NATOのストルテンベルグ事務総長は18日、フランスが要求していた「トルコ問題」についてNATOが調査を行い「何が起こったのか」明らかにすると発表した。
参考:NATO to probe France-Turkey Med naval incident
トルコ海軍が仏海軍艦艇にレーダー照射を行った問題でNATOが動いて真実を明らかにする
トルコ問題とは6月10日、NATOの海洋安全保障作戦「シーガーディアン」に参加していた仏海軍フリゲート「クールベ」がリビアに武器を輸送していると疑われるトルコ輸送船を接近して通信を試みるも無視して航行を継続、この輸送船を護衛していたトルコ海軍のフリゲート艦からのミサイル攻撃を意味するレーダー照射(火器管制レーダーによる電波の照射のこと)が3回行われたためクールベは当海域から離脱した事件のことを指している。

出典:public domain トルコ海軍のフリゲート艦「ゲリボル」
フランスはトルコ海軍の行為はNATOの交戦規定に照らせば「敵対行為」とみなされると主張して非難していたがトルコは仏海軍艦艇へのレーダー照射は行われていないと否定、するとフランスは「リビアの和平が遠いのは国連のリビア武器禁輸措置に違反してトルコが組織的な武器の持ち込み行っているからだ」と非難すればトルコも「国連決議の枠組みで国際社会から認められたリビア政府からの要請を受けて支援しているのであり、フランスこそ国連やNATOの決議に反して「政変を企てた非合法な人物(リビア国民軍の指導者のこと)」と組みしている」とフランスの違法性を強調してやり返している。
結局、フランスがトルコに直接文句を言っても埒が明かないため17日から開催されていたNATO加盟国の国防相会議で「トルコ問題」を取り上げ、NATOとしてこの問題を対象してほしいと要請することになった。
会議の中でトルコ問題をどのように扱ったのかは不明だが、会議後に会見を行ったNATOのストルテンベルグ事務総長は「この問題は複数の国が取り上げ、NATOが事件を調査して何が起こったのかを完全に明らかにすることで合意した」と明かして「これが最も最善の方法だと思う」と語っている。

出典:public domain NATO
しかしトルコメディアの報道によれば会議の中でトルコは仏海軍へのレーダー照射は無かったと繰り返して主張、フランスの主張だけを一方的に報道する海外メディアに対しても公平ではないと批判した。特にトルコが主張したのは仏海軍の艦艇がNATOの規則や手順に違反して、トルコ輸送船に過剰な速度=20ノットを越える速度で操艦して近づいてきた事実を無視していると訴えた。
さらにトルコ海軍は異常な速度で接近してくる仏海軍の艦艇を「単純な光学照準装置」で監視していたことを明かしたが、絶対に「火器管制レーダー」は使用していないと主張、しかも仏海軍のフリゲート「クールベ」は問題の事件が発生する前にトルコ海軍の補給船から燃料の提供を受けていた事実も明らかにしたらしい。
果たして、どちらの言い分が真実なのかは不明だがフランスもリビアに関しては腹に一物あるので信用できないとろこがあるが、トルコも怪しい匂いがプンプンするのでこちらも信用できない。これを調査してもきっと互いに都合の良い事実しか出てこないのは明らかだが、NATOが何処まで真実に迫れるのか注目される。
因みに管理人としては、今月6日にリビアに向かうトルコに輸送船を臨検しようとしたギリシャ海軍のフリゲート「スペツァイ」にトルコ海軍のフリゲート艦が「その輸送船はトルコの保護下にある」という警告を行い追い払った事件も調べて欲しいところだ。
※アイキャッチ画像の出典:Franck Dubey / CC BY-SA 3.0 ラファイエット級フリゲート
なんだろう、すごい既視感。
この件について、かの国の人達がどうコメントしているのか、少し気になりました。
心に大きな棚を設けているのか、トルコ擁護しているのか。
実際に照射したら、どうなるの?
分かりきった話だが。
だからトルコも否定する。
韓国とは、ほんと距離を取るべき。
かの国も、当初は否定していたよ。
日本が決定的な情報を提示したので、
公開した日本を非難したり、日本の事をデタラメ呼ばわりしたり、その後自衛行為だと開き直ったりと、誤魔化そうと躍起になりましたが。
うん、まあ、その通りなんだけど。
何を言いたいかというと、国際的に
相手国に喧嘩を売る行為である。
それ分かってやってんなら、
それ相応の対応かましてやらんとな。
ってこと。
韓国は敵国。
経済的につぶせ。
>「この問題は複数の国が取り上げ、NATOが事件を調査して何が起こったのかを完全に明らかにすることで合意した」
NATOは加盟国同士の争議について話し合う場があり、情報公開の取り組みもある。今のところは妥当な線で行っていると思う。
確かに誘導モードで照射された件はトルコ悪しで支持されそうですけど、フランスにとっては藪蛇ですよね。
でも武器供与の件は黙認しろと堂々と言えてしまうんだろうな・・・。
傲慢不遜同士の争いはどちらに非があっても加担も支持も同情もしたくないものです。
日本も幕末期に、欧州勢の影響を受けた、
薩長側のイギリスと幕府側のフランス、奥州連盟に加担するが欧州勢を気にするドイツ。
フランスの外交を示す面かな、権力者とか国庫が大好き
>奥州連盟に加担するが欧州勢を気にするドイツ。
会津藩や庄内藩は、戊辰戦争の際にプロイセン(ドイツ)に大して、蝦夷地﹙北海道﹚の売却を持ち掛けていたから、
当時のドイツの日和見な態度と情報伝達の遅さに、日本は助けられましたね。
新政府軍が早期に会津藩や庄内藩を降服させたこともあり、北海道売却話しは進展も無く流れましたから。
トルコと韓国が同じ人種に見える今日この頃
ただねぇ、ゴーンが逃走したときに、そのテロ支援した元軍人らを逮捕したのはトルコ、
そこに、特権層は何しても、ゴーンのような犯罪が許されるフランスの実態が思い出される
さらに、フランスの息のかかったIOCを利用して、日本のJOC理事をゴーンとの引き換えに拉致しようとしたおフランスなのである
意味わかる?
仏も十分に蛮属
主張の前後がおかしい。無線に応答しない時点でトルコに信用なんかない
ここに、面白い欧州勢の動きもある
プーチン露大統領、歴史認識で欧州を批判 米誌に寄稿 リンク
特に西欧は、すでに百年前のことすら政治問題にする。そう、つねに内政干渉が好きな欧州、つねに欧州は正しい、更に被害者だとプロバガンダをする。うざいほどに
そもそも、学術的であり、第三者的な行動も見せない欧州には・・・
>大戦はナチス・ドイツと旧ソ連が引き起こした
数日遅れとは言え、旧ソ連もポーランド侵攻しているので、間違いとは言えないかと。
﹙1939年9月1日にドイツが、1939年9月17日に旧ソ連がポーランドを侵攻﹚