テンペスト開発を主導するBAEシステムズは「この分野で達成しようしていることについて英国と日本は多くの共通点を持っており、日本との協議はテンペストプログラムのパートナーとしての参加や技術面での協力まで多岐に渡る」と語り注目を集めている。
参考:UK set to sign contracts with Tempest partners, Japan talks ongoing – BAE
日本は英国と個別の技術協力に留めるのか、それとも正式なパートナーとしてテンペストプログラムに関与していくのか
英国が開発を予定している未来戦闘航空システム(Future Combat Air System:欧州の計画と被るためFCAS/UKと呼ばれることも多い)とは無人運用も可能な有人戦闘機テンペストを中心とするファミリーシステムの総称(以降はテンペストプログラム)で、スウェーデンとイタリアがプログラムの正式なパートナーとして参加を決めているもののテンペストを導入する予定は今のところない。
スウェーデンがテンペストプログラムに参加を決めたのは第6世代戦闘機関連の技術獲得が目的でグリペンのアップグレードや独自の次世代戦闘機開発に活用することを予定、イタリアも導入予定はないが2035年までに20億ユーロ/約2,580億円をテンペスプログラムに投資すると発表、自国の防衛産業に第6世代戦闘機関連の開発経験(レオナルドはテンペスのセンサーやアビオニクス開発に携わっている)を積ませると同時にテンペストの研究・開発や製造におけるワークシェア確保を目指している。
つまりテンペストプログラムは共同調達が絶対条件と言っても過言ではない仏独西のFCAS計画とは異なると言う意味で、正式なパートナー国に拠点を構えていない企業(カナダのボンバルディア、米国のGEアビエーションやコリンズエアロスペース、フランスのタレスがチーム・テンペストに加わっている)でもテンペストプログラムに参加する道が用意されており、スウェーデンのように確保した技術や経験を独自の戦闘機開発に活用することも容認(当然出資した範囲の技術に限定される)されている非常に柔軟性の高い開発プログラムだ。
日本も英国と次期戦闘機用エンジンを共同開発する方針を今年7月に確認、テンペストプログラムで責任者を務めるモートン准将は今年9月にロンドンで開催されたDSEI2021で「日英の次世代戦闘機は開発スケジュールや想定している脅威が似ており、パートナーシップの範囲をレーダーや電子戦の能力開発まで拡大させる可能性がある」と語り、テンペストのモックアップには英国、スウェーデン、イタリア、日本の国旗が掲げられていたため海外メディアは「日本の正式なパートナー国への昇格を期待させる」と報じて注目を集めていたが、今度はBAEシステムズが日本のパートナー参加について言及して注目を集めている。
チーム・テンペスト/Team Tempest(開発に参加する企業群の愛称)を主導するBAEシステムズのマイケル・クリスティ氏は「この分野で達成しようしていることについて英国と日本は多くの共通点を持っており、日本との協議はテンペストプログラムのパートナーとしての参加や技術面での協力まで多岐に渡る」と語り、テンペストプログラムにパートナーとしての日本参加が協議されていることを示唆した。
上記でも説明したがテンペストプログラムにパートナーとして参加するということは日本の次期戦闘機F-Xの開発を放棄してテンペストを導入するということではなく、テンペストプログラムのパートナーとして次世代戦闘機に必要とされる技術を共同開発して次期戦闘機F-Xの開発に反映させるという意味だ。
日本も英国も単独で第5世代戦闘機の開発を経験していないのは同じだが英国はF-35プログラム出資国の中で唯一「レベル1」のパートナー資格を持っているためF-35のソフトウェアのソースコードへのアクセスが可能で、ロッキード・マーティンの下請けとして開発に関与したBAEシステムズやロールス・ロイスは第5世代戦闘機の開発を限定的に経験したと言っていいだろう。
特にBAEシステムズの電子戦システムに関する開発力は米企業を圧倒(米軍が運用中のF-22やF-35を含む固定翼機の約80%、回転翼機の約95%がBAEシステムズの電子戦システムを採用)しており、少なくとも無人戦闘機や無人化関連技術の開発も日本より先行(英国はテンペストよりも先に無人戦闘機を実用化する方針で2030年まで実戦配備することを目指している)しているのは確実だ。
