ウクライナ軍の第128独立山岳強襲旅団は6日「狡猾な敵のミサイル攻撃によって19人の命が失われた。我々は戦友のため100倍の復讐を約束する」と発表、現地メディアは「第128旅団が公式に式典攻撃の犠牲を認めた」と報じている。
参考:128 ОГШБ подтвердила гибель 19 бойцов от удара россиян
ザリッチネの悲劇は注目度が高く様々な噂が飛び交っている
ウクライナ軍の第128独立山岳強襲旅団は6日「狡猾な敵のミサイル攻撃によって19人の命が失われた。この悲劇に関する徹底的な調査が進行中なので結果が出るまで偽情報を広めないようにお願いした。我々は戦友のため100倍の復讐を約束する」と発表、現地メディアは「第128旅団が公式に式典攻撃の犠牲を認めた」と報じている。
この事件は「砲兵の日」に指定された今月3日、前線から約30km後方のザポリージャ州ザリッチネ(47.688022, 35.577865)で行われた表彰式をロシア軍に狙われ「多数の死傷者が出た」と伝わり、ロシア軍も攻撃の様子を収めた動画を公開、ゼレンスキー大統領も「この悲劇は避けられた可能性がある」と、ウメロフ国防相も「この悲劇を徹底的に調査するよう指示した」と発表していた。
ウクライナ人ジャーナリストのブトゥソフ氏は「ザリッチネはオレホボとザポリージャを結ぶルート上にあるため敵の航空偵察が頻繁に行われている。敵のドローンはザリッチネに集まる車輌群を発見し、誘導ミサイル(当初はイスカンデルMと言われていたが空対地ミサイルによる攻撃という主張もある)による攻撃の様子も全て見ていた。この攻撃で28人の兵士が死亡し、50人以上が負傷することになった」と報告、ウクライナでも「狡猾な敵のミサイル攻撃」ではなく「なぜ敵に監視されている地域で目立つ式典を行ったのか?」と指揮官の責任を言及する声が多い。
因みにブトゥソフ氏も「過去にも同じようなミスで数百人の犠牲者(第137大隊の兵舎攻撃など)を出したが、その時も責任が有耶無耶にされ誰も処罰されなかった結果がこれだ」と批判、ウクライナ軍にとって「砲兵(ミサイル部隊も含まれる)の日」は伝統的な軍事的イベントらしく各地で同様な式典が開催され、ゼレンスキー大統領も式典に参加して勲章を授与している。
それだけにザリッチネの悲劇は注目度が高く、様々な噂(事前に情報が漏れていた/事前情報よりも死亡者数が少ないので被害を小さく発表したのではないかなど)が飛び交っている状況だ。
関連記事:米メディア、ゼレンスキー大統領とザルジニー総司令官の発言は対称的だ
※アイキャッチ画像の出典:Воин DV
いくら特別な日だからって戦争中のミサイルが飛んでくるような前線ですることじゃないよな
と言うかウクライナだってHIMARSやストームシャドウで同じ事やってるんだから何故自分達がやられる可能性を考えなかったのか
イスラムの拝礼みたいにどうしてもやらないといけない行事じゃないみたいだし、現場の指揮官の判断なんでしょう。
まあ、やるならやるでもうちょっと隠れてやった方が良かった気はしますが。
HIMARSのオペレーターも死んだみたい
昨日の記事には前線の30km後方とあるから油断したのはあると思う
普段は30kmよりもっと近くで行動しててもピンポイントで狙われたりしないから
この式典を計画・実行した奴はバカだろ
しかも前にも似たような事があったって…
100倍の復讐って何するんですかね? プロパガンダなのは承知していますがなんかふわふわしていて幼稚な感じがします。
式典開催して被害を出した現場指揮官が、免罪されるために、
「ロシアに100倍復讐する!」と叫んでいる。と理解しました。
今のウクライナでは、ロシアと言っておけば無理も通るということでしょう。
上にいるお方がそういうお考えですからね。下の人間も真似るわけです。
怒りの矛先が政府と軍に向かってるからな
端的に言って油断してたんでしょうね。
「ロシア軍がこんな所まで見ているはずがない」と指揮官が思ってしまえばそれだけでこの状況の出来上がりです。
ドローンによって数十キロ先までは常時戦場であると指揮官は頭を切り替える必要がありそうですね。
これまでの人工衛星では、24時間全ての箇所を絶え間なく監視は不可能で、通信センターから現地部隊への通信ラグもあり、10kmも離れれば航空偵察をされない限りほぼ安全でした。
ドローンは現地部隊が狭い範囲を24時間監視出来るので、映像判断で即応可能なので、レーダーに気付かれないで侵入された場合、いつの間にか砲弾のプレゼントがあり得ます。
回数と死者で言えばウクライナがロシア軍をHIMARSで爆撃しまくった事例の方が100倍くらい多いような気がするが・・:
記事にもあるように普通は揉み消すから表に出ないだけ。
民間に落ちた時は大騒ぎするが。
数で言ったら何十倍もミサイル撃ってきたロシア軍の攻撃で被害がロシアより少ない訳がない。
こう言うのは割と双方であると思います
