首都キエフを攻略するため集結したロシア軍部隊について米英は「特に目立った動きはない」と報告しているが、英メディアは「天候の変化でぬかるみ始めたウクライナの大地がロシア軍を大混乱に陥れている」と指摘している。
参考:Russian convoy’s advance on Kyiv deflated by flat tyres and Ukrainian mud
兵站を支えるロシア軍の物流システムには十分に整備されたタイヤがあるわけがない
ウクライナの首都キエフから北へ約30kmの地点に1枚の衛星写真では捉えきれないほどのロシア軍部隊が確認され数日が経過したが、依然として動く気配がなく車列の全長は40マイル(約64km)にも膨らみ「なぜロシアはキエフ攻略に動かないのか?」と多くの人が疑問に思い始めている中、英メディアのThe Daily Telegraph紙は国防総省で軍用車輌の監査を担当していたトレント・テレテンコ氏の分析を引用して「ロシア軍は車輌に対する適切なメンテナンスを怠っていた」と指摘している。
毎年、雪解けの季節が訪れるとウクライナの大地はぬかるみ舗装道路以外を走行するのが難しくなり、すでにぬかるみから抜け出せなくなって放棄されたロシア軍の車輌が幾つも確認されている。
This is a thread that will explain the implied poor Russian Army truck maintenance practices based on this photo of a Pantsir-S1 wheeled gun-missile system’s right rear pair of tires below & the operational implications during the Ukrainian mud season.🧵
— Trent Telenko (@TrentTelenko) March 2, 2022
テレテンコ氏はぬかるみハマったPantsir-S1を例に上げて「この車輌は1年間誰も整備していない。車輌のタイヤは毎月状態や空気圧を確認するのが重要で、特に直射日光に当たる部分が劣化するため毎月車輌を移動させる必要がある。これを怠るとタイヤの特定部分だけが劣化して脆くなり低空気圧で走行する際にタイヤが裂けて壊れる」と説明、つまりロシア軍は「ぬかるんだウクライナの大地を走行するためタイヤの空気圧を下げて走行していたが、車輌のタイヤ管理が適切でなかったため破裂して動けなくなっているのではないか」と推測しているのだ。
Pantsir-S1がこの状態なら他の車輌のタイヤも適切に管理されている可能性は低いため「ロシア軍の車輌整備体制に欠陥があるのは明白で、兵站を支えるロシア軍の物流システムには十分に整備されたタイヤがあるわけがない」とテレテンコ氏は主張しており、Telegraph紙も「プーチン大統領の初期作戦は補給体制の不備で頓挫、大軍でキエフを包囲し領するプランBもウクライナのぬかるんだ大地のせいで思うように進んでいない」と述べているのが興味深い。
キエフの北で立ち往生しているロシア軍の進軍も補給も数本の舗装に依存しているため大軍をキエフに向けて動かすことも展開させることも難しく、特にウクライナ軍が補給部隊ばかり襲うので「ぬかるんだ大地に孤立した大軍」は兵糧攻めにあっていると言っても過言ではない。
勿論、テレテンコ氏の指摘が正しければの話だが。
関連記事:英メディア、キエフに向かうロシア軍は軍事的に最悪でカモにされるだけ
※アイキャッチ画像の出典:Військово-Морські Сили ЗС України
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
やっぱり?
泥にはまってる写真多すぎ。立ち往生すればするほど燃料も消費するし。
ここで大嵐なんかきたら神風になる。といいな。
いや、この時期のウクライナで大嵐と来たら大抵吹雪のはずなので、そうなったら路面凍結してロシア軍が生き返るから止めてあげて!(切実)
道路が軍の車両で埋まってるから、後方からの補給車両が通るのも難しいのかなと
後方から最低限必要なものは人力でリレー輸送してそうな気がしてる
その状態で燃料・食料・水の補給もなく、トイレも垂れ流し
土地が凍結しないけど寒さも厳しい、増える体調不良・感染症患者、、
現場は末期戦作品並の地獄なのでは
そりゃ、ウクライナ軍も先頭だけ足止め攻撃して放置しますわ
ウクライナの決戦兵器
ぬかるみ地獄
きたか!!!
