欧州関連

ラインメタル、130mm滑腔砲を搭載したデモ戦車の動画を公開

ラインメタルは7月31日、研究に取り組んでいる「主力戦車先進技術 :MBT Advanced Technologies」の一部として130mm滑腔砲を搭載したデモ戦車の動画を公開した。

参考:Rheinmetall shows test of new 130mm gun designed for future tanks

130mm滑腔砲を搭載したデモ戦車は本当に次世代主力戦車の未来なのだろうか?

今回公開された主力戦車向け130mm滑腔砲についてラインメタルは「防御力が洗練され脅威が増大している時代において飛躍的な破壊力を実現した130mm滑腔砲テクノロジーと自動化技術の組み合わせこそ、ラインメタルが考えるMBT Advanced Technologiesを体現している」と説明しており、動画の中では130mm滑腔砲から発射された砲弾が何層もの装甲板を貫通しているシーンが印象的だ。

ただし、今回公開された130mm滑腔砲搭載戦車は飽くまで技術検証のデモなので実際に量産される予定はないが、ドイツがフランスが共同開発を進めている次期主力戦車「MGCS」のテストヘッドではないかと報じられており、MGCSに何が搭載されるのかを示していると言われている。

この130mm滑腔砲のスペックは重量約3トンで砲身の長さは6.63m、ラインメタルは130mm滑腔砲で使用するタングステン合金を使用した新型APFSDS弾を開発中で、独仏の次期主力戦車「MGCS」や米国のM1エイブラムスが採用を検討中で、既存の主力戦車レオパルト2(独)やチャレンジャー2(英)のアップグレード向けにも提供される可能性があるらしい。

ロシアの主力戦車はT-64以降一貫して125mm滑腔砲を採用しており、ロシア陸軍が採用した最新型のT-90Mや次期主力戦車T-15も新型の125mm滑腔砲「2A82-1M」を搭載しているのに対し、西側の主力戦車は軒並み120mm滑腔砲を採用してきたが、NATOの主要国が130mm滑腔砲の採用を決定すれば主力戦車のスタンダードに大きな変化をもたらすことになると予想されるが、本当に役に立つのかは謎だ。

すでに主力戦車を含む戦闘装甲車両の直接防御力は技術限界を迎えており、今以上の防御力を実現しようとすれば主力戦車の重量は80トン以上になると予想されているため、戦闘装甲車両に向かって飛んでくるミサイルや砲弾をハードキル方式で無力化する「アクティブ防護システム(APS)」で対処しようと言う考え方が主流で、各国はこぞって主力戦車は装甲車輌にAPS搭載を進めている。

そのため単純に口径を大きくしただけの主力戦車砲に、どれだけの効果や価値があるのか未知数だ。

ロシアも125mm滑腔砲よりも口径が大きい滑腔砲を研究開発してはいるが現在最も力を入れているのがAPS保護された戦闘装甲車両を破壊可能な砲弾の開発で、ロシアが研究中の対APS用砲弾はAPS装置による保護を無力化するため、ダミー弾が目標に到達してAPSの注意を逸している間に本体砲弾がAPSの保護ゾーンを突破して目標に着弾するというものらしい。

しかしAPS開発で先行するイスラエルも同時着弾やダミー弾による欺瞞に脆弱というAPSの欠点を克服するため、アクティブ防護システム「トロフィー」のアップグレードを研究を進めている。

果たして次世代の主力戦車に相応しい主砲は、大量に備蓄している120mm砲弾を切り捨ててでも130mm滑腔砲を採用するのが正解なのか、引き続き120mm滑腔砲を採用し続けることが正解なのか、もう暫くは頭を悩ませ最適解を導き出す必要がありそうだ。

 

※アイキャッチ画像の出典:ラインメタルが公開したYouTube動画のスクリーンショット

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コメント

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    何年か前にラインメタルが実物を展示してた奴ですね
    そのとき将来的にレオ2の主砲を換装するとか後継戦車に載せるとかいってたと思いますが
    結論はまだ出てないって事なんでしょうね

    1
    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    単純に防弾でかくしたら戦車1輌に携行出来る弾数は減るし弾が重くなるから自動装填装置必須にならない?

