米国の無人航空機製造大手のジェネラル・アトミックス(GA-ASI)は今月13日、飛行中の無人航空機「グレイ・イーグルER」を地上の兵士がタブレットを使用して制御することに成功したと発表した。
参考:Gray Eagle ER Enables Joint Terminal Attack Controller Operations
地上の兵士は無線で後方部隊を呼び出すことなく上空を飛んでいるUAVに偵察や火力支援を直接指示できる
今回のデモンストレーションは地上部隊の戦場認識力と目標に対する攻撃能力を向上させるGA-ASI独自の取り組みで、使用されたグレイ・イーグルERは米陸軍が採用しているMQ-1Cグレイ・イーグルの派生型で一回り以上大型化されており、同機の離着陸は完全に自動化されて飛行中も設定された目標まで自律的に飛行することが可能なためオペレーターの介入が必要な状況は非常に限られている。
GA-ASIは陸軍の進めるマルチドメイン(多次元戦闘)作戦に対応するためグレイ・イーグルERの能力を強化中で、電子妨害下でも確実に作動して搭載されたセンサーで収集した戦場状況を部隊に提供できる能力や搭載された小型UAVを空中で切り離し撃墜されるリスクの高い地域の偵察・監視能力に対応できるようになったのだが、GA-ASIは能力強化の一貫としてタブレットを使用した地上の兵士が直接グレイ・イーグルERを制御するデモンストレーションを自社資金で行い成功したと発表した。
地上の兵士はグレイ・イーグルERのセンサーが収集した情報をタブレットで確認でき、ボタンを数回押すだけでグレイ・イーグルERによる火力支援や指定された空域の偵察を要請できるようになったとGA-ASIは説明しており、兵士の要請に応じたグレイ・イーグルERはオペレーターの介入なしに飛行コースを自律的に変更して要請任務を遂行したらしい。
要するに地上の兵士は無線で後方の部隊に火力支援を要請したり、無人航空機を制御するコントロール基地に偵察の要請をすることなく上空を飛んでいるUAVに直接指示が出せるようになったという意味で、こういった戦い方は今後多くの国でも取り入れられていくだろう。
米陸軍は今年4月、Microsoftに対してARに対応したヘッドセットを12万台(218億8,000万ドル/約2兆4,300億円)発注して話題になったが、UAVと戦場のネットワーク化の恩恵を受ける米兵士の戦場認識力は従来と比較にならないほどの戦闘効率をもたらすはずだ。
※現実拡張技術を応用した戦闘コンセプトを示す米陸軍の動画
技術の進化を否定する訳ではないが本当に映画やゲームに登場するような戦闘が実現するのだろうか?
流石にここまで来ると脳が拒否反応をおこしそうだ。
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※アイキャッチ画像の出典:GA-ASI グレイ・イーグルER
オペレーターが介入せず任務を遂行したということは、攻撃も全自動で行ったのかな?あと、実験を自社資金で行ったという辺りに、日本との違いが感じられるな。
きちんと文章読もうか(呆
>流石にここまで来ると脳が拒否反応をおこしそうだ。
このブログで取り上げてるテーマから管理人さんはUAV肯定派(推進派)だと思ってたけど、ついにその管理人さんも音を上げたか
毎回コメ欄に否定派や拒絶派が大量に押し寄せるのも無理ないなあ
このような技術開発は今後ますます進むだろうな。防衛省の次期戦闘機がらみではVRとARを融合させたMixedRealityコックピットが研究されているし、地上部隊の隊員の情報認識能力の向上も言及されている。
次期戦闘機のMixedRealityコックピットについて詳しく教えてくれませんか。
詳しいとは言えないけど、防衛装備庁技術シンポジウム2018の発表要旨の中にMixedRealityコックピット実現に向けたワークロード推定に関する研究というのがあるので読んでみてください。無人機との連携を念頭に置いた研究のようです。
国家や治安部門 限定の話ではないよね
いずれドローンや電磁波を使った個人レベルの犯罪が増える事でしょう
家庭や個人レベルでカメラや計測器並べていないと検挙のしようもない攻撃
今のコロナもそうだけど 独りもんで良かったー
ハンディタイプのスペアナ、通販でも売ってるから、その手の機器の需要も向上するのかな?
