ルーマニアのヨハニス大統領が主催する最高国防会議は11日「空軍の近代化プロセスは最新のF-35A導入によって継続される」と発表、これを受けて現地メディアは「ルーマニアがF-35Aの購入を決定した」と報じている。
参考:Ședința Consiliului Suprem de Apărare a Țării
参考:România a decis să cumpere avioane de vânătoare F-35
F-35Aの導入交渉は議会の事前承認が必要なので、米国との交渉開始には時間がかかる見込みだ
ルーマニア空軍はポルトガルとノルウェーから中古F-16AMを計49機取得することが決まったものの、ヨハニス大統領は昨年5月「F-16の調達で空軍の近代化は終了するのではなくF-35Aの購入を予定している」と言及、ルーマニア国防省も3月「来年までに議会に要請してF-35A導入手続きを開始する」と同省発行のObservatorul Militarの中で明かしていたが、11日開催の最高国防会議でF-35A導入が支持された。

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ヨハニス大統領が主催する最高国防会議は「第5世代戦闘機で柔軟かつ効率的な防空能力を達成するというコンセプトを承認した。空軍の近代化プロセスは最新のF-35A導入によって継続される」と発表、現地メディアは「ルーマニアがF-35Aの購入を決定した」と報じている。
ただF-35Aの導入交渉は議会の事前承認(購入を前提にした協議を開始するための国内手続き)が必要なので、米国との交渉開始には時間がかかる見込みだ。

出典:U.S. Army photo by Spc. Christian Carrillo
因みにルーマニア陸軍はM1エイブラムスの調達にも動いており、現地のディフェンスメディアは「調達を予定している自走砲のポールポジションはK9だ」と報じている。
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※アイキャッチ画像の出典:Lockheed Martin
購入者リストが長いでしょうから引き渡しには時間がかかるでしょうね。
日本のF-35A組み立て工場もロッキードマーティン社の下請け活用できたら面白いのでしょうが高コスト過ぎて無理でしょうね、法律的にもですが
旧ワルシャワ条約機構諸国の軍備が、ものすごいスピードで近代化されているように感じる
2年前の記事で既に中古F-16の耐用年数に触れてたぐらいだしな。後継機は早い方が良い。運用する機数がどれくらいとかは気になるけど
F-16AMが寿命だから、オランダはF-35Aの導入を急いでいたからな。
順番待ちの時間稼ぎか。
ルーマニアがエイブラムスかぁ…
時代が変わったのを実感するとともに、燃費の悪さは大丈夫なのか
「燃費が酷すぎるので、レオ2A7かK2あたりに変えます」
とか言い出すのでは
むしろA2の納品が無理だからになりそう。
ダキアなのに現代的
「Oh!! Big News!!」(棒読み)
「What!?」(棒読み)
「ダチアが2022年に欧州売り上げシェア7.6%(過去最高)を記録したんだ!」
「Great! それでは次のニュースです」
ルーマニアがF-35AにM1エイブラムスって、金どうするんだ?
FA-50とK2で、我慢しとけよ。
防衛費増やしたとしてもロクな数をルーマニアの防衛費で揃えられると思えないのですがねえ・・・。