    1
      • 匿名
      • 2020年 8月 01日

      コスト重視の人員削減も手伝って
      主だったMBTは既に自動装填装置が標準だったような

        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        確か10式は135mm砲の搭載も検討して試験していたはずだから、載せようと思えば135mm砲も載せられるはず

        ただ、135mm砲は対戦車砲に特化しすぎて扱いづらい(大口径化に伴う搭載数の減少、砲システムの重量増、戦車以外の標的には過剰な火力etc…)と評価されたから120mm砲に落ち着いたんじゃなかったかな?

        結局は戦車以外の標的には120mm砲で火力は充分な上に、搭載数等のバランスが取れてるから採用されてるんだから、戦車という兵器が敵戦車との戦闘に特化した存在にならない限り大口径化は難しいんじゃないかな?

        2
          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          10式が投入される(=90式に不向きな)戦場に
          120mmでどうにもならん様な重装の相手が大挙して来るとは思えないですしね。

          3
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        西側のM1A2、レオパルト2A7、チャレンジャー2、メルカバMk4は自動装填じゃ無い。

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    10式もう時代遅れになっちゃうの?

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      なんだかんだ配備され始めてから10年経つけど、アップデートの余地があるから大丈夫(ただし財務省が許すとは限らない)
      それに他の国の戦車を見てごらん、大体古い車体に手を加えて、新しく作ってるのは宝塔だけだったりするから

      6
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        >ただし財務省が許すとは限らない

        そのラスボスは厄介ですからね。

        6
        • 匿名
        • 2020年 8月 03日

        自衛隊の装甲車両は、伝統的に改修しないよね。

        これは、改修すると制式化認定をやり直す必要があり、その手間と費用が膨大になるうえ、車両は減価償却が終わるまで使いつぶす必要があるのだけど、改修するとその分減価償却年数が伸びる(古い車体をさらに使い続ける)ので「それなら新型作ったほうが良いや」となるそうだ。

        なので、高機動車や軽装甲機動車は、改修をやり易くするために制式化しておらず(○○式という名称が無い)、細部の改修が頻繁に行われているね。さらには、73式小型トラックに至っては、パジェロに更新する際に制式化から外している(1/2tトラックに名称変更されている)。

        8
    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    120mmじゃ露助の戦車貫けないの?

      • 匿名
      • 2020年 8月 01日

      現状の120mm砲ではT-90の装甲すら貫通出来ないですね。

      更に防御力が高いT-14の装甲となるともはや120mm砲では限界かと。

      • 匿名
      • 2020年 8月 01日

      T-80、T-90までは問題無いでしょう。基本的に矛と盾で言うと常に矛の方が有利。
      装甲に自信があるなら最初から爆発反応装甲をてんこ盛りにしない。
      それに120mm砲と言っても砲弾は90年代のAPFSDSと最新のAPFSDSじゃ雲泥の差がある。
      ただそれでも防御ガン振りのT-14相手は貫通できるか疑問が残る。

      4
    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    10式戦車はアクティブサスペンションで120mm砲の反動を吸収できるから車体重量44tで済んでいるそうだけど、そうした
    技術が無い場合、130mm砲だと何トンの車体が必要になるんだろう? それを動かすパワーパックとなると、かなり苦労する
    気がするのだが。

    2
      • 匿名
      • 2020年 8月 01日

      10式がアクティブサスって、、、

      • 匿名
      • 2020年 8月 01日

      wikiはパッシブだったり他の記事ではセミアクティブだったりそもそも防衛省がそこのところ明言してなかったり(広報が詳しくない?)で、サスペンションのところはいまいちハッキリしないんだよね・・・
      一見パッシブのようにも思えるがアクチュエーターはあるので、もしかしたら原付では無く電動アシスト自転車の補助モーターの関係ように、完全なアクチュエーターによる動作では無く 従来型のサスペンションだけどアクチュエーターのサポートがあるよ的なサスペンションかもしれないし、そうでないかもしれない。

        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        「アクティブサス」の定義の問題じゃないですかね。
        防衛省の公開してる陸自広報資料では「懸架方式 油気圧式(能動)」となってますし、能動的姿勢制御はデモでさんざんやって見せてます。
        wikiでも「ハイドロニューマチック・サスペンション」の項では

