ウクライナ軍のチェレバティ報道官は17日「敵がクピャンスク・リマン方面に兵士10万人以上、戦車900輌以上、大砲555門以上、MLRS370輌以上を集結させた」と指摘、さらにシルスキー陸軍司令官まで「敵がクピャンスク方面でも攻勢を開始した」と言及した。
参考:На Востоке ситуация обострилась – Маляр
参考:Почти как было в Афганистане. В ВСУ назвали численность россиян под Купянском и Лиманом
参考:Россияне перешли в наступление на купянском направлении – Сырский
どこで激しい戦闘が行われてるのか不明だが、クピャンスク・リマン方面で何か異変が起きているのだろう
西側諸国はウクライナに展開するロシア軍の規模について「20万人以上」と見積もり、東部司令部のチェレバティ報道官も今月3日「我々が受け持つゾーンには18万人以上の敵戦力が存在し、120以上の強力な敵部隊(空挺部隊、機械化部隊、BARS部隊、DPR/LPR部隊、ストームZ部隊)がクピャンスク・リマン方面に集結、バフムート方面にも約5万人の敵戦力が存在する」と明かしていたが、クピャンスク・リマン方面の状況が相当きな臭くなってきた。
マリャル国防次官は16日「敵は2日連続でハルキウ州のクピャンスク方面に積極的な攻勢を仕掛け、両軍の間で激しい戦闘が発生している。前線の位置は何度もダイナミックに変化している」と指摘、チェレバティ報道官も17日「敵がクピャンスク・リマン方面に兵士10万人以上、戦車900輌以上、大砲555門以上、MLRS370輌以上を集結させた。この数はアフガニスタンのでピーク時(約12万人)とほぼ同じだ」と述べ、如何に大きな戦力がクピャンスク・リマン方面に集中しているかを強調。
さらにシルスキー陸軍司令官までも「敵がウクライナ軍の攻勢を止めるためバフムート方面に追加戦力を投入している。同時にクピャンスク方面でも敵が攻勢を開始し、この地域の防衛ラインを打ち破って奥深くまで前進することを目標にしている。この困難な状況の中で私は現地指揮官と協議して問題の解決に務めた。これとは別にリマン方面の状況を安定させるため必要な全ての措置を講じた」と述べているのが興味深い。
ロシア側情報源はクピャンスク方面について「オスキル川沿いの森林地帯を南下してクピャンスクに迫る動き」と「P07沿いのノヴォセリブスケを巡る戦い」について言及しているが、この攻勢地点は特に目新しいものではなく、正直「どこで激しい戦闘が行われてるのか」は不明だ。
しかしウクライナ軍を代表する人物=シルスキー陸軍司令官、チェレバティ報道官、マリャル国防次官が次々と警告を発しているため、クピャンスク・リマン方面で何か異変が起きているのだろう。
追記:一部のロシア人は「ノヴォセリブスケを制圧した」と主張しているが視覚的には確認されていない。
関連記事:ロシアはクレミンナで攻勢、ウクライナはバフムートと南ドネツクで前進
関連記事:ウクライナ軍、東部戦線に18万人以上の戦力をロシア軍は保持している
※アイキャッチ画像の出典:Сухопутні війська ЗС України
数日前に言及した通りクピャンスク方面も動き始めた
まあここはそんなに簡単に突破されないだろう
クピャンスクは要衝だ
鉄道の結節点で陥落した場合の影響はすさまじく大きい
川沿いのロシア軍部隊は鉄道の栄養を受けて補給が潤沢だろう
でも川沿いからの攻撃くらいじゃクピャンスクは落ちない、要衝だから
きっとロシアは今回の攻勢で南からも迫るつもりだろう
クピャンスク方面で進んでいるのは、2線級のライフル旅団で、そんな軍団レベルの大攻勢ではないという情報もあります。
ウクライナ軍がクラスター爆弾を使ったという話もあります。そうなると進撃は止まるかもしれません。
たまたま、南部やバフムト重視で、そこのウクライナ軍の配備が薄くなっていた可能性も。
しかし、もともとロシア軍としても占領地を広げたい地域であることは確かです。今後のロシア軍の動きも、まだ、状況を見ていかないと分かりませんね。
去年の冬にも似たような話があったけど、結局小規模な攻撃しかなかったね
ロシアの現在の占領地を断固保持する方針とはかけ離れてる。
おそらく碌な戦果が無いので”攻勢”を演じる情報戦じゃないかな
何重もの防御陣地及び地雷原を敷設して待ち構えていたロシア軍が
そんな簡単に攻勢用の大軍団を用意できるのかという疑問が…
自分とこの地雷原に囲まれて開戦初期の渋滞みたいにならんのかな??