さらにチーム・テンペストに参加しているレオナルドは機上で再プログラムが可能なデジタル無線周波数メモリ(DRFM)やデジタル周波数技術ジェネレーターを同時に駆使して、広範囲に自機の位置や速度を偽装した誤信号をばら撒き敵の攻撃から自機を保護する統合型の電子妨害システムやデジタルデコイを使用した「デジタルステルス技術」に関してはトップクラスの実力を備えている。
日本がエンジンの共同開発を行おうとしているロールス・ロイスも米空軍が次世代戦闘機向けに開発しているアダプティブエンジンと同様に熱管理能力と発電能力に優れたエンジンを開発すると言っているので、日本がテンペストプログラムのパートナーとして参加すれば得るものも沢山あるはずだ。
ただロッキード・マーティンとの協力もあるので開発体制が煩雑になるのなら英国とは個別の技術協力に留めるという判断もありと言えばありだが、そもそも全く情報がない一般人からすればテンペストプログラムのパートナーとして参加する場合と個別の技術協力に留めた場合の違い=条件や制約等の分からないので「どちらが日本にとってメリットが大きのか?」など判断がつかない。
果たして日本は英国と個別の技術協力に留めるのか、それとも正式なパートナーとしてテンペストプログラムに関与していくのか防衛省の決断が注目される。
余談だが英国政府はテンペストプログラムに2025年までに20億ポンド/約3,000億円を投資する予定だが、同じ期間にチーム・テンペストの主要企業(BAEシステムズ、ロールス・ロイス、MBDA,レオナルド)が計8億ポンド/約1,200億円をプログラムに出資すると報じられているのが非常に興味深い。
国が発注した兵器開発の費用は全額国が負担するのが一般的で「開発に関与する企業が資金を提供する」という話は聞いたことがなく、これが何を意味しているのかは詳しい説明がないので不明だ。
ただ従来の枠組みとは異なるテンペストプログラムの特性を考えると恐らく「英国政府が資金を全額出資してテンペスト開発で得た技術を独占するのではなく、開発資金の一部を企業が負担することで関連技術を共有する=各企業もテンペストプログラムを通じて得た技術を他のプログラムや製品開発に流用しても良い」という仕組みなのかもしれない。
あくまで管理人の予想なので当たっているかは謎だが2025年まで開発費用の約1/3を企業が負担するというのは中々のものだ。
関連記事:テンペストと共に掲げられる日の丸、英国は日本のテンペストプログラム正式参加を期待
※アイキャッチ画像の出典:BAE Systems テンペスト
日本はエンジン回りとソフト関係が特に弱いから悪くない話に思える
エンジン回りだけならイギリスだけとの共同開発のほうがいいけど、ソフト関係はイギリスだけだとどこまで期待できるか怪しいところがあるし
ソフトがって言ってる奴ってイメージだけだよね。
大体イギリスが強いという話こそ聞かない
エンジンですら実際旧式のエンジンの実績はともかく、どれだけあるのやら
日本におけるシステムエンジニアの大半が薄給ですぐ首を切られるブラック扱いな時点でどれだけシステム関係を軽視しているかわかるでしょ
サイバーセキュリティー担当大臣がUSBすらろくに知らなかったり、大手のみずほでさえシステムエンジニアの重要性を理解せず一気に6割切って毎月のようにシステム障害起こすようになったりするような国で優秀なシステムエンジニアが十分な人数育つとは思えないし、育ったとしても社会的地位と給料が高い国に行く人とそうでない日本に留まる人、後者が多いとはとても思えないわ
興味深い話だ
イギリスのエンジン技術でそれだったら日本のエンジン技術は完全に終わっているぞw
近年の実績見る限りそうは見えない、って話でしょ?
21世紀なってからEJ200以外の戦闘機用エンジンの実績ってあったっけ?
無知過ぎる
参加すればいい
アメリカはどんどんブラックボックス化して高くなる傾向がここ最近強いから欧州と手を結ぶのも全然ありだよ
いいことです
与えもするけどより奪うのアメリカ資本主義的態度より
あくまでパートナーとしての良好な関係なイギリス的姿勢は好ましい
なんかこう、協力するやり甲斐を感じる
参加を打診される側なら日本も経験を積むために参加してもいいと思う。
てか100年経ってまた日英同盟のような形になるとは地政学ってのは良くできてるなと思いました(小並感)
アメリカにはそうやって厳しいのに
前科がいくらでもある欧州には甘いのはなぜ?