時代の変わり目にいるのかねぇ、俺ら
理解しているようで理解が追い付かない事が連日一杯出てくるから、いつか自分の知識が追い付かなくなる日が来そう
その時はまた新しく本やら雑誌やら買いまくって、ニュースサイト回りまくって調べなおしかな
意味が分からん(笑)
UAVの進歩が早くて頭が痛いと言ってるだけで否定派が勢い付く判断材料なんかないぞ(笑)
そのうち両陣営とも前線で無人兵器同士戦わせるだけで人間様は後方から見物とかならんかな?
もはや戦争が経済繁栄のために行われる世界・・・
そうなったら無人兵器を先に消耗し尽くした方が人間投入するだけでしょ
第二次世界大戦あたりまで→砲撃戦から開始
湾岸戦争あたりから→ミサイルや空爆から開始
今後→UAV同士の戦闘から開始
と開戦初頭の戦闘方法が変わるだけかと
国家間の揉め事をVR操作する宇宙戦艦(外形はF1マシン)でのモータースポーツ染みた戦闘で解決する、という30世紀(っぽい別世界)を描いた小説がありましたな。
あれ一応一人乗りの戦艦として乗り込んでるんで有人機だぞ
並の攻撃じゃパイロット死なないからお気楽な戦争にはなってたけど
ブラックホールに飲み込まれたりとか恒星に落ちたら死ぬから
AI戦争の話に挙げる例としちゃ不適切かな
ヨーコさん、となると友人帳の方を連想しちゃう。
未来の戦場ではスマートデバイスの充電し忘れが命取りになるのかもしれないね
充電ヨシ!
あと、妨害などでこの手の高度な支援が受けられない事態に備えて、完全アナログな手段での行動も訓練しているみたいだね。
充電用の発電機とかがメッチャ増えそう
それをずっと兵士に付けて回すとかも無人車両がやるんだろうか
その無人車両に充電(給油?)するのは…最後は人かな?
ハイブリッドなのでは?
充放電も個別に出来るけど、
発電は自前でも行え、補充は主に給油の形態で行うと。
人は、何処かで介在するでしょうね。
そう言えば、日米共同のAFVハイブリット化の研究、装軌車両タイプだけでなく装輪車両の試作も日本がやるようになったみたいだね。
フライホイールを変更などして既存AFVを最小限の改造でハイブリットにする研究もだけど、実用化が楽しみですね。
後方で確認することで要請者の判断が妥当かのチェックが行われていたのがされなくなるというわけで、直接指示は色々と問題は発生しそうではあるものの、敵が直接指示してるとしたら間接指示側は機を逸したりで相対的にかなり戦闘力を落とすかがあるんだろうな
独断専行な問題が、技術の向上により頻度が上がった感じかな?
普通に前線の指揮官が判断できる裁量多いよ
その為の交戦規則
前線での戦闘でのセンサー情報の利用なので後方に判断委ねることでもないと思うが
攻撃を伴う場合でも砲撃支援や近接航空支援のようなもので、現場の要請が最重要でしょ
任務の性格が違う
どんな情報の元にどんな判断してどんな指示したのか、全部データが残るから
むしろ今まで有耶無耶にできてた部分が誤魔化しきかなくなりそうだし、
そこまで問題にはならないんじゃないかな。
ただ求められる能力がこれまでとは変わってくるんだろうね。
開発側がゲームを参考にしてる可能性は高いと思う
だってプレゼンでゲームの画面をクライアントに見せて「これを再現します」ってわかりやすく説明できるし
プレゼン動画で、ゲームでのCGをそのまま流用して、ゲーム会社からクレーム受けてた所があったね。
今じゃ当たり前の艦艇のCICも、元はSF小説の「レンズマン」からのアイディア輸入だったとか
CICって1940年代にはあったような?、と思ったけど、レンズマン1937年からだった。
さすが米帝さん。
WW2中には月間CICなんて冊子もあったようで
解説されてる動画を見ると目からうろこです。
全く関係ない話ですが、インドネシアへの護衛艦輸出の件、日本側の提案内容が固まったようですね。
失礼ですが、そのニュースのURJを送って頂けませんか?
