スロバキアはドイツから「レオパルド2A4を提供するので保有するT-72M1をウクライナに提供してほしい」と要請を受けたが、2対1の交換は受け入れられないと主張して拒否したらしい。
参考:Zu wenig Leopard-Panzer angeboten: Scholz‘ Waffen-Deal mit der Slowakei droht zu platzen
ドイツのやり方の評判が悪いのは「保有数のギャップ」を軽視している点かもしれない
小国スロバキアはウクライナ支援に積極的な国の一つで、1.5億ユーロ相当のS-300を1セット、Mi-17やMi-2などヘリを5機、自軍に納品される予定だった8輌のZuzana2などを提供、ポーランドが領空保護を提供してスロバキアが保有するMiG-29をウクライナに移転する交渉も進めており、軍の在庫から相当量の対戦車兵器や携帯式防空ミサイルも提供している。
ドイツもスロバキアに「レオパルド2A4を15輌提供するので保有する30輌のT-72M1をウクライナに提供してほしい」と4月頃に要請、これまで交渉が続けられてきたが「代わりに提供されるレオパルド2A4が少なすぎる。戦車大隊に30輌の戦車が必要なので2対1の交換は受け入れられず、これ以上国の守りは犠牲にできない」と主張してドイツの要請を拒否したらしい。
ショルツ首相が「この方法なら旧ソ連製の戦車をウクライナに早く届けることができる」と豪語する間接供与は評判が思わしくなく、ポーランドは「ウクライナ提供で生じる戦車のギャップをドイツが必ず埋める」という約束を信じてT-72を手放したのにドイツの提案はどれも要求を満たすものではなく政府関係者は「騙された」と公言、同数のマルダー歩兵戦闘車を受け取ることを条件にBMP-1提供に応じたギリシャでも「なぜ直接武器を提供しないのか?なぜ時間のかかる複雑な方法に拘るのか?」と批判の声が上がっている。
ドイツのやり方の評判が思わしくないのは「保有数のギャップ」を軽視している点で、さらに提供装備は軍の在庫ではなく「企業が保管する退役装備の再生品」なので「ドイツは装備提供のリスクを押しているだけ」と受け取られているからだろう。
関連記事:ポーランド、スロバキアがウクライナにMiG-29を送れば領空保護を提供
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※アイキャッチ画像の出典:Ministerstwo Obrony Narodowej
もうこの戦争終わったらドイツはウクライナが勝っても負けても国際社会から叩かれることは間違いないな
勝った時 ドイツがもっと早く支援していればこんなに甚大な被害は出なかった💢
負けた時 ドイツが戦車提供を拒んだから戦争に負けた💢
まあ、これはドイツの失策だな。
失策に非ず確信犯であろう
ウクライナには早く領土を諦めて和睦して欲しいという本音がチラチラ、チラチラ
それがドイツの本音なら、あまりにも近視眼的過ぎる。プーチンの危険性が、ドイツは全く分かってない。
今更和睦した所で、ロシアとの経済的相互依存は破綻し、侵攻前の様なビジネスが出来る筈が無いのは明らかだと思うのですが、政治的に親露派を抱えている国はそうは思わないのでしょうか
6/20付けのISWの記事に、「ルハンシク州スタロビスクのロシア占領当局が人々を集団農業計画に強制的に参加させ、これらの計画で働く人々にロシア国籍を取得するよう強制している」という報告が挙がっており、事実なら既にコルホーズ再来の兆候が出ているという事です
親露派の多い地域ですら、この様な扱いをする国家と和睦しなければならないほど、欧州の社会秩序は世紀末状態なんでしょうか?
まさかのコルホーズ再来とは…ロシアは大マジで占領したウクライナ東部2州と南部を併合する気満々ですな。
しかもロシアはウクライナから子供を約120万人連れ去ったと言う話も出ていますし、こうなると独仏伊・ハンガリー等の親露派国家はマジでアミバ並みのクソ野郎確定じゃないですか。
まさか
家は焼け、畑はコルホーズ
が実現したとは!
連れて行かれた子供達は君はシベリア送りでなくて、ロシアの次の戦争の最前線送りなんだよな。
それを言い出すと本邦も中々アレですぞ
サハリン2は維持してるし
そんなのifでしかないから。あくまでそうであった可能性があるだけ。
大体ドイツ一国だけウクライナ支援の絶対的な義務がある訳でも無し、それを言うならロシア以外の国でかなりの戦力持つ国々がもっと積極的に協力して何故動かなかったのかを考えるべきだろう、ドイツ一国だけ戦犯にしてどうするんだよ。
協力する気があるならドイツのレオ2提供なんて関係無しにウクライナ支援すれば良いだけの話だし、それが出来ないならドイツと同じ穴の狢じゃないかな。
内容はさておきifとelseを揃えた主張に「そんなのただのifだ」は果てしなく的外れだと思うよ。
そんなもんかね?
