サウジアラビアはAkinci購入契約に署名、Bakyarのハルク・バイラクタル最高経営責任者は「トルコ防衛産業界にとって史上最大の輸出契約だ」と明かしており、現地メディアも「今回の契約でAkinciの導入国は7ヶ国になった」と報じている。
参考:Saudi Arabia buys Turkish drones during Erdogan’s visit
参考:Saudi Arabia signs major order for Turkish drones
参考:Suudi Arabistan ve BAYKAR’dan Tarihi İHA İhracat Anlaşması
AkinciだけでなくTB2の輸出も絶好調で導入国が30ヶ国に増えたらしい
Bakyarが開発したAkinciはMQ-9に匹敵する大型UCAVで、TB2が使用する精密誘導兵器「MAMシリーズ」に加え、F-16で使用する武器(精密誘導キッドを装着したMk.81/Mk.82/Mk.83、バンカーバスターのSARB-83とNEB-84、巡航ミサイルSOM-A、短距離空対空ミサイルMerlin、中距離空対空ミサイルPeregrine、対レーダーミサイルAKBABAなど)が使用でき、量産機が完成して2021年9月にトルコ軍への引き渡しが始まると直ぐに顧客が殺到。

出典:Baykar
パキスタン空軍、リビア空軍、アゼルバイジャン空軍、キルギス空軍との間で契約が成立したと噂されており、インドネシアとバングラデシュも調達を検討中で、サウジアラビアが18日にAkinciの購入契約に署名たため導入国は計6ヶ国になる計算だが、トルコメディアは「今回の契約でAkinciの導入国は7ヶ国になった」と報じている。
Bakyarのハルク・バイラクタル最高経営責任者は「顧客の要請で契約内容は明かせないが、サウジアラビアとの契約はトルコ防衛産業界にとって史上最大の輸出契約だ」と述べており、トルコ国内でも「歴史的な無人機輸出になった」と盛り上がっているが、TB2の輸出も絶好調で導入国が30ヶ国(ルーマニアが29ヶ国目で30ヶ国目は不明)に増えたらしい。
Gururluyuz!
Ülkemiz için önemli bir ihracat ve iş birliği sözleşmesini daha başarıyla tamamladık.
Baykar ile Suudi Arabistan Savunma Bakanlığı (@modgovksa) arasında gerçekleştirilen Bayraktar #AKINCI TİHA ihracat sözleşmesini imzaladık.
Milli TİHA Bayraktar #AKINCI, Suudi… https://t.co/5OmzFj92u1 pic.twitter.com/0t3FpQgXlv
— BAYKAR (@BaykarTech) July 18, 2023
因みにTB2の総生産数は今年6月に500機を越えたが、トルコの武器輸出(44億ドル/国内売上を加えると122億ドル)を牽引するのはUAV/UCAVではなく伝統的な陸上装備で、トルコの軍事アナリストは「UAVに比べて規制や制限は少ない陸上プラットフォームは輸出し易い」と述べている。
関連記事:バイラクタルAkinciの海外受注を獲得したトルコ、TB2運用国も17ヶ国に拡大
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※アイキャッチ画像の出典:Talha Işık/CC BY-SA 4.0
ウクライナとロシアの双方に良い顔をしつつ、立地と兵器産業で着々と地域大国として足場を固めつつあるな。
スプートニクで言っていたNATO離脱は無いとは思うが、制裁の穴と化してる現状やギリシャとの軋轢でどうなるやら。
管理人さんもF16に絡めてそれとなく煽ってるけど、ウクライナがF16に期待していることをAkinciでロシア軍相手にやれるのかというと、正直微妙な感じですが
価格も使い捨てにできるほど安くはないだろうし、西側諸国にならってトルコもウクライナに現物支給すれば使えるものは使うぞという展開になるんでしょうけど、ECM対策とかステルス性とかはどうなんでしょうね
輸出の目玉商品で、既に十分過ぎる引き合いが来てるわけですから。
わざわざ実戦に出して被撃墜記録を出したりS-300にレーダーパターンの資料提供して対応パッチを当てられてもつまらないので,しばらくは戦場投入はしないんじゃないでしょうかね。
むしろ来年あたりにF16がイマイチとなったタイミングで、颯爽と登場して渡す方がセールス戦略として有効でしょう。
無人戦術機の用兵上のメリットはどんなにリスクの高い任務でも「多額の時間と費用をかけて育てたパイロット
を失う事が無い」「それにより、人的損失に対する考慮や死後補償などの面倒な手間とコストがかからない」
これに尽きるので、片道切符な自殺攻撃任務でも無人機なら気軽に投入出来ます
それによって相手の防空網を把握して多少なりとも無力化出来れば、本命である貴重なパイロットを乗せた
高価な有人戦術機の投入リスクが減るし、相手にしても無人機相手にして貴重な防空リソースを減らされた後に
本命が攻めて来られるのは嫌でしょう、かといって現代の無人戦術機は有人戦術機と同等の攻撃能力を持つに
至ったので、無人機だからと侮る事は出来ないので全力で迎撃しなければなりません。
無人戦術機の価値や費用対効果はそれ単体よりも有人戦術機とのコンビネーションな運用とのセットで考える
べきでしょうね
あとは人員交代出来るから疲れ知らずってのも利点でしょうね
この機体も25時間7500km飛べるらしいですから
これ自衛隊にもいいなと思います。シーガーディアンよりも多少性能劣るかもしれませんがそれなりの性能でしょうからハイローミックスで導入もいいんじゃないでしょうか?
評価した後で決める内容だろうし。
それと同時に本命は国産機でないかね。
無人機でも、ステルス性能は追求した方が良いのでは。
記事の無人機は、吊るすものを含めれば結構なコストと思います。
人口の少ない(=兵員数の少ない)産油国であれば、
許容可能なコストかも、と思いますが。
なかなか見た目が好きだから日本にも導入されないかしら。
個人的には洋上迷彩のAkinciが見てみたい。
ガル翼に双発ターボプロップ、米国機とそのパクリでさんざん見飽きた機首から胴のデザインとは違うシルエットは魅力的に見えますよね(デザイン優先じゃあないといいけど…
MQ-9と競合する規模ならMQ-9で良いような
搭載する兵器類も米国製が望ましいし
ついでに言えば海保がシーガーディアンを運用している点もある
でなければTB2のような損耗を考慮した低価格路線か