アドーア以外でなんかるの?
海自のEH101掃海・輸送ヘリも川崎がライセンス生産しているのに部品調達や稼働率で問題が有るって言われていたな
欧州じゃなくてイギリスってのがいい。
地理的にも産業的にも競合しようが無いし、英連邦の盟主と仲を深めれば印豪との連携もとりやすいし。
仲を深めても米からの反発も少ないしね。
結局、テンペストという戦闘機が出来上がるのか、各種技術開発のプロジェクトの総体となるか?
両方でしょ。英にとってはテンペストという戦闘機が出来上がる、他の参加国・企業から見れば技術交換の場。
妙案かもしれないですね
英国としては財政負担の大きいテンペストを実現する為の資金調達として
テンペストで導入する先端テクノロジーの切り売りを目論んだわけで
参加国は、単独開発では財政負担が大きかったり、ノウハウに乏しく
開発リスクが高かったりする部分が、他国と協同開発で手に入るなら
お互いにWin-Winと。
英国は自国プロジェクトを他国へ開放して協同開発の場を提供すると共に
テンペストを実証実験台として差し出す事で、言わば所場代を取る訳だ
で、その技術はどうぞ自国の機体にご自由にお使い下さいと。
日本も何でもかんでも自前で賄える余裕は無いし、テンペスト計画への参加は面白いとは思ってる。でもブリカスが日本の役割として一番期待しているのは財布なんやろなあ……
戦闘機の素材やミサイルのシーカーあたりじゃね
これは支払金額と提供技術に応じた技術の共同開発・共有といったのもがメインだし
レーダー関係はどないだ?
日本もチーミング技術は欲しいだろうし、
そっちでのお財布じゃないかな?
今のところ日本は無人機は影も形も無い訳だし。
個人的にはオーストラリアのロイヤルウィングマンが協力してくんねーかなぁ、と思う訳だが。
そうなんですよ、オーストラリアは求めるものが長距離大型と日英とも近いはずで、何らかの形で関わってくるはずだと思うのですが、中々その情報は出てきませんね。
技術共有の果て、裏切り者や、漏洩のウッカリさんなど輩出しそう.
イギリスからすれば日本からの漏洩こそ心配なんじゃねえの、笑い
皆さんは、日本が参加した場合のデメリットはどんなのがあると思う?
自分はテンペストプログラムのはっきりしないフラフワした感じが不安だけど、期待できると思う。
個人的な意見としては、日本がテンペストプログラムに参加した場合、既にF-3の開発に参加しているLM社との関係をどう切り分けるのかが課題になると思う
この切り分けに失敗すると、泥沼の裁判沙汰になるかも知れないから慎重に考えるべきだろうね
後、テンペストプログラムは戦闘機の開発を前提としていない(今の所、本気で作る予定なのは英国だけ)ので、フワフワした感じになっているのは余り心配する必要は無いと思う
(予算があれば)何種類かのエンジン作ってそこから選定したり用途によってF-3に巡航速度優先型や飛行可能時間優先型みたいにいくつかのバージョンを作ったりすることができるかもしれない
エンジントラブルがあったときでも何種類かのエンジンで使い分けていたら一斉に全F-3飛行停止となることも避けられるし
LMのF-X開発事業参加はMHIの下請という立場での設計作業支援が担当です。
なんらかの権利を主張できるとしてもステルス戦闘機設計のインテグレーション作業におけるノウハウ止まりかと。
搭載機器類の日英共同開発には無関係で無問題でしょ。
そのインテグレーション作業の段階で、LM側から「この日米共同開発の搭載機器はインテグレーション出来ない・或いはするのに相当額の追加予算や期間が必要である」と言われたら、どうするの?
