中国の第4.5世代戦闘機「J-10C」はロシア製よりも性能が優れている新型エンジン「WS-10B」に換装済みだと米国のMilitary Watch Magazineが報じている。
※本記事は2020年3月7日に公開した記事の再掲載です。
参考:China’s Next Generation J-10C Fighters Get Powerful New WS-10 Engines
F-15EXやF-16E/Fが搭載するF110と同水準の推力性能を持つ中国のWS-10B
中国の成都飛機工業(集団)公司が開発した戦闘機「J-10」はF-16やグリペンなどと同じ単発機で、一説にはイスラエルから戦闘機「ラビ」開発で得られた技術を導入して「J-10」を開発したとも言われているが確証はなく中国もイスラエルもこれを否定している。
最初の量産タイプ「J-10A」が完成後も改良が続けられ、幾つかの派生型を挟んで完成したのが「J-10B」だ。この機体は機首を設計し直して搭載レーダーをパッシブ・フェーズドアレイ・アンテナ(PESA)式に、エアインテークをダイバータレス超音速インレットに変更するなど大きな改良が幾つも加えられ性能が引き上げられたが、さらに改良は続き2017年に公開された「J-10C」へと発展することになる。
J-10Bをベースに改良が加えられたJ-10Cは、搭載レーダーをアクティブ・フェーズドアレイ・アンテナ(AESA)に変更したことで目標の探知距離が200kmを越え、12の目標を追尾しつつ最大で6つの目標と同時交戦することが可能になり、米軍が警戒している長射程の空地空ミサイル「PL-15」を活かせる機体性能が特徴だ。
さらにJ-10B譲りのダイバータレス超音速インレットや、新たに開発されたステルスコーティングを使用して「レーダー反射断面積」を減らすことに成功したと言われている。
そのJ-10Cに米国のMilitary Watch Magazineは、ロシア製のエンジン「AL-31FN(A/B使用時13.9トン)」の最大推力を上回る国産エンジン「WS-10B(A/B使用時14.6トン)」が搭載されている画像を確認したと報じている。
WS-10Bの推力性能は第5世代戦闘機が搭載するF119やF135には劣るが、同じ第4.5世代戦闘機のF-15EXやF-16E/Fが搭載するF110と同水準で、J-10Cの推力重量比を改善し空中での機動性を向上させることになるのは間違いないが、WS-10Bは推力を引き上げるために耐久性を犠牲にしていると言われている問題が解消したのかは不明だ。
西側の戦闘機用エンジンの寿命は正しく整備が行われていれば機体寿命と等しいと言われているが、WS-10Bの最大耐用年数は約3,000時間で平均故障間隔も短いのが欠点だが、エンジンは使い捨てだと割り切れば問題にならないのかもしれない。
正確な価格は不明だがJ-10の輸出型は約4,000万ドル(約42億円)前後といわれており決して安価とは言えないが、西側戦闘機が購入出来ない国で第4.5世代機の単発機調達となるとロシアには該当機がなく、中国のJ-10が唯一の選択肢になるためイランやバングラデシュなどの国がJ-10Cに興味を示している。
どちらにしても西側基準で見れば欠点もあるが、機体性能が強化されたJ-10Cと長射程空地空ミサイル「PL-15」の組み合わせは西側の戦闘機にとって脅威になるのは間違いなく、この機体がイランに輸出されれば米国にとって厄介だろう。
※アイキャッチ画像の出典:public domain 中国航空ショー2018に展示されたJ-10B
ただでさえ輸出が厳しい状況にあるKF-Xに追い打ちをかけるニュースだ
中国関連の記事なのに韓国の戦闘機気にするとかどんだけ韓国気にしてんの?www
いつになったらこいつらはウソやごまかしではなく西側諸国が本当に脅威となる日が来るのか・・・。