●ドイツがもっと早く支援していればこんなに甚大な被害は出なかった
⇒被害が少なくなると言う事は支援を聞いたロシアが侵略を辞め引っ込むか、早期講和の可能性があったか。ロシア戦力を劇的に減らすなどして被害低減が出来たのかだと思う。現状ここまでされて戦争辞めていないロシアにそんな可能性があったか?
仮にドイツの対応を重く見たなら、そうそうに多方面からの侵攻を辞めて東部に絞りより侵攻されたとかの分岐も有ると思うし、ロシア相手にアメリカを除いたイチ国家の供与がどれ位の波及あるんだ?それを呼び水として世界中から今の何倍も支援があった筈とかになるのか。
結果的に大きな被害出す原因をドイツ作ったと言うならNATO直接参戦を妨害したってなら分るんだがそうでも無い。
●ドイツが戦車提供を拒んだから戦争に負けた
⇒レオ2の直接供与に関する権利はドイツが保有しているが、西側に120mm搭載している新し目の戦車供与が無いのは西側各国の意思では?
スロバキアの30両に関しても原型より改造されて性能アップしているのは分るがどのタイミングであれ戦況に大きく寄与する戦力なのか。
この件に関してドイツが戦犯になるならドイツせいで何百両単位のレオ2やT-72シリーズの提供を阻止したとかだと思うけど実際どうなの?
ifってそっちか。
「叩く」と言う言葉を選んでる時点でそこの中身はただのexなんであんまり真面目に考察しても意味ないと思うよ。
個人サイトのコメ欄で一読者がしかも未来予測で書いた一例なんてそりゃif以上のものにはならん。
それを「ただのifだ」と否定しても「そらそうよ」で終わりだし、根拠をあげて丁寧に否定しても次の(時間経過に伴う事態の変化を踏まえた)一例が出てくるだけだと思うよ。
マルダーの件はともかくレオ2はウクライナ供与不可と決まったことだし仕方ないかなあ
T72と2対1での交換も戦力で考えたら妥当だし
ドイツはレオ1や東ドイツ製の装甲車両はもう保有してないんだろうか
確か、レオ1はラインメタル社が在庫を50輌持っているから出せって話が有りましたが、ドイツ政府は拒否しましたからね。
今、ウクライナは東部でロシア軍に敗れつつあるので、ロシアのポチであるドイツ的には「送らない方が得」なんでしょう。
なんか変だな
各国が口を揃えて「ドイツガ!ドイツガー!」いっちょるが
マクロンも先日言ってた通り西側製MBTや戦闘機は当面供与対象外というが
NATO合意、だとすればギリシャの言ってる事もおかしいし
金銭の流れが分からないがスロバキアの言いなりに同数のレオⅡをドイツが
提供するって事は単純にドイツが独りで損被りする羽目になるでしょ
本当にドイツが何もかも悪いのか?
たしかにドイツは叩かれすぎな印象はあります。
侵攻当初のヘルメット提供が後を引いているのか。
ギリシャは歩兵戦闘車なので、戦車や戦闘機の様に供与対象外じゃないんだから、ドイツが直接供与しろよとぼやきたくなるのは分かりますがね。
ウクライナへの供給というより、周りの国が実際に損してしまってますから。
日本で言うと、台湾にこんごう型を提供すればタイコンデロガでギャップを埋めるよと米国に言われたのに数が少ないみたいなことかと。
特にスロバキアやポーランドなんて、直接的にロシアにさらされる国々なんで、危機意識の違いがでてしまったのでわ?
この件でなんか韓国の政府機関がK2を売り込んでるって話を見たから、ポーランドと一緒にレオ2のポジション待ってかれそうな不安が
ごめんスロベニアの話だったわ
もしかしたらスロバキアもK2戦車に注目するかもしれませんよ。
韓国としてはドイツさまさまですね。
K2PLなら買う国も多いんじゃないかな?
(K2はネタが豊富でK2PLは改善されてると思う)
NATO会議にも呼ばれているのは恐らくK2・K9の供与又はK2PLの値引きによる間接的な供与では?
