ウクライナ軍が久々にTB2を使用した攻撃シーンを公開、もしかするとヘルソンの反撃にTB2を使用した地上攻撃を実施しているのかもしれない。
参考:Bayraktar TB2 Went On Hunting Spree: Long-Awaited Videos With High-Precision Strikes
TB2の対地攻撃が再開されているのなら敵防空システムが弱体化している裏付けになる
ウクライナ軍がTB2を使用した攻撃シーンを公開して注目を集めており、ヘルソン州上空をカバーする敵防空システムは「HIMARSやAGM-88HARMの攻撃で弱体化している」「ヘルソンでの反撃は航空支援を伴っている」という指摘も多いので、もしかするとヘルソンでTB2を使用した地上攻撃が行われていることを示唆しているのかもしれない。
さらに反撃に出たウクライナ軍地上部隊を映した動画も見つかっており、戦車や装甲兵員輸送車を押し出した後に歩兵がついていく様子がハッキリと確認できる。
📽️Video reportedly showing Ukrainian counter-offensive in the south. Ukrainian tanks ahead, followed by YPR-765 APCs and infantry. #UkraineRussiaWar #Kherson pic.twitter.com/ee9051Lqda
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) August 31, 2022
📽️Ukrainian infantry engaging Russian troops, likely somewhere in the south #UkraineRussiaWar pic.twitter.com/arOva2knnI
— MilitaryLand.net (@Militarylandnet) September 2, 2022
ヘルソン州でウクライナ軍が前進した兆候=ロシア軍から奪還した拠点の情報を幾つか把握しているが、今のところウクライナ政府も軍も前進に関する情報を開示しておらず、ロシア軍の反撃も行われているため暫く様子を見てから戦況マップを更新する予定だ。
因みにNATO加盟国のルーマニアはTB2×18機(約3億ドル相当)を購入すると報じられており、BAYKARは最近「22ヶ国とTB2の契約を結んだ」と主張していたが、この発言から1ヶ月も立たない内に「24ヶ国とTB2の契約を結んだ」と明かしているため同機のセールスは絶好調なのだろう。
We welcomed delegations from the NATO Parliamentary Assembly Political Committee and Mediterranean & Middle East Special Group at Baykar today.
We look forward to pushing leadership in UAVs as part of our National Technology Movement. 🌍🇹🇷 pic.twitter.com/15uDTfxiRi
— BAYKAR (@BaykarTech) June 16, 2022
英BBCも「TB2を評価しているのは東欧やコーカサスだけではない。最近はアフリカ諸国が次々とTB2を購入している」と報じているが、NATO関係者や中東諸国の代表団もTB2やKızılelmaを視察するためBAYKARを訪問しており、もはやトルコ製UCAVへの関心度は「一部の限定された地域」から「全世界レベル」に拡大した感がある。
TB2を含むUAVやUCAVは決して万能ではなく、有人戦闘機にとって変わるものでもなく、比較的サイズが大きく中高度を飛行する無人機は敵防空システムによって制約も受けるが、最も優先される主任務は搭載されたEO/IRセンサーによる情報・監視・偵察(ISR)任務で、視覚的な戦場認識力の拡張が戦闘全体の効率を高めるのに役立っており、TB2が特に評価されるのはISRと対地攻撃が可能でシステム全体がリーズナブルだからだ。
日本メディアは特にTB2の対地攻撃能力だけを見て「ゲームチェンジャーだ」と持ち上げ、侵攻初期の結果だけを見て「対戦車兵器に脆弱な戦車はもはや不要だ」と叫び、戦いの局面が変わってHIMARSが活用すると直ぐに「ゲームチェンジャーだ」とセンセーショナルに書き立てるが、海外でもウクライナでも戦車はロシアとの戦いに欠かせないという認識で一致しており、前線が1日で何十kmも移動するような局面になれば防空網のカバーが間に合わなくなりHIMARSよりTB2の方が役立つ可能性もある。
つまり戦場の条件が変わると役立つ兵器の種類も変わるので、バランスよく戦力を整備しておかなければ敵につけ込まれやすくなるという意味だ。
大きく本題から脱線しまったが、ウクライナの戦況を解説する際「ゲームチェンジャー」を連発する日本メディアの報道は如何なものだろうか?