道路に1列に並んでくれたら砲撃しやすそうw
バイラクタルが大活躍するわけだ。
イギリス国防省のツイート(@DefenceHQ)でも、北部の車列は機材の故障や渋滞のためここ3日間でわずかしか動いていないとありますね。
ゲーム「大戦略」で部隊が道路で渋滞している状態ですね。せっかく大軍があっても限られた道路しか通れないとなると移動はすごく制約されるでしょう。しかもウクライナ軍からの格好の的にもなる。
今のウ軍にATACMSみたいな戦術ミサイルあったら戦果飛躍するのになって思うし野砲用の誘導クラスタは使えない判定されたの撤回すべきだね
なんでも湾岸戦基準で荒野や砂地に最適化しすぎて更にイラク戦で対テロだの耐爆だの行って対露の本来戦争用途から離れすぎた装備品多すぎる
たしかに。その代わりのUAVでしょうけど戦術ミサイルのほうが反撃されにくいし破壊力も大きいですよね
補給が重要になる中長期戦を想定した戦術が後回しになってるというのはあるでしょうか
恐らく補給梯団とその護衛を丸ごと鹵獲したいという欲求があるんだと思われます
そして補給車が届かず列の先頭は燃料切れで動けないと。
まさか「大戦略」がそんなリアルゲーだとは思わなかったですよ。
歴史は繰り返す。
かつてナポレオンとヒトラーを悩ませた大地が、その恩恵を受けたロシア人を苦しませるとは…….
この時期のあの大地は、侵略者に厳しいという事なのかも。
ロシアの守護者は冬将軍
ウクライナの守護者は春将軍
って感じですかね
原発攻撃との話もあるがマジでどうなってるんだ!?
原発本体を攻撃しなくても制御できなかったり電源が落ちたらたちまち福島の再現だぞ!?
マジで核使いそうになってきたな
こういう場だとアウトリガ使えないし停車して射撃したら沈んでくし鉄板ひいた上に鎮座する他ないから装輪式だとAWも車載榴弾砲も使えないような気がする
そして僅かに舗装道路あっても大渋滞だろうからもしここにA10来たら一網打尽だろうし米国の人もそういうの考えてA10作ったのか開発者にぜひ聞きたい
そうだ、今こそA-10だ!
ネタ抜きで米空じゃ邪魔者扱いのA10は友好国にどんどん供与して合法的に在庫減らしてく方向がウクライナ戦争で目星ついたと思う
ロシアも作ってないスホイ25はもう手に入らんがこの種の装備は紛争現場でニーズあるの間違いなく旧東欧各国が西側装備への切り替え速度が早まるの間違いないから米国製兵装使えるA10はみんな欲しがると思う
しかも露軍相手なら今でも十分通用するだろうしTB2と連携し絶好の投入機会に恵まれると絶大な火力発揮してとんでもない戦果叩き出せると思う
まさかの春将軍?
泥将軍&整備不良で最新兵器が無力化されていくのはなんとも言えない気持ちになる
かつてロシアを守ったぬかるみ地獄が、今回はロシアを苦しめるとはねえ
どうやら「侵略者」に厳しい大地らしい
知らない土地でもないのに、ロシアは何やっているのか。
兵士が気の毒過ぎる。
それこそ冷戦時代から兵器の過剰生産を続けて戦車やら火砲の在庫がどっさり、なのに陸軍は人員の縮小を続けて最盛期の1割でしかない、
メンテナンス不良は大いにあり得る
と言うか、ソ連崩壊後もロシア経済は乱高下続きで国防予算も不足気味なのに、よく最新鋭のステルス戦闘機や極超音速兵器等の新兵器の開発が続いて来たなと思っていましたが、やはりこう言う所にしわ寄せが来ていたんだなと実感させられます。
補給等の兵站は大切ですね。
このロシア陸軍の醜態を見ていると、規模では超圧倒的に凌駕していたワルシャワ条約機構軍が使おうとした欧州への無停止進撃が実際に可能なドクトリンだったか疑わしくなってくる。
膨大な数の車両が道路上を進軍したら、大渋滞起こして勝手に止まったんじゃないのかw
自分の勢力圏内で攻撃されて足止めとか補給が滞ることはないだろうし、実現は出来たんじゃないの?
一応、欧州の舗装路あてにして装輪車両も作っていたはずなんで。
プラハの春でチョコスロバキアに軍事介入したときも、進軍がうまくいかず大問題になってる。
大軍は、動かすだけでも難しい。
日頃の実戦的な機動訓練は、本当に重要ですね(自戒)。
5カ年計画とかの例を見るに、ソ連では見栄えのいい、机上の空論こそが好まれたのではないかと。
しかも反省した様子もない。
それにしても、21世紀の軍隊で戦闘中に「現地調達」
したり、ドローン優勢の今、戦車を主力で侵攻したり
、杜撰過ぎるような?