まあ、今は中国産のコロナウイルスが世界中に脅威をばらまいているがw
J-10は見た目が今一好みから外れる。
F-16に対するグリペンの様に、J-10より格下かもしれないけど、﹙方向によってはF-16の影響が垣間見られる﹚JF-17の方が好み。
>西側戦闘機が購入出来ない国で第4.5世代機の単発機調達となるとロシアには該当機がなく、中国のJ-10が唯一の選択肢になるため
という訳で、JF-17の存在もお忘れなく。
第五世代機の相手にはならんがユーロファイターはゴミ化してしまう。
湾岸諸国にf35の早期売却を実現せねば
中国は強大な経済力を背景に莫大な資金を投じて人員の育成、装備の開発を急いでいる
ハッキリ言って米国に次ぐ高性能兵器開発国になるのは時間の問題でその他の英仏独伊日露には既に凌駕している分野も相当な数にのぼる
日本は既に挑戦者であり慢心など出来る立場にない事を自覚し身の丈にあった堅実な装備開発を求む
あんなこといいな♪出来たらいいな♪で浮かれてられる場合ではない国民と財産と領土を護る使命を果たせ
出来るかどうかを確認するために「先進技術『立証機』」なんてものをわざわざ作ったんじゃないですかねぇ・・・。
充分に「身の丈にあった」、「堅実な」戦闘機作りの過程を踏んでると思うの。
日本は試作機の数も限られているので、余り冒険出来ない様ですね。
要素技術は20年程掛けて足下を固めていますが、その手の努力を評価出来ない﹙価値を見いだせない﹚向きには、夢物語と混同するのかな?
実の所「どんなに試作段階で成功しても量産段階でモノにならない場合があるのだから、実用化しなければ評価出来ない」と言う考えの人達はいますからね
実際、太平洋戦争中の日本の戦闘機開発では「試作段階で成功しても量産段階では性能未達・信頼性欠如でボロボロの結果しか出なかった」と言う実例が有りますので……
既に挑戦者…も何も日本の戦闘機技術が挑戦者でなかった時代なんか戦前含めて存在しませんよ。
まあ戦後しばらく「挑戦権すら失ってた」時代ならありますが。
イランって自国産戦闘機に拘っている印象が有る
でなきゃ、延々とペルシャネコを維持せずにフランカーなり導入してるだろうし、F-5を弄繰り回した“国産戦闘機”なんか作らないと思うが
周辺産油国との仲の悪さが祟ってか、
MiG-29やJ-7の輸入なども十分な数を確保出来ず、亡命してきたミラージュF1やSu-22を戦力として取り込む必要に迫られたお国柄。
可能な範囲で足掻いている姿が、拘りに見えるのかも。
ロシア技術をパクるか継承する国
ならば耐久性と稼働率を押して知るべし
とにかく大量配備しないと使える機体が揃わない国なのだという疑念が消えない
でも、ロシア機や露製エンジンを買うのはやめないんでしょ
今の中国の航空技術は太平洋戦争中の日本と同じで、戦闘機は作れてもエンジンや艤装品の信頼性等の面でハンディが有るのは明らかだからね
J-10CとJ-20のエンジンは国産エンジン(WS-10シリーズ)を搭載するようになったので、
ロシア機もロシア製エンジンもSu-35を少数購入(24機)以降は全然買っていないよ。
中国の問題はその辺じゃなくて、フランカーなどに使う高性能なエンジンオイルの自給が出来ない点では
実質的に稼働率が供給してるロシアに左右される
フランカー(Su-27SKやJ-11)は引退が始まっている機体もあるので、エンジンオイルの自給問題はそこまで影響がないと思います。
J-11Bはフランカーから整備性の向上等の改良が施されていて、自国(中国)製の部品でも稼働率を維持することに成功していますし。
J-11B以降の中国戦闘機(J-10C、J-16及びJ-20)も、自国製部品での整備を前提に開発されている可能性が高いです。
まぁデザイン的には’80の日本FS-X案もこれに近かった物があった印象
(風洞シミュレーターモデルで見たような?)
K国も、韓国型などと夢想しないで、C国機を買ったらいい。