ虐殺やっててもイスラエル支援に揺るぎが無いのか
イスラエルはアメリカにとって最高の同盟国なんだな
税金を支払っている国民の立場的には、当然の意見とは言えますね。まあ、本来なら税金がどう使われて、どういった結果を及ぼしているのかを説明するのは言われなくてもやるのが政府の義務だとは思います。
イスラエルに対する感情については、アメリカ国内でも温度差があるようで、主に年代による差らしいですね。
高齢者はイスラエルに対して好感(同情的?)を持つ人が多いのですが、若者になると半々かややパレスチナに同情的という分布データが出てました。結局の所、イスラエルが建国から一貫して独善的で、欧米の支援を背景にやりたい放題してる事に正当性が見い出せない世代が増加しているのでしょう。
イスラエルにとってのアメリカ…
どうなんでしょうね
イスラエルの暴走具合を見ていると、アメリカがどこまでも擁護するせいで現代的な倫理観の醸成に失敗してしまったような…
味方をしているのは確かなんですが、不健全な味方というか
「贔屓の引き倒し」になりつつあるようにも見えます
CIAにサボタージュマニュアルというのがあり、そこには
・目的より手段にこだわる。
・全体の進捗より細部にこだわる。
というのがある。
共和党の要求は一見まともに見えるが、これとそっくり。
バイデンさんがポリシーや戦略が無いから、こんな要求がまともに見える。
「目的は、アメリカが実際の戦闘をしないで、敵国ロシアを弱体化し、世界一のアメリカの地位を確保し、世界でやりたい放題するため。これがアメリカ国民の一番の利益になる。」
って言えばいいんだけどね。
まぁ、今のポリコレが厳しい時代に本音は語れないけれど。。
リンク
マジでCIAのサイトにあった。
Kindleでもっと読みやすくスキャンしたヤツまで売ってるし…。
現在進行中の戦争に対して……
≫02.勝利戦略を実行するのに必要なコストの見積もり
……を要求するのは無理がないだろうか。そもそもアメリカの支援がウクライナがギリギリ負けない程度なのに、どのくらいで勝てるのかとか訊かれても。皮肉だとしたら意地が悪い。アメリカの覚悟次第だよって返ってくるだけでは。
それとも腹を決めて戦況を完全に制御できるだけの支援を提供するのだろうか。
> 01.具体的な勝利戦略の提示
が示されれば必要なコストも自ずと見えてくるでしょ
結局どうするつもりなのかを示して、それにあたって必要な事は何かを出してねって事ちゃうかな
何を目標として、目標の達成のために何が必要で、そのためにどれだけのコストが掛かるのか、リスクが何なのか
これらを提示しろと言っているだけなので極めて真っ当な要求だとしか思えません
アメリカ軍が参戦しないと勝てないような目標なのであれば、それはそれで参戦した場合のコストとリスクを提示するべきですし、他の条項にあるように「これは本当にやる価値がある事なのか?その理由は?」を提示する必要があります
ダラダラと戦略無しでの支援を続けるより、よっぽどまともだと思います
確かに文面だけ読めばまともな要求だけど、これにバイデン政権が対応してもその内容に難癖をつけるのは目に見えている。
民主主義の手続きに則った体で、ウクライナ支援を中止あるいは縮小するのが目的でしょう。
首謀者達がトランプ支持者だからね。
9個目は”ウクライナが供与要求してる兵器が対露勝利に本当に必要なモノか検証させろ”ってことでねーの?