適当に地雷をばら撒いたり埋設場所を記載した書類を紛失などしない限り、地雷を敷設した側は地雷がどこにあるのか把握していると思いますよ?
それにあえて攻勢用にウクライナが攻勢してきた時に敷設するつもりで、地雷を敷設していない場所があるのかもしれません
オスキル川の東岸地区、M07号線道路沿いのウクライナ軍陣地というのは、一種の橋頭保のような形にもなっており、ルハンスク州を守るロシア軍からすれば、目障りなのは間違いなく、占領するしない以前に、ここのウクライナ軍を壊滅させたいのは間違いないでしょう。
もちろんオスキル川東岸地区を制圧して、川を地形的障害とすれば、ロシア軍の防御は非常にやりやすくなります。オスキル川に架かる橋や道路を爆撃すれば、東岸のウクライナ軍の補給は苦しくなるでしょう。オスキル川・ドン川防衛線の確立でしょうか。
つまり、
「クピヤンスク包囲作戦」
が始まった、みたいな感じでしょうか。ウクライナ軍としては、クピヤンスク死守のために残った戦略予備部隊を投入するのか、それとも死守をあきらめてクピヤンスクを放棄するのかの判断が求められるかもしれません。ただ戦略予備部隊をクピヤンスクに投入して、包囲されて壊滅した場合は、政治的に大変です。かといって放棄するのも政治的に大変かもしれません。まあ守れればいいんでしょうが、反攻作戦が失敗して弾薬が枯渇していると言われる中でそれが果たしてできるのか‥?クラスター砲弾だけで包囲を阻止できるのか‥?
例の「まだウクライナには西側装備の精鋭部隊が半分残っている!!」ですが。
外形的に観察していると,あれ実は「供与された装備の半分が故障しているか、そもそも届いておらず稼働できていない」のが実態じゃないのかという噂がありまして。
装備を動かせる兵士はいるが、肝心の装備が無い。
このタイミングでロシアが動いたのは、ウクライナ側の戦略予備が張子の虎であると確証出来たからではないか、と。
そもそも現状出てる損害自体怪しいですからね、映像でもかなりやられてるのにあの程度の数しか損害が出てないことになってる、下手すりゃもう残って無いかもしれない、それを確認する為に圧を掛けてきているきがします。
クピヤンスクにロシア軍が到達すると戦略的な補給ハブを占拠することになり、ウクライナ軍がオスキル川の東を維持するのは難しくなる。更にオスキル川に防衛ラインを設置できれば天然の要害により、少ない戦力で守ることができるため攻勢用戦力の捻出は容易になる。
リマンを再度奪取すればバフムト方面と合わせて二つの軸でスラビャンスクとクラマトルスクを狙う事もできる。
現時点ではどのくらいの規模の攻勢なのか判然としないため様子見が必要だろう。
偽兵とまでは言わんけど、開戦時の精兵じゃなく追加動員された旧式装備の部隊が中心だろうしそんな一斉に襲いかかってる大攻勢が来るかは疑問やね
ウクライナの攻勢戦力を減らすためのブラフでは?
