米国のUSNI News(米国海軍協会)は11日、中国軍が遼寧省大連近くの施設で未確認の武装無人水上艦(USV)をテストしていると報じている。
参考:Chinese Testing Experimental Armed Drone Ships at Secret Naval Base
中国軍が如何に無人水上艦の開発や戦力化を重視しているのか現れと指摘する米メディア
中国軍は数多くの無人水上艦(USV)プログラムを同時並行で進めており、その幾つかはオープンな展示会に出品されているため海外輸出用だと見られているが、遼寧省大連にある潜水艦基地近くの施設で確認された2種類の武装無人水上艦(USV)は未確認のもので従来のUSVよりも大型化しているとUSNI Newsは指摘している。
New article, new #Chinese navy (PLAN) base, you saw it here first.
And two previously unreported USVs too. One is like JARI but much bigger https://t.co/TLr33XMWne
— H I Sutton (@CovertShores) October 11, 2021
2018年に確認されたJARIと呼ばれるUSVは全長15mの小型艇で、機銃とミサイルを装備したRWS×1基、対空ミサイルを装填した小型の垂直発射装置(VSL)×2基、軽魚雷発射管×2基を備えていたが、今回確認されたUSVは単胴式と双胴式の2種類で両方とも全長が約21mと大型化しているらしい。
さらにJARIは船体の大きさに対して非現実的な重武装を施していたが、単胴式と双胴式の新しいUSVは武装が簡略されている形跡が見られるためUSNI Newsは「対応任務を絞って武装の範囲を限定的に留めている可能性があり新型のUSVは実用性が高い」と見ており、これは研究・開発やテストを繰り返す過程で中国軍が「USVを使用する現実的な作戦コンセプト」を固めつつある兆候だという意味だ。
どちらにしても衛星写真しか手がかりが無いため未確認の武装無人水上艦(USV)に関する情報は限られているが、USNI Newsは「JARI-USV登場からたった3年後に新型USVのテストを行っているのは中国軍が如何に無人水上艦の開発や戦力化を重視しているのか現れだ」と指摘しており、中国が外洋での運用に耐えられるシーハンター(全長40m/130トン)クラスのUSVを実用化すれば海警の有人艦の代わりに尖閣諸島の接続海域に姿を見せる可能性も否定出来なくなる。
無人航空機の開発経験と中国の驚異的な開発スピードを考慮すれば、外洋での運用に耐えられる大型USVを手に入れるのはそう遠い将来の話ではないのかもしれない。
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※アイキャッチ画像の出典:U.S. Navy photo by Chief Mass Communication Specialist Shannon Renfroe 米海軍の無人艦艇「シー・ハンター」
日本にはこの手の話題がないねぇ。
UUVは結構積極的に研究してるんですが水上はあんまり話聞かないですね。
ぶっちゃけた話、武装無人水上艦が巡回するのを日本の漁師や海辺の住民が受け入れられるかどうかと考えるとなぁ・・・
外国の無人艦が近海を脅かすと態度変わるから
常に外圧が必要な、自分からは変われない国
もっとメディアで世界各国の内戦や紛争を放送し、一般人に国防の危機感を持って持ったら少しは変わるかもしれないけど、今の日本のメディアにそういうのはどれほど期待できることやら
もう手に負えんわこの国(中国)
もう手に負えんわ我が国(日本)
このトラマリン何か見覚えがあるなぁと思ったら、アディ・ギルとちょっと似てるんだ…
有人高速艇としてのトラマリンは居住スペースの狭さや高速走行を発揮できる波浪条件の狭さなどに悩まされてきたけど、浅く穏やかな中国の大陸棚で無人の哨戒戦や軍艦のセンサーノードにするには理想的だ。ほんと思いつくこと何でも形にしちゃう国だなぁ
そっちはアメリカの武装無人水上艦だよ、国旗がついてる
中国のは動画の方
トラマリンじゃなくてTrimaran トリマランね
数字の3 try-と双胴船のカタマランを合わせた単語だよ
ちなみに単胴船はモノハルという
お金持ってんなーって感じ
我が国もそろそろ優先順位つけて予算増やさないとキツいね
JARIは試験用で必要なデータは習得したということね。
中国海軍は堅実に物事を進めるよね。
もっと装備庁の予算増やせよ〜自前の工廠作れよ〜
尖閣に、中国の武装漁船が大挙して押し寄せたら日本はUSVで対処するのが良いんじゃないかと思ってたけど
実際には中国の方がUSVで大挙して押し寄せてきそうだね……
無人艦同士だと威嚇や射撃までのハードルが低くなって紛争に至る可能性が高まる、かも。
これは守る側には部が悪い
実戦配備となれば、まず南シナ海あたりに出てくるでしょうか。
攻撃型無人艇は、領海防衛には打って付けですね。
こういうや潜水艦タイプのドローンで領海を自動巡回させて
違法に入ってきた船や艦、航空機やドローンなんかを自動で判別・攻撃するのが実用化されたら楽なんだけどな
世界で指折りに広い領海・排他経済水域あるから有人だけは大変
それに違法漁船見つけても軍艦にレーダーかまされても引き金引けないらしいから
プログラムが機械的にやらせた方が信頼性高い
遠隔操縦はともかく、自動はリスクが高すぎる
クラッキングされたり敵の特殊部隊に乗り込まれてその船の武装で公海上で他国の民間船や戦闘艦に攻撃するのにでも使われたら世界的に非難され、下手すりゃ日本の奇襲攻撃(宣戦布告)とみなされ、日本へ侵攻する大義名分を相手に与えることになりかねない
ヤマハとはボート作ってるから、簡単につくれるんじゃない?
あとはコストと安全性だよな。
中国は安全もコストも気にしないけど、日本じゃちょっとね。。
この手の兵器のニュースが最近は盛んだが(銃器装備の犬型ロボットとか)
最終的な攻撃判断をAIに委ねるのか、人間が最終セーフィティとして手綱を握るのか
果たしてどっちなのか、国際ルールを決めるのか、開発国の判断に委ねるのか。
いい加減に決める時が来ていると思うが。