ウクライナ軍とロシア軍のバフムート巡る戦いは激しさを増しており、ゼレンスキー大統領も22日「軍に追加の予備戦力を確保するよう指示した」と明かしため一般人の追加動員に踏み切るようだ。
参考:Военное руководство получило задание создать резервы личного состава – Зеленский
戦況マップは「少ない手がかり」を元に推定の前線位置を引いたものなので、その辺を差っ引いて見てほしい
まずウクライナ軍がイワニフスキーのⒶ=48.568371, 37.911894で「ロシア軍と交戦している可能性」を示唆した視覚的証拠が登場、これが事実ならロシア軍はコンスタンチノフカからバフムートに向かう幹線道路「T0504」まで約800mの位置まで来ていることになる。
ロシア軍が「バフムート市内の南にある墓地からコトフスキー通りに向かって前進している=Ⓑ」と主張する視覚的証拠も登場、ジオロケーション的に動画の撮影された座標がどこなのかは特定できないが、もう南の防衛ラインは市街地から市内に下がってしまったのかもしれない。
さらにバフムート市内のⒸ=48.592215, 38.031754付近をロシア軍がTOS-1で攻撃(サーモリック爆薬を弾頭に搭載したロケット弾による攻撃)している視覚的な証拠、クラスナ・ホラのⒹ=48.671771,38.019501付近の敵がウクライナ軍の砲撃で壊滅している視覚的な証拠が登場、この両方は推定前線の位置と符号する。

出典:Генеральний штаб ЗСУ
ウクライナ軍参謀本部が21日に「ヤヒドネに対する攻撃を撃退した」と発表した件について「様々な解釈」と「推定前線の位置」がSNS上に披露されてるが、最も現実的な解釈は「高台にヤヒドネの梺付近にピドロドネ方向からロシア軍が前進してきた」というもので、Ⓔ付近=48.634603, 37.999797に線を引く観察者が多いものの所詮は推測なので信じ過ぎるのは危険だ。
上記の戦況マップは「少ない手がかり」を元に推定の前線位置を引いたものなので、その辺を差っ引いて見てほしい。

出典:President of Ukraine
因みにウクライナは昨年の7月までに約100万人(軍70万人、国家親衛隊9万人、国境警備隊・沿岸警備隊6万人、国家警察10万人)を動員、レズニコフ国防相は「一般人の追加動員は今のところ必要なく、軍が要求する専門技術を有した人々のみ招集を行っている」と述べていたが、ゼレンスキー大統領はキーウ大学の学生と会談した中で「軍に追加の予備戦力を確保するよう指示した」と明かしため、ウクライナは一般人の追加動員に踏み切るようだ。
関連記事:ウクライナ侵攻331日目の戦況、ロシア軍がバフムート包囲に向けて前進
関連記事:祖国を守るウクライナ軍、兵士の総動員数が約100万人に到達する
※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
ロシアの侵攻スピードが極端に速くなってきてるのでウクライナ軍の撤退が既に開始されてるように感じるな
追加動員よりブラットレーの早期導入だろうが。
去年末頃に出たウクライナの戦死者数は彼らが言うには1万ぐらいで、その通りだとするとソレダル近辺の戦いで倍になったとしても2万、負傷者をその4倍と考えても10万いくかどうか。
まだ余裕があって追加動員しなきゃいけないほどの状況ではないと思うが。
ただでさえ総動員に近くて民間に余裕ないのに。
おそらくウクライナの死傷者はそれより多いのでしょうね。
ただモーツァルトグループのアメリカ人教官がバフムートで戦っている兵士の8割がろくに訓練を受けていない、と言っていたので、動員していても訓練リソースが足りない状況なのだと思います。
今訓練している最中ということなのでしょう
ウクライナは直接の戦場になっており普通の経済活動は大幅に収縮した状況なので、サービス部門から軍隊への動員はむしろスムーズなんじゃないかと思います。
ひどい話ですが…。
開戦初期は志願兵が殺到して自宅待機を命じられるくらいだったが、動員せねば兵が集まらないということは以前のような熱狂は無くなったということだろう
政府がいくら優勢アピールをしてもネットで現地情報を得られるから、経験の浅い素人兵が行っても肉壁にしかならないことを皆知ってしまった
どこの国でも同じだけど自軍の犠牲者の発表はできる限り少なく発表するものだし、その倍以上死傷者がいても驚かない
そして何より守る戦線が広すぎて、攻撃側がある程度戦力集中できるのに対して防衛側は分散しなきゃいけないのもある
ロシアがベラルーシへの戦力移動とか南部での攻勢で牽制しまくっているしね
そして精鋭兵力は攻勢のために温存する必要があり、おまけに多種類送られてくる新規装備のために訓練で相応の人数が一定期間戦場を離れる必要もある
…と考えると、防衛と足止めのための『そこまで訓練が必要とされない』徴収兵が必要になっててもおかしくない時期なのではないかな、と思ったり
ロシアではないですが、大砲の餌になるとわかってはいてもそれで時間が稼げるのも間違いないですし