ブラフだとしてもウクライナ側としては予備選力を張り付ける必要が出てくるのでどちらにしても厄介ですね…
ロシア側がどれだけ本気で攻勢をかけてくるか気になる所ではあります
東部に18万人が展開している、という話はありましたが10万人規模の攻勢に出たという話は「本当にぃ?」って感じです
ウクライナ側が支援を得るために数字を盛ってるのか、本当にロシア側がそんだけの戦力を投入したのかが不明瞭ですが、少なくともウクライナ側が危機感を感じる程度には戦力を投入したのでしょう
数字が正しいのかどうかはTime will tellですね
冬にも同じような情報が出たけど結局は局地的な攻勢だけだったしな。
わざと危機的なことを言っておいてロシア軍の攻勢が小規模に終わったら、ロシア軍の大攻勢を喰いとめたと宣伝するのだと思うよ。
陣地に篭って防御に徹してたほうがロシア軍は有利なはず…バフムートの戦いのように兵力をすり減らすだけでは。ウクライナとしても野戦は望むところかも。この戦争は始まりから現在に至るまで、経済や軍事の合理性ではなく政治で作戦が決まっていますね
まあ18万の大軍が防御戦するとウクライナ軍は絶対に突破出来ないのでこうして攻勢に出てくれたのはむしろありがたい可能性も微レ存。 しかしこの攻勢でクピャンスク、リマンを取られたら南部攻勢どころでは無いので要注目ですね。てかロシアはどれだけ戦車持ってるんだよ。
バフムト一つ落とすのにあれだけ苦戦したのに
まだ懲りないのか
まあ放置はできないというか
ウクライナはこっち方面の防御は大丈夫なのかね
戦車といい砲弾といい、ソ連時代からせっせせっせと溜め込んできた遺産がここでモノを言うとは本当にねえ
逆に言えばこの戦争が終わったら数十年は同じような戦争はできないことになるんだけども
クピャンスクはともかくリマンは守るには向かない都市なので、あそこを押し戻されると厳しいな
クピャンスクにしても東岸側だけ制圧されて少し後方に防衛線築くなんてされると厄介だし
そうは思いません
まあクラスター弾がある以上流動的になるでしょうね
10万人が全部、戦闘要員なのか、食料や飲水みたいな生活物資の供給はどうなのか色々とマユツバものなんですが。
無線機や暗視装置みたいな現代戦の器材は不足だと思います。
最近のウクライナ戦争、どっちも消耗戦の泥沼に全身浸かり込んでいるから、攻勢かけてもロクに前進できないんじゃないかと思ってしまう。
それにロシア軍はワグネルがいなくなったせいで、歩兵が少なくなってバランスが悪くなったと聞くし。
まさかそんな余力があったとは。
もしこれで戦線が大きく動くようなら
ロシアの戦力と指揮能力に対する認識をあらためないといけない。
ロシア軍の攻勢転移が始まったと判断すべきだろうか?まあロシアとしてはクピャンスク、リマン、ハリコフと制圧するつもりだろう。去年の大規模侵攻開始で狙ったルート。去年は兵力不足で戦線を維持できず撤退したわけだが今年はウクライナ軍は常備兵力も予備兵力も壊滅状態、NATOの武器弾薬庫も空っぽ。あるのはクラスター爆弾だけ。この1年と4ヶ月ロシアが地道に消耗戦を行い、ウクライナ軍の兵力と武器弾薬を削ってきた効果が出ている。あとウクライナ軍がロシアのベルゴロド州にテロ攻撃をしているのでハリコフ州を制圧し、ベルゴロド州の安全を確保する意味もあるだろう。
最近のロシア軍の戦果報告に、「ウクライナの対砲兵レーダーを撃破」が増えてきており。
これはおそらく対砲兵レーダーの使うレーダー波が解析され、電子的にトレースされて居場所を割り出されているんでしょう。
そしてここ数日,戦果報告に出てくるドローンの映像がより精細になって来ています。これはLancetやOrlanが新型にアップグレードされたか、または電波妨害に対するなんらかの耐性を獲得したことが伺えます。
すなわち,ウクライナ側の仕掛けてきた精密誘導弾による砲兵戦に対して対処できる目処がたった、と推定出来ます。
ロシアは伝統的に「アナログ電波技術には強い」ので、こういう電波面でのアップグレードが容易なんですね。これは装備品を輸入に頼るウクライナ側には対処しにくい能力格差なので、しばらくはロシアのターンが続きそうです。
ランセットの新型?のプロダクト53とされる映像がありますね。(実戦投入はまだ?)羽が4枚に減りで左右非対称という更に摩訶不思議な見た目になってる。
あと偵察機はアルバトロスM5という全翼機もどきが実戦投入されてる。
それができる訓練を積んだ部隊を緒戦で磨り潰してしまいましたからねえ。リソースも機動部隊の再建よりも防衛線の構築に使っているので、今更やろうとしても兵站も機能しないし、空軍や砲兵との連携もうまくいかない。
ロシア単独の国力では時間が経過するにつれ、やれることが積極攻勢→防御攻勢→攻勢防御と下がっていくし、攻勢的に動かせる部隊規模も小さくなっていくと見るのが順当なところですな。無理して攻勢をかけたところでアルデンヌの二の舞になるだけです。
妙にはしゃいでいる人もいますが現段階では何とも評価できませんね
先に攻勢が始まったトルスケ方面も動きがありませんし、陣地化が進んだ防御線はそう簡単に突破できませんね
ウクライナ不利となった途端、まだ慌てるな、長期的に見ないと分からないを連呼する奴はなんなの?
