中国の中天飛龍有限公司は噂されていたステルス無人爆撃機「Flying Dragon-2」のプロトタイプが完成したと発表、公開された写真から同機は無尾翼の全翼機であることが確認された。
参考:比肩美军B-21“突袭者”!我国军工民企研发的飞龙-2无人隐身轰炸机下线
ステルス無人爆撃機「Flying Dragon-2」は米空軍が開発を進めているB-21に近い?
このステルス無人爆撃機の存在が一般に明かされたのは2018年の珠海航空ショーで当時のモックアップには2枚のV字型尾翼が取り付けられていたが、今回発表されたFlying Dragon-2のプロトタイプは完全な全翼機スタイルに変更されていて中天飛龍有限公司は飛行速度、戦闘半径、爆弾搭載量、ステルス性能の点でFlying Dragon-2は米空軍が開発を進めているB-21に近く調達コストやライフサイクルコストについてはB-21よりも安価だと主張している。
China’s flying wing stealth transport drone FL-2 makes its debut https://t.co/CpxsHA9RDT pic.twitter.com/p9DMk1n3Vq
— China Military News (@china_arms) October 26, 2019
Flying Dragon-2のステルス性能について中天飛龍有限公司は「機体の90%以上に複合材料を採用して機体表面には電波吸収材料を敷き詰めているため照射されたレーダー波の反射率は非常に小さく、搭載センサーのアンテナ類も機体表面と一体化(スマート・スキン)されており光学センサーも機体に埋め込むことで低観測性を実現している」と説明、さらに搭載レーダーもF-35が搭載するAN/APG-81と同様にスペクトラム拡散通信技術を採用することで敵に探知されにくくエンジンの排気温度も固定式の2次元ノズルを採用して冷却することで赤外線の低シグネチャー化を実現しているらしい。
能力的には光学センサーとパッシブレーダーだけであらゆる天候下の任務に対応でき高度な防空システムに守れた空域下で敵の重要施設や拠点を攻撃することが出来ると主張、有人機のロイヤル・ウィングマン(忠実なる僚機)として複雑な戦術ミッションを遂行することも予め設定された戦術に基づく自律的な攻撃も可能で、ステルス性能を活かして大量の小型無人航空機を高度な防空システムに守れた空域に運搬して分散偵察、電子妨害、スウォーム攻撃、攻撃後のダメージ評価をFlying Dragon-2だけで完結させることが出来ると言っている。

出典:中天飞龙
もしFlying Dragon-2が上記のような性能を本当に実現してくるなら相当怖い存在になるのだが、そもそもB-21のスペックは公表されていないため何をもって「B-21に近い」と主張しているのか謎で、公開されたFlying Dragon-2の写真は機体のサイズが推定できないように背景をぼかしており、機首やエアインテーク部分もあからさまに見えないよう加工も施されているため現段階では非常にミステリアスな存在としか言いようがない。
しかし中国の航空産業や無人航空機分野への投資レベルは高水準を維持しているため「全くのデタラメ(降着装置のサイズから推定するとB-21に近い戦闘半径と爆弾搭載量を実現するには機体サイズが小さ過ぎると思うが縮小型ということも考えられる)」と切り捨てるのは早計で、数年前に公開されたモックアップとは異なり今回はプロトタイプなので比較的近いうちに続報が伝わってくるはずだ。

出典:U.S. Air Force Courtesy graphic by Northrop Grumman
果たしてステルス無人爆撃機「Flying Dragon-2」は実用化までの長い道のりを無事走破することが出来るのかは不明だが、東シナ海で中国と対峙する日本からすれば同機の量産機が空を飛ぶ姿を見たくないというのが本音だろう。
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※アイキャッチ画像の出典:中天飞龙
滑走路の接地圧の制限は変わらないから、加重は必然的にタイヤの数で分散させるしかない。
つまり、輸送機や爆撃機などならタイヤの数で最大積載量がある程度は推測できる。
タイヤが少ない時点でペイロード(大きさ)はそれ程ではないとわかる。
ただ、ステルス性能は形状で9割決まるから、ステルス重視でペイロード捨ててるのかもしれないし、これは油断出来ないだろうな。
問題のプロトタイプだけど、どう見ても実機の試作機じゃないと思う
隠している部分の隠し方が雑過ぎるのも理由の一つなのだけど、そちらも指摘している通りタイヤの数が少ないのに加えて主脚の構造がB-21の様な大型機にしては華奢過ぎる
