ドイツとポーランドは「ウクライナに提供されたレオパルト2の修理拠点開設」で合意していたものの交渉が決裂、ドイツは損傷したレオパルト2を本国とリトアニアの工場に送って修理を行うらしい。
参考：Leopard-2-Panzer sollen in Deutschland statt in Polen repariert werden
参考：Berlin und Warschau ringen um Leopard-Werkstatt
高額な修理費用の請求が真実かどうかは不明だが、レオパルト2A5とA6がポーランドで修理出来なくなったことだけは確実だ
ドイツのピストリウス国防相は4月「ウクライナに提供されたレオパルト2の修理拠点開設でポーランドと合意した」と発表、当初計画ではKMWとラインメタルが合弁会社を設立、PGZが所有するグリビツェとポズナンの工場にレオパルト2の修理拠点を5月末までに開設する予定で、ドイツが開設費用の1.5億ユーロと修理にかかる費用を全額負担するというものだったのだが、PGZが要求する修理費用が高額過ぎて交渉が難航していた。
出典：Jorchr/CC BY-SA 3.0 Stridsvagn122
独メディアは「修理拠点に持ち込まれるレオパルト2の状態検査にPGZは10万ユーロ以上を要求したが、ドイツでは当該検査に1.2万ユーロほどしかかからない。PGZは修理内容に対する保証も拒否しており、本当に異常としか言いようがない。このような妨害行為の背景には政治的なキャンペーンが潜んでいる」と指摘。
さらに「ここ数ヶ月間、ワルシャワはベルリンに対するネガティブキャンペーンを繰り広げてきたため、与党PiSがこのチャンスを逃すはずがない。ポーランドは戦車提供に関連してドイツを「支援のブレーキ役だ」と公の場で散々批判してきたことがあり、今回の修理拠点開設に巡る屁理屈も政治的な動機によるものなのは明らかだ」と強い調子でポーランド側を非難、それでもピストリウス国防相は粘り付く良く交渉をづづけていたものの12日に「ポーランドとの協定を打ち切った」と報じられている。
Photo showing damaged/abadoned Ukrainian Leopard 2A6 tank and Bradley IFVs reportedly in the Orikhiv part of the front. Possible mine strikes. Also indicates the Ukraine’s 47th Mechanized Brigade is taking part in the fighting.https://t.co/cBqMQcLrIw pic.twitter.com/ZbShWLPakW
— Rob Lee (@RALee85) June 9, 2023
既にポーランドには損傷したレオパルト2が運び込まれているが、ドイツは損傷したレオパルト2を本国とリトアニアの工場に送って修理を行うらしい。
交渉のゴタゴタはドイツ側の情報しかないので高額な修理費用の請求が真実かどうかは不明だが、レオパルト2A5とA6がポーランドで修理出来なくなったことだけは確実だ。
関連記事：ポーランドとドイツが戦車を巡って喧嘩、戦車争奪戦の正直者はどっち？
※アイキャッチ画像の出典：Photo: SGM Marco Dorow, German Army
①工場のキャパオーバー
②今は商機だふんだくれ
③ドイツ嫌い
何となく③かな🥴
肉壁担当２等NATO国家としてEUに買われた経緯の恨みがここで炸裂。
管理人さんの設定したルールに則ればコメントは自由でも、自分で恥ずかしくなりませんか？
となるとロシアとしては嬉しいことかな？
隣国のポーランドで修理されるよりドイツやリトアニアで修理される方が前線に戻ってくるまで時間がかかるわけですし。
どうしても支援国の間でもお金の問題はシビアですね。
ドイツ人労働者「８時間修理したら帰るぞ。土日は休日だ。」
ドイツとポーランドが揉めるのはWW2の賠償問題といい、いつものことなのだが戦車の修理に関わることまで揉め始めるとウクライナとしては勘弁してほしいといったところだろう。
修理工場が前線から遠くなれば損傷車両が前線復帰する時間がより長くなる。