ガルシア兄貴は共和党が下手なチャチャ入れたからバイデン政権のいい加減な対ウ支援予算通ったって自党に噛みついてましたね
軍人畑出身なことも一因なのかもしれないね
同盟関係の年数でいえばそうでしょうが、勝利条件としての明瞭さにおいてイスラエルは大丈夫でしょうか。
ウクライナは母国からロシアを追い出せばそれで一旦終わりですが、イスラエルはその後のヴィジョンが見えません。
CNN、BBCなどで戦後の占領政策についていくつかのプランがあるが不明瞭だという報道があり、
この紛争が突発的で出口戦略を含め行き当たりばったりということがよく見えます。
イスラエルは戦後の安全保障において周辺国とどう関係性を持つのか、
ガザをどう統治するのか(そもそも荒れ地にして放置する向きもありますし)、まったく計画も傀儡の用意もありません。
かえってアメリカが中東諸国へ有限なリソースを割かれる結果になれば本末転倒かと。
勝利したとしてピュロスの勝利に終わるパターンもありますしね…
ハマスが消滅したところで、民族浄化の後ろ盾になったとなればアメリカの評判は地に落ちます
果たしてネタニヤフ政権の成功はアメリカの国益に適うのか?
一応民間人の被害抑えろと口先では唱えていますが、ロシアをSWIFTから排除したような熱意はどこにも見えない訳でして
これからの国際社会を思うと心配です…
政治的な思惑はともかくとして、ある程度は的を射ったことを言っているのも確かだから大統領としても対処に困るりそう
9番目ですが、(5番や4番にも繋がりそうですが)2番目の次辺りに順番を入れ替えたらよさそうな気がします。
2番は勝利の全体的なコストとして、9番では内訳として勝利に必要な1つ1つの要素的な意味合いじゃないかと。
リストがバラバラで分かりにくいですね。
04.今後もウクライナへの投資がなぜ必要なのか
今までアメリカが利益を得ていた自由と民主主義と国際的な法秩序を
ウクライナの国土と国民の犠牲にて守ることはアメリカにとっては投資なのでしょうか?
ウクライナ戦争のような帝国主義・全体主義勢力による他国への侵略に対する
対抗支援を「投資」と呼ぶような勢力が合衆国の大半を占め政治的に影響をもたらすなら、
合衆国との関係を日本もどこかで見直すべきかと考えます。
共和党のロジックとしては、『なぜ米国の国境が危険にさらされギャングと麻薬組織がアメリカ中を荒らしまわっているのにもかかわらず、ほとんど地球の裏側のヨーロッパの更に向こうの旧ソ国に国民の税金を使い続けなければならないのか?米国の安保をなぜ後回しにするのか?』というロジックなんです。
更に言えばNATOはアメリカの負担にただ乗りしているという不公平感がトランプ時代からずっとありましたので、対ウ支援でも米国に頼りきりじゃないか、EUがしっかりしていればという不満が一層あると思います。
仰る通りと思います。
EUとユーロを創設・拡大、経済ブロック・政治ブロックを作って、独自の標準化ルールを頻繁に設定しています(アメリカ企業にも制裁を科しています)。
アメリカに、安全保障を丸投げして、美味しい所取りに怒る事は自然と思います。
アメリカが、これを甘受してきたのが、むしろ間抜けな話ですね。
>更に言えばNATOはアメリカの負担にただ乗りしているという不公平感がトランプ時代からずっとありましたので、対ウ支援でも米国に頼りきりじゃないか、EUがしっかりしていればという不満が一層あると思います。
何が自由と民主主義と国際的秩序だよ
それを踏みにじってるイスラエルを支援しといて
『アメリカ』にとっての自由と民主主義と国際的秩序を守ってるんでしょう。逆に言えば、『ロシア』や『中国』にとってのそれらも存在するわけで、使い古された言葉ではありますが、『誰にでも正義はある』という事ですね。
>ウクライナの国土と国民の犠牲にて守ることはアメリカにとっては投資なのでしょうか?
