ドイツ政府はウクライナ支援に消極的だと批判されることに対応するため「支援リスト」の機密を解除、これを公開して注目を集めている。
参考:Militärische Unterstützungsleistungen für die Ukraine
ドイツ政府が公開した非常に長いウクライナ支援リストの内訳
公開されたリストは「準備中もしくは実行中」と「実行済み」の2つに分かれており、安全保障上の理由から詳細な引き渡し時期については非公開となっている。
準備中もしくは実行中のウクライナ支援リスト | |
自走式対空砲 ゲパルト(弾薬6,000発を含む) | 30輌 |
地対空ミサイルシステム IRIS-T | |
対砲兵レーダー COBRA | |
トヨタ製ピックアップ | 80輌 |
輸送用トラック | 22輌 |
M270 MLRS | 3輌 |
M113を提供するデンマークへの資金提供 | 54輌分 |
砲弾 | 10,000発 |
対空砲弾 | 53,000発 |
拳銃用弾薬 | 5800,000発 |
PzH2000 | 7輌 |
ヘルメット | 5,000個 |
移動式レーダー及び赤外線センサー | 8基 |
偵察用ドローン | 40機 |
防護車輌 | 10輌 |
電子妨害装置 | 7基 |
アンチドローンシステム | 8基 |
対ドローンセンサー | 14基 |
対ドローンキャノン | 10基 |
遠隔式地雷除去装置 | 4台 |
医療品用冷蔵装置 | 65台 |
車輌用除染装置 | 1台 |
オートインジェクター | 100個 |
救急セット | 100,000 |
M113への資金提供はデンマークがウクライナに提供するM113のオーバーホール費用をドイツ政府が提供するというもので、7月中に15輌のゲパルトを弾薬約6万発ともに引き渡すとランブレヒト国防相が明かしているため「弾薬6,000発」とは1輌あたりに提供される弾薬量のことだと思われる。
実行済みのウクライナ支援リスト | |
対戦車兵器 パンツァーファウスト3 | 3,000発 |
対バンカー兵器 バンカーファウスト3 | 50発 |
対戦車地雷(DM22、DM31など) | 14,900個 |
携帯式防空ミサイル スティンガー | 500発 |
携帯式防空ミサイル ストレラ2 | 2,700発 |
拳銃用弾薬 | 16,000,000発 |
機関銃 MG3 | 100丁 |
手榴弾 | 100,000個 |
爆薬 | 5,300個 |
起爆装置 | 450,000個 |
導火線 | 100,000メートル分 |
爆発物処理資材 | 6パレット分 |
ヘルメット | 23,000個 |
衣類 | 15パレット分 |
自動車 | 178台 |
発電機 | 12台 |
双眼鏡 | 300個 |
医療用ベッド | 1,200台 |
医療器具 | 18パレット分 |
医療ライト | 60個 |
防護服やサージカルマスク | |
テント | 100個 |
寝袋 | 10,000個 |
シューティンググラス | 600個 |
無線機 | 1台 |
野戦通信機 | 3,000台 |
暗視スコープ | 353セット |
アンチドローンシステム | 4基 |
レーザー距離計 | 38台 |
ディーゼル燃料 | |
ガソリン | |
食料 | 2,025パレット分 |
MiG-29のスペアパーツ | |
装甲車 | 30輌 |
※このリストには含まれないもののT-72M1をウクライナに提供したチェコにレオパルト2A4を15輌、 BMP-1を提供するギリシャにマルダー歩兵戦闘車を20輌~30輌提供する予定。
ここまでウクライナ支援の詳細を公開した国は他になく「ドイツの支援内容」を他国と比較するのは難しいが、海外メディアから批判されるほど少ないとは到底思えない。
恐らく支援というカードの政治的な切り方やタイミングが良くなく、ウクライナ侵攻前まで殺傷兵器の提供を頑なに拒否していたイメージもあり「他国に遅れている」という印象が拭えないのだろう。
関連記事:スロバキアがドイツの要請を拒否、レオパルド2A4の提供数が少なすぎる
※アイキャッチ画像の出典:Hans-Hermann Bühling / CC BY-SA 3.0
真っ先にトヨタ製ピックアップが目に入ってしまったw
でもまあ、最初から出遅れてタイミングも全部不運だったな。
プーチンに忖度したのが間違い
しょせん人権国家のドイツと独裁制専制のロシアは相容れないとはやく認めるべきだった
その前に、何故ベンツじゃないんだ!
フォルクスワーゲンもアイドリングをはじめたぞ!
・正面装備が少ない
・バルト三国やポーランドのようなドイツより国力が小さい国の奮発
この2つもドイツが消極的と見られる理由ではなかろうか。
フランスと並ぶEUの盟主なら国内や軍のは事情もあるとはいえもっと支援を…と思ってしまう。
が、実際何もしてないどころか露側に未だに資金も物資も流してる我が国よりは立派ですな。
ちなみに侵攻後のロシアへ対する天然資源輸入額2位の国ってどこだと思う?
