バフムート方面についてロシア人ミルブロガーが運営するRYBARも、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍がクリシェイフカの戦術的高地に肉薄している」と報告しており、ここを失うとウクライナ軍はクリシェイフカやアンドリーフカの保持が難しくなる。
参考:Хроника специальной военной операции за 3 декабря 2023 года
参考:Хроника специальной военной операции за 4 декабря 2023 года
参考:Мапу оновлено!
参考:на фронті станом на кінець доби 4 грудня 2023 року
ウクライナ軍にとってバフムートの状況は振り出しに戻りかけている
ロシア人ミルブロガーが運営するRYBARは「ベルヒフカ貯水池付近の支配地域を広げ、ウクライナ軍をクロモヴェ集落から追い出した。これによってチャシブ・ヤールへのさらなる攻撃の機会が開かれた。さらにバフムート南西のダーチャへの攻撃も始まっている」と、ウクライナ人が運営するDEEP STATEも「ロシア軍がクロモヴェを『部分的に』占領した。敵は道路沿いに足場を築こうとしたものの我が軍の砲兵が敵を少し押し戻した」と報告していたが、両者はバフムートの状況について新たな動きを報告している。
RYBARは3日と4日「ロシア軍はВильяновского питомника(ボダニフカ付近の線路沿いにある小さな集落か農園のこと)に入った」「ボダニフカとクリシェイフカでロシア軍は成功を収め、バフムートの南西に位置するダーチャでも支配地域を広げることに成功した。クリシェイフカでの戦闘は戦術的高地を巡って発生しており、この高地の下にある集落は全ての建造物が破壊されているため何の重要性もない」と報告。
DEEP STATEも「バフムート周辺でロシア軍の前進が確認された。敵はクロモヴェとバフムート南西のダーチャで『部分的な成功』を収めている。クリシェイフカ付近では敵が戦術的高地に到達しようとしており、線路沿いでは敵を少しだけ押し返すに成功した」と報告、さらに「ロシア軍がボダニフカ付近の線路沿いでも成功している」と認めているが、双方の主張を裏付ける視覚的証拠は見つかっていない。

出典:Минобороны России
因みにウクライナ軍がバフムート南西のダーチャ一帯を失うとイワニフスキーが直接攻撃に晒され、戦術的高地=高台陣地を失うとクリシェイフカやアンドリーフカの保持が極めて難しくなる上、再びイワニフスキーに南からアクセスできるようにもなり、バフムートの状況はロシア軍にとって「夏から秋にかけて失った支配地域を急速に取り戻している」と、ウクライナ軍にとって「振り出しに戻りかけている」と言ったところだろう。
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
後知恵だけど夏にウクライナ軍がバフムート方面で攻勢をかけたことに何の意味があったのか
防衛時も、攻略時も政治的なパフォーマンス以外には意味は無いと多くの人が分析しており、ウクライナ軍の将校自身も明言してましたね。まあ、この有様じゃ逆にロシアの粘り強さにウクライナ軍が敗北した、というパフォーマンスに利用されてしまっていますが。
日本のマスコミはなんて報道するのか、今から気になりますね。
マスコミとウクライナ応援団の中では
未だにロシア軍を削っていることになっているんだろ
プロパガンダの自己中毒ってこわいねー
簡単に奪還できたなら、ロシアの士気も下がって効果的だったと思いますよ
「犠牲を払って前進しても、すぐ取り返されて無駄死にじゃないか」と思わせられるので
で、それをするなら防衛線築かれる前に急いだ方が良いのも確か
ただ、ザポリージャ南下と同時にそれができるほどの戦力がウクライナには有りませんでしたね…
一応ベルヒフカを攻めることにはかなりの意味がありました