いや、ゼレンスキーがこれは投資だとアメリカ議会で演説したんでしょ。
マイク・ガルシア議員はカリフォルニアのメキシコ系移民夫妻の息子であり、元海軍戦闘機パイロット。イラク戦争では空母ミニッツからF/A-18で30以上の戦闘任務に参加。
リベラル派が強いカリフォルニア出身のヒスパニックでありながら共和党員という珍しい経歴。民主党の現職を破って2020年に当選した。
メキシコとの国境の壁に賛成。中絶に反対。トランプ支持を表明しているが、2020のバイデンの勝利を認めている=熱狂的トランプ派ではない。軍人らしく下士官兵の昇給など軍事待遇改善に熱心とのこと。
アメリカの伝統的な保守主義は”連邦政府の権限は最低限であるべきであり、しかるべき議会の監視あってこそ健全な政治が行われる。連邦政府の拡大は腐敗と非効率をもたらし民主主義に危険である。”という『小さな政府(Limited Government)』の信条を共有する。
当然予算も財政責任主義に基づき厳しい議会の監視を行わねばならず、勝利のビジョン無きウ支援も例外ではないということだ。
ちなみに、「President Biden and Secretary Austin must provide a clear explanation of why the resources being requested are the right ones to win」とは、要約すると『求められている装備は本当に勝利につながるものなのか(無駄がないのか)、バイデン政権は精査し議会へ説明せよ』という意味だろう。
言ってることはまともですが、共和党のことだからこれらがあらかた叶ったら今度はイスラエルへの「無制限のパートナーシップに基づく無制限の支援」を求め始めるんでしょうね。とはいえ個人的には”12.ウクライナ支援のため米国の安全保障を犠牲していないと証明しなければならない”の条項が入ったことは評価したいです。米国にとってウクライナは敵の敵というだけの間柄で、対するアジアやヨーロッパの同盟国は法的拘束力のある間柄です(それを言うなら米国とイスラエルは法的には何でも無いですが)。
まぁ、米国も若い世代ではイスラエルやイランに対する感情もかなり異なっているそうですし、この先米国がいくら支援したところで中東地域への地上軍派遣まではしないでしょう。閣僚や政権スタッフにイスラエルと非常に親密な人物が何人も居た第一次トランプ政権でもシリア内戦に際してミサイル攻撃と空爆以上のことはしませんでしたからね。ましてレバントは陸地ですから、海軍リソースが切迫してアジア情勢に影響を及ぼすという事もそこまで心配する必要はないのかなと。心配か安心かで言えば心配ですが。
バイデン政権は、ウクライナ戦争とガザ戦争の責任を全て引き受けるような形で、大統領選挙に突入しそうです。
バイデン政権の支持率は急落しており、両戦争の落し所も不透明ですから、今のままでは大統領選挙に負けるのではないでしょうか。
納税者の代表者(国会議員)として、政府に諸条件の説明を要求するのは、普通の話ですね。
ウクライナの勝利条件に、クリミア奪還が入っている訳ですから、クリミア奪還の可能性を説明すしろという要求も理解できます(奪還の可能性がないならば、永久に軍事支援を続ける事になるからです)。
ウクライナは同盟国でもないのに、イスラエル(同盟国)と同じ扱いなのはおかしい、これを指摘されれば仕方ないでしょう。
日本に関して気になるのは、対ロシア制裁で同調を求められた場合、サハリンの石油天然ガス輸入契約や権益を手放すリスクがあります(アメリカは、エネルギー資源・穀物資源の国内調達に成功しているため痛みは少ないでしょうね…)。
>01.具体的な勝利戦略の提示
>10.米国とウクライナのクリミアに関する認識
>08.米国と全てのNATO加盟国は対ロシア制裁を採用すべきだ
バイデンは元々外交が売りだったはずですが結果だけ見るとウクライナ戦争、ガザ戦争を予防できませんでした
失望感が広がるのは無理もなく次の大統領選は勝てないでしょう
正直自分もトランプの方がマシだったと思うようになってます
仰る通りですね。
ウクライナ戦争直前に、ロシアに対して弱腰を見せたのは、致命的に交渉下手だったように見えます。
イスラエルも、バイデンが次の大統領選挙に負けたり、レームダックになる事を見越して、エスカレートをあまり止めていないと見ています。
そもそもウクライナのためにロシアに奪われたクリミアを取り戻すのが世界正義の実現にしてアメリカの責務、というならば。
まず同盟国日本の北方領土を取り戻すのに協力するのが先じゃないですかね?