士気を維持するためにこういった式典も必要なのでしょう
このような事例で1番酷かったのはロシア軍が年越しパーティーをしたらハイマースで狙われ400人程が死亡したと言われてるやつですかね。士気高揚を狙っていたのにそれが完全に裏目に出るという皮肉。 やっぱり危機管理能力が低く無能な味方が1番怖いですね。
ウクライナ政府が勝手にそう主張してただけでソースが無い
今回の攻撃はロシアウクライナ双方が20人死亡で一致している
だがパーティについてはウクライナ側が死者数をカウントする事は不可能で、ロシアも公表していないので何人が死亡したかは不明
年越しパーティで最低でも80人以上死亡したことはロシア政府が認めてますし現場の映像も流出してますよ
結構前になるから探すの面倒くなるけど普通に出ますよソース
リンク
独立系ニュースメディアのメディアゾナとBBCが集計するロシア軍死者データでも、1/1に動員兵が数百人死傷したハイマース事件は記録されています。
リンク先でMobilizedをクリックしたら1日だけはっきり飛びぬけた棒グラフがありますが、そこが今年の1/1です。
ウ軍発表に誇張はあるにしろ、1日にこれほどの動員編の死者を出した露軍の大失態として、親ロ軍事ブロガーから露国防相は当時猛批判されていました。
会社でしょうもない行事に参加させられるたびに
「こんなの事で一日つぶれるんだったら休みくれよ」っていつも思う
式典とか上の連中の自己満足としか思えん
士気を維持する要素は報酬と食事と休養の3つだと個人的に思ってる
安い給料、不味い飯、休みがないというのが一番キツイ
別の記事で勲章授与と食事会もやる予定だったと書いてたから、前線近くで何やってんだという批判もおきそう
報酬=勲章やるぞ
食事=食事会で今日だけは豪華だぞ
休養=これは勤務時間に数えないから休養だぞ
よし、これで士気高まりますね!
子供の口喧嘩じゃないんだから、いくら悔しくても易々と100倍返しとかいう言葉を使うのもどうかと思うんですがね…
それよりもまずは不利な状況に置かれた中で、いかにロシアの侵攻を鈍化させるかとか現実的な議論すべきでは?
その100倍返しが侵攻の鈍化では?
現地のウクライナ兵には悪いけど
たとえ、ハイマースでロシア一万人溶かした所で、多分侵攻ペースが遅くなるだけですから
むしろ攻撃がたったこれだけというのに違和感を感じる
ロシア側も半信半疑だったのではないか?
映像でもミサイル直撃後にワラワラ軍人が集まって救護活動している様子がある
1発で20人死亡50人負傷ならあと4発ぐらい打ち込めば100人か200人全員殺害できただろうに
弾がないんだよ。
察してやれ。
事前に情報をつかんでいたのではなく、いつもの偵察中に興味深い物をみつけたので攻撃してみて、あとから情報をとったら式典だった。ということかも、なので二発しか打ち込まなかったのかなと。
ようはモスクワ撃沈と同じ流れ。
この攻撃で死んだ中佐の葬儀を行いますと時間と場所を告知してたけど危機管理大丈夫かと思った
128山岳強襲旅団はカルパチア・ルテニアを根拠地とする旅団であり、18世紀ロシア帝国にまで歴史を遡るウ軍で最も古い部隊の一つ。
ザカルパチアのハンガリー・ルーマニア系少数民族が多く在籍する特殊性からか、その部隊の動向はハンガリー系メディアが度々報じている。
開戦当初から南部での遅滞戦闘やセベロドネツクの戦いに参加するも大きな損失を被る。
ヘルソンの反撃作戦では先鋒を務めたが大きな損失を被ったと地元メディアの訃報で報じられた。
バフムトではソレダー=バフムツケの防衛に投じられ、1月頃に大きな損失を被って後退とロシア情報源は報告。128旅団の後退以降ソレダーの崩壊が始まりバフムトの戦いの趨勢が事実上決まった。
再編成を受け6月頃反攻作戦に投じられたが、128旅団が投入されたロブコべ=プヤティハツキー軸での戦いは、損失が大きいものであることが視覚的に確認されており、その後旅団はプヤティハツキーから前進を果たせなかった。
旅団が前線から約30km後方で打撃を受けたという事実から、休息と再訓練中の出来事であった可能性が高い。
開戦当初から激戦地に必ず現れる歴戦旅団であるため、これまで生き残ることができていた勲章を授与されるほどの人員は、ウ軍の中でも最高クラスの精鋭であったであろう。
今更ではありますが
後方ですら最早ウクライナに安全な土地は無い、という事ですね
勉強になります。
ハンガリーは、ウクライナのハンガリー系住民の動向に敏感ですからね。
ウクライナのハンガリー系住民には、ハンガリー国内の選挙権を与えるほどです。
ハンガリー系住民の大規模動員、死傷率が高い事について注目度が高まっている記事を見かけた記憶があります。
ハンガリー世論を刺激して、外交的に新たな軋轢が生まれない事を願っています。
前線で油断してやらかしたロシア軍を笑えないですねこれは。
貧すれば鈍すると言いますが、反転攻勢が頓挫しかけてからというもの、ウクライナ軍も妙な事態が増えてきたように感じます。