        > 例としては、陸上自衛隊の74式戦車・90式戦車・10式戦車や(略)といった戦車のアクティブサスペンションが挙げられる

        となっています。
        10式の項でも「パッシブである」としているのは「振動抑制制御」であって能動的「姿勢制御」については当然否定していません。
        ここでの話題は「アクティブサスによる射撃反動吸収」なのでアクティブが正しいかと。

        2
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        「10式戦車データ大全」の受け売りですが…
        10式戦車関連でセミアクティブ方式を公言しているのは、「単脚セミアクティブ懸架試験」のみだとか。
        また10式戦車の足回りで、可変減衰機の存在を確認出来なかった様です。
        以上から、10式戦車の懸架装置を同書は油気圧パッシブ・サスペンションと判断しています。

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    各国の戦車開発事情考えるとあまり採用されなさそうな気が・・・
    砲塔の改修or新規開発やでかくなる分の装弾数減少をどう見るかだよなー

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    矛と盾…
    一方が強化されれば相対的に一方が弱くなる

    その均衡を破るために砲弾の径を大きくしただけだと
    装甲を厚くして動けない戦車を相手に作らせる… よりも、防御装置の改良ですぐに無意味になり……
    大径化した側が、砲身や砲弾の重量化で機動力が削がれ、勝手に 相対的弱者 になりそうな……

    径を大きくした分、砲弾自体への細工は何かしらする余地が確保されそうではあるが…………

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    スェーデンとイスラエルの動きに注目、だな

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    見るべきはアメリカの動向でしょ、M1も40年、アップグレードの限界だし
    どういう方向性を打ち出すのか
    未来に戦車は無くなるとか言ってた時期もあったけど

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      ところが最近「ドローンと精密誘導兵器の組み合わせなら戦車中心の機甲部隊相手でも勝てる」と言う戦訓が、シリア内戦に介入中のトルコ軍やリビア内戦を戦うリビア国民軍から出て来て、その影響で米海兵隊が戦車部隊を全廃したいと言い出す有様だから、下手すると本当に戦車は嘗ての戦艦の様に「不要な兵器」と化す可能性が出て来ているからねえ……

        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        これにBC兵器が加わるとまた戦車の復権もありそうな
        対ドローン·小型ミサイル向けCIWS?の発展も進むだろうし

        1
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        海兵隊は予算を効率的に使うために戦車を諦めただけで、戦場に戦車が不要とは言ってないし、戦車が必要な場合は陸軍に任せるというだけのことやろ。

        3
          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          米海兵隊はそう言っていますが、「予算の効率的な使用」は陸軍を含むどの軍隊でも共通する問題なので、今後のドローンと精密誘導兵器等を用いた新戦術次第では、戦車中心の機甲部隊が「非効率で無用の長物」と見做される日が来るかも知れません
          実際、戦車では有りませんが陸上自衛隊では今年OH-6観測ヘリコプターが後継機無しで退役し、その後継は事実上スキャンイーグルを始めとする偵察用ドローンになる見通しとなりました
          戦車も陸自のOH-6と同じ様な運命にならない保証があるのでしょうか?

            • 匿名
            • 2020年 8月 02日

            戦車が「無用の長物」になる前に、
            「ドローンと精密誘導兵器の組み合わせの攻撃」がAPS等で無力化される方が早い様な気がします。

            1
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        ドローンは現状のレーザー兵器で無力化出来ていると考えると戦車が無くなるのはあり得ないですね。

        1
          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          現状のレーザー兵器はドローンに対して効果があるとは言え、システムが高価で安物なら模型飛行機程度の価格帯から手に入るドローンに比べて大掛かりですから、費用対効果に劣るのは明らかです
          また安価で大量に消耗しても負担の少ないドローンを持つ側が飽和攻撃に出てきたら、レーザー兵器は全てのドローンを撃ち落とす前に場所を探知されて撃破される可能性が高まります
          更にドローン側が、将来AIの発展でスウォーム(群体)戦術を採る事が可能となった場合、個体同士でデータリンクを行いながら連携して攻撃出来ますから、幾らドローンをレーザーで撃ち落としても戦況は改善されない恐れが有ります
          ですので、ドローンで攻撃される側は例えレーザー兵器があっても上手く対処できない可能性が有る事を考慮しなければならないでしょう