アメリカは日本の北方領土奪還のために無制限の予算処置を講じるべきでしょう。手始めにF35を100機ほど無償で引き渡してもらいましょうよ。
ウクライナがもらえるんだから,日本だってもらって良いはずです。
まさに、仰る通りと思います。
アメリカの国会議員も、それぞれ支持基盤・ロビーイストの後援があり、自身が掲げてきた優先課題があります。
同盟国・他の国を後回しで、ウクライナに肩入れする(クリミア奪還まで永久に白紙小切手)のはおかしいだろと突っ込まれるのも自然な話ですよね。
勝利条件と敗北条件を提示しろという意味にとりましたが、ウクライナにとってはこれを提示したらその時点で負け確定ではないでしょうか。
う~~ん、こりゃまずいな・・。ロシアの嬉しいことてんこ盛りか。
民主主義という人類が4000年かけて手に入れた叡智がもっとも危機的状況に陥ろうとしてるな。
世界は、強権的覇権国家が各地で群雄割拠する時代に戻ろうとしてるし、日本も生き残るためには、核の抑止力を真剣に考えなければならないし・・。
言論の自由の無い国は嫌だなあ。そんなことになったら、ここのサイトとかもなくなりそうだし、政府におもねった記事やブログやコメントだらけになるなんて、歌川国芳にも遠く及ばないんじゃん・・・。
バイデンも大分苦しいけど、共和党はこれで次の選挙勝てると思ってんだろうか?
どう考えても無党派層取り込める要素皆無な事しかしてないぞ
キリスト教徒の視点では1949年からの第10回目らしい十字軍で聖地エルサレムをキリスト教徒の物として維持するのに必要な戦いなので、キリスト教の国としては普通では?イスラエルの歴史がイスラム教徒との戦争の歴史なので、戦争資金を断つのも難しいでしょうし、ついでに、ロシア発祥の地奪還作戦を妨害しながら、ロシア正教の力を削ぎ、決着出来ないままの状態を維持して、他での戦いが起こらない様にした方が世界のためなのかな?と最近の私は思うのですが・・
キエフ大公国がロシアの発祥地というならウクライナか本家になるのでは?
分家が本家よりもでかくなって、本家を乗っ取りました‥という過去のお話からソ連崩壊で独立を回復したものの、又、乗っ取られるかもしれない現状‥です。
09.???
それが戦争に勝つために必要な物なのかを説明せよ。つまり、ちゃんと考えろという意味です。
現状では考えずに出費を続けてるだろ、という事。
戦争に勝つ、というのは「戦争を終わらせる」という意味だと捉えたほうが適切です。
何らかの形で戦争を終わらせる事。米国の無駄な出費を止める事を求めています。
高性能で高価な迎撃ミサイルがどんどん欲しいというのは無駄。相手は安価な巡航弾を大量投射してくるのだから迎撃すればするほど浪費です。そんな事を続けても、いつまでも戦争を終わらせることができない。
戦闘攻撃機が欲しい、超長距離ミサイルが数十発欲しい、というのも大局を変えるものではない。
せいぜい物流を一時的に滞らせる程度では、敵軍を不可逆な敗勢へ至らしめることができない。
米国は、もっと優先すべき課題があるのだからウクライナどころではない。
12の条件を考えていく中で、この先ずっと続けても無駄だと気付いたなら、もう終わりにしましょう。
アフガニスタンと同様、どこかでやめねばならない。
現状のイスラエルなんて放置しておいても単独でパレスチナを蹂躙出来る力があると思うんだが支援なんて必要なのか?
