ウクライナ軍の誤射に関する問題でポーランド世論は寛容さを示してきたが、ゼレンスキー大統領はヴォルヒニア虐殺でポーランド人を怒らせた元駐独大使を外務副大臣に起用したため、遂にポーランドメディアがウクライナ批判を開始した。
参考:Ryzykowny ruch ukraińskiej dyplomacji. Czy Melnyk zepsuje to, co Kijów i Warszawa zbudowały od lutego?
参考:Melnyk w MSZ Ukrainy? Prezydent Duda: “To suwerenne decyzje”. Jak odpowiada na słowa francuskiego generała o Zełenskim i Przewodowie?
参考:blaszczak ws,melnyka:zla decyzja. cieszy sie z niej lokator kremla
ブラスザック国防相もこの決定に喜んでいるのは本人とクレムリンだけだろうと批判
ウクライナ軍の誤射で自国民が死亡しても、明確な証拠もない状態でゼレンスキー大統領が「ロシアのミサイル攻撃だ」と誤った発言しても、未だにウクライナ軍のミスを認めなくてもポーランド世論は寛容さを示してきたが、ヴォルヒニア虐殺についてポーランド人を怒らせた元駐独ウクライナ大使をゼレンスキー大統領が外務副大臣に起用したため、ポーランドメディアは「2月以降に両国が築き上げたものを台無しにする気か?」と激しく怒っている。
ウクライナ外務副大臣に任命されたアンドリー・メルニク氏は7月まで駐独ウクライナ大使を務めていた人物で、第二次大戦のヴォルヒニアで発生したポーランド人の虐殺(50,000人~100,000人/諸説あり)に関するウクライナ人の責任について「第二共和国時代にウクライナ人も想像絶するような迫害を受けたため、当時のウクライナ人とってポーランドはナチスドイツやソ連と同じ敵だった」と述べた上で「ポーランド人虐殺が事実である」と認めだが、同じ様なことポーランド人もウクライナ人にもやったと主張した。
メルニク氏が言及したのは第二次大戦後、ポーランド南東部に住むウクライナ系住民の強制移住=ヴィスワ作戦のことで、この過程でウクライナ系住民の知識層や聖職者は強制収容所に送られ暴行と虐待が行われ、見せしめの処刑も行われたため2,000人~3,000人前後の犠牲者が出たと言われており、2016年にウクライナ最高議会は「ポーランドのジェノサイドで犠牲になったウクライナ人を記憶する決議案」が提出されるなど両国関係を度々悪化させてきた問題だ。
この発言は当然ポーランド側を刺激したためゼレンスキー大統領は「通常の交代だ」と説明してメルニク氏を駐独ウクライナ大使から解任したが、今月19日にメルニク氏がウクライナ外務副大臣に任命されたため与党PiSのフォギール報道官が「これは不幸な出来事でウクライナはポーランドの敏感な問題にもっと配慮すべきだ」と発言、通常は副大臣クラスの人事に政府が声明を出す慣例はないが「本件について複数の外交チャネルを通じてウクライナ側にポーランドの懸念を伝えていく」と述べて注目を集めていた。
ポーランドのドゥダ大統領はウクライナ軍の誤射に関するゼレンスキー大統領の判断ミスについて「感情的には理解できる」と擁護し続け、本件についても「これはウクライナの主権に基づいた決定で、政府としてウクライナの外務副大臣人事に抗議するつもりはない」と語ったが、流石に現地メディアは黙っていない。
最も手厳しく批判しているwpolityceは「今回の人事は『国内向け』に計算されたものだろと思われるが、果たして現在のウクライナに今回の人事が必要なのか?メルニク氏の言動は粗暴で味方を侮辱することもためらわず、ポーランドにもヴォルヒニアでの大虐殺で嘘を吐いた。それだけに今回の人事はポーランド国民の間で驚きをもって受け止められており、メルニク氏の外務副大臣起用は『何ヶ月もかけて築き上げてきた関係』を一瞬で粉々にする外交爆弾だ」と批判している。
さらに副首相を兼任するブラスザック国防相も「個人的にメルニク氏の外務副大臣起用は良くない」と言及して「この決定に喜んでいるのは本人とクレムリンだけだろう」と述べており、このまま問題を放置すればポーランド国民のウクライナに対する感情は確実に悪化するだろう。