            • WSO
            • 2020年 8月 19日

            機甲部隊を攻撃するためにドローンを駆使するのは理解できる。だが、守勢の機甲師団側が攻勢側同様にドローンによる部隊防衛や面的制圧可能なマイクロ波兵器を使う話がオミットされていては言辞としてだろうな想定とは言えません、

            2
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        >下手すると本当に戦車は嘗ての戦艦の様に「不要な兵器」と化す可能性が出て来ているからねえ……

        日露戦争の頃から、戦艦は水雷や魚雷に対して脆かったですが、それらが戦艦を無用の長物にすることはありませんでした。
        水雷や魚雷を運用する艦艇も数多有りましたが、戦艦と共存していました。
        航空機の発達は、対戦艦の能力獲得だけでなく、﹙戦艦が担っていた﹚火力の遠方投射な役目も獲得し、戦艦の退場を促したのだと思います。

        同様に、UAVが対戦車能力を獲得しただけだと、戦車を退場に追い込むには力不足だと思います。
        戦車が戦場で担っている役割も上位互換でこなすようになるか、或いはその役割自体を無価値化するかの何れかも実現しないと、戦車を「不要な兵器」とすることは出来ないと思います。

        2
          • 匿名
          • 2020年 8月 03日

          面白いですね、敵により、ではなく味方の類似品あるいは代替品により駆逐されるという考え方
          戦車に代わるものは何か?という議題に各国の回答はいかに

          1
    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    海外の軍需企業は一般向けの広報動画にも力入れてるね

    1
      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      海外の軍需企業の場合、顧客が全世界相手(中には国家以外も)だし、先進国だと国民や政治家の意識が高いから軍事に関する知識も一定のレベルは持っているので、彼らから税金を出させる為には一般向けの広報動画にも力を入れないと受注は取れない
      これに対して日本の場合は、顧客が概ね防衛省に限られる上、国民や政治家の中には左翼活動家が多いので、下手に軍事関連の広報動画なんて作ろうものなら彼らが「戦争ガー」「軍靴の響きが聞こえる!」とか騒ぎだして政治的に収拾が付かなくなる為、企業に限らず政府・防衛省も含めて日本では防衛関連の広報に力を入れるのは自殺行為になりかねない
      事実、最近でも護衛艦いずもの空母化の噂が最初に流れた時なんか、呆れる位の騒ぎだったしね

      2
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        おおすみ型の時ですら騒がれてたよな?たしか

        1
          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          その通りです。だから日本では防衛関連の広報に力を入れても逆効果になりかねないんですよ
          後、これは日本だけでは無いですが、国民の意識と知識水準が低い国家の場合、民主主義や情報公開をやっても間違った政治的選択をやりかねないので、本当に政治は難しいです

          3
        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        海外企業の場合、株主、投資家に向けてというのもあるんじゃないでしょうか。
        日本人株主は文句言わないけどヨーロッパなんかだと企業のぎみとして「目に見える」形でアピールが必要とされてるんじゃないかと。

        日本じゃ株式投資を未だにギャンブル的だと思ってる人が多いですからねぇ。
        実際してみるとギャンブルなんかとは真逆なんですが…。

        1
          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          良いご意見、有難う御座います
          これも欧米人と日本人の意識の差だと思います
          欧米人は利益や企業の運営方針に敏感だし、投資する事によるリスクへの意識も高い一方で、日本人はどうしてもそこまで気が回らないのに「損をするリスク」だけは過剰に反応しますからね

      • WSO
      • 2020年 8月 19日

      海外の兵器ショーなんかに最近ではMHIとかAFVや艦艇のプレゼンしてるから。動画だけで判断しちゃ駄目

    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    >すでに主力戦車を含む戦闘装甲車両の直接防御力は技術限界を迎えており

    セラミック装甲に関しては、放電プラズマ焼結法を導入することで、対弾性の向上﹙侵徹長比の低下﹚を陸上装備研究所が実験で確認していたかと。

    >そのため単純に口径を大きくしただけの主力戦車砲に、どれだけの効果や価値があるのか未知数だ。

    弾芯が太く丈夫になれば、側撃に強くなり、APSへの耐力も向上するかと。

    1
    • 匿名
    • 2020年 8月 01日

    >すでに主力戦車を含む戦闘装甲車両の直接防御力は技術限界を迎えており

    セラミック装甲に関しては、放電プラズマ焼結法を導入することで、対弾性の向上﹙侵徹長比の低下﹚を陸上装備研究所が実験で確認していたかと。
    リンク
    >そのため単純に口径を大きくしただけの主力戦車砲に、どれだけの効果や価値があるのか未知数だ。

