中国のグローバルタイムズ紙(環球時報の英字版)は、新型コロナウイルスの感染から国産兵器の製造や開発に携わる技術者を守るため避難させていると報じている。
参考:China blasts US for no help in virus fight
渡航制限や入国禁止を不道徳だと糾弾する一方で、軍事技術に関連した技術者達を隔離する中国
電磁式カタパルトを装備して米海軍のキティホーク級空母に匹敵すると言われている国産空母「003型」の建造を担当している上海の江南造船所や、中国北東の遼寧省で艦上戦闘機「J-15」を製造している瀋陽飛機工業集団は作業を中止し、新型コロナウイルス感染が疑われる従業員を隔離して重要な技術者達の安全確保に努めている。
グローバルタイムズ紙によれば、このような決定の影響で空母建造や艦載機の供給に遅れが発生するだろうと指摘した。
さらに新型コロナウイルスが猛威を振るう湖北省武漢市には、電磁式カタパルトやレールガンなど高度な技術開発を行っている国防科技大学(旧国防科学技術大学)や通常動力式潜水艦や056型コルベットの建造を行う武昌船舶重工集団有限公司など多くの研究機関や兵器産業が拠点を置いているため、中国の兵器開発や供給体制に大きな影響を及ぼすことは確実視されている。
中国の国防関係者によれば、新型コロナウイルスも猛威が今後も継続するようなことがあれば最悪、数ヶ月は計画に遅れが出ると話したという。
因みに、新型コロナウイルスと戦う中国を支援しない米国を強烈に非難している。
米国は中国に対し具体的な支援を行わず、世界中の国の中で最初に武漢の領事館から人員を引き上げさせ、米国への中国人入国を禁止するなど新型コロナウイルスの恐怖を過剰に煽ることで中国を攻撃していると非難し、中国は他国がエボラウイルスやテロ攻撃に直面しても嘲笑うことなく支援を提供してきたのに、今回の米国がとった対応は「不道徳」で利己的な利益の追求にしかならないと強烈に反論を行った。
さらに一部の西側メディアや政治家は中傷(新型コロナウイルスが中国の生物兵器プログラムに関連しているという疑惑など)を通じて中国の価値を傷つけようとしているが、世界保健機構(WHO)など世界中の国は中国のウイルス抑制に対する努力や情報の透明性について賞賛と支持を表明しており、この様な試みが成功することはないとも主張した。
果たして、中国の主張は正しいのだろうか?
管理人には初期段階で新型コロナウイルスを抑制・制御することに失敗し、繋がりの深いWHOのテドロス事務局長を通じて渡航制限や物流規制に繋がる「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」の宣言(緊急事態宣言)を出すことを食い止め、新型コロナウイルスの世界的な蔓延を助長させるなど面子を優先した中国の対応こそ「不道徳」で利己的な利益の追求と映る。
補足:中国とエチオピアは一路一帯など経済的結びつきが強く、現WHOのテドロス事務局長(エチオピア人)も中国の後押しで現職に当選した。しかもテドロス事務局長は過去、エチオピアの外務大臣を務め中国政府とも非常に繋がりが深い。要するに中国の後押しで当選したエチオピア人の事務局長は中国に不利益な対応を取ることが出来ない操り人形だ。結局、緊急事態宣言を発表することになったが中国への渡航や交易の制限は必要なく、中国の新型コロナウイルスに対する取り組みについて「ここまで立派にやった例はない」と持ち上げることで緊急事態宣言の意味を骨抜きにしてしまった。
それを棚に上げて、新型コロナウイルスの恐怖を過剰に煽ると武漢からの自国民退避や入国制限措置を非難するのはお門違いではないだろうか?
もし中国政府の新型コロナウイルスに対する取り組みが成功していて各国のコロナ対策が間違っているのなら、重要な軍事技術に関連した技術者達を通常通り働かせてみればいい。
※アイキャッチの出典:JeanLuc / stock.adobe.com
まあ、かの国では二重基準は標準装備ですし、彼らの忠告をまともに受け取る必要もないかと
うまく行くといいですね
隔離した内部セ集団感染したら笑える。
技術者などの高級人材を大切にするのは良いこと
外交は善悪じゃ無いんだから批判するのもひとつの手だろうさ
圧力に折れるようなら自陣営に取り込む余地があると判断できるからね
アメリカもたまにやるけど要するに踏み絵、それ自体が正しい主張かは重要じゃない
二重基準というより、各部署がてんでバラバラに行動してるように見える。習近平がどこまで把握してるやら。
しばらくしたら、肺炎はアメリカや日本のせいで広がったとか言い出すでしょう。
こんな最中に臭 金屁李(シュウ・キンペイ)が国賓として来日!
日本は中国の云う事、何でも受け入れると思われそう。
っと、思うのは当方だけ?
国賓として来て頂く必要。
本当に在るのか知らん?
てか。
来て欲しくナイですね。
人民解放軍の対策が素早いのは、香港デモの沈静化と国際世論に対する目眩ましとしてコロナウィルスを民間に放った為。
時期も春節に併せて世界規模に感染拡大させる意図が見える。
習近平体制を守る目的は達成したし、自国民を巻き込んだ生物兵器の実験も成功と言っていい。
感染拡大に伴う経済の悪化は体制を揺るがす要因にはなり得ないという余裕があるのだろう。
中国に対して同じ事をさせない為には西側が初期対応の不備の追及を長期に渡って徹底的に続ける必要がある。