幾ら下請けの立場だと言っても、日本国内のインフラや道路工事みたいに元請の言われるままにLMが作業するとは限らないと思うけどね
インテグレーション作業のLM丸投げじゃないですし、そこを勘違いされてる。
基本は防衛装備庁が監督しMHIが主導する設計作業をLMがサポートするてことです。
気づいた不具合点があれば指摘し共同で検討し解決策を見出す。それがLMに期待されてること。
作業量が増えるのは確実
(これは憶測だけど)エンジンの共同開発のように両者が共同で研究開発したのち別々に自分の仕様に合ったものを作るならまだしも、テンペストの一部を日本が担当して作るとなると作業量は確実に増える
その反面、日本で作っても差別化できないところや劣ってるところは潔く共通化してもいいと思うけど、それは日本のお金が海外へ流れ日本がアクセスできないブラックボックスが増えることを意味しているから痛しかゆしではある
自分的にはこういうプロジェクトには声をかけてくれるうちが華(迷ってる隙に日本より技術が劣ってる企業が入って穴を埋められたらもう入れない)だと思ってるからできる限り参画してリターンも得るのが個人的な理想
共同開発した製品が日本側にとってブラックボックス化するなど有り得ませんよ。
そんな条件で契約するのは愚か者です。
共同開発において双方が提供しあった技術があれば、その使用権は双方で共有するのが前提です。
テンペストプログラムパートナーが共同出資共同開発した技術範囲を自由に使用できるということはそういうことです。
すべての要素に口出しして開発に携われるわけではないと思われる
というかパーツ単位の開発強力なのかテンペストの正式パートナーとしてがっつり開発に携わるかの前提の違いかな?
上のコメントは、テンペスト計画で開発されたものをF-3という別プロジェクトに還元するには制限があってしかるべきかなっていう前提で書いた
テンペストプログラムのパートナーシップはパーツ単位の英国要求仕様による共同開発です。他国の参加企業等は出資し開発に係わった範囲の技術について自由な使用権を得る。
英国の求める次期戦闘機計画に横槍が入らないようにする方策ですが、日本に対し英政府やBAEシステムズが求めている参加形態も同じでしょう。
仮に日本が参加するなら、F-X適用を前提に要求の一致できる範囲に限って共同開発を行うことになるかと思います。
>他国の参加企業等は出資し開発に係わった範囲の技術について自由な使用権を得る
そういう甘い話ではないと思うし、逆に日本が提供する技術も同じ扱いだったらうま味がない
そして日本がテンペストから欲しい技術(無人機・デジタルステルス・再プログラムが可能なデジタル無線周波数メモリ)は日本が開発に携われる見込みはゼロだと思うからF-3にブラックボックスとしてテンペストの技術を積むか、テンペストに完全合流してテンペスト派生という地位に甘んじるかの二択だと思う
BAEはLMの下請けとしてJSFに参加してましたっけ…?
主契約企業はLMでも、BAEもノースロップやP&Wと同じような直接契約で、LMを介した契約ではなかったような…?
管理人さんの解釈でノースロップ、P&Wも下請けだとするならBAEも下請け扱いなのかもしれませんが
メインウェポンとしてAAM-4/5、ASM-3、12式改系統を
英国他が採用するくらいじゃないと参入する意味が無いですよ
JNAAM開発してんだからAAM-4は出番なかろ。
独自規格の日本の兵器を向こうのシステムに統合する手間を考えると誰も得しないことになりそうだな
AAM-4が英空軍に採用される見込みはまず無いが、JNAAMは現状日英共同研究の段階。
全ミーティア共同開発国の同意が得られないと共同開発に昇格できない。
日本側が担当しているシーカーの生産・供給及び相互のパテント使用等の調整がつき、合意を得て共同開発になればJNAAMの成果を適用したミーティア改が日英他で装備化される道が開ける。
AAM-4を英国が採用するくらいならJNAAMの方を採用するでしょ、と言う話だよ?