1番危ないイランとの間には元々米軍が展開してあるし寧ろやりたい放題してるイスラエルを静観していた方がいいと思うんだが
ほんそれ。
イラン・エジプトクラスの国と交戦状態になるか、一気にアラブ諸国が牙を剥くような事態にならない限り、それこそ米国の税金を投入する必要なんかないでしょうに130億ドルとか金持ち父さんしぐさ過ぎる。
そこは逆に考えるべきでしょう。
旧約聖書に書かれた「約束の地」の範囲は様々異論はありますが。少なくともレバノンは含まれますし、解釈によってはナイル川より東のエジプト領も含まれます。
すなわち、イスラエルとしてはこのタイミングでどちらかの領土への侵攻まで計画範囲としている、と考えれば過大に思えるアメリカの武器支援にも辻褄が合います。
ガザ地区を攻撃して200万人の難民を発生させて、エジプト領に押し込み。エジプト東部を混乱に陥れ、政府機能を麻痺させ。
そこに「ハマスの残党を掃討する」という名目でイスラエル軍を送り込むわけです。
そしてエジプトからの撤兵を交渉材料にガザ地区の占領を既成事実として認知させる、という手順ですね。
今回イスラエルが欲しいのはガザ地区ですが、ガザ地区を手に入れるにはガザ地区だけでは足りないのです。1を手に入れるには、2を奪ってから,1を返す。それがユダヤ的な交渉術ですね。
なるほど、イスラエルならそれくらいは考えるかもしれません。
しかし、強者で外交下手な米国がそこまで考えるでしょうかねえ。
まあイスラエルが引きずり込む形になるのでしょうけど。
なんかアメリカは不必要に憎しみを受けているよね
まあそこがイスラエルの凄いところなんだけど
ウク支援は損切りも考えるけど
イスラエルは最後までケツ持ちするのかな
アメリカがイスラエルを支援する事なんてほとんど無いでしょう。イスラエルはテロ組織と戦ってるだけで、空母二隻送ったこともポーズでしょう。
それよりウクライナへの支援がロシアの防備の一番強固にしている場所に、正面から殴り掛かれと言ってるに等しいのがウクライナ苦戦の実態でしょう。
どうしてもウクライナに勝たせたいならアメリカの軍艦を貸し出して、直接クリミア半島に上陸させるしかないのではないか?
元々の間違いはバイデン大統領がロシアの核に怯えた様子を見せた事でしょう。
そのポーズと言われる打撃群がこの騒動に乗っかって発射されたミサイルを撃墜してるんだけどねぇ。少なくともイスラエル支援もあるだろうが米軍基地が攻撃されて攻撃元を攻撃もしたんじゃないの?中東各国の暴走に対する実力行使含めた牽制の意味合いの方が遥かに強いだろう。
ウクライナに貸す軍艦ってどんなモノ考えてるの、どうやって渡すかのハードルが高いんだが。
イスラエルは同盟国っていっても安全保障条約があるわけではないんですよね
それなのに安全保障条約を結んでいる国以上の待遇を与えてる
民主党支持者も共和党支持者もいつもと言ってること違わない?って疑問を感じてますよ
トランプ派議員なんてNATOや日米同盟、米韓同盟などにも否定的なのにイスラエルは同盟国だから全力支援っていうんですからね
「ロシアから侵略されてるウクライナを支援するぞ。パレスチナを侵略するイスラエルを支援するぞ」
「アメリカの税金でウクライナ支援する必要ない打ち切りだ。アメリカの税金で全力でイスラエル支援するぞ」
今回以外でもNPTで許されてないインドパキスタン北朝鮮の核開発許さないと制裁しつつイスラエルは黙認
F-35も出資額や購入機数のわりに優遇されすぎてるし、NGADも輸出しないとかいってるけどイスラエルにだけは輸出するのでは?