    弾芯が太く丈夫になれば、側撃に強くなり、APSへの耐力も向上するかと。

    1
    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    今でも市街戦キット付けた戦車は70t超えている。

    130mm滑空砲にして80t超えとか輸送も大変そう。

    WW2のティーガーやファイアフライみたいに対戦車に特化した少数配備みたいな状況になったら先祖帰りになっちゃう。

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    質問なんですけど130mm滑腔砲にするとAPFSDS弾は太くなるんですか?長くなるんですか?
    120mmのAPFSDS弾はサボ付けて細くしてるんですよね?初心者ですいません。

    1
      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      運動エネルギーを狭い面積に集中させるために、細い弾頭の先端が飛翔中に分離する仕組みになっています。
      油圧の仕組みも同じですよね。
      入力側は広い面積で圧力を受け、出力側は狭い面積で面積あたりの受ける力が大きくなります。
      130mmになってもこの仕組みは変わらないでしょう。

      1
      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      物理的制約が同じなら、口径の概ね二乗比で、運動エネルギーを得られます。
      弾芯が同じL/Dでの侵徹長ピークとなる速度領域が120mmの時と大差無い場合、上の運動エネルギーの増大分は弾頭の質量増大に費やされる事に成ります。
      同じL/Dで質量が増えた場合、径は質量の三乗根で増大します。
      以上の前提で考えると、弾芯の径は、口径の概ね2/3乗比で増やすと、侵徹長ピークに成ると見なせます。

        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        >侵徹長ピークとなる速度領域

        下のグラフをイメージしています

        リンク

        1
          • 匿名
          • 2020年 8月 03日

          資料ありがとうございます
          グラフあるとめちゃ分かりやすい!

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    やはり陸戦の王ドイツですな
    機関銃×UGVも先端を走ってるラインメタル社、侮れないですね

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    テストヘッド?

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    発電さえクリアできたら、戦車砲をレールガンやレーザーで代替できるから反動やら車重バランスの問題もクリアなんだけど、
    まだまだかな

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    匿名 :
    戦車が「無用の長物」になる前に、
    「ドローンと精密誘導兵器の組み合わせの攻撃」がAPS等で無力化される方が早い様な気がします。

    本記事でも触れられていますが、ロシアで研究中の対APS砲弾のやり方と同じ様に精密誘導兵器の側に“囮弾”を混ぜたり、複数弾を同時弾着すればAPSを逆に無力化出来ますね
    要は、軍艦に対して複数の対艦ミサイルによる飽和攻撃を仕掛けるのと同じです
    ドローンについては無力化しように「幾ら消耗しても構わない」と言う思想の兵器ですので無力化が困難な為、戦車の側にとっては厳しいですね
    只、対抗手段が全くない訳では無く、例えば「電子妨害・攻撃でドローンや精密誘導兵器を使えない状況にする」と言うのであれば効果があると思いますが、ネットワーク重視の現代戦での電子妨害・攻撃は味方にも影響を与えかねない諸刃の剣となりかねない難しさがあると思います

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      >只、対抗手段が全くない訳では無く、例えば「電子妨害・攻撃でドローンや精密誘導兵器を使えない状況にする」と言うのであれば効果があると思いますが、ネットワーク重視の現代戦での電子妨害・攻撃は味方にも影響を与えかねない諸刃の剣となりかねない難しさがあると思います

      指向性のあるやつでやれば良いだけなのでは?

        • 匿名
        • 2020年 8月 02日

        仰る通り、指向性が強くて味方が影響を受けない方法ならそれで良いのですが…それだと「1機のドローンに指向性の強い電波攻撃をしている内に、別のドローンから攻撃されてやられてしまった」と言う事態が起こりそうです
        特に相手のドローンが集団運用をする場合、電波妨害の様に自分達の周辺に影響を与える手法で無いとドローンには対抗しづらいのではないでしょうか?