勿論、ウクライナの閣僚人事にポーランドが口を挟む権利はないのだが、相当量の武器支援と難民(150万人~200万人)の受け入れでウクライナを支援しているポーランドを「今」刺激する必要があったのかは理解に苦しむ。
因みにウクライナの主要メディア(管理人が目を通してる範囲)はメルニク氏の外務副大臣就任やポーランド世論の反発、ポーランド検察庁がウクライナ人専門家の現地調査に同意しなかったニュースもスルーしており、最近のウクライナとポーランドの関係はちょっと変だ。
関連記事:ウクライナの外務副大臣人事にポーランドが反発、不幸な出来事でもっと配慮すべき
関連記事:ポーランド、ウクライナ人専門家による爆発現場での調査を許可してない
※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
ついに恐れていた事態に
どうもここ最近のウクライナ政府の動きが不穏に見えるが
内部で何が起きてるのか
勝ち目が見えて緊張感が緩んでるんでしょうね。
元々ウクライナ政府もゼレンスキーも能力が高いわけでなく、今全面戦争は実際に勃発まで無いと根拠なく楽観視していたぐらいは無能です。
まぁ勃発以降は米英を中心としたバックアップとストーリーを受けて、ゼレンスキーでもなんとか失点しつつも及第点でしたが、基本的にウクライナ自体の本来の能力は国際情勢とかに疎い田舎者です。
私は逆で、ウクライナ側は相当追い詰められているのではと疑っているのですが、それについては下の方に書きましたので、ご参照頂ければ幸いです
9ヶ月間極限の総力戦体制が続いた事で、軍部の力が強まり相対的に政治の力が弱まってきているんじゃないでしょうか
ウクライナ軍が準備できるのは人的資源だけですから、総力戦であればなおさら、武器や弾を依存する政治の力こそが重要だと理解して欲しいですね
竹やり持ってロシアの酔っ払い徴兵と突きあうなら勝手にどうぞ、ですが
ポーランド当局は事態を沈静化させたいようですが、ウクライナ側が燃料投下し続けると、国内世論に押されて流石にポーランド当局も動かざるをえなくなる。
ロシアの弾道ミサイルも【予定外の】いい仕事してますね(棒)
勝ち続けて、勝ち続けて、あともう一息、ってところで失敗して敗北を喫した例は数多あります
ゼレンスキー氏も、そうした轍を踏まねば良いのですが
バクムットも激戦だし、ウクライナのインフラも攻撃うけて人の流出も続いているから、ポーランド政府が理解しめしているように、ウクライナには、もう外国語自由に話せて、賄賂とらずにロシアと関係していない人材は少ないじゃないかな。
侵略されている国の有能な人材は、どんどん減るのが普通ですからね。
極端なことをいえば、それこそ親ロシア派の軍隊、部隊に加わっているウクライナ人、ウクライナ兵というのも少なからずいるわけで、また一般人のウクライナ人でも自分からロシア軍の支配地域に逃げる人もいるわけです。
もちろんロシア軍に強制徴集された、移住を強制されたんだ、という報道や解釈もありますが、リマンに入った共同通信の日本人記者の記事のように、実際にウクライナ軍を敵視するウクライナ人が多かった、などという報道もあります。
親ロシア派でなくても、親ロシア派とみなされれば、それだけで解任されたり、追放されるかもしれず、あるいは粛清される可能性もあり、親ロシア派の部隊に加わらないまでも、今のウクライナ政府に積極的に協力したくはない、というウクライナ人もいるでしょう。
「侵略された」ならともかく、「侵略されている」の進行形ならそうでもないでしょう。
むしろ、開戦後に占領した土地の半分を今までに取り返されているようなロシアの負け戦の中では、ロシアに関係していた人材は捕まるか逃げ出しているし、賄賂をとる利己的な人で外国語が自由に話せるなら、開戦当初に真っ先に流出しているでしょうね。
メルニク氏についてウクライナ語のツイッターの反応見る限り
ドイツから兵器支援を引き出したことを評価されて結構人気があるみたい
その一方ポーランドとの歴史問題を蒸し返した件が全く注目されてない
これポーランドの懸念を軽視した場合遠くないうちにまずいことになるんじゃ?
