米議会は海軍が要求した第6世代戦闘機「F/A-XX」の研究予算を7割カットしてしまった。
参考:Marinha dos EUA prevê cortes nos fundos para um caça de próxima geração
空軍はGO、海軍はSTOP、明暗が別れた米軍の第6世代戦闘機開発
米海軍は、空母で運用中している「F/A-18E/F スーパーホーネット」の後継機として、第6世代戦闘機「F/A-XX」を海軍単独で研究している。
第5世代戦闘機「F-35」については空軍と同一機種(仕様は異なる)を導入したが、第6世代戦闘機に関しては両軍とも独自に研究を進めており、空軍は次世代戦闘機「F-X(現在はデジタル・センチュリーシリーズ構想)」を、海軍は第6世代戦闘機「F/A-XX」プロジェクトを立ち上げた。
2019会計年度予算で海軍が「F/A-XX」に投資したのは500万ドル(約5億5,000万円)に過ぎなかったが、今回(2020会計年度予算)は「F/A-XX」のコンセプト研究だけでなく、高度な次世代エンジンの研究を行うと言う名目で、昨年の4倍にあたる2,070万ドル(約23億円)を議会に要求したが、議会は海軍の要求を拒否してしまった。
先週に可決した国防権限法案では、海軍が要求した2,070万ドルを拒否し、基礎研究費用の700万ドル(約7億6,000万円)しか支出が認められなかった。
これは議会が、海軍が要求した高度な次世代エンジン研究費用を全額削除したという意味で、第6世代戦闘機「F/A-XX」が次のステップへ進むことを拒否したのと同義だ。
これだけなら、まだ海軍にも救いがあったのだが、空軍が要求した約10億ドル(約1,100億円)もの次世代戦闘機「F-X(現在はデジタル・センチュリーシリーズ構想)」研究費用は、10%ほど削られただけで支出が承認されてしまった。
この違いは、どのような意味を持っているのか?
恐らく議会は、中国やロシアとの戦いにおいて、高価で極超音速ミサイルに対し脆弱な空母を維持する必要性があるのか疑問に思っており、空母に搭載され運用される「F/A-XX」への投資に踏み切れないのだ。
両院の議員達は海軍の「F/A-XX」について「まだ必要ない」と話したという。
結局、海軍が第6世代戦闘機「F/A-XX」の開発を進めるためには、中国やロシアの極超音速ミサイルから空母をどのように保護するのか、その方法を具体的に示し、将来の戦場においても空母の存在意義が失われることはないと議員たちを説得する必要がある。
逆に議会が、海軍の「F/A-XX」に投資することを認めれば、米海軍の空母戦力維持についても承認を得られたことになるため、2021会計年度予算で要求される「F/A-XX」研究予算の行方が注目される。
※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Mass Communication Specialist 3rd Class Michael Singley
まだ、要求性能が固まっていないからだろう。
要素技術の開発なら、空軍と海軍で2重投資する必要は無い。
F-35の三軍統一は批判も多いが、三軍統一の効果で今後の経費が大きく下がって行く。
今後、F-35の評価は上がって行き、今後はF-35のコンセプトを引き継いだ戦闘機が開発されるだろう。
まずはフォード級とF-35Cの戦力化が最優先でしょう
ボーイングは踏んだり蹴ったりだな
因果応報と言えばそれまでだが
えっ…空軍のデジタルセンチュリーシリーズっていう狂気の計画マジでやるのか…?
PCA一本で絞るんじゃなかったのか?
デジタルセンチュリーシリーズって、要はスターウォーズ計画と同じですよね(計画そのものではなく、引き起こした結果)
今度はスターウォーズ計画が引き起こした結果=敵国の経済の破綻 を計画の目的とする おロシアでは無く中国。
まあ、中国経済の破綻への目論見ははもっと違う方法で実施中だけどね・・・
既存の装備は整備が行き届かず、新鋭空母はまだ軌道に乗らない
そんな状態で次とか片腹痛いわ
ってことでは?
次に投資するのはもちろん大事だけど、最悪また共同プロジェクトにできる目のある(なんならF-35も第六世代相当までアップデート可能かも?とか言われてる)次世代機より、まずはグダグダな今の体制何とかせえよって思っちゃうけどな
そして、F-35各型が、唯一の有人戦闘機になる。
次世代戦闘機のエンジンは空海で共通化が望ましいので、塩害対策など艦上機固有の事情を後から考慮できるように空軍側に指示を出しておけば済む話ですね。
現行の戦闘機のエンジンだと、
F-15&F-16: P&W F100 or GE F110
F-22: P&W F129
F-35: P&W F135
F/A-18C/
F110の使用機に、F-14を加えてやって下さい。
今更だけど、GEってじり貧?
GEはB787やA350XWBなどに使われているGEnxなど単独、複数社合弁で民間旅客機のエンジンもやってるので、戦闘機用はF-16, F-15E, F/A-18シリーズのみでもジリ貧と言うことはないでしょう。
F404はアメリカ空軍のT-7A新型練習機にも採用されたので数が出る見込みですし。
GEはグループ内に金融部門もあるので、エンジン調達時にリース手数料も取れるなど旨みもあります。
とはいえ、今後数が出る予定のF-35用エンジンのデュアルソースとなるGE/RR F136がキャンセルになったので戦闘機用高出力エンジンはP&W一強のイメージが強くなりますね。
GE・アビエーションのジェット・エンジンは
民間航空機
船舶用
ヘリ用(シャフトで駆動)
では確固たる市場を持ってるのでは?