※アイキャッチ画像の出典:Vae Victis
ゲームチェンジャー論は素人にもわかりやすい分質悪いってのはありますねえ。
実際ウクライナ=ロシアの戦争では東部戦線なんて大砲の数がものをいう旧態依然とした戦争なのに。
>大砲の数がものをいう
でも、その砲撃戦でさえ、ウクライナ・ロシア両軍はドローンを活用する事で目標捜索・弾着観測・戦果確認の作業が迅速かつ的確に行える様になったから、決して旧態依然とした戦争にはなっていないんだよね。
特に、ウクライナ軍は様々なハイテクソフト技術を駆使する事で、無誘導の榴弾砲でも高い命中精度を出す上に迅速な射撃も出来る様になったと報じられている位だし。
>ゲームチェンジャー論
裏を返せば「その様なレッテルを貼らないと誰もニュースなんて見ない」と、メディア側が考えているのでしょうね。
だとすれば、一般的な日本人の知的レベルがそこまで衰退しているとも考えられる訳で、非常に深刻な問題かもしれません。
センセーショナルな見出しに注目する人が一定数いるのは古今東西普遍的なもので、別に知的レベルが落ちたとは思いません。
むしろ昔に比べれば「まず確認する」「一次情報当たる」人が増えて
大手メディアに踊らされる人は減ってるんじゃないですかね。
メディア側は理解してないみたいですけど。
主さんが日本のメディアの戦争報道を観てるとは驚きでした
海外のだけ観て翻訳してくれるだけでありがたいです
昔から日本のメディアは「秘策」とか「必勝法」と言ったセンセーショナルな見出してタイトルだけ盛れば
雑誌・新聞などが売れると考えてるんですよね。
タイトルを付けるのは記者本人ではなく、編集など上の立場の人間の専権事項だったりします。
(メディアに頼まれて記事を書いた人が、「記事と関係ないタイトルを付けられた」と憤慨することも多々あります。)
そのての煽り見出しマスコミって、全世界で行われてますからね
責任を伴わない報道の自由が認められてる国ほど悪化するという皮肉
メディアが「ゲームチェンジャー」を見出しにつけていいのは、大量の西側製戦車か戦闘機が供与されたときだけではないでしょうか。
個人的には早く対中国に集中できるようにこれらの兵器の供与を決定してほしいところですがエスカレーションを生む可能性があるので難しいんでしょうね〜
このサラミは少々大きすぎますもんね。
流行りものが大好きな国民性ではないでしょうか。
横文字好きなのも舶来好きだから納得。
直ぐにゲームチェンジャーなんて単語は廃れますから、アホのサル覚えくらいに冷ややかに見ればいいと思います。
誇大広告、過剰包装、ゲームチェンジャー連呼
根っこは同じ、物事をちゃんと考えようとしない人々にもひびく方法でないと商売にならない
メディアもまた営利なり
トルコは戦争のおかげで広告費浮いたな
某東ス○ですね。
いやゲームチェンジャーゲームチェンジャーって一番煽りまくってるのニューズウィークだと思う。日本オリジナル記事じゃなく本国の。New York Timesなんかでもよく見る。どっちかいうと日本のメディアはそれのマネじゃね
まだまだ戦線は膠着し続ける可能性は110弱位じゃないですか?
あっそうだぁ(唐突)今日、ギリシャのテッサロニキ港でギリシャがウクライナに供与するbmp-1がドイツの補給艦「Bonn」に積み込まれてるのが確認されてましたね
早くウクライナ軍の戦力に組み込まれてほしいけどなあ俺もなぁー
あとインド海軍念願の新型空母のvikrant が今日竣工しましたね
あのスキージャンプ台のあるソ連のDNAを継ぐ空母が見れるのは内心嬉しいと同時にソ連伝統の空母がロシアよりインド、中国で羽ばたいてるのはどこか虚しい、虚しくない?
別に空母はソ連起源でないし、スキージャンプも英国が初
乗せる飛行機はどれもいにしえのライト兄弟の延長線
大きく育てたものが天下をとれる
ヴィクラントは間違いなくソ連とロシアのDNAを色濃く受け継いだ空母だと思いますよ。
DNAや伝統と言った言葉を「起源」と結びつけるのはおかしいかと。
そのロシアの伝統とやらは、伝統でなく技術的不足の結果に過ぎません
ソ連軍上層部は、アメリカ空母を手本に同等の艦を目指せとはっきり指示してますが、カタパルト開発に手間取り、上層部の不信を紛らすために本来不用なSSMを積み、原子力空母にも成りきれずに、電子系の小型化が出来ないのであのような巨大ブリッジのいびつな艦形になったにすぎません
それを伝統とか呼ぶのは、人間で言うと奇形が遺伝して欲しい的な偏見そのもの
ソ連はあんな空母を個性と認識していたのではない
TB2というか、無人戦場監視/攻撃機は役に立つ。
戦線の変動が少なく、敵の対抗装備を排除する手段が無かった東部戦線では偵察・戦場監視機材として、
敵の防空網の要素を攻撃破壊出来、ある程度戦線が流動化している状況下なら安く使える軽地上支援攻撃機として
兵器には、状況に応じた適切な運用が必須って事ですね。
>歩戦チームの戦闘動画
遮蔽物の無い大平原といっても、自然地形ですから利用できる起伏はそれなりにあるものですね。「砲の俯角が足りん!!」なんて戦車兵のクレームが聞こえてきそうな。ソ連/ロシア系の戦車の通弊ですが。
反斜面に進出待機するにしても、空から発見・標定されれば榴弾砲の弾幕射に捕捉されちゃいますから、一応上空からの監視を排除できている状況なんですかね。
>アフリカ諸国が次々とTB2を購入している
ちょっとおぞましい展開。現地の戦場環境の貧弱な防空能力だと、鳥無き里のコウモリ無双状態に?
