フランス国防省は17日、緊急帰国した空母「シャルル・ド・ゴール(R 91)」を中心とする空母打撃群に対する検査で1,081人が陽性反応を示し新型コロナウイルス(COVID-19)に感染していたことを明らかにした。
当初発表の20倍に達した空母「シャルル・ド・ゴール」の新型コロナウイルス感染者数
フランス海軍は当初(8日)、空母打撃群(空母シャルル・ド・ゴール、駆逐艦シュバリエ・ポール、駆逐艦ラ・モット=ピケ)で約40人の乗組員が新型コロナウイルスの初期症状を示していることを発表したが、感染の疑いがある乗組員の早期隔離や徹底した艦内消毒を行うことで米空母「ルーズベルト」のような感染拡大を回避できていると「自信」を見せていた。
しかし緊急帰国した空母打撃群の全乗組員2,300人を検査した結果、その自信は木っ端微塵に吹き飛んでしまう。
フランス国防省は17日に明らかにした感染者数(1,081人)は全乗組員の約半数に相当するもので、軍艦という狭い空間で感染症を封じ込めるのが如何に困難かを物語っているとも言えるが、現地フランスでは空母シャルル・ド・ゴールに乗り込んでいた乗組員の証言によって今回の感染は海軍や国防省による「人災」でないかという疑惑が持ち上がっている。
乗組員が証言した内容とは、空母「シャルル・ド・ゴール」は北海で予定されていたNATOの軍事演習に参加するため3月13日に北フランスのブレスト港に入港したのだが、この段階で既に新型コロナウイルスの初期症状を示している乗組員が艦内にいて空母打撃群の司令官は国防省に対して演習への参加を中止するよう要請したが国防省は要請を無視したというもので、これが事実なら大きな問題に発展するのは火を見るより明らかだ。
ただ、この証言は裏が取れておらず噂レベルの話だったのだが、現地メディアが次々と取り上げたため多くの国民が知るところとなり軍に対して疑惑の目が向けられるようになった。
結局、パルリ国防大臣自ら「ブレスト港入港時点で新型コロナウイルスに感染していた乗組員がいたという噂は間違った情報だ」と噂を否定し、国民は冷静に軍による調査結果が出るのを見守ってほしいと要請しているが、フランス海軍はブレスト港入港以降、空母「シャルル・ド・ゴール」含む空母打撃群の乗組員は一切下船をしていないと言い張っているので一般的に2週間といわれる潜伏期間を考慮した場合、どこで乗組員が新型コロナウイルスに感染したのか謎が謎を呼んでいる。
仏メディアは3月25日に乗組員の新型コロナウイルス感染が確認されたベルギー海軍のフリゲート艦「レオポルド1世」を存在を挙げ、同艦はブレスト港を出港した空母「シャルル・ド・ゴール」が参加したNATOの軍事演習に参加していたので、これが何らかの形でシャルル・ド・ゴールに持ち込まれたのではないかと疑っているが同艦の乗組員が空母「シャルル・ド・ゴール」を訪れたという記録は見つかっていないので、フリゲート艦「レオポルド1世」犯人説も推測の域を出ない。
結局、最も論理的で可能性が高いのは新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大が観測され、マクロン大統領がフランス全土に厳しい外出制限措置を発動した時期に空母をブレスト港に数日間停泊させ1,700人以上の乗組員に下船を許可した事自体が間違いだったのだろう。
そんな中で英海軍は今月下旬頃、訓練のため空母「クイーン・エリザベス」を出港させると明らかにした。
人間は何故、自分だけは大丈夫だと思ってしまうのだろうか?
追記:4月22日 乗組員が証言した内容とは、空母「シャルル・ド・ゴール」は北海で予定されていたNATOの軍事演習に参加するため3月13日に北フランスのブレスト港に入港したのだが、この段階で既に新型コロナウイルスの初期症状を示している乗組員が艦内いて空母打撃群の司令官は国防省に対して演習への参加を中止するよう要請したが国防省は要請を無視したという話はデマである可能性が高い。
※アイキャッチ画像の出典:Public Domain 空母シャルル・ド・ゴール
新型コロナウイルスは
衣類に付着したものでも8~12時間いきられる
テーブルや床、ドアノブ表面でも7~8時間いきるし
ガラスやセラミックなどの平滑な表面なら24~48時間も生きる
飲み物の中で4日、冷蔵庫の中に至っては最大1ヶ月も生きる。
となれば、積み込んだありとあらゆる補給品からの感染だって疑われる。
なんでコメントが表示されないんだろう?
時間がたてば表示されますよ。
単に無自覚なまま持ち込んで、無自覚なまま拡散し、無自覚なまま治ったのがいただけだとおもうけどな
幽霊の正体見たり枯れ尾花
軍人なら一般人より健康水準も抵抗力も高いはずだろう。
艦内生活とはいえ、感染原因はかなり直截的な行為によるものではなかろうか。
(海軍)軍人は運動不足だから