予想通り、ポーランドの国民感情の悪化に繋がりましたか。
ゼレンスキー政権の大戦史観は分かりかねますが、相手の古傷を無遠慮に穿り返して挑発する態度には、個人的にも全く良くない印象でした。
相手への配慮も無く、直情的に物申したり、当て付ける様な人事をする事が対等な関係だと思っているのであれば、非常に悪い思い違いだと言わざるを得ません。
この問題はウクライナ側に理がある。
ウクライナが閣僚の人事にあたってポーランドが気に入る人物しか選べないとしたら、ウクライナは(言葉は悪いが)ポーランドの属国と言う事になってしまう。
日本に置き換えていえば「日本の首相が閣僚に選ぼうとした人物が韓国に嫌われている人物で、韓国から猛抗議を受けたから閣僚にするのを取りやめてしまう」みたいなもの。そんな隣国に忖度した人事をすれば国内的にはもちろん、国際的にも良い評価はえられまい。
この件は多大な支援を背景にウクライナを「弟分」として扱いたいポーランドと、血を流しているのは自分たちである以上はポーランドとも対等であろうとするウクライナの綱引き(あるいはマウンティング)なんだろうね。
流石に拡大解釈というか妄想が過ぎる。
戦時に多大な支援と難民の受け入れ、国境からの様々な物資の移動などをしてくれている重要な国に平手打ちを食らわせるような人事を「今」する必要がどこにある?
もちろん何らかの「協力国に平手打ちをしてでも今この人物でなければやれないことがある」というなら話は別だが、それならそれでポーランドの悪感情をなだめるための対応が必要だ。
こじれてポーランド人の対ウクライナ感情が悪化したらまず最初に矢面に立つのは自国の保護もないウクライナ難民なんだぞ?今は忖度すべき時なんだよ。
アメリカとドイツから武器支援やら食料支援などウクライナに多額の支援させた人物だから、ウクライナの数少ない人材では、かなり上の人物でしょうね。
ポーランドにさらに負担させられるで反発するメディアもいるから、メディアとかは批判して飯食うものですしね。
一応ウクライナメディアにも現地調査の同意が得られなかったニュースは来てますよ ついさっきですが
単にウクライナメディアの対応速度がこのブログに間に合っていないのでは…?
Media: Polish prosecutors won’t allow Ukraine to join investigation of Przewodow blast
リンク
何でこんなに言固持になってんだろうなぁ…マジでポーランドは最優先で気遣う国のはずなんだが…
このままじゃロシアに負けちまうぞ
もし日本か韓国のどちらかが交戦国となり、どちらかが莫大な援助をすることになるとして、開戦から半年ほどだったら同様にこういう歴史問題が吹き出て、両国間に隙間風が吹きそうですけどね
結局、隣国とは難しいものなので
過去に遡る敏感な問題をいくつも抱える国どうしなので、一度こういう雰囲気が醸成されてしまった以上は成るようにしかならないんでしょうね。最悪のケースとしてポーランドがウクライナへの支援を今後一切行わないと宣言したとして、NATOの活動として行われる米国や国際社会からの支援が途切れる訳では無い(NATOがウクライナ支援に使っているポーランド国内の用地の提供をポーランド政府が拒否するのは法的にかなりハードルが高いはず)ですし、即座にウクライナ終了という訳では無いと思います。
ポーランドにしても世論がいくら反ウクライナに傾いたところで、今ウクライナを見捨てると今度はポーランドが対ロシア最前線になるのは目に見えています。もっとも、そういったポーランドの足元事情に胡座をかいて雑な対応をしていないか?という雰囲気をウクライナには感じないではないですが…
今回の政治紛争で嫌だなあと思うのは、国家存亡の危機に際しても従来の国家間問題は殆ど棚上げに出来ないという事をみせつけられた部分ですね。起こらないに越したことはないですが、例えば朝鮮半島有事に係る日本から韓国への支援や在留邦人保護にかかる自衛隊の活動でもこういう民間レベルの衝突が嫌というほど起こるのかと思うと、今から暗い気持ちになります。
あの地域の隣国間の、民族主義者達の間での歴史上の事件に関する恩讐と論争の問題は、実の所日常に過ぎないのではないですかね?