その上、モザイクに隠されている背景から推察しても機体が小型過ぎる様に見えるのでこの機体は空力テスト用のスケールダウンモデルか設計確認用のモックアップじゃないだろうか
と言う事は、実機が完成する迄にはかなりの年月が必要な状態である事を中国側は知られたく無い為に、機体の周囲をモザイクで隠したのだと推定出来る
設計確認用なら脚も同縮尺でないと意味が薄くなるんじゃないかな。
空力テスト用のスケールダウンモデルの方に一票。
模型として置いとくには最近のステルス機はかっこよくないのう
それ以前に中国製の軍用機は全てどことなく芋臭くて格好悪い・・・という正直な本音を書き込むと、またどこぞの大陸の中なんとか国さんにここがブロックされてしまうなw
実用半分、ハッタリ半分といったところでしょうか。中国の戦略は威嚇と懐柔、世論誘導工作を駆使して戦わずして勝つ。不戦勝ドクトリンと言うべきものですから、警戒は当然として、過度に恐れず対抗策を考えたいところですね。
暗剣とかコンセプトデザインはシャープでカッコいいんだけど
実際出来上がる物は野暮ったさがあるんだよなぁ
すでにプロトタイプの色彩感覚で残念な印象
やはり大陸人はこうなのかって、距離を感じる
滑走路を爆弾一個で耕そうという考えが無ければ必ずしも大型である必要はないのだろう。近年の兵器開発は軽薄短小がトレンドなのだから。
中国はホント、豊富な軍事予算もってるなぁ
対象部分だけモザイク外すって
盗撮物のAVじゃあるまいしケチらず全部見せろよ
人が二人(足だけ)写っているように見える
運用に手間がかかる隠密性の高い高級機なのか、無人機だから落とされてもいいやっていう割り切り機体なのかが気になる。
何にせよローコスト無人機の大量投入の最中に、本命でコイツに来られたら怖いなあ。
固定式の2次元ノズルって何だ?
物理的なパドルやノズルじゃなくて、ファンエアの吹き出し方・量を変えて
本流の流れを制御する、とかじゃない?
開発が裏で事故ってもトラブってもテンパってても、こっちに事実が伝わるのはいつのことやら。
実戦配備されるまでは、中華ネタは話し半分の半チャーハン
発表された内容がいささか盛り過ぎ
実用の爆撃機開発は始めてなのにアメリカを上回るがごときスペックを語られてもな
人民向けのプロパガンダにしか聞こえない
なんだかすごいスペックだ・・・スマートスキン先こされた?
西側にとして何とか計画を妨害できないだろうか。合法、非合法問わず。
しないよ
脅威を煽って軍事費の支出を増額させる材料にするだけ
米ソ冷戦の黄金期再びってわけ
日本にとっちゃ絶望だな…
HPMはよ頼む。
そんなにすごいスペックなら
なんでステルス戦闘機に採用しなかったんだw
Flying Dragon-2のほうが開発時期は新しいからね。
レーダーやアビオニクス関係はJ-20が先に採用しているかもしれないが。
ん?
戦闘機に採用できそうなすごいスペックどこかに出てた?
ステルス性は(無尾翼等)運動性を犠牲にした設計の恩恵だろうし。
なんかダサいぞ…?色もアレだし全然高性能っぽくない。上コメでもあるけどモックアップとかそこらでは?
飛べよドラゴン
燃えよドラゴン
墜ちろドラゴン
上げて下げとく
モザイクだらけの写真見せられても何だかよーわからんですな
スペックも眉唾くさいし、アベンジャー(A-12)のパチもんみたい?
スウォーム攻撃が一番いやらしそう イメージとしてはクラスター爆弾みたいな小型ドローン満載の親爆弾を投下して、低空でドローン発進/展開させる?
機体の90%以上に複合材料を採用って言葉を信じると世界最高レベルじゃないか?振動に弱い所、回転するモノが刺さる所の金属インサートとか配線、バルクヘッドの限られた場所とか金属使ってないって話か。
この場合の機体、はエアフレームじゃね?
少なくとも配線は分母に入ってないと思うぞ。
エアフレームだけならガチ分解しなきゃ交換できない機体中心部がチタン製で他はsic繊維と炭素繊維が大半な感じかね。半端な樹脂使うなら金属の方がましなんだが、高性能な複合材たくさん使うととんでもないコストになりそうだけど。
こんなミニチュアレベルなら2週間もかからずどこの試作やさんでも造れそう(勝手にこれよりよくしそう)
甘いかな?
でもどんどんたたき台的に試作してとりあえず空力測って飛ばして制御してみるのとかかなりヤバいね
20年間ほど日米が独占していたAESAレーダーが最近多くの国で使われ始めてきた、以前日本の民間メーカーが気象観測用(空港周辺の晴天乱流観測など)にAESAレーダーを売り出したのでそれを参考にして開発したのではないかと思っている。
だから同じAESAと言っても日米の軍用レーダーとは性能に差があるのではないかと考えているし、オリジネーターとしてF-3用のハイパワーAESAレーダーの性能には期待している。