ロシア軍占領下のルハーンシク州スバトボにある鉄道制御ボックスがパルチザンに焼き払われ、ロシア領ベルゴロド州からリシチャンシク方面の鉄道輸送に支障を来しているらしい。
参考:На железной дороге Луганщины поработали партизаны – Гайдай
オレシキーからヘルソンへ通じる輸送ルートは完全に遮断された格好、ただドニエプル川を渡る舟橋は増加中
ウクライナ当局の発表によればルハーンシク州スバトボにある鉄道制御ボックスがパルチザンに焼き払われ、ロシア領ベルゴロド州からリシチャンシク方面に向けた鉄道による弾薬供給に支障をきたしているらしい。
さらにドニエプル川にかかる鉄道橋への攻撃で鉄道輸送を当面再開できないほどの損傷を受けているのが視覚的に確認され、オレシキーからヘルソンへ通じる輸送ルートは完全に遮断された格好だが、ノーバ・カホフカ水力発電所周辺の損傷した道路も完全復旧しているのが視覚的に確認されている。
ウクライナ軍側は「ノーバ・カホフカ水力発電所自体を破壊する準備が整っている」と発言しているが、本当に水力発電所をHIMARSで破壊してしまうのかは謎だ。
Video of damage to the Antonovskiy railway bridge in Kherson. https://t.co/o4fu0qHT00 pic.twitter.com/UUFzQtSvIA
— Rob Lee (@RALee85) July 30, 2022
📷 Antonivsky railway bridge near #Kherson is visibly damaged. The bridge was shelled by Ukrainian forces a few days ago. #UkraineRussiaWar pic.twitter.com/CrsGWa1WmF
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) July 30, 2022
📽️The bridge across Dnipro river by Kakhovka Power Plant is passable again. Ukrainians targeted the bridge on July 24. #Kherson #UkraineRussiaWar pic.twitter.com/44UR9qjS09
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) July 30, 2022
ただ車輌通行が不可能になるほど水力発電所が破壊されればドニエプル川北岸のヘルソン州に展開するロシア軍は完全に孤立することになるため、ウクライナ軍が水力発電所の破壊を実行しても不思議ではない。
因みにロシア軍はドニエプル川に3つ目の舟橋を建設したという噂があるが、今のところ舟橋に対するウクライナ軍の攻撃は確認されておらず、ティアヒンカ~ノーバ・カホフカの道路沿いにロシア軍はトーチカを建設してウクライナ軍の反撃に備えて始めており、どうやらドニエプル川北岸からの自主的なロシア軍の撤退はなさそうだ。
追記:ゼレンスキー大統領はドンバス地域に住む国民の強制避難(ガス供給の復旧が困難で冬場に暖を取ることが不可能らしい)を指示、これを拒否して現地に留まる場合は「その選択が招く結果を理解して自身の生命に対する責任を負う」と確認する文書への署名が必要だと報じられている。
ゼレンスキー大統領は「避難する国民への物資面や資金面の支援体制は完全に整っている。あと必要なのは避難するか迷っている人々の決断だけで、我々はロシアとは異なり全ての人々の命が重要だと考えているため可能限りの手伝いを約束する。この決断は遅かれ早かれ行う必要がある」と訴えた。
関連記事:衰えないHIMARSによる攻撃、ノーバ・カホフカの弾薬庫や鉄道橋を破壊
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
東部戦線が一応の膠着状態になってから、ウクライナ軍による南部各地の弾薬集積所・交通網への攻撃が激しくなっていましたが、8月は南部戦線が本格的な戦闘の舞台になるんでしょうか。
領土奪還に燃えるウクライナ軍とクリミア半島を死守したいロシア軍、一度本格的な戦闘になれば両者共後には引けない激戦になる予感がしますが、果たしてどうなるか注目したいところです。
ロシアは今や南部に戦力を集中しているっぽいし、奪還は依然として厳しいが、仮にここぶち抜いたら逆にロシア側が崩れかねない状況かも…
色んな意味で双方重要な局面ですよね。
有事の際、民間人が戦闘地域にとどまることは、自らの生命を危険に晒すだけでなく、
敵国に様々な支援を強要されること、反撃の際、大きな障害になることから、
政府は強制的にであっても住民を避難させる必要があります。
しかし、昨今の災害でも逃げようとしない人が一定数居る事、また戦場になることが想定される沖縄では政府による避難命令が地元住民の感情的な反発を受ける可能性が高く、避難活動が遅れてしまう可能性が高いと思います。
日本は「専守防衛=本土決戦」を謳うなら、有事に備えて住民を強制的に避難させる法案や制度を作っておくべきだと思いますけどね。
沖縄を狙う立場からすれば、本土へ住民をどんどん避難させた方が
後の占領政策がやりやすくなり、だいぶ助かるんじゃないかな。
専守防衛=本土決戦って短絡的じゃないですか?