それによって喫緊の国益の大元を揺るがすような問題とも思われませんが。
基本、国家間・民族間では、共同行動が有利で必要な場合でも、様々な軋轢が生じるのは必然ですが、根本的な利益を見失わずに行動すればよいというだけのことです。
“この戦争は一人でやれる、他国の支援なんていらねえ”というウクライナの意思表示なのかな。支援無しのウクライナとロシアのタイマンバトルを見てみたくもある。
こうなって来ると、陰謀論抜きで「ポーランドへのミサイル着弾事件の真相は、ウクライナによる偽旗作戦だったのか?」と疑いたくなりますね
実は、このミサイル着弾事件発生後、ウクライナでは気になる情報が幾つも流れていました
列挙すると……
1.ウクライナ国防省の次官がメディアに対して「年内にクリミアを解放して春先までにはウクライナ全土を解放するだろう」と現実味の無い発言をしただけでなく「(ロシア軍が戦術核兵器を使う可能性について)可能性は低いと思うが仮に使用しても我々が戦争を止める理由にはならない」と言う物騒な発言をした
2.ウクライナ大統領府顧問が「我々のパートナーはまだ『ロシアが侵攻以前の信頼できるパートナーに戻ることが出来る』と考えているが、ロシアが持ちかける交渉とは意思疎通に見せかけた時間稼ぎに過ぎない」と、自らの支援国に対しての批判とも取れる発言をした
3.その一方で、ロシアによる都市へのドローン攻撃や東部戦線での攻勢でウクライナが深刻な被害を受けつつあるとの情報が流れ、更に欧米の支援国では弾薬類の不足が深刻化しているとの情報が流れた
4.そんな中で、火に油を注ぐかの如く発表されたメルニク氏のウクライナ外務副大臣起用
もしかすると、現在の戦況は報じられている以上にウクライナ側が不利な為、ウクライナはNATOを介入させたいが為にポーランドへS-300を意図的に着弾させたのでは無いか?
そして、その目論見が失敗した結果、ウクライナ側は今までロシア側がやって居た様な支離滅裂な行動に走っているのでは?
もう一つ陰謀を妄想してみれば、2発着弾したうちの一つはロシアのミサイルで、戦争に巻き込まれたくないNATO&ポーランドがそれを隠蔽している可能性もある
まあいずれにせよ被害を被ったのはNATO、ポーランドであってウクライナではないしウクライナに責任はないと明言しているのでウクライナが相手の意を汲むべきだと思いますが
それについては以前別の所で書いたのですが、私は「2発着弾したのは目撃者の誤認で、実際は着弾時に大きな二つの破片になった1発だけ」だと思っています
事実、当ブログ11月20日付けの「ポーランド着弾のミサイル、ウクライナ空軍が自軍のものだった可能性を認める」の中でもポーランドの報道官が「不幸にも民間人を殺害した1発のミサイル」と述べていますし、仮にロシアのミサイルが本当に着弾していたら隠す必要無いですよ?
むしろNATO介入をちらつかせるだけで、実際に介入しなくても(ここ重要)ロシア側の行動を掣肘する大チャンスだったのですから
陰謀論を嗜む者から見ると「消されたもう一発」説の方が蓋然性があるように見るでしょうな
まず、S300偽旗陰謀説が、NATOの空域監視下にある条件下なので現実性が希薄ですね。
支離滅裂と言いますが、1と2は普通の
1は、戦争中の国防関係者の威勢の良い発言であるという以外に取り上げるようなポイントは無いですね。ヘルソン橋頭堡奪回後の高揚感を加味すれば別にどうという話ではありません
2は、バルト三国の当局者辺りも内容的に近い発言しているような「ロシア異質論」と、西側の一部言論の早期停戦論への牽制ぐらいの話で、これも普通の事です。支援国に対してものを言ってはいけないという規範は存在しません
3は、「噂が流れた」と言われても何と評すべきか。現状、攻撃破壊と修復は拮抗していますし
4は、基本、国内人事の問題です。戦況が非常に不利でどうこうしているという論旨とも矛盾しています
全体に、1~4の事象では、ゼレンスキー政権の対応が支離滅裂というような話は導き出せませんね。
> ウクライナはNATOを介入させたいが為にポーランドへS-300を意図的に着弾させたのでは無いか?