urjってなんだよurlじゃないか…こんなミスするとは恥ずかしいなあ
これじゃないですかね?
リンク
UR情報 の事では? DAIGOさんとかルー大柴さん風だと
インドネシア軍部との繋がりは強いから契約取れないかなぁ
日本では偵察用UAV(連隊用)を配備して指揮所及び地上戦闘車両との情報共有をさせたりさせる研究や、打撃用UAVの研究がスタートしている模様。(リンク)
UAVとは関係ないけど、上記の公示資料には戦闘車両の警戒・監視自動化なども載ってる。
10式戦車は特科の「火力戦闘指揮統制システム(FCCS)」との連接だけでなく、UAVとも連接できるし、2015年にそういう研究もスタートしてる。(部隊実験に伴う10式戦車情報ネットワークとUAVの連接及び統合端末に関する役務・リンク)
それにここで挙げたもの以外にも様々なUAVの研究が日本では進んでるよ。
研究は進んでいるのだろうけど、現物がなかなか出てこないのがネック。
10式は流石に現物があるけど。
その他の状態を見ると、予め作っていて良かったね。
米空軍「グレイイーグルERあるからA-10は退役でいいよね?」
米陸軍「ダメです(威圧」
米空軍「なんで?(憤怒」
リーパーならともかくこいつはAHより武装積めない本来用途からして偵察機
A10の代替とか言われても困る
メーカーがデモンストレーションに既存のグレイイーグルERを使用したんであってそのまま装備化されるわけじゃないですね。提案が採用されるとしてもその任務に最適化したUAVやシステムが今後開発されるのでは。
2022年度の予算要求資料でA-10は2026年までに281機→218機(63機削減)とのことで今後も相当数を残す様子です。
仮に実用化(同様のシステムは将来戦装備として必然かも)されるにしても20年代後半以降じゃないかと。
だけど実際に使ってみると支援要請が集中して、「ただいま繋がりづらくなっております」なんてなるんじゃないかなと。
日本は全く現物出てこないよな無人機
基礎研究か要素研究用の試作機止まり
米中露欧の15年遅れだぞこれじゃ
TACOMやヤマハヘリ の頃までは良かった
敗戦アレルギーも無く海に囲まれていなければ
近接航空支援はパイロットにとって危険すぎます。
無人機はこの分野こそ集中投資しないと。
当然対策はするだろうけど乗っ取られて自分のとこ向かってきたら悪夢だな
電波的に乗っ取られなくてもタブレット奪われたらどうにもならんでしょ
鉄人28号もコントローラー奪われたら悪魔の手先だ
爆撃要請したやつが敵の座標の欄に自分の座標入れて爆死する事案のほうが多そう
多いかは兎も角、
事故機のボイスレコーダー解析したら、パイロットの巻き込み自殺って件もあるようだから、
仰るようなこともありそう。
自殺防止のために、爆撃要請範囲として要請者﹙タブレット﹚から一定距離が無効になる機能は組み込まれるかも。
ニセモノが出てきた場合、負けた方が偽物扱い
真相は藪のなか
5キルストリークでプレデターミサイルを要請やん
そこからの2キルでヘリ要請だな
>米陸軍は今年4月、Microsoftに対してARに対応したヘッドセットを12万台(218億8,000万ドル/約2兆4,300億円)発注して
これ見た感じだと民間向けのVRデバイスもそろそろ普及してきそうで楽しみ
10年台はスマホタブレットの普及したけど次の10年はARかな