JNAAMに越えるべきハードルが残ってるのは確かだけど、AAM-4を英国が採用するより高いハードルとは思わないけどなぁ。
>AAM-4を英国が採用するより高いハードル
そう主張するつもりで書いたわけではありません。書き方で誤解を招いたのなら申し訳ない。
簡単とは言えないがJNAAMはクリアすべき条件が明確で、英空軍によるAAM-4採用はよりはずっと実現性が高いというつもりでした。
2+2会談の共同声明を見てもJNAAM共同研究について日英とも今後の展開に期待してます。両国とも悲観してるわけではないようです。
貴方の意見には何の異論もないが、
それだけに貴方が
> JNAAM開発してんだからAAM-4は出番なかろ
に対して何を言いたいのかが分からない。
F-X開発も日英防衛装備共同研究も防衛装備庁が管轄主導する事案です。
個人的には予算管理(F-X開発予算か否か)と主導する担当部署間の権限関係(F-X開発と国際共同研究/開発)をうまく調整できれば、テンペストプログラム参加の形を取る事も可能なのかなと。
テンペストプログラムの共同開発出資に日英以外が入らない案件なら問題無いと思います。
日本からの技術移転を含む案件では共同出資者が防衛装備品・技術移転協定締約国であることや、その管理が及ぶ企業であることが日本側の参加条件になり面倒です。
30年後くらいのミリタリー誌で、IfのF-3として和製テンペストとかFB-22みたいなのとか特集されそう
FX自体はLMが支援する国産比率高めの開発になるだろうが、FX随伴無人機は共同開発あり得るのでは?
本体はロッキードと共同で、周辺機器の技術は三菱重工などをテンペストに参加させて得る、なんてこともOKな訳か。日米英のキメラ戦闘機とか、オラわくわくすっぞ
中国「誰でもええのんか?じゃあワイも出資するで」
ロシア「ワイも一枚噛ませてくれや」
当店には客を選ぶ権利がありますんで、当方基準に照らして相応しくないお客様にはご遠慮いただいております。
また、日英同盟組んじゃえ!
エンジンを共同開発して共通部品の部分でコストダウンと
メンテの世界規模のネットワーク構築のうち、アジア〜極東は日本が担当
とかでいいんじゃね…
これまで見る限りでは参加のデメリットは正直ほぼ無いのではと思いますが、アメリカが日本をそう易々と手放すはずがないので、この先も正式な参加がないのだとしたらアメリカが難色を示したと見るべきかなと思います。アメリカが核心部を握らない状態での戦闘機開発はまだできないでしょうね。
いや、べつにアメリカは今回の開発でも核心部は握っていないのでは?肝心のエンジンも日英でやるようだし
F-2のようなケースは貿易摩擦などの要因があったからで、日本の戦闘機開発に特段関心があるわけでもないと思うのだが
言語の壁
日英は相思相愛ですな。今の所。
欧州メディアの記事を見ていると、英仏ってライバル意識と横並び意識が強く、今は英がEUを離脱した後、アジアへのコミットを高める行動が、仏から見ると抜け駆けで利権を抑えようとしているように見えるんだそうです。
英のTPPに加盟申請やアジアへの艦隊派遣などは、仏や他の欧州国を焦らせるんだそうですよ。英もそういうのはわかってて派手にやってる節があります。
その文脈上でのAUKAS位置づけも面白い。なぜ仏があんなに激オコしなきゃなんないのか。
日本としては来る者は拒まず、メリットがあればお付き合いを深め、いずれその他の国から「うちにも」と言われるくらいに値を吊り上げたらいいと思います。
日本は今はかつてない売り相場。
正直その文言を聞く限り、フランスも何言ってんだという気もするけどね。散々ぱら商売のため人権・経済・外交について見ないふりしてたくせに、何が利権の抜け駆けだか。
フランスが先にやってもよかったんだよ、て言いたいね。その意思も覚悟も無いくせに。
そうそう、そうだと思いますよ。
他者からみたら勝手なこと言ってるだけで。仏も利権ほしいならリスク取れよ、と思います。
英仏には「植民地を失った者同士、今後はいっしょに貧しくなろうな」みたいな暗黙の合意があるんだと思います。
次期戦闘機のインテグレーターは三菱だし、LMをオブザーバー参加に留めたのはこういう柔軟性のある開発体制構築のためでもある訳だからガンガンやったらいい。F-35みたいに共通の機材を使うことに拘泥している訳でもないのだから、要素技術の共同開発で研究費を圧縮して、そのうえで部品等の共通化もできれば拾いもんくらいの感覚でいきゃいいと思うんですよ。開発費と工期が圧縮できて文句言う人間なんか居ないし、80年代じゃないんだから米国にも文句言う筋合いはない。