ウクライナの上空をNATOのAWACSがカバーしている以上そんな事をしてもロシアのミサイルではない事がすぐバレることはウクライナ軍自身よくよく分かっているはずで、一瞬でガセと判断できると思いますが
>ウクライナの上空をNATOのAWACSがカバーしている以上そんな事をしてもロシアのミサイルではない事がすぐバレる
どうでしょう?
今では、世界各地の航空機の飛行状況を示してくれるアプリが有りますが、それによるとNATOのAWACSは常時ウクライナ上空を飛行している訳でも無いみたいです(必要に応じて飛んでいる感じ)
只、上空監視の手段はAWACSだけでも無いので、実際米国は様々な情報収集手段でポーランドへ着弾したミサイルはウクライナの物だと判断しましたが
CNNではNATO筋の話として「ポーランド上空の航空機(aircraft)がレーダーで当該ミサイルを追跡していた」と報じています。(CNNはaircraftと書いていますが、恐らくAWACSでしょう)
リンク
ポーランドとの問題についてはそんなに深い理由は無さそうだけどな
もう半年以上毎日のようにミサイル砲弾が降ってくるような生活を送ってるんだから自国の結束を維持するので精一杯で他の問題に構ってる余裕がないんだろ
その意見には同感で、結束を維持するのに精いっぱいで、他国の反応まで考えている余裕がないだけだと思う。しかし今回の件は、考えが無さすぎた。
「共通の敵」が存在し、それとの戦争が続いている以上、陣営内での関係国間の軋轢は数あれども、勝利に向かう共同の努力は続くわけですがね(笑)
第二次大戦でも、自由フランスは貢献度に比して連合軍内でかなりノイジーな存在でしたが、それでフランスが戦線からパージされる事も、戦勝大国の地位から排除される事も無かったわけです。
正直、実際の問題の大きさに比してフレームアップし過ぎな印象があります。
>第二次大戦でも、自由フランスは貢献度に比して連合軍内でかなりノイジーな存在でしたが、それでフランスが戦線からパージされる事も、戦勝大国の地位から排除される事も無かったわけです。
まさにそれ。
当時の自由フランスが米英ほどには血を流していなかったにもかかわらずあれやこれやの要求を米英にのみこませてきたことを考えれば、現実に一国だけで血を流し続けているウクライナの「わがまま」などまったく許せる範囲内。
対ナチスでは敵国の消滅が最終目的であり特にブレることはなかった
でも今度のウクライナ侵攻ではどうか?
