東シナ海や黄海に面した中国東部の江蘇省にある人民解放軍空軍基地が大きく拡張され「機密性の高い航空機を扱う施設が建設された」と報じられており、ステルス爆撃機「H-20」を運用するための施設ではないかと噂されている。
参考:Mysterious Secluded Facility With Large Hangar Emerges At Chinese Bomber Base
人民解放軍空軍基地の近くに登場した「機密性の高い航空機を扱う施設」は何に使用されるのか
米メディアのThe Driveは19日、中国東部の江蘇省南京市郊外に位置する人民解放軍空軍基地(第30航空連隊駐留)周辺に巨大な格納庫を備え約3万平方メートルのエプロンをもつ施設が確認されたと報じており、この施設は既存の空軍基地からも物理的に離れた場所にあって専用の連絡通路(約1km)で基地に滑走路に連結されている。
基地右上の茶色い部分が拡張された部分(グーグルマップの画像は2018年のもの)で最新の衛星写真ではすでに施設が完成している。
“Even if the H-20 is still months or even years from starting a more public test and evaluation phase, or even entering service, it would make sense to have specialized facilities already established to support those aircraft when they do arrive.” https://t.co/ak1taij1z6
— Ankit Panda (@nktpnd) May 19, 2021
この基地に駐留する人民解放軍空軍の第30航空連隊は爆撃機H-6Mを運用する部隊で最近、同機に搭載され空中発射されるタイプの高高度超音速無人偵察機「WZ-8」の配備が確認されたが、ここまで大掛かりな施設を建設するほど機密性の高いプラットフォームとは言えないので年内の公開が予定されているステルス爆撃機「H-20」を運用するための施設である可能性が最も高い。
中国のステルス爆撃機「H-20」はB-52やB-1に匹敵する200トン以上の最大離陸重量と通常兵器もしくは核兵器を最大45トン搭載して6,000km以上(米国防総省はH-20の航続距離を8,500km以上と見積もっている)の作戦半径を備えていると推定されており、これが事実なら中国空軍は日本やグアムを含む第二列島線を飛び越え米太平洋艦隊の司令部が置かれているハワイや米空軍がグアムの代わりとして利用を計画しているオーストラリア北部のティンダル空軍基地まで攻撃することが可能になるため中国は「H-20が完成すれば米中間のパワーバランスに変化をもたらす」と主張しているプラットフォームだ。
H-20開発を担当している西安飛機工業公司は2018年5月「THE NEXT・・・」という言葉とともに布に覆われたH-20のイメージを公開(ノースロップ・グラマンが2015年に公開した布に覆われたB-21のイメージを模倣したもの)した後、昨年11月に開催される珠海航空ショー(広東省)でH-20を公開(実機展示なのかモックアップ展示なのは不明)されると噂されていたが、新型コロナウイルスの影響で珠海航空ショー自体の開催が流れていまいH-20の公開は不発に終わってしまった。
しかし中国人民解放軍空軍は新しい人員を募集するPR動画を今年1月に公開、その中で鮮明なH-20らしきコンピューターグラフィックを登場させて来たのでH-20の公開が迫っているのではないかと噂されている。
果たして「機密性の高い航空機を扱う施設」が何に使用されるのか興味を唆られるが仮にH-20関連の施設だった場合、この基地は台湾や尖閣諸島(もちろん日本全域も)に近いため自衛隊にとっては不気味な存在になるだろう。
関連記事:中国、極秘に開発してきたステルス爆撃機「H-20」を年内にも公開予定
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※アイキャッチ画像の出典:中国人民解放軍空軍が公開した動画のスクリーンショット
密かに工作員でも送って「事故」を起こせないかな……
それよりも、コンピューターウイルスで
このパクリ爆撃機と関連施設を鉄くずに出来ればいいのに
中国は工作活動も世界一級だから無理ポ
唯一、日本がパクりたい
中国の技術だな
この辺にも怪しげな飛行場があるな、31.908986072199898, 117.65949886840107
近くの山まで道路が伸びている
PR動画は中国の勝ち
未来と名誉が想像できる点がいいね
共産党は嫌いだが、旧共産圏のプロパガンダが格好良いのは認める。
バジャーから一気に進化しますね…
B-21より開発は進んでいると見て良さそうでしょうか
中共と対立している各国には頭の痛い存在になりそうです
アメリカが先進性の高い高スペック新兵器を開発すればするほど
それが即座に中国に吸収されて中国の兵器開発をより加速させてしまうという悪循環はなんとかならんもんかねえ?
最近はアメリカが出してきたアイデアをアメリカが実用化する前に中国が実戦化する事例まで出てきてるし
中国からいくらでも留学生や研究員を受け入れているんだから当然の帰結かと。
好待遇でハントされていっぱい帰国してますよ。
NGADの情報を絞ってるのはそういう部分への対策に本腰を入れ出したってことなのかねぇ
国土が広いというのはあるにしてもあっさり基地を拡張できるのはすごいな。日本だと、築城基地のエプロン拡張もポシャったし。ステルス機F35が三沢以外の基地で運用されるようになっても掩体地区なんか用意できるんだろうか…
近くに住宅地もなさそうだし、日本から弾道弾で攻撃する目標としては手頃そうですな。
矢追純一「いや、これはUFOの研究施設だよ。間違いない」