>>>>>トヨタ製ピックアップ<<<<<<<
やっぱりトヨタじゃないか!!!
どの戦地でも見かけるしきっとトヨタは世界に股を掛ける軍需産業に違いないな!
トヨタの安全性能は世界いちぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!
やはり我が国で最も信頼性のある装備品はト○タですな
戦場で酷使され、榴弾の至近弾を受けても、断崖絶壁から落とされても走り続けた車両が Hall of Fameに飾られたりして。
装備と金銭の供与ではドイツは相当やってるんですけどね、受け手であるウクライナや他のNATO諸国の連携がうまくとれてなかったり、あるいは他国の供与の差し止めをしていたりするのが印象を悪くしているんでしょうね。あとは政治体制として多頭政治・重鎮政治の傾向が強いので政策に統一感やスピード感が欠如していて、NATOが団結する重要な局面で真逆のことを始めたりするという以前からの問題が印象として効いてるような気もします。
このあたりは金額や役務ベースの国際貢献を色々やってるのに存在感やプレゼンスに結びついてない日本と一緒ですが…
日本もトヨタのピックアップ1,000両くらい出せないのかな?
あと、重機メーカーから重機を送るったら役に立つんじゃない?塹壕堀りや戦車等の改修など、意外と役に立つと思う。
重機と一緒に塹壕とか土嚢置きの天才を技術者として送り込んでですね(絶対無理)
余談だが
イランイラク戦争当時、日本はインフラ整備名目でイランに重機を売ったが
世界を敵に回して兵器不足のイラン軍は、その重機でイラク軍陣地に突撃した
ヘルメット23,000個も送ってたのか
要求数10万には程遠いが5,000個送った後もまだ送ってたのね
初動の印象が悪かったのは事実だけど批判されすぎてる感があるな
アピールの仕方1つで初期の悪いイメージは払拭できたと思うんだけど、そういうのが苦手な政権なのかな
それは帳簿上でしかモノを見ていないからだよ
ウクライナの要求フェーズ毎に切り分けて見た場合、フェーズ初期のドイツの回答は要求量に対して国力換算したら低い比率でしか応えてない。
人間の心理として、要求されたタイミングで実力相応の対応ができるかがポイントであり、その後でどれだけ追い付いても評価はされないということを意味している。
名と実の関係と言えば分かるだろう。
十数が多くてウクライナは感謝してるだろうがそれが評価されてるのはウクライナが勝った時だけだ。
メディアは名を重視するから批判されるのは当然仕方ない。
日本の支援のみすぼらしさが際立つね・・
perorinさん
目立ってるって、お隣のk国は?
韓国は日本と支援内容は似たようなもんですがね。
韓国よりマシと思っているうちに次々追い抜かれていく状況でまた韓国と比べるんですか(>_<)。
砲弾10万発の話が通ってドヤ顔されたら目も当てられませんね、、
砲弾10万発。規格が合うのかわからないが、ほしいって言ってるものをあげます表明をすぐ出してる姿勢に賞賛したい気持ちはある
あと「A国さん戦車送って!その分此方から送るから!」→駄目でしたが目立つから……
タイミングの悪さもだけどそれに加えて他国がウクライナに渡そうとするのも阻止(契約上問題ないとはいえ)してた上に、どうせ数時間後に消える国が〜とか煽ったりもしてたので正直自業自得かなぁとしか
ヘイト稼ぎすぎたんだと思いますよ
拳銃の弾が気になる。
MP5も使ってるらしいから無駄にはならないけど。
主要国なのにあまり支援の少なさで批判を受けない我が国はよく立ち回ってるよね。
外務省はそこら辺は今までの経験で動いてるんかな
>主要国なのにあまり支援の少なさで批判を受けない我が国はよく立ち回ってるよね。
武器支援なんて期待されてないから批判もクソもない。
これを「よく立ち回ってる」と言えちゃうのは流石に酷いと思いますよ。
ハナからあてにされてないだけの話だからな
恥ずかしい話だ
なまじ距離が近いせいで良くも悪くも過大な期待をされて悪目立ちしてしまっている印象
正直叩かれ過ぎ
ドイツが支援しなきゃならない義理もないと想うけどね
EU内のドイツに対する低い好感度の表れだろうか
対空砲だってウクライナ版シルカの23×152mm弾の事か?どこから持ってきたのか東ドイツ時代の砲弾残ってたのか。
日本はこれまでの立ち回りで供与を期待されていないのはある意味良かったのではないかと思う
自走式対空砲 ゲパルト(弾薬6,000発を含む) 30輌
高射砲で一両当たり200発って嫌がらせですか?
もう一度記事をよく読んでみる事をお勧めします