なんかこの件で韓国がk2を売り込んでるって話を少し前に見たばかりだから、ポーランドと一緒にレオ2のポジションが奪われそうな不安が
スロバキアは防空システムであるS-300もウクライナに供与しているので、その穴埋めとして韓国の防空システム「天弓(M-SAM)」に注目してるかもしれない。
天弓はヒグマ事業(韓国の旧ソ連に対する経済借款)の見返りとしてロシアのS-300やS-400の技術移転を受けて開発に成功した防空システムで最新のBlockⅡはパトリオット(PAC-3)と同等の性能を有していると言われている。アラブ首長国連邦(UAE)との間で輸出契約を結んでいる他、潜在的にロシアのS-400を購入予定の国からも注目されているらしい。
日本も何かしらの武器の供与ができれば良いんだろうけど、良くも悪くも最初から日本は武器の供与が出来ない国っていう扱いなのって一周回ってかなりお得なポジションなんだろうなとか思えてきた。
そしてドイツが見方によっては過剰とも言える叩き方をされてるのは単純にEUとNATOの主要国も主要国の癖にそれに見合った働きもしてなけりゃ後から約束を反故にしてるからだろとしか
あとロシアにエネルギー依存しすぎてある種セルフ経済制裁してるからってものあるんじゃね。
この騒動(?)は、先日の三回目の会議の内容を反映したものなのかな。
参加国は協議の結果に納得したのでは無いのかな。
だとしたら、会議を仕切ったのはどこの国だったのだろう。
米国かな、それとも英国かな。多分、仏独伊では無いだろう。
仏独伊三カ国首脳がキーウを訪れた様子は罰ゲームの罰のように見える。
素人には、米英がもっと強く仕切って良いと思える。
なにしろ、金額で考えると米国は圧倒的だ。
そして、米英はウクライナのみならずインド太平洋も見ている。
ドイツは他人が仕切って儲からない枠組みに自分のカネを持ち出すのが嫌。フランスに至っては自分が仕切れなきゃ嫌
それは叩かれるに十分ですね。
仏は今のところ上手いこと逃れているけれど、
そのうちに矛先が巡るのでは。
ドイツの意図的なサボタージュは論外として、先日のマクロンの供与制限の話を考えると、東部、南部地域はロシア側にあげ、西部(ポーランド等に配慮し緩衝地帯を作る)はNATO側にするという冷戦式の分断国家がNATO主要加盟国の本音なのではないか?と思います
だったら、15両対15両の交換でまとめなさいよ!
送らないよりいいよ!
2対1の提供と言われても、レオパルド2A4がT-72M1の2倍以上の戦力があるのかね?
大隊単位の戦闘になるとやや優位という程度でしかないわけでこの話そのものに相当無理があるわな。
結局、「今あるものを融通し合う」やり方ではどこも不満を抱えるということでしょう。
解決策は「新しく生産する」しかないと思われますが、現状、韓国以外戦車の生産に熱心な国はないようですからね。
半導体不足もありますが、とにかく1台でも多く生産する体制を構築するしかありません。
雑感ですが、近い将来ポーランドは、”国産の”K2PLをウクライナに供与するだろうと思います。ポーランド自体は、今後の装備更新時に、海外調達が必要ならば、ドイツ製よりはアメリカ製を選んでいくでしょう。つまり、ポーランドは総合的な安全保障の観点から、兵器の性能やコストよりも、国家間の信用度を重視するだろうと思います。
ドイツ陸軍は最新型のレオパルト2A7Vを2023年までに104輌、更に2026年までの101輌取得を2019年に追加契約しています。これらは新造ではなく、保管機材等の改修によって調達する計画です。
ドイツが保有するレオパルド2は総計244輌(2021年時点)なので、計画通り実行すれば39輌しか国内余剰が無いことになります。
よってポーランドやスロバキアへの穴埋め供給は他国の余剰分を計算に入れないと成立しません。現時点では、やりくりしてもスロバキアへは15輌しか提供できないのでしょう。
欧州FCASは独仏の確執で空中分解しそうですが、そうなればMGCSも白紙化されドイツ単独開発になる可能性が高い。
その意味で、ユーロサトリ2022でラインメタルが発表したKF51 PantherとMGCSデモンストレーターは、タイミング的にラインメタルに何らかの特別な意図ありと穿った見方ができるかもしれません。
元々、ヨーロッパは冷戦終結後冷戦時代に大量生産した車両を運用数を減らして(西ドイツは冷戦時代1200両運用)保管してオーバーホールと近代化改修によって過去の投資を無駄にしないようにして来たものの、NATO内部でロシアに渡るとマズイ物はウクライナに提供出来ないと決めているようなので、レオパルド2(2125両生産)の在庫が無くなりつつあり、安全保障体制の急な変革で、新型を前倒して採用したい勢力が出て来てもおかしくありません、レオパルド2も余裕がない事をアピールしながらKF-51を繋ぎ採用するつもりかも?
参考
ドイツの新型戦車KF-51パンター
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