米国関連

米メディア、インドが戦闘機「F-21」を中国との戦争に備えて発注?

米国のThe National Interestは29日、インドが中国との紛争が発生した場合に備える取り組みとしてロッキード・マーティンの提案しているF-21を直ぐに発注するかもしれないと言っている。

参考:India May Get a ‘Supercharged’ F-16 from Lockheed Martin

インドのF-21発注話は米防衛産業の願望でしかないが可能性は0ではない

ロッキード・マーティンがインドの海外製戦闘機調達プログラムに提案しているF-21はF-16Vベースのカスタムバージョンで、最新のAESAレーダー「AN/APG-83(SABR)」や曳航型デコイシステム「AN/ALE-55」を装備、新しく開発されたトリプルミサイルランチャーアダプターのお陰でF-16よりも約40%多く空対空ミサイルを携行することができる。

さらにF-21はフライングブーム方式とプローブアンドドローグ方式の空中給油方式に対応しており、インドが開発した技術や装備も組み込まれた戦闘機だ。

出典:ロッキード・マーティンが公開したYouTube動画のスクリーンショット F-21

特にF-21が搭載するロッキード・マーティン製の赤外線捜索追尾システム「IRST21」は電子妨害下でも安定して目標の捜索や捕捉を行うことが可能で、特に中国のステルス戦闘機J-20を遠方から捕捉することができるとロッキード・マーティンは言っているらしい。

このような能力向上が施された第4世代戦闘機は中国の戦闘機に十分な脅威を与えることが可能で中国の対インド戦略に大きな影響を及ぼすだろうとThe National Interestは指摘しており、インドは数週間前に海外製戦闘機調達プログラムを中止して国産戦闘機「テジャス」調達に切り替えると言い出したが、中国との間で発生した国境紛争がこのような考えを改めるキッカケになるかもしれないと言っている。

出典:Venkat Mangudi / CC BY-SA 2.0 国産戦闘機「テジャス」

西側製戦闘機の水準に近づいたMk.1Aの引き渡しは早くても2023年からで、最も期待値の高い=第4.5世代機相当の「テジャス Mk.2」は2023年に初飛行が予定されているため直ぐに戦力化するのは難しい状況で、中国との紛争に備えるとなると直ぐにでも新しい戦闘機が必要になるのでF-21調達を直ぐに決断するかもしれないと言ってるのだ。

確かに話の理屈は分かるのだが、それならF-21でなくても海外製戦闘機調達プログラムに提案される予定のF-15EXやユーロファイターでも構わないのではないかと思ってしまうが、第4.5世代戦闘機の中で最も生産ラインに余裕があるのはF-16で間違いないだろう。

ボーイングのF-15の生産ラインは月産1機体制で稼働しているが米空軍のF-15EXの本格量産が始まれば月産4機まで増やすことが可能と言っている。さらにF/A-18の生産ラインは2015年から月産2機に縮小しておりクウェート向けの製造と米海軍向けのF/A-18E/F BlockⅢしか受注が決まっていないため生産ラインの拡張予定はない。

出典:ボーイング F-15EX

しかしF-16の生産ラインには余裕がある。

ロッキード・マーティンはF-35の生産拡大によってテキサス州フォートワースの工場が手狭になったため、F-16の生産ラインを新しく建設したサウスカロライナ州グリーンビルの工場に移動させたのだが当面は年産8機体制だという。しかしロッキード・マーティンの担当者によればグリーンビルの工場は月産4機程度の能力があると説明しており、仮にインドがF-21を発注すれば直ぐにでも生産ラインの拡張によって対応可能という意味だ。

ただインドの海外製戦闘機調達プログラムはインド国内での生産を要求しているため、飽くまでも上記の話は中国との紛争に備えて「最速で戦闘機導入」に発想を切り替えた場合の話なので話半分に聞いておくぐらいで丁度いい。それでも中国との国境紛争は日増しに緊張感が増しているため可能性は0ではないかもしれない。

 

※アイキャッチ画像の出典:ロッキード・マーティンが公開したYouTube動画のスクリーンショット F-21

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 5月 30日

    いくらラインに余裕が有るといっても家電製品みたいに戦闘機が即納出来る訳では無い。

    中国との戦争に備えてF-21ってのは無理が有ると思う。

      • 匿名
      • 2020年 5月 31日

      戦爆の使用において中国相手に役に立たないとは?
      全く意味がわかりませんが。
      まさか空戦基準で全て語ってませんよね?
      ほんと訳の分からないコメントが多い・・。

        • 匿名
        • 2020年 5月 31日

        F-21が中国に対して役に立たないなんて書いていないよ。

        即納出来ないならグリペンEやラファールだってそんなに遜色ないからラインに余裕が有るからF-21って話には説得力が弱いと書いただけ。

          • 匿名
          • 2020年 5月 31日

          そう読みとれないだろ…
          日本語不自由すぎ。

            • 匿名
            • 2020年 5月 31日

            いや、そう読んだけど?
            君の読解力の方に問題があるんだよ。
            それが証拠に君以外誰も突っ込んでないだろ?

    • 匿名
    • 2020年 5月 30日

    >4.5世代戦闘機の中で最も生産ラインに余裕があるのはF-16で間違いないだろう。

    一方、4.5世代戦闘機の中で最もバックオーダーを抱えているのもF-16のような。

    • 匿名
    • 2020年 5月 30日

    急ぐなら、運用体制が整っているSU-35しか無い訳だが。
    煩いアメリカに、F-35を派遣させるのも、手かな。

    • 匿名
    • 2020年 5月 30日

    F-2より数段性能が良いとゆわれているF-21か

      • 匿名
      • 2020年 5月 30日

      KF-Xよりも高性能かつ低価格とも言われていますね。

      • 匿名
      • 2020年 5月 30日

      F-2の存在意義である対艦能力は、依然としてF-2の方が上でしょう。

      もう一つの特色だったAESAレーダーは、確かにF-21に追い付かれて大同小異。
      F-2に搭載可能で且つAN/APG-83の倍以上の探知距離を有するレーダーは開発済みだけど、F-2に量産適用しないだろうから、上記の状態。
      ついでに対空は、AAMの搭載能力はF-21が上だけど、F-2と言うかAAM4だと探知されずサプライズアタックが可能だから、優劣は状況次第。

      あと対地だと、搭載兵器が限定されるF-2の方が不利なケースが多そう。

      と言った感じで用途により優劣がコロコロ変わるから、F-2に比べてF-21の方が「数段性能が良い」は言い過ぎかと。

      • 匿名
      • 2020年 5月 30日

      そう、スペック詐欺のKFXが足元にも及ばないF-21だよ。
      それすら完成しなければ比較対象にすらなれないけどね。

      • 匿名
      • 2020年 5月 31日

      オッペケくんw頭隠してエラ隠さずw

      • 匿名
      • 2020年 5月 31日

      f21に対艦ミサイル4発載せれますか‥‥?(小声

    • 匿名
    • 2020年 5月 30日

    国内生産にしたら国境紛争には間違いなく間に合わないが
    インド時空だし

    • 匿名
    • 2020年 5月 31日

    インドはSu-57が似合いそうだな、でも残念ながらインドはSu-57の生産配備する気がゼロですからね。やっぱりF-21の可能性が高いんかな?!ダッソーのラファールとか駄目なのかな?

    • 匿名
    • 2020年 5月 31日

    再生産も輸出もしないF2との比較に意味ないだろ

    •  
    • 2020年 5月 31日

    何の関係も無いF-2ディスを始める奴がキモすぎる

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