西ドイツ以西はインフラが整備されてるから
第二次大戦時もドイツ領内に入ったロシア軍がアウトバーン活用してるのを怒ってるドイツ軍人がいた
ひょっとして、ジムニーか4駆の軽トラに軽MAT積んで行ったら無双できる?
車体が軽いのでぬかるみには強いでしょうね。
その昔、山の中で動けなくなって時にジムニに助けられたっけ。
結論、出来ない。ジムニーでも動画とかデータが幾らでも転がっているし、農業で接地圧のデータとかあるから、それを見た上で出来るかどうか見てみたら良い。無印T-72、74式や90式とかでも接地圧は荷物無しの軽トラ後輪以下でしかない。
軽トラは山で荷物無し、若干のぬかるみですらスタックした経験もある、ジムニーだって泥濘スタックなんて沢山ある。腕の問題だろうとか言う奴は常に気を張って運転するのがどれ位の負担になるかを考えるべきだろう。
地質にもよるが稲作とかしていると軟弱地盤の面倒さは普通に経験則としてあるが、6条植え田植え機にエア式タイヤ付けてジャベリン2発とかだとストレスフリーで走れるかもしれないが装甲も壁すらない。もしくはスキー場で見かけるような雪上車なら問題ないだろうが接地圧だけで言うなら最強だが実戦的だろうか?
日本もちゃんと田んぼに水を張っておかないとな
今の日本の整備された圃場だと、水田自体よりも張り巡らされたコンクリート水路の方が障害になったりする
普通に対戦車豪が張り巡らされた状態に近いのでね
キエフに話が集中しがちだけど、南部ではロシア軍の作戦が順調(露見した計画表通り)なのは知っておくべき
南部は本当にまずい状況ですね
南部は港湾地域で北部より整地されているんでしょうね。
そして、ロシア国内での報道では、南部がメインですか。
なおさら、南部の侵攻も停滞出来たらと思いました。
ウクライナには余力が無いでしょうから、到着しだした外国人部隊とかが上手く機能してウクライナ軍を補完してくれると良いのですが。
泥、泥って地元の人間なら100も承知のはずなのに。
ドイツ軍もソ連軍も泥に苦しんだ。
人は過ちを繰り返す。
ロシアはかつての東部戦線の戦訓を何一つ学んでいないのか?
なんでもそのパーンツィリは、黄海という中国製の安物を履いていたと、タイヤに詳しい人が言っているようです。
ロシアのロジスティクスに根本的な欠陥があるように思えます。
北朝鮮の通常戦力も見掛け倒しというか、事実そうなんでしょうけども。
自らの過信が招いた……というか、是迄まことしやかに伝えられてきたソ連軍の脅威、みたいなものが過大評価だったのでは、という気がしてきます。
これではワルシャワやベルリンまで進撃できるのかも疑問符が。
未だにロシア擁護してる人からは鹵獲されたり撃破された装備について「あれは二線級の装備だ、ロシアはまだ本気を出していない、これからが勝負だ」みたいな負け惜しみを言ってる人も見かけるん、ですが、実際その割にはパーンツィリやT-80BVMとか、けっこう一線級かそれに近い装備がじゃんじゃかヤラれてるのにね。
ついさっきロシアのタス通信とかインタファクス通信とか見て来たんだけど
自軍に有利な情報ばっかり公開しててコメント欄もロシア優勢で盛り上がってたわ
でもここ「航空万能論」の記事も同様に露骨なプロパガンダばっかりだから
コメント欄もウクライナが勝つと信じてる人ばっかりで
正直民主国家の自由な言論も信用ならんなあと思ってる
一方的かつ断片的な情報で妄想を膨らませるんじゃなくて
〇〇の都市が占拠されたとか、●●側が××側に停戦交渉を提案したとか、
敵味方双方で認識が一致してる事実だけで考えないと駄目だぞ
>コメント欄もウクライナが勝つと信じてる人ばっかりで
ウクライナの遅滞戦闘が当初の予想よりうまくいっていると考えている人は私を含め多いように見えますが、「ウクライナが勝つ」という旨のコメントはこのサイトでは多いどころか全くと言っていいほど見かけないように思えますけど