贔屓した所で何も変わらんし、現段階で不利なのは確かだろ。
ぶっちゃけ、ウクライナの消耗度合いを測る為の陽動に近い攻勢だろうし、当然深入りもしてこないから
大損害を与えるのは不可能、これを撃退した所で反攻の失敗を取り戻すことは無い。
公式で言ってる戦果が本当ならロシアが攻勢なんかする余裕ない筈だがな、どういう事だろうか。
私はウクライナが不利になったとも思ってませんよ
ウクライナ軍の反攻作戦は数か月かかるだろうと予測してますし
一方、ロシア軍側の防衛作戦における逆襲なんてものは通常の作戦の内ですから
深刻に捉えるのは両軍がどこかで突破に成功してからです
今の所OSINTからは大規模な攻勢の報告もなく、現段階で評価出来ないのは確かでしょう。何を噛み付くところがあるのか。
陽動として攻勢を掛けてくるならそれこそ短期的な評価は出来ないですし。
そもそも大戦力を集結させてる事すら本当か分かりません。
上でも疑ってる人がいますが、後で大攻勢を撃退したと言いたいが為に数字を盛ってる可能性も考えています。
反攻の失敗ってなんなんだう ?
ロシアの5ヶ月分の仕事と同じことをウクライナが5週間でやり切った直後に。
ウクライナがほとんどの戦線で有利な時にロシア軍の微かな希望が出てきただけなのに、いきなりウクライナ不利が確か ?
バグラチオン作戦のような感じでドニエプル河まで打通ですね
そうなると嬉しいけどまずはドネツ川東岸を確保できるかどうかだね
そこまでいってもスラビャンスクは堅い
それ以前にこの戦争は占領地を増やすよりはどれだけ野戦軍を削れるかが左右するだろう、それこそバグラチオン作戦のように
10万人規模自体は2023年7月はじめの日テレニュースで小泉先生がクピャンスクの近辺に10万、バフムトに5万という話をされていたのでここに新規性は無さそうです。
これ自体は他の方の意見にもありますが、冬季攻勢の時からずっと動かないままの第1親衛戦車軍がいるのではないか?と噂されています。
因みに中身は全員正規兵ではなく、各PMCやシュトルムZ(ストームZ)、各共和国民兵で構成されてるとの事で民兵はあまり役に立たないだろうと思います。
ここ数日で話すと、ISWの報告ではこの数日からロシア軍がクピャンスク周辺で攻勢自体はしており、優勢を取ってる場所もありました。なので、規模自体は不明ですがロシア軍の活動は他の戦区よりも活発です。
ロシア軍の戦力はさすがです。あらゆるものを犠牲にしてでも徹底的に戦争を遂行する。それこそが今後長くロシアと政権を持続させる最大の抑止力になるのでしょう。
逆にだからこそ米国は、社会をギリギリまで追い詰めても戦争を遂行するロシアに対して、ウクライナ人がどれだけ犠牲が出たとしても、それが米国の長期的な国益となるなら、彼らは正義さえ食い物にしてその圧倒的な力で、好機とばかりにどこまでもこの戦争を続けさせるのかもしれません。
かつて軍拡競争でソ連を崩壊させた成功体験はあるでしょう。
防御陣地からロシア軍が出てきてくれるのであれば、ウクライナ側はいったん防御に戦力を集中してロシア兵を効率よく殲滅する事に注力すべきだろう。
土地をすべて奪還できたとしてロシア側がそれで侵略を諦めてくれれば良いがそうなるとは限らない。最終的にモスクワ市民を戦場に引きずり出すまで戦争が続く事を想定するのであれば、反転攻勢に拘らずに効率よくロシア兵を殺すチャンスを逃さずに出来るだけ稼いでおきたい。長期戦を見据えるのであれば積極的に狙うべきは土地ではなく人間だと思う。