バフムト戦域のロシア軍の補給においてポパスナ→ソレダル→バフムトと繋がる鉄道路線の存在は大きく、両軍がバフムト攻防にあれほど大軍を投入したのも物流ハブを前進させたいロシア軍/それを阻止したいウクライナ軍という構図があったからです
バフムトが陥落した後はこの路線を使ってハブに物資がどんどん運び込まれていたわけですが、これを放置すればバフムト周辺に展開するウクライナ軍は兵站面でかなりの劣勢を強いられることになりますから、なんとしてもロシア軍が十分な物資を溜め込む前にベルヒフカを奪還して鉄道路線を機能不全に陥らせたかったわけです
しかしこのベルヒフカ攻めは失敗しました
ロシア軍としても当然せっかく機能させられるようになったバフムトへの鉄道路線を安々と渡すわけにはいきませんから、その戦力もバフムト北に重点的に配備されていたようです
逆に言えば限られたリソースをバフムト北に回されたバフムト南のロシア軍は脆弱で、クリシェイフカ方面の前線を担当していたのは二線級の狙撃兵旅団でした
結局ウクライナの反撃がバフムト南北で始まった時、北の軸は早々に勢いを失い、南の軸はそれなりに戦果を上げます
しかしこの後が奇妙でした
ウクライナ軍は何を思ったのか攻勢を南の軸に絞り始めたのです
これは全く意味のわからないことで、北で鉄道路線を遮断出来ていたら南の高台確保もバフムト攻略戦への移行を考えれば意味を持ち始めますが、南だけ突出してもその先にウクライナ軍の兵站が改善される/ロシア軍の兵站が悪化する要素はまるでなく、息切れしたところを物資をでっぷり蓄えたロシア軍に蹂躙されるだけです
どうにも途中から作戦目的がすり替わったような感を拭いきれません
安心して欲しい
Yahooニュースのとある記事によればレオパルト1A5とM1A1エイブラムスが目玉の戦車旅団が新編されたと大々的な発表があった
もうMiG17モニュメントを戦況MAPで見ることは叶わないのか…
プーチンの施策はワグネルの反乱から自軍反乱対策に意図的に自軍を旧式で弱体な組織にして戦争を形態も戦略も100年前に戻したものに見える
現代的なNCWに準じたC4iを破壊し旧式軍隊の戦略戦術にして反乱を防ぐ
プーチンに不要な人間は戦場で砲弾のエサにして、若い無垢な子供たちをウクライナで収穫する
ドローンより安い人命で敵国の疲弊を狙う
冷淡な戦略だが、力押しで進めている
さっぱり意味が分からん
旧式で弱体な軍になったどころか、EWシステムを大幅に強化して実戦経験をより重ねた精強な軍隊に育ってるんだよなあ…。
兵器のスペックの問題ではない
戦前のロシアが考案していたゲラシモフドクトリンやタンクカルーセル戦術などは現在全く機能していないし、BTGは解体
既に、戦前の組織としてのロシア軍は消滅した
現在はAU突撃隊や自殺要員を使ってブロシーロフ攻勢の真似事水準になっている
タンクカルーセルは割と実施している様子が動画でも確認出来ています
ゲラシモフドクトリンは戦時と平時の中間を軍事の活動域とするもので、BTGもそれに適した形に編成されたもので、現在の正規戦、それもその極地たる総力戦の中で活躍するものではありません
あなたは新しいから上位のものだと単純に考えているかもしれませんが、兵器も戦術もそれが想定した局面で使われなければ無意味です
状況に適応したと言っても、所詮3世代遅れの装備のウクライナ軍相手ですので、大して強いとは言えませんが。
少なくともドローン観測を組み合わせた野戦砲術においては、間違いなく今のロシア軍砲兵が世界最強かつ史上最強でしょうね・・・
実弾を毎日毎日何十何百と撃ち放題!この2年間でのロシア砲兵の実弾射撃の経験量は、日本の自衛隊の300倍を超えるんじゃないでしょうか。
私が後世の人々に伝えたい教訓は一つ。「ロシア軍は確かにローテクで前時代的な軍隊であり、弱点はやまほどあるが。絶対に、奴らと砲撃戦で戦ってはいけない」
仰る通りですね。
『砲兵は戦場の女神』ロシアは、これを忠実に実行しているように感じます。
自衛隊は、全力射撃でなくとも、1.2週間で弾切れですからね…
確かに弱点は多いが他兵器や戦術の組み合わせで精強になる。他の兵器でも言えることですが単体で最強なものなんてないですね。核兵器ですら使用することがリスクになっているので。強いて言うならハッキングはローリスクハイリターンな攻撃かな?