ほんと、トランプとその一派のイスラエル擁護っぷりは意味が分かりませんよね
NATOから脱退する、何処何処の米軍を引き揚げる、何々同盟は不平等だから見直しだ!って言っていた人なのにイスラエルの事になると靴も舐めそうな勢いだ
国連安保理決議497号で違法で無効と決まったイスラエルのゴラン高原併合を追認してますからねトランプ
トランプの大統領としてのキャリアで最大の汚点だと思います
具体的に条件を設定してしまうと
それが達成できなければ敗北ということになるし
本気でロシアをウクライナから撤退させ得る兵器の供与や戦術の採択は
具体的にはロシア本土の後方インフラへの大規模な攻撃になりかねず
即座にエスカレーションと繋がるので
建前を維持しつつ何とでもとれる曖昧な状態は現状好ましいと思うけど
これで確実に米のウクライナ支援は止まるな
だから米はさっさと講和を結べと言ってたのにゼレが全部節壊してるやん
ウクライナが無くなってもゼレンスキーは困りませんからね
ゼレンスキーが本当に困るのは支援打ち切りやウクライナ敗戦ではなく亡命先が無くなること
勝てば英雄、負ければ亡命、それだけです
国民の大多数が早く降伏してくれって願うくらいになってからどこかに亡命するんじゃないですか
徹底抗戦派の国民が多数いる状態で停戦すると売国奴扱いされてしまいますからね
パシニャンがそうですね
停戦しても国民からは感謝されず罵倒されるんですよ
ガニみたいに国民見捨ててさっさと亡命するほうが得ですね
これを2022年2月に逃げなかったゼレンスキーに言うのが傑作だな。
亡命先も亡命手段もあって、首都にロシア軍が迫ってきて、西側からの支援もどれだけ貰えるか分からない時に、首都に残って支援を呼びかけたんだけど、もう忘れたの?
アメリカ人はあらゆる選択を取りうる
それは全てアメリカのためだ
世界が平穏ならアメリカも繁栄出来るから世界秩序の維持を目指しているだけであって
それ以上でもそれ以下でもない
建国以来そこから外れずにやってきた
わざとこんなに達成困難な条件をずらずらと並べること自体、もはや共和党としてはウクライナを支援する気はさらさら無いと示唆してるようなもんじゃないの?
そりゃズルズルとやっていて2年越えは確実でどっちかが折れるまで止まらないんだから、至極真っ当な話だろう。
力による現状維持は許さないで他国に対して何の精査も無しに財布の紐が緩む方がおかしい。しかもこれ戦後の話抜きだからな。
イスラエル支援に140億ドル?2兆円も何に使うんだ?
額面が大きい方が各方面の牽制にはなるでしょう。
余った予算は回収できるかな?横領されちゃうかな?
要求の殆どは既にやってるし、5はロシアに手の内を明かすから出来ないし、8に至っては実現不能。
真面目に書いてる要求書が怪文書状態。
> 要求の殆どは既にやってるし
本当でしょうか。少なくとも1についてウクライナの実現不能な目標(クリミア奪還など)はともかく、アメリカ視点のまともな回答を聞いたことが無いのですが。
> 5はロシアに手の内を明かすから出来ないし
これまでも支援される兵器の内容はほとんど公開されてきたのでは?
> 8に至っては実現不能。
ウクライナへの直接支援を続けるよりも、ロシアの資金源を断った方が効果的なので
同盟国に制裁を順守させるべきというのは米国民の視点からはその通りなのではないでしょうか。
まあ支援しすぎてウクライナが第二のイラクやタリバンのようになってはいけませんからね。
文民コントロールできてますアッピールも必要ですなあ。
ウクライナが旧ソ連圏の国家ですので、アメリカと関係が深いEUやNATOに物理的な損害が出ない限りはキリのいい所で見切りをつける必要もありますしね。
ズルズルと消耗戦に巻き込まれますと対中戦略に影響も出ますし、支援は米国やNATO諸国の通常兵力の再建が軌道に乗るまででしょう。
そもそもの疑問なのですが、この手の米国の巨額の軍事支援の原資は国債発行で捻出しているのですか?
こちらの解説がわかりやすいです。
リンク
もしアメリカが、一つの企業だったら……その決算を見てみよう
意外なことにあの莫大な軍事費は、赤字の最大要因ではありません。
もし米国の医療制度を日本と同じようにできれば黒字も夢ではないのですが、オバマケアみたいな中途半端な改革でも共和党はぶっ壊そうとしていますので、まー赤字経営はしばらく続くでしょう。