エアバスは戦術輸送機A400Mの貨物スペースから無人航空機(UAV)を空中射出するためのランチャーを開発中で、ドイツ空軍は「11月にA400MからUAVの投下に成功した」と発表した。
参考:Erstmals Drohne aus Transportflugzeug A400M gestartet
このテストはFCASのサブシステム開発と密接に関係している
エアバスは昨年1月「UAV Launcher projectに基づきA400Mの貨物スペースに搭載された無人航空機(UAV)を安全に空中射出するためのシステムを開発中だ」と明かし、同社のプロジェクトマネージャーは「複数のUAVが必要とされる将来の戦闘シナリオを想像して欲しい、A400Mがあれば複数のUAVを運搬することも空中発射することも可能だ」と語っており、将来の戦争初日に要求されるUAV需要を満たすのに「必要不可欠」だと言っていたのだが、11月にA400MからUAVの投下に成功したと報告されている。
Erstmalig wurde ein unbemanntes Lfz (Remote Carrier) aus einem Transportflugzeug #A400M gestartet. Der erfolgreiche Versuch war eine Teamleistung der #WTD61 mit @Airbus im Zuge des Projektes #FCAS.
Mehr im Video und unterhttps://t.co/3it7E2GO7A@bundeswehrInfo@Team_Luftwaffe pic.twitter.com/hOpYapitcb— Bundeswehr AIN (@BaainBw) December 12, 2022
UAV Launcher projectの課題はランチャー開発なのでテストに使用されたUAV(エンジンも非搭載)自体に大きな意味はなく、このプログラムは独仏西の3ヶ国で共同開発する「Future Combat Air System=FCAS」の一部であり、FCASのコアシステムである次世代戦闘機のサブシステム開発と密接に関係しているらしい。
もっと噛み砕いて言えば「次世代戦闘機とチーミング可能な小型無人機を遠く離れた戦場にA400Mで運搬して空中投下するための技術実証」で、FCASのサブシステムには無人戦闘機以外にも帰還の必要がない消耗タイプのUAVが含まれてる可能性が高いという意味だ。

出典:Tiraden/CC BY-SA 4.0
同様のシステムは米空軍でも実用化に向けて開発中なのでエアバスの取り組みに斬新さや革新さを感じることはないが、輸送機を使用して低コストのUAVを戦場に素早く大量に供給することで敵防空システムの対処能力を奪う可能性を秘めた技術の実用化に「欧米が揃って取り組んでいる」という点は興味深い。
関連記事:エアバス、A400Mを活用して複数のUAVを戦場に供給する技術を開発中
※アイキャッチ画像の出典:Bundeswehr
こりゃC-2の仕事も増えるな
P-1にも機載消耗型回収型UAVありゃ良いね
今日の産経の記事によるとC2にも長射程ミサイルを搭載するらしいですね
積載能力に余裕がある輸送機を改造してミサイリアーにしよう、という発想自体は冷戦期からあります。
実際にやった国があるとは聞いたことがありませんが。
産経の記事にはありませんが、結局これって先日話が出たP-1を減らすから・・・というのが影響していますよね。
まあ今回の発想としては、重量がかさむ長距離ミサイルを積載可能な飛行プラットフォームには、片っ端から運用能力を付けておきたい、というところなのでしょう。
ただコスト的に見合うのならまだ良いですが、練習機に攻撃能力を付与するのよりも無駄が多そうな気がします。
ラピッドドラゴン積むんじゃないの…?