ロシア国内では、禁輸制裁によって加工用機材が手に入らず大砲の砲身が作れなくなっていてもう替えの砲身が無いから、砲弾だけ大量に有っても意味が無い。
なんて言う報道が以前されていたような覚えが有るんですが、アレはどうなったんでしょうかね?
デマだね。西側と関係を断っていたソ連時代に大量生産されていた訳で、砲身を作るのに西側の機材など必要ない。普通にロシア国内の工場と資源で作れる
少なくとも一時的にあるかもしれないですが、適当ですね。
砲身を作るのに、複雑な工作機械(5軸加工など)はいらないからです。
禁輸制裁、あれは机上の空論なんですよね。
中国が、5軸加工機を勝手に核開発に使っているのが最近問題になりましたし…
(2023年11月8日 日経新聞 日米欧の工作機械63件、中国の核開発に転用か 輸出管理の限界露呈 本社調査)
ロシアは資源大国ですから、タングステン(工作機械の切削用の消耗品)などを、自前で調達できるわけです。
なるほど。
相変わらず毎日バカスカ撃ってるんで、特に問題は無いんだろうなとは思いましたが、ふいに「そう言えば以前どっかで言ってたなあ」と思い出したもので。
逆にウクライナ側も、西側戦車の替えの砲身が供給不足で内部が擦り減って命中精度が落ちてるのを無理して使ってる(まあ確かにライフル砲身で無くてもそうなんでしょうけど)なんて話も、どっかに転がっていたような薄っすらとした記憶が(笑)
プロパガンダとまでは行かなくとも、この手の実際に有っても不思議では無い小ネタの対立は幾らでも出て来るんでしょうねぇ。
次は前戦での野戦供食の貶し合いが出たりして。
ヨシ!ウクライナは勝ったな!!
終わり!
ちょっと風呂入ってくる!
ウクライナ軍の防衛戦略が、いまいちよく分からないんですよね。
スロビキンラインのように、ここを死守するというようなラインはどこかに設けているのでしょうか(本土決戦のため全て防衛したいというのも理解できるのですが…)。
ウクライナの政治目標が、クリミ奪還になり続けているため、前線の後方に防衛陣地をあまり築いていなかった可能性は理解できます(前進・攻撃に資源を使う必要があるため)。
ゼレンスキー大統領は、ウクライナ戦争の現状に即したものに、政治目標を変更する必要があるのではないでしょうか。
その点は私も気になっています。
衛星画像で要塞線があるなら捉えられるはずなので、恐らく個々の町周辺の防御網や、重要地点の基地はあるでしょうが、国土をグルリと囲う様な半地下塹壕と重車両阻止のブロックみたいなものは無さそうですね。
軍人としては難しくても、老人や女性も夏の間なら穴掘りやコンクリート運び、隠蔽陣地用の草木集積等は出来たと思うので、可能ならやっていたほうが良かったとは思いますが。
やっぱり全土奪還を掲げているのに、現時点での防衛ライン構築は敗北主義者とか、そういう見えない圧力はあったのかもしれないですね。。
仰る通りです。
旧ソ連時代、核シェルターなどを建設していたため、それらを活用した防御陣地・退避壕はあるとは思います。
ソ連時代を批判しながら、ソ連時代の住民防御施設が役立っているのは矛盾を感じる事があるんですよね…
とても不思議な部分でして。
各種画像や映像に、都市防衛・拠点防衛・幹線道路沿いに、対戦車障害物などの集中をあまり見かけないんですよね(自分が見落としてるのかもしれません)。
クリミア奪還・攻撃!となってる時でしたから、尚更なのかもしれないですね…。
ロシア軍の能力的に電撃的に領土を奪われることはないと推定したのでは
ロシア軍の塹壕も人がいないと敵を止める効果はないと手厳しめに評されてたわけだから、理論的には要点だけの要塞化は理論的には正しいはず
それと現時点でも収入のほとんどを軍事に使ってると読んだ気がするし、そこからさらに労働力と資金を軍事方面につぎ込込んでやってけるのかというとそれも難しかしいと思う
ウクライナにとって〇〇〇は戦術的に無価値だから問題ないって論法もそろそろ賞味期限切れみたいだね
ウクライナはかなり厳しくなってきましたね。マンパワー的格差が出てきている感じです。兵器が足りない事を言っていますが、仮に最新の装備を供給されたとしても、動員される兵士の練度的にももはや厳しいのではないでしょうか?