ごく普通に考えて、ここでウクライナが追加動員を行うというのは、ウクライナ軍の死傷者が物凄く多い、あるいは最近ではロシア軍よりも多いということかもしれません。
ソレダルのウクライナ空挺旅団の兵士が言っていたように、実際はもはや死傷者の人数は不明、というのもこの状況では当然で、もちろん捕虜になったり、失踪したウクライナ兵も少なくないでしょう。
動員自体も全て上手く行っているとはもちろん限らず、強制的な総動員では徴兵忌避者などもいて当然です。
バフムトはこのままだと、完全包囲に至る前に陥落する、あるいはバフムトを守るウクライナ軍が完全包囲される前に先に退却するかもしれません。ただイワノフスキーのロシア軍がそれより先にチャシブヤールや00506道路を制圧すると、退路を遮断されてしまいます。北のヤビドネもすでにロシア軍に攻撃されていて、ウクライナ軍が守り切れるかわかりません。
また道路自体を制圧しなくても、クリシェイフカのような高地から退却するウクライナ軍を観測して砲撃することも可能です。
これは今というより近い将来、新たな戦線を作ろうとしているロシアへの対応なのではないでしょうか。
今訓練している攻勢用の戦力を、防衛に回さざるを得なくなるのを防ぐためかと。
ロシアはおそらく装備の全然そろってない兵士でも、首都の近くで突撃させてウクライナへの対応を迫ってくるでしょうから。
まずそのロシアは装備で劣っていて数で補っているという幻想を捨てましょう。
記事にある通りウクライナの動員規模はこのようなもので、死傷者がどれくらいいるのかは推計しか出来ませんが、現在展開している戦力は少なく見積もっても50万を超えるでしょう。
対してロシアの規模はおそらく40万程度です。
それでもなお拮抗する程度なのがウクライナ軍の現状です、単純に見積もればロシア軍の方が1.5倍程度装備なりシステムなりで精強です。
残念だが、ロシア軍は100万人規模でバクムート方面に一点集中してる
けど、なかなかバクムートを落とせずにいる
これが現実
ロシアフレンズには厳しいと思うけど
100万人は笑えますね。
あなたの中ではそれが現実なのでしょう。
動員初期は装備の混乱があったけど改善してきてるね。
新車のT90M戦車に新品のAK12アサルトライフルが普通に装備されてる。
もはやT62に錆びたAKMなんてことはないな。
とんでもない勢いで兵器量産してんだろうよ。
ロシアは装備整っていない部隊波状攻撃で地雷踏ませて陣地の地雷源突破させて、T90Mなどの強力な榴弾撃てる戦車や装備整った精鋭部隊で、攻撃するというソ連時代からの戦法の進化系といえる人命無視の点を目をつぶれば攻撃力あり守りにくい戦法とっていますから、ウクライナ軍もロシア動員兵で消耗しないように、ウクライナ動員兵の後ろに正規兵おいて正規兵の消耗減らさないといけないでしょうね。
ドンバスの「平定」はロシアにとって
この戦争の意義そのものでもあるので
流石に兵力の投入度合いが大きいようですね
少し話題から逸れてすみませんが
バフムートの近くに「ニューヨーク」
という町があるなんてなんか皮肉ですよね
ドンバス平定と言っても中心都市のクラマトルスクやスラビャンスクは遥か遠く
どう決着するにしろ戦争は長引きそうですね
結局バフムート落として何?てレベルですからね
ロシア側がもっとやる気出してドンバス平定するには人員に兵器も足りない
正直ロシアにはピュロスの勝利が常に付き纏っている状態で戦術上の勝利がどうなるか…
ロシア側がバハムートを起点にドネツクの奥深くまで進軍するのは難しいが、一度取られるとウクライナ側がバハムートを奪還するのもまた難しいからなんとも
100万人動員してもまだ足りんというぐらい被害が大きいならもう停戦交渉するべきだよ。
ウクライナの人口から考えて今回動員される人々の兵士適正は低いでしょ。なんなら女子供年寄りかもしれん。そしてそんな人達に戦わせても戦果は乏しいものになる。
そりゃ辛い選択だけども・・・
ウクライナ国民が言うならともかく外野から見ている我々が言うべきことではないでしょう
少なくともウクライナが抗戦の意思を示しているうちはね
それそのままロシアに当てはまるけど、ちゃんと人口動態とかの統計データ見てますか?
より良い未来のために生きて未来を見ることなくても、戦うのが防衛です。
日本もロシアも寒波近しではあるものの大寒になってもウクライナ泥濘という温暖化ぶりです。冬将軍泥将軍は双方にメリット・デメリットがありますが。
バフムト南境はサッカー場あたりが前線に来そうですね。いっそ両軍サッカー試合でサッカー場争奪すれば・・・と思いますが。
また、温暖化もロシア経済にプラスになっているかもしれません。不毛の冬季酷寒シベリアも温暖化で経済活用しやすくなるかもしれません。そうなるとロシアはメルカトル図法で、でかく見えるだけ、でもなくなります。
守備側のウクライナは攻撃がない地帯であっても要衝ならば兵力を置いておかなければいけない気がしますが,どの程度がそういう余った兵力になってしまうんでしょうね。実際に戦っている前線での兵力比はどんなものなのでしょうか?