1年前ぐらいに発射試験成功してるらしいし
2010年頃だったと思います。
KC-130にヘルファイア搭載してたかと。
今回の後部ハッチから落とすタイプも当ブログで掲載されてますよ。
ヘルファイアのような短距離ミサイルを装備した事例ならいくらでもあります。
なによりC-130から派生したAC-130Wがそうですから。
また、臨時任務的に爆弾を装備した事例もいくらでもあります。
燃料気化爆弾をC-130から投下したケースなどが解りやすいかと。
そういう事例では無く、軍全体のドクトリンとして長距離輸送機に戦略爆撃機的な任務と装備を与えた例のことです。
つまり産経の記事に従えば、C-2は輸送任務の他に日本におけるB-52的な役割も担うことになります。
まあ欧州辺りのどこかで国がやった先例がありそうですけどね。
成功したという話を聞いた覚えが無いもので。
MOABを輸送機から投下した事例は、爆撃機では搭載できないので、そもそもが輸送機用の武装です。
輸送機からの投下事例としては、ベトナムでLDZの開墾?で常用されているので臨時かな?とは思いますが、輸送機でしかできなかったので臨時的と言っても良いかもしれませんね。
デイジーカッターは廃止済(正確には燃料気化爆弾ではありませんが…)
戦略爆撃を広域間での攻撃と捉えるならば、必要が無かった為輸送機用を開発しなかったのでは?
B-52→B-1→B-2の推移を見れば、攻撃地域への進入方法&爆撃方法の変化(言い換えれば対抗側の能力向上)が見えて来ます。
B-52はロータリーランチャーを装備し、巡航ミサイルの発射能力を得ていますね。
潜水艦からの巡航ミサイルで足りていたというのも理由かと。
将来を考えるに、B-52は減勢が見えますし、今更非ステルスの爆撃機を作るメリットが無い。(ステルスにすると搭載の制限が…
他に大規模ミサイルキャリアは無い→遠距離で安全な空域から投下できるのであれば輸送機で足りる。
日本的には、防空能力に負荷を与えられる&爆撃機なんぞ保有してられん
ならば米等で開発している輸送機からの投下方式を採用しよう、ですかね。
P-1に自爆型UAV搭載。。桜花みたいですね。
産経の飛ばしかもしれんが、C-2にもミサイル搭載する方針らしいな
これからは輸送機の時代や!
自レスだが情報追記
12/13にBSで放送、本日youtubeで公開された日テレの深層ニュースにて
佐藤議員が輸送機へのミサイル搭載について言及してるな(35分45秒〜)
P-1を減らす代わりにC-2を増やす気は無いのかな。所属が違うのと岸田の防衛増税発言が足かせにならなければだけど。
それはやばいやろ
中国の潜水艦は引き続き日米同盟にとって大きな脅威ですから
当ブログでは記載されていませんが、新聞ではC-2を6機?増やすそうです。
閣議発表が16日みたいなので、確定情報待ちです。
戦闘が予測される地点からどれ位離れた位置で投下することを想定してんだろう?
無人機の航続距離そんなに無いだろうし、あんまり前に出過ぎると空中給油機や早期警戒管制機を狙うロングレンジミサイルの的にされそうだけど
第一世代ジェット戦闘機(P-80あたり)みたいでかわいいですね。
私も見た瞬間「シューティングスターじゃん!」と思いました。
(正確には水平尾翼の位置が異なりますが)
可愛いよねw
空母飛行船の復活をどうか・・・
巡航ミサイル落としたりUAV落としたり最近の輸送機なんでもありだな
護衛戦闘機付けるのまだるっこしいから自分で対空ミサイル撃つ時代も近いな
輸送機といえば日本も長射程ミサイルを輸送機から発射する計画らしいな
日本版ラピッドドラゴン楽しみやね
日本の場合うpグレード出来ずに持て余してるF-15の機数の多さ的に
旧型機の有効活用と言う意味で
F-15Cのおしりに牽引ケーブル取っ付けてグライダー型のコンテナカーゴと一緒に飛ばせて
そこからUAVを放出しても良いかもしんないと思った
F-15は無人機研究システム(TACOM)の発射母機になってるんで量産すれば強行偵察無人機の発射母機にはなりますな
そのTACOM計画が消えた理由の一つがまさにそうであったように
F-15本体に外付けするやり方では、結局、システム統合の為の機体のアップデートが必要になり
しかし日本独自の改造は出来ないのでボーイングに数十機単位の外注をする事になり
結局、高額な費用と不明な納入時期というF-15の性能向上問題に直面してしまうわけです
ですので、日本独自にやれる範囲の改造でという意味で
F-15とUAVのシステム統合はせずに、F-15のおしりに牽引ケーブルだけを取っ付けて
UAVの放出、運用部分は国産システム導入したグライダー側でやるというアイデアを思い付いたわけです