でも政治案件になったら外交の取引材料にされてしまう、アメリカは必ず自国優位の条件を押しつけてくるから、政府与党がどの程度本気で自主性を守れるか、だ。
実はアメリカこそ最初の敵なんだと認識すべしw
そう言う事態を避ける為に、日英は組むんじゃないかと思っているけどね
今回のテンペストプログラムに入るか入らないかが話題になっているのも、米国に対して「戦闘機開発を政治案件にするつもりなら、日英としても考えがあるぞ」と言うメッセージかも知れないし(英国も先日の米によるアフガン「敗走」の件を口汚く罵っていた件を見れば、米国を全面的に味方だと思っていない事が分かる)
一番上の投稿者ですけど完全に同意です。
英米どっちかとだけ組む訳でもなければ一緒に作ったものを必ず使う訳でもない、曖昧さと選択肢を残した開発体制づくりこそ、FSXで米国の産業界と議会に振り回されたことから得られる教訓だと思う次第です。
振り回される相手が増えて、更に混乱するかも。
それはアメリカという国に対して甘すぎると不安だけどな
「あなたのためよ」と言いながら自分の都合を押しつけてくるコマーシャルとイメージが被るんだよ
F-2でアメリカの横槍に屈しざるをえなかったのは搭載エンジンという必須要素を握られていたから。それに外交的要素も絡んだ。
F-Xの場合、アメリカが規制対象とする技術移転等を必要としない開発が前提なら、そのリスクは現状では非常に低い。主要な構成要素は国内開発を選択肢とできるよう研究開発を続けてきたので、アメリカに依存しないと開発を行えない状況にはありません。
テンペストプログラムへ参加するとすれば、日本側から見て日英間の共同研究/開発事業の拡張ということになると思います。(根拠が日英防衛装備品・技術移転協定の枠組になるから)
エンジン共同開発はそうなりそうですし、今年度開始の航空機搭載用エレメントレベルDBF空中線日英共同研究も対象になるかもしれません。
この手の事柄って、とかくメリットだけ強調されてデメリットは全く言及しないから何か落とし穴があるんじゃないかと疑ってる
タイフーンの時も、メリットだけ強調されて実は酷い案件だったし。幸いあの時は回避できたけど
タイフーンは最初から複数国が使うことを前提に各国が自分の国に合わせた要求を組み込もうとして生じたデメリットが多かったけど、テンペストは戦闘機として使う予定国はあくまでイギリスだけ(要求性能に横やりが入らない)だから比較的問題点は少ないと思うよ
それに物理的パーツ単位で分けたF-35と違って、技術・ライセンス単位で分けているから欲しい部品があれば無理に他の機種の部品を使わず自力で求める形に作れるようにしたわけだし
戦闘機事業だけでなく、諜報のノウハウも譲ってほしい
なんたって我が国はテロリストがどうどうと政治家になれるほどガバガバだからね、
批判するのはネットでしか出来ないという情けなさ(泣
参加することは賛成たがその代わりに時間と金は大丈夫なのか不安になる
あれもこれもと欲張りセットかましてF-35の二の舞になる可能性はゼロじゃないだろうし
まあコレはイギリスが戦闘機作るから金出してちょーだい、その代わり出した金に応じてテンペストで使いたい技術あったら自国の戦闘機に使って良いよ。っていうなんかクラウドファンディングみたい感じだから、ユーロファイターやF-35みたいにテンペストをどうするか?で揉める事はないんじゃない?
日本が儲かる事が一番重要
いくら縛りが緩くても束縛されるようなことは避けた方が良い
理想は海外企業は下請けとして使い日本は部品やシステムの販売かな
いかに日本が優位な立場で絡むかを考えないとどうしようもない
ろくにアフターサービスできない構築する気もない日本が販売なんて悪い冗談ですね
実際に戦闘機を作って多国で運用している欧州と、あくまでF-16をベースにして改造した戦闘機を作って国内だけで運用していた日本
これらの実績を比較してどうやったら日本が上から目線になれるんだ
いや、本気で風評被害勘弁なんですが・・・。
一から戦闘機作った国が複数参加しているプロジェクトなんだから、むしろそれらの国々に日本が参加することによる風評被害が心配されていると思うよ
戦闘機分野で日本がリードできる可能性がある分野なんてほぼ無いんだし
風評被害って何のだ?
