Bloombergは間もなく発表されるウクライナ支援に「150km先の目標を攻撃可能なGLSDBが含まれる」と報じているが、契約後に生産ラインを立ち上げるため初回納品は10月頃になるらしい。
参考:США пришлют Украине дальнобойные снаряды с GPS-наведением не раньше октября – СМИ
予想よりも生産に時間がかかるGLSDB、ウクライナ軍が予定している春攻勢には到底間に合わない
バイデン政権は22億ドル相当のウクライナ支援パッケージを間もなく発表予定で、このパッケージは大統領権限(PDA)経由の4億7,500万ドルとウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)経由の17億5,000万ドルで構成され、PDA経由の支援にはエクスカリバー砲弾、パトリオットシステム関連の支援装置、MK153 SMAW、クレイモアなどが含まれるらしい。
USAI経由の支援についてBloombergは「2億ドル以下の資金がGLSDB(地上発射型小口径爆弾)提供に割り当てられる」と報じており、ウクライナ軍はHIMARSでは手が届かない150km先の目標を攻撃できるようになる。
ボーイングとサーブが共同で開発したGLSDBは「クラスター弾非活性化のため用済みになるM26弾のロケットモーター」と「アフガニスタン紛争で余ったSDB」を再利用した地上発射型の滑空爆弾で、HIMARSで運用中のGMLRS弾(80km)より遠方の目標(150km)を攻撃できるため、運用が始まればロシア軍の大規模な物資集積拠点を後方に追いやれる=補給が複雑になり兵站上の負担が増えると予想されているが、ロシア本土とクリミアを結ぶ橋には届かない。
GLSDBは開発されただけで生産されておらず、昨年11月にボーイングがウクライナへのGLSDB提供を国防総省に提案した際「春(4月~6月)までに届けられる」と主張していたため「契約締結から約5ヶ月程度でGLSDBを戦場に届けられる」と解釈していたが、Bloombergは業界関係者の話を引用して「最初の納品は契約締結から約9月後になる」と報じている。
つまり3日に発表されるUSAI経由の資金でボーイングと直ぐに契約が成立しても初回出荷は10月頃になり、予想されている春の攻勢には到底間に合わないという意味だ。
関連記事:米国が長距離攻撃兵器を含むウクライナ支援パッケージを準備中、GLSDB提供か
※アイキャッチ画像の出典:SAAB GLSDB
GLSDBは既に完成品の在庫があるというはなしをどこかで見たが
空中給油機で自社資金が溶けていくボーイングにそんな余裕あるわけないか
6ヶ月の納期が蓋を開けたら9ヶ月ね
どうして軍需産業ではこんなガバガバ納期が許されるんだ?
納期が1.5倍どころか実際に届いたときには2倍になるんじゃないか
おそらく今契約するならウチ(ボーイング)としては最短で5、6ヵ月とか言う話でしょ、
国の手続きが3ヵ月なら結構早いと思うけどね、ウクライナの都合ばかり優先する訳にもいかないし
アメリカはまだまだ戦争を引き延ばしたいんでしょう
あえて、最短では引き渡さないんだと私は思ってます
アメリカの行動は初めから一貫しており
それは1つはロシアに勝たせないというものですが
もう一方でウクライナにも勝たせないように動いています
自国の利益が優先なのは理解しますが、それにも限度というものがあり
モラルや正義という面も最終的には国益に大きな影響を及ぼすと思うんですけどね
自国の利益を最優先する日本が言えたことじゃない
ボーイングの納期は”自分の所の手続き”だけの話なんだから最短で出せるわけないだろう、
3ヵ月で予算を精査して契約締結なら大分早い方
誰でも意見は言えますし
日本在住だからといって日本国の政治的な責任を個人が負う事はありませんよ
アメリカはできることをわざとやっていない、それは確かです
戦車、ミサイル、戦闘機、戦況とか関係なく解禁する日程が既にある程度決まってるんじゃないかと疑いたくなる
エスカレートしたくないといいつつウクライナを勝たせるつもりならエスカレートが確実なのは明らかだし
戦争が長引く副産物として各国の平和ボケが終了して防衛費増額の流れを維持できてる
全てにおいて全てが遅いよ!!!
ロシアの油断を誘うためあえて遅めの納期を言ってるとかはないかな?
そう出なくても、とりあえず今造れる分だけでも、予想される春の大攻勢に間に合わせることは出来ないのか。