本土決戦にしないように海自·空自に優先的に予算を割り当てているのでは?
万が一の時に備えた法整備は必要ですけどね。
ロシアのトーチカね、現代戦闘におけるトーチカのデザインって、気になる
現代戦において固定目標とか格好の標的としか思えないんだけど実際どうなんだろうか
そのへんは陸上自衛隊が常に研究しているが、基本的な対策としては、囮のトーチカ、ニセのトーチカ、予備のトーチカなどを前後左右に分散して配置し、中の兵士は敵の位置や動きに応じて移動する。
また一般住宅や、農家、商店などに偽装したり、工場の地下に作る場合もある。的から見えにくいように、敵に正面は向けずにきるだけ横から撃つようにする。
囮のニセトーチカを本物に見せるために、無線機や携帯電話などでインチキ電波を発信したりする。戦車の残骸を生きているようにみせるために、中をヒーターで温めたりする。
歩哨だけを配置して、中には何もないニセトーチカもあったりする。
一番簡単なのは、地面に埋めたT-62戦車などで、いざとなれば移動もできる。戦車の残骸の中に紛れ込んでいれば、どれが本物かわかりにくい。
考え方としては、トーチカは大きな罠を形成するアイテムのうちの攻撃担当という役割なわけですね、
そこにはロシア軍の軍事的センス、実力も反映されやすいだろう、ますます興味がわきます
ドンバスの住民の移動をロシアが許すかどうかだが、阻止されたらされたでロシアのイメージダウンになるから言うだけ得か。事情のある人以外で逃げられる人は、開戦当初か前に逃げてるだろうし。
ウクライナの冬は11月中旬かららしいが、暖冬かどうかでロシアに利になるか不利になるか決まるな。利になったところで今さら快進撃はできないだろうけども
ウクライナ軍はほとんどの戦力を南部に集めているから、東部は防衛戦のつもりだろうな。
ウクライナ軍の正規軍旅団も、ガチンコの戦いであちこちで損耗酷く、それを訓練終えた義勇軍が補っているから、劣勢地域では経験不足の義勇軍は使えないからな。
正規軍に経験不足の義勇兵はロシアみたいにいれられないから、ウクライナ軍も損耗激しい正規軍部隊多い。
増援が渡った後で破壊されたら余計補給が苦しくなるだけだと思うんですが…
水力発電所を壊し、ダムを放水すれば、
ロシア軍の仮設橋は流れるのではないかな。
ついでにクリミアに対する電力と給水の
何割かは停止するのでは無いかな。
現代ではダムへの攻撃はジュネーブ諸条約で禁止になっているのと、上流にロシア軍に占拠された原子力発電所がある。
ダムそのものを壊すわけでは無いので、
ウクライナのすることをしばらく静観ですね。
多分、放水は禁じられていないでしょうね。
波風ぐりんさんのtwitter情報見て見ても、ドネツク州のロシアが撃退され続けていて発電所の制圧以外寸土を奪えていないようですね。ロシア軍はハリコフ北東部のベリカダニリウカでアンナ・イワノフナ(岩の鮒と覚えました。)さん補足に動くかもしれません。プロバガンダの意味しか持たないですがパフォーマンス好きなプーチンならあyりかえんあいでしょう。また、ベリカダニリウカは村というよりハリコフ街外れなのでアンナさんはむしろ都会っ子です。(名古屋とかでも南西部に田園地帯があったりするので「市域の村」とか考えても間違いではないかもしれません。)マスコミにとっては「村」と表現したほうがファンタジックなイメージがあると思ったのでしょうか。