日本が参加したからテンペストプログラムに変な要求されてダメになったという風評被害を既存の参加国が危惧するというのならわかるけど
個人的にはテンペスト/次期戦闘機の直接的開発協力でなくても参加した方が良いと思います
国内の安保産業発展、維持には輸出が絶対必要なのは間違いなく、海外市場に食い込むには国産の完成品をというよりも、一部のシステムを採用されることを目指した方が政治的なハードルも低く現実的でしょう
この機会を通じて他国と親和性の高い技術基盤を国産品に導入したり、世界では現状空気だという国内防衛産業のプレゼンスを示したりというのが良いのでは無いですかね
共同開発は時間かかかるのではないかと心配だ。
一般に共同開発が揉めるのは異なる要求をぶち込もうとして譲らず調整や整合に手間取るから。
テンペストプログラムは英国一国の求める機能を有する搭載機器類開発についてのパートナーシップだから、開発リスクの低減と期間短縮の効果は見込めこそすれその逆は可能性が低い。
テンペストとF-Xで頭から共用化可能な機器類ないし適用技術を共同開発するスタンスならその懸念は無いかと。
テンペストがどの程度の性能を目標にしているのか不明なのが問題、エンジンがEJ200の改良型ではタイフーンと大差ないサイズにしかならない。
機体サイズが小さいさいと機能の取捨選択をしなければならず色々な制限が出てくるので第六世代機は作れないだろう。
本文をちゃんと読もう
テンペストプログラムはテンペストに使われた技術やライセンスを提供した技術や金銭に応じて受け取れるというものだから、部品をそのまま共有化するんじゃなくてそこで得た技術やライセンスを自国に合わせて調整して使えるというもの
だからテンペストを戦闘機として使う予定国はイギリスだけだけど多数の国がこのプログラムに参加している
これ、韓国なら喜んで飛びつきそうな話に思えるんだが
KF‐21開発時点で米国から入手できなかった技術を入手できる可能性があるから
KF-21とその次を考えて先に韓国というかヒュンダイあたりが検討している可能性も
ただ、韓国側が提供できるものが何であるかはわからないが。
テンペストを導入する計画はなくても開発に出資して参加することができるなら、日本企業が開発に加わるのはありと思います。それによってテンペストのための技術が日本のF-3開発に利用できれば恩恵はかなりあるでしょう。戦闘システムと次世代エンジン技術は日本にとって最も重要だと思います。
分野別に参加出来るのは柔軟性が高い
電子戦、無人機エアチーミング、エンジン発電能力
この三つは特に出資する価値がありそう
レーダーなどは強力なハードウェアがあっても、電子戦能力の開発は必須
実際は何に使ってるのかよくわからない
スパコン富岳を使わせろということなのでしょうか?
個人的な見解ですが、ここ数年、天気予報があてにならない
メッシュを細かくでき、より詳細な天気予報が!
なんて広報もされていましたが、肝心の予報が残念な結果に
そもそも、富岳導入以前にも、気象モデルを変更したとかで、予報があまり参考にならなくなったような記憶
ぶっちゃけ、アメリカはこの先の技術怪しいし英国も保険にしておいた方が良い。デジセンとか絶対gdる
そう言えばLMはノースロップグラマンとコンビ組んで今回のF-3パートナーに申し込んだって聞いたけど両社の分担どうなってるんだ?
反対の立場の人はF-3のために必死で開発して貯めてきた三菱やIHIの虎の子の技術や素材がやすやすとBAEやロールスロイスに渡る割に日本がいまのLMとの共同以外遮断しても充分いいものができそうなのにと思ってる 賛成な人はそこまでアビオニクスや電子戦や兵装の管理なんか日本に出来ないと思ってる 両方当たってて両方間違ってるよね 現状完全には出来てないけどテンペストプログラムに参加したら楽にF-3で描いた機能を実現できる 参加してしまうともちろん1800-1900度でも耐えるファンブレード素材とかの技術移転が進みロールスロイスが覇権を取るのを助けるし三菱も仕方なく自社開発した結果的に優秀なF-2以降のアビオニクスはさらけ出すことになる
共同開発は意図する見返りがないと意味がありません。
双方の有する適用関連技術の相互知財使用権と成果品の知財共有権を得る契約が前提になります。それに不都合があるならそもそも共同開発は成立しません。また、相互に得た知財権を同意なく他に移転することを禁じるような付随契約は必須です。
エンジンの場合はRR・IHI双方に十分な利益が見込めると判断されたんでしょうね。