          • 匿名
          • 2020年 8月 02日

          瞬時撃破出来たら数は無視出来るでしょうから﹙誘導弾が到達するだけでも数秒時間を要するから﹚、撃破までの所要時間の問題だと思います。
          あと無指向なEMP攻撃をしたとしても、攻撃側はやる瞬間を知ることが出来るので、その間シールドするとかの自衛で回避する手もあると思います。

            • 匿名
            • 2020年 8月 02日

            要は安価なUAVだと回避手段が限りるので、陳腐化するのも早いだろうと予想します。
            注力し過ぎると、安物買いの銭失い、といったやつに陥るかなと。

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    映像の戦車は、チャレンジャーじゃないかな?
    実は、レオ2の重量では反動を抑え切れていないのでは?

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      車体前上面がチャレンジャー風ですよね。

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    匿名 :
    瞬時撃破出来たら数は無視出来るでしょうから﹙誘導弾が到達するだけでも数秒時間を要するから﹚、撃破までの所要時間の問題だと思います。
    あと無指向なEMP攻撃をしたとしても、攻撃側はやる瞬間を知ることが出来るので、その間シールドするとかの自衛で回避する手もあると思います。

    良いご意見有難うございます
    撃破までの所要時間もそうですが、敵を探知・識別する時間の短縮も重要になると思います
    例えレーザーを撃てば瞬時に撃破出来ても、探知と識別に時間が掛かったら意味無いですし(探知はレーザーでも出来ると思いますが)
    あとEMP攻撃や電波妨害については、シールド等の自衛策が有りましたね
    そうなると、やはりドローンの迎撃は必ずしも簡単には行かないと思います

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      >撃破までの所要時間もそうですが、敵を探知・識別する時間の短縮も重要になると思います

      経空脅威なら探知は容易なので、リアクションタイムを十分稼げると思います。
      地上を走行するのだと地形によっては困難でしょうが、それは兵士相手の時と大差無いと思います。

      >あとEMP攻撃や電波妨害については、シールド等の自衛策が有りましたね
      >そうなると、やはりドローンの迎撃は必ずしも簡単には行かないと思います

      攻撃されるタイミングを知ることの出来ない敵側には、防ぐことが困難だと思います。
      常時その状態だと、外部の情報を入手出来ないので、ただのオブジェと化してしまいますし。

    • 匿名
    • 2020年 8月 02日

    匿名 :
    要は安価なUAVだと回避手段が限りるので、陳腐化するのも早いだろうと予想します。
    注力し過ぎると、安物買いの銭失い、といったやつに陥るかなと。

    但し、現状ではUAV&ドローンの技術革新も急速に進んでいる為、陳腐化すれば新しいドローンに乗り換えれば良いだけと言う事になるかも知れません
    それに、安価なUAVなら数を頼みに戦い、消耗し尽しても構わないと言う、人間でやったら非道な戦法が問題無く出来ますから、これはこれで無視する訳にも行かないと思います

      • 匿名
      • 2020年 8月 02日

      >但し、現状ではUAV&ドローンの技術革新も急速に進んでいる為、陳腐化すれば新しいドローンに乗り換えれば良いだけと言う事になるかも知れません

      UAVが戦闘機並みの大型化したのなら兎も角、小型だと技術革新を経ても大出力対応には限度があるでしょうから、乗り換えでは対処出来ない壁は出てくると思います。

    • 匿名
    • 2020年 8月 06日

    戦車の役割に、歩兵への火力支援や移動出来る盾の役割もありますけど。
    コレをもし仮に戦車は不要と今後なったら、一体どうするのか?
    16式みたいなのに丸投げか、さもなくば、コレにも無人機を使うのか。
    どうなんだろう?

    1
    • 匿名
    • 2021年 9月 24日

    120mm砲ってたしかDM33の時点で当時の90式が普通に耐えられるんじゃなかったっけ?
    当時より弾薬のLD比は上がってるけどその分着弾時の安定性は欠けてる…つまり多少の安定性を捨てないと現用戦車の防護力に対する十分な貫徹力を持てないって考えると120mm砲の火力ってだいぶ限界見えてきてないですかね?

    あと露助の125mm砲戦車さん達は構造の都合上LD比に制約あるから現時点でも西側戦車に対して火力不足感否めない…

    っていうツッコミをして良いものか悩んだけどとりあえず書き込んどく
    嫌だったら主が消すでしょ(適当)

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