緩衝国を残すという意味ではすでに目的を達しているし、2.24以前まで戻すか、ミンスク合意以前のクリミア奪還までやるか、NATOに加盟させるか、EUに加盟させるかなど着地点が大きくブレる可能性が有る
特にEU、NATOの加盟は全会一致が前提で一国でも敵に回すとヤバイ
この状況では些細な外交問題がウクライナの国益を大きく損ねる結果になりかねないと思う。
自由フランス軍、ドゴールはソ連にノルマンディー・ニーメン飛行連隊の戦闘パイロットを派遣して、ソ連のスターリンを完全に味方につけ、なおかつフランス国内のフランス共産党や、レジスタンスをスターリンの影響力で支配下に置くことに成功しました。
戦艦「リシュリュー」を持つフランス海軍の戦力は、ドイツ軍でもイギリス軍でも容易に手を出せないほどであり、結局、イギリス海軍もドイツ海軍もフランス海軍を支配下に置くことはできませんでした。
またアルジェリアやモロッコ、シリアから地中海を渡ってイタリア半島に移動し、モンテカッシノなどで戦った自由フランス軍の戦力、数は決して少ないものではありませんでした。
ノルマンディー・ニーメン飛行連隊も、ただ派遣されたというだけでなく、200機を超えるドイツ機を撃墜し、ソ連空軍からも精鋭部隊とみなされていたのです。
では、今回の戦争の戦闘活動を一手に引き受けているウクライナの立場は盤石ですね。
しかしそういう話でいえば、アメリカ軍の支援を受けたフランスも、常に自国の主張を押し通しているわけではなく、歴史的には様々な妥協や打算、譲歩を強いられてきたのです。
インドシナ戦争でベトナムから撤退したのもそうですが、その最たる例はイギリスと共同出兵して、エジプトから奪回したスエズ運河を、アメリカとソ連の圧力で、結局エジプトに返還せざるを得なかったことです。
アルジェリアからもいろいろあった末に、結局フランス軍はアルジェリアから撤退、領土、植民地を放棄せざるを得ませんでした。ドゴールもそれにより国内の過激派から暗殺されそうになりました。
戦争序盤に各国の状況と感情に合わせた演説をやってみせたくらいなので、情報戦や各国への訴えかけ方の重要性は誰よりも知悉してると思うんですがここ最近の行動はちょっと理解に苦しみますね…
どうしたんだろ、何かあったんですかね?
防衛から後世に移った為、今まで団結していたウクライナは、軍も政府も色々な意見に分断し始めているのだろう。人間は後がない状態を脱して少しでも余裕が出て来ると、様々な派閥に分断され、その派閥の意見を主張し始める。
政府も軍も世論も、ロシア憎し以外では分断されつつあるのかもしれない。そしてロシア軍からの防衛と撃退を成し遂げた慢心と、対応が遅く限定された支援しか行わないNATOに対する不信感を抑えることは、非常に難しいと思う。
口が裂けても絶対言わないだろうがウクライナ人が大勢犠牲になってるのに外野のNATOで今更2人犠牲が出たところでそれが何なんだって思いはあるだろうな
隣国だと全ての分野で円滑の物事が進むわけではないですね
東欧は国境線が目まぐるしく変わった歴史を持っているし
問題の対応で大きさと小ささで考えたとき、大きい話としてはロシアのウクライナ侵攻は絶対論としてアウトです。
小さい問題ではないですが、ウクライナ側も軍側からミスったかもて上記出てきてますし情報の強度によって対応変えて、尚且つごめんなさいはするかと。。
根本に目を向けたらウクライナ軍事支援は継続だとは思います。
代わりにロシア支配のまともに経済成長出来ない未来を受け入れるの?。となります
ウクライナは当然だがポーランド側も前々から不可解な所あるからあまり同情はしないな
ポーランドは熱心にウクライナを支援してきた国なのにゼレンスキーの一連の対応は流石にマズかったですよね。
欧米の支援国にも疲れが見えてきているし、それぞれの国に存在する支援に消極的な政治家たちに格好の口実を与えてしまった気がします。
これが蟻の一穴にならなければ良いのですが。
ゼレンスキー大統領は以前も戦時中だというのにグラビア撮影をしたり、どうも空気が読めないところがありますね。
お互いに非常に複雑な経緯と利害関係がある隣国同士なので
掘り起こそうと思えばいくらでも火種はありますよ
それはもう今更の話です
ポーランドはボランティアでウクライナ支援をしているわけではありません
もちろん、善意がないと言いたいわけではありません
しかし、何故ポーランドがここまで真剣にウクライナ支援に取り組むのか
それはポーランド自身の安全保障に直接影響のある切実な問題だからです
自国の国益にかなう事だから支援しているのです
ですから、ウクライナに対する国民感情が悪化しました、だからもう支援辞めます
というわけにはいきません、ポーランドはポーランド自身のために
ウクライナに負けてもらっては困るのです
感情や善意や正義感で物事が動いているかのように考えると
国と国の関係性を見るうえでは目が曇ってしまいがちです
ウクライナもポーランドも、それ以外の国も
一点の曇りもなく諸手を挙げて「友情!」などと言える国なんてほとんどありません