これに関してはドイツの財布が絡んだ話で表に出ている事実だけで判断すればウクライナのことを真剣に考えるならポーランドの方が折れる案件だろう、流石に自国の安全保障にガッツリ関わらない所だと両国とも損はしたくないってのが決裂の原因だよな。
これならウクライナ国内に作るというラインメタルの施設の拡充した方がマシなんじゃないの？KMWとラインメタルの仲がどうなっているかの問題あるけど・・・もしかしてポーランドとドイツだけではなくKMWとラインメタルの不仲とかも絡んだりしてな。
ドイツの主張だけでは分からん
ポーランドの言い分も聞いてから考えよう
ポーランドの提示額は日本円換算だと約1538万円か。損傷の有無や内訳が分からないうちは何とも言えねえ。
こういうのは脊髄反射で一方を悪く言うのは避けたい。
例えばあらゆることが高額なことで知られる、自衛隊の構成品修理契約の診断行為がいくらか？っていう話しですが、ぶっちゃけ100万円前後です。
検査機材は、普通メーカーはすでに所有してるので、技術者の工数(場合によっては交通費も)しかかからないわけです。
なので、状態検査に1500万円というの、日本の感覚でも恐ろしく高価です。
ひょっとしたら、検査に必要な各種治具の新規購入費用とかが、台数見込みで費用に含まれてるのかもしれないですね。
レオパルト2PLの事業費が24億1500万ズウォティから32億9000万ズウォティに上昇、ポーランド政府とラインメタル社の契約は5回も修正、改造を始めたら車体の老朽化が思ったより深刻で納品は月1両がやっと。
ポーランドが高めの金額設定にしたのはレオパルト2PLの経験に基づいているのでは。
車両の修理費をNATOの基金で全額負担してもらえるのでしたらここまでもつれないような気がしますが、1台辺りの修理費用が想定できない現状で、費用のある程度ポーランドが負担或いは修理費用の一時立替（いつ支払われるかは不明）という問題もあるのかなと交渉の縺れという事についての詳細が気になる所ですね。
今年1月発表の腐敗認識指数(ポイントが高いほど清浄)では55ポイントで45位。チェコ、イタリア、スロベニア、ジョージアが56ポイントで同率41位。
参考までに日本はイギリス、ベルギーと同ポイントで18位。
なんだかんだ言っても日本って賄賂とか少ない国なんか。東京五輪？何のことですかね。
LGBTQだの、脱炭素社会だの綺麗事並べてるが、ドイツを含めヨーロッパは、未だ中世の階級制度が厳然と残っている階級社会。
VWのディーゼル詐欺が有耶無耶になったことからもわかる通り、老舗大企業のオーナー階層は特権階級。与党側の一大勢力「緑の党」のパトロンだと言う点で更にタチが悪い。
ポーランドは、そんな連中に振り回され続けてきたから、おいそれとドイツ側の言い分なんか信じてんのでしょうね。
これはドイツが悪いパターンだな（老朽化しまくりという意味で）
どうせいつもの反独拗らせたアレだろ
現ポーランド政権は素行不良の極右政権だし
政治的というよりPGZの能力的に無理なんだろう。ポーランド政府も丸め込めない程度には…と思うがはたして
テキトーに思うのですが。
当面はドイツ国内で修理をして、先のことは、先日報道された
ラインメタル社のウクライナ工場に投資したら、と思います。
その方が、ウクライナも嬉しいのでは。
仏の会社と一緒になったKMWに投資するのは面白くはないのでは。
別報道でポーランド側は「ドイツが信用できない。ドイツに工場があるままだと、戦車パーツの供給が気分次第で止められたり、法外な価格を吹っかけてくる可能性がある。どうやってでも工場をポーランド国内に建設したい」
っていっているあたり
ドイツが悪いんだな（確信）
それで、これはVisegrád 24の速報なので信憑性がやや低いのですが、ポーランドの元外相が「どうせならポーランド陸軍が保有するレオパルド2・236輌を全てウクライナに供与してしまえ」と発言する有様なんだとか
只…一番問題なのは、この元外相の発言が現状では最善の方法じゃないかと思える点でして(白目)
K2を本国分までブッコ抜いて持って来るので、無問題です。
ポーランド視点だとドイツもドイツで結構エグいことやってきたわけですか
そこで白羽の矢が立ったのがK2戦車なわけですね
今年中にアメリカがポーランドと約束したM1戦車の大半を供給すればポーランドの老朽化したレオ２をウクライナに玉突き供給できますな。あとはK2の供給次第ですが