逆に、実戦を重ねて生存してきたロシア軍は、かなり練度を高めていて、これまでの史実を見ても、ここから異様な強さを発揮していきそうな状況に感じます。
スロビキン線を攻略できなかった事は、完全に今後の起点になりそうですね。
反転攻勢前はトクマクを捉えて息切れかなと思っていましたが、それすら困難でしたね。
東部に戦力回してる時点でウクライナ側の目標がブレブレで、ロボティネで一時膠着したあたりで残り10旅団投入の記事を見たときは流石にブラフだと思いました。
最近のウクライナの行動は、マスコミ向けのものが多い気がします。
支援のために必要なのでしょうが、もはや兵士そのもの、それも熟練兵を支援されないと困難な状況に感じます。
仰る通り支援こぎつけのための戦い方でしょうね。
西側から供与されない戦闘経験のある兵士を犠牲にしているのが致命的ですね。
この戦況を見て今から志願する外国人もいないでしょうし、その外国人の扱いが乱雑なために除隊のほうが多いのが実情です。
志願した日本の方のSNS見ていましたが、実際の戦場にいない私ですらウクライナ軍に対して怒りを覚えました。
世界に知られた軍事大国だけにやはりロシア軍は強いですね……西からたくさん援助があったにもかかわらずウクライナ軍は最早現状を維持することすら難しい様子。
かたや大統領が軍に口出しして亀裂が出来ている状態、かたやプーチン大統領をトップに挙国一致で戦っている状態。統制は非統制に勝ると聞きますが、まさに、ですね。
先の記事をみれば、欧州は戦争に(ロシアに)備えようと頑張るみたいですが、米軍がいてなんとか戦えるくらいでしょうね。
その米軍がもし極東で中国相手に拘束されていたら……長年の平和で軍備がガタガタになっていた欧州に勝ち目はあるのでしょうか。
ガザ南部侵攻とベネズエラのガイアナ併合の記事を全裸待機してるんだけどまだかな
それとも、そこまで情報がないのかな
ガザに関して言えば双方デマが多すぎるのと民間人の犠牲が悲惨過ぎるので事実を淡々と記事にするのは難しいんじゃないでしょうか。パッと流れてくる情報だけでも気が滅入るので、まともに調べるのは心が折れそう。
ベネズエラのガイアナ併合はまだ情報不足とおもいます。
今年の夏頃からクラスノポール-M2の配備運用が始まっているので、ロシア軍は普通にハイテク兵器を運用してます。
西側としてはロシアにはオンボロ兵器しかないと宣伝したいのでしょうが、事実ではありません。
しかしここまでグダグダになるならキエフ攻撃された段階で降伏しておけば無駄に人も死なずに済んだんじゃないかって感じもする。
そもそもNATOが東方不拡大を約束しておきながらウクライナ支援したり、マイダン革命を画策して自分たちに都合の良い政府を立てたり、ウクライナがクリミアでロシア語話者を弾圧したり、同じくドンバスで虐殺したりしたのが今回の原因のひとつにもなったわけで。
ロシアはずっと誠実に西側と向き合おうとしたのにも関わらず、嘘や謀略で追い込んできたのは西側だしね。
横道にそれたけど、ゼレンスキーを排除したらロシアに融和的な政権を立てて、クリミアは言うまでもなく、どうせルハンシクもドネツクも取り戻せやしないんだから、それぞれをウクライナとして正式に独立を認める。
非武装はまあ無理にしてもNATOには加入しないと約束する。NATOもこれ以上ロシアを刺激しないように約束する。
ロシアと仲良くできていたヤヌコヴィッチ時代であれば今のような事態にはならなかっただろうし。
西側の対ロ政策の失敗とウクライナの暴走が今あるロシア軍に蹂躙されるウクライナ兵という悲劇的な事態を産み出してしまったなと。
ロシアの立場をアメリカに置き換えるとわかりやすいかな?
日本英国カナダが上海協力機構が起こした革命で親中路線に転換
しかも上海協力機構への加盟を目指すと言い始めた
そりゃなんか適当な理由掲げて侵攻するよなあといった感じですね