フランスのルコルニュ国防相は27日、ウクライナにVAB装甲兵員輸送車を相当数提供すると明かして注目を集めている。
参考:Sébastien Lecornu : «Il faut aider l’Ukraine à tenir dans la durée»
ウクライナへの武器支援の詳細を明かさないフランスがVAB装甲兵員輸送車の提供を認める
フランスはウクライナに武器支援を行なっているものの詳細を明かしておらず、これまでに判明している支援内容は自走砲Caesar×18輌、対戦車ミサイルMilan2、1億ユーロ相当の装備品だけだが、LeParisienのインタビューに応じたルコルニュ国防相は「敵の攻撃を受けている地域を素早く移動するには装甲車輌が必要で、フランスは武装したVAB装甲兵員輸送車を相当数ウクライナに提供する」明かした。
フランス陸軍はVAB装甲兵員輸送車を計2,500輌(調達数は4,000輌)保有しているので提供数に期待でき、ロシア軍よる砲撃の中を自家用車で移動することを強いられているウクライナ軍兵士にとっては本当に嬉しいニュースだろう。
しかもスロバキアでVABを輸送するトラック群(14輌)が目撃されているので、既にウクライナへの提供が始まっている可能性が高い。
American trucks in Slovakia, transported on a truck trailer French armored car VAB. I anticipate deliveries to Ukraine. @Harry_Boone pic.twitter.com/VCcL8IFSu6
— Premysl Czech (@CzechPremysl) June 24, 2022
因みにLeParisienはウクライナが求めている対艦ミサイルについて提供予定があるのかと質問しているが、ルコルニュ国防相は「検討中」としか回答していない。ただ長期化する戦いでウクライナを支えるため自国の防衛産業界に「戦時体制」に移行するよう訴えているのが興味深い。
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※アイキャッチ画像の出典:Kevin.B/CC BY-SA 4.0
>因みにLeParisienはウクライナが求めている対艦ミサイルについて提供予定があるのかと質問しているが、ルコルニュ国防相は「検討中」としか回答していない。
>ただ長期化する戦いでウクライナを支えるため自国の防衛産業界に「戦時体制」に移行するよう訴えているのが興味深い。
NATO加盟後も当時最新鋭だった強襲揚陸艦2隻をロシアに売ろうともした過去があるフランスですが、ロシア軍の立て直しとそれによるウクライナの劣勢、ひいては西側体制の劣勢である今に至って一気に覚悟を決めたということでしょうか
ここで少しでも挽回しておかないと、世界の敵ロシアを作り出した国フランスとして定着してしまいますからね
へたすれば中国への無分別な軍事技術支援とかも掘り返されたりするし
マクロンさんはついに覚悟を決めたということですかね。まあ、2500輌あって追加用達あるなら相当数あげてもいいのか。
上の動画ですけど兵員輸送車もトラックで輸送しなきゃいけない決まりってやっぱりあるんですかね
トラックならば下請けの民間人でも輸送できるが、VAB本体はやはり軍人ドライバーの必要があるんじゃないの?単に大型免許があればという話なのかはわからん
戦時体制への移行を防衛産業界に訴えるのはいいけど、国の側がどれだけの生産をするつもりなのか計画を出さないと、業界側も動けないのでは?
恐らく装甲アップデートされたVABだろうけど数があって退役見えている車両だから提供しやすいんだろうな。
戦時体制に関しては現状だとどこまで投資したら生産拡張出来るかの確認中じゃないだろうか。現状レベルだと平時の外国販売する位だし、ある大型兵器の製造期間聞いて掛かりすぎと思った。戦時体制移行とは行かないまでも現状の1/2位の製造期間にならないのかって思うほど遅い。