>海外でもウクライナでも戦車はロシアとの戦いに欠かせないという認識で一致
戦車が無いなら、歩兵の攻撃を一体何で援護するのか? という事にしかなりませんからね。
ウクライナ軍の歩兵の携帯弾薬数ってなんぼなんやろ
米軍だと120発くらいだけど
やっぱりNATO式だから弾薬数ゎあ120発前後なのかな?
150じゃないかと。
AK74のマグポーチが4本入り、銃につける分と合わせて30×5で。
昔の自衛隊みたいに弾倉をつけずに歩いてる写真とか見たことが無いので。
一部の戦局だけ見て『ゲームチェンジャーだ!』って煽るメディアも、それを見て『日本人は〜』『国民性が〜』って俺は違うけどね系達観風クソデカ主語で返すのも、同レベルにしか見えないな
南部では国境まで引くように促したゼレンスキー大統領の演説の通り、補給路の遮断でいずれ目標が達成されるなら決戦を志向するメリットはありません。
対してロシアは我が軍有利と報じるほど首が絞まる図式にあり、ヘルソン失陥を今更善意のジェスチャとは強弁できなくなってしまいました。
敵前で舟橋建設してまで軛を外したいロシア、戦況は闇の中でもこれの破壊だけは認めるのがウクライナの思惑なのでしょう。
仮にドンバス占領ができたとしても失点を埋めるかは怪しいものだと思います。
キエフでの即死を免れ、東部戦線は膠着に持ち込んだまま各国の支援が緩まないのが現状であり、これはウクライナの戦場での超人的な頑張りとメディア戦略、逆にロシアの両面の失策によるものです。
これに続けてウクライナに釣られて南部に戦力をシフトした挙句にクリミアで面目を失墜、その上でヘルソンの攻勢で戦術的にもメディア的にも集中を強いられるロシアが身をもってゲラシモフドクトリンを逆説しているように思えてなりません。
日本の大手メディアがtb2があるから戦車不要論を叫ぶのは見たことないですね
一部の記事を一般化して日本メディア全体を対象に安易なマスゴミ叩きに誘導するのはどうだろう
今やメディアを読んでない人が、読んでない記事をまとめサイトや動画をみて叩く時代だから、どうしても警戒してしまいます
現状、私自身は戦車が不要というのはあり得ない話と思いますし、自衛隊の定数は少なすぎると思います。ただ、現代で独ソ戦のころのt-34位戦車を配備する国はないように、他の兵器との兼ね合いで増減はするものと思います。だから、一般論として戦車削減論を一概に否定する気にはならないですね(流石に不要論は困りますが)
どうせ中国相手に物量戦とかやれっこないし、彼等はすでにありとあらゆる選択肢を用いられる力量がある
こちらはそれなりにバランスのとれた構成を心がけ、あとは地理的特性を生かした個性をどう反映させるか
世界で主流派の重量級戦車だのを単に真似て持ち込んでもどこで使うの、でしかないから
侵攻初期の戦車不要論は、ジャベリン等対戦車携帯兵器の活躍を大げさに報じたものだったと思います。
実際には、戦車が行動制限される地形の問題、味方歩兵との連携不足、UAV等による前方偵察不足、事前砲撃による脅威排除の不徹底等が重なった結果であることを見落しあるいは無視した分析だったのでしょう。
戦線が東部に移った後は、聖ジャベリンの活躍も制限されていますしね。
「ゲームチェンジャー」は防衛省が公表資料の中で「軍事的優位獲得のため、戦闘様相を一変させ得る最先端技術」を指してわりと頻繁に使っています。それを受け、メディアでもインパクトのある用語として認識されているのでしょう。
それを拡大解釈し、戦況をに一変させているように見える兵器を「ゲームチェンジャー」と節操無く看板付けしているように思えます。
まったく活動してなかったTB2がヘルソンでは作戦に投入された。
ということは、南部のロシア防空網は殆ど機能してないって事か。