欧州関連

ポーランド軍、自国企業が生産する装備や弾薬は高価過ぎて購入できない

ポーランドメディアのInteriaは29日「PGZが要求する欧州で最も高価なマージンと同社の成長はどう見ても釣り合っていない。特にPGZの市場競争力のなさは顕著で、取材に応じた軍関係者はポーランド製を購入したいのに価格が高すぎて購入できない」と報じている。

参考:Napięcie na linii MON-PGZ. “Chcemy kupować w Polsce, ale nie za wszelką cenę”

いい加減、市場での競争力、海外輸出、生産効率の改善、国内生産比率の向上などを成し遂げろ

ポーランドの与野党は立場の違いがあっても「ロシアの脅威に備える軍備拡張」というテーゼを否定しておらず、既にGDP4.0%分の資金を軍備に費やし、国防支出の面でNATO全体をリードしているが、この資金で何を誰から購入するのかについて議論があり、モラヴィエツキ前政権、トゥスク現政権、ポーランド軍は一貫して「国内調達の重視」を打ち出しているものの、現地メディア(Interia)の取材に応じた軍関係者は「ポーランド製を購入したいのに価格が高すぎて購入できない」と不満を漏らした。

出典:Ministerstwo Obrony Narodowej

“この分野における立場を利用してPGZは価格を吊り上げている。この価格にはマージン(研究開発費用、設備投資、生産機器のメンテナンス、サービス、サポートなど)が含まれているとPGZは説明するが、PGZが要求する欧州で最も高価なマージンと同社の成長はどう見ても釣り合っていない。特に市場での競争力のなさ、大規模プロジェクトにおける国際協力のなさ、海外市場からの部品調達の多さなどが挙げられ、PGZと海外企業の競争力を例えるなら同じ資金で2倍の小銃を調達できる”

“市場で競争力がある製品と高価なポーランド製の性能が同等なら、マージンに含まれる研究開発費をどう正当化するのか?PGZには我々に提供している様々な弾薬や装備があるもののポーランド製ではない。PGZが国内で製造する砲弾の薬莢はスロバキアから信管はスイスから来ている。彼らは国内生産の比率を高めたいと主張して高価なマージンを正当化しているが、結局は支払った金が国外の下請け企業に流れているだけで、その原資は納税者が支払っている”

出典:U.S. Army Photo by Dori Whipple, Joint Munitions Command

“EUは2023年3月、欧州域内の砲弾生産能力を拡張する目的の補助金支出を発表し、ドイツ企業(恐らくRheinmetall)は約8,500万ユーロ、フランス企業(恐らくNexter)は3,800万ユーロ、スウェーデン企業(恐らくSAAB)は1,900万ユーロを受け取ったたが、PGZがEUから受け取ったのは210万ユーロに過ぎない。これは申告した砲弾製造能力に基づいて補助金が割り当てられたためで、210万ユーロという数字はポーランドの砲弾製造野力を客観的に評価する材料と言えるだろう”

“ポーランドの防衛産業界は高いマージンに見合う成長を見せておらず、製造過程における自己完結性が保証されていない。ポーランド軍のニーズに応えるためには300万発の155mm砲弾が、これを生産するには大量のニトロセルロースが必要になるのにポーランドでは2000年以降生産されておらず、チェコやスロバキアからの購入に依存したままだ。この企業の背後にはロシア資本が大きく関わっているため何とかしなければならない”

出典:POLSKA GRUPA ZBROJENIOWA S.A.

“我々はロシアと戦うウクライナに提供した装備を埋め戻さなければならず、陸軍は砲兵装備を埋め戻すためKRABではなく性能が類似したK9を選択した。PGZのKRABを購入したのはポーランドとウクライナのみで、多くの顧客はKRABに見向きもせずK9を選択している。その理由はポーランド産業界の生産効率が低くKRABが世界一高価だからだ。ウクライナがKRABを選択(60輌)したのは購入資金が自国の財源でなかったためで、ルーマニア人がKRABでなくK9を選択したのは自らの資金で購入したからだ”

以上が軍関係者の声に基づいたInteriaの指摘内容(主要部分の要約)で、現在のポーランド防衛産業界は「類似製品の相場より相当高価な政府発注」で成り立っているものの、これを何時までも続ける訳にはいかないため、高いマージンに含まれる投資の成果=市場での競争力、国際的な大規模プロジェクトへの参入(海外輸出)、生産効率の改善、国内生産比率の向上などを成し遂げろと言いたいのだろう。

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※アイキャッチ画像の出典:POLSKA GRUPA ZBROJENIOWA S.A.

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コメント

    • たち
    • 2024年 3月 31日

    記事の内容だけだと、製造企業というより中間業者みたいだな
    その経営体質にロシアが関わってるとは、また陰謀論が深くなりそうでワクワクする
    とはいえ税金を外国に流して自分の懐温めてるような状態はよろしくないわなぁ
    まあロシアとの決別は出来そうだし、装備が西側の物に置き換わっていくんなら今後は是正されてくのかな

    20
      • Whiskey Dick
      • 2024年 3月 31日

      自衛隊における武器調達の問題点として以下のものがある。これをポーランドに当て嵌めてみる。
      1.自国オリジナル兵器の場合は武器輸出が許されていないため少数生産となり高額になる。
      2.海外製の兵器ではまとめ買いをせず、少数調達を長期間続ける。
      3.調達数が少ないのに海外設計兵器を無理にライセンス生産する(防衛省の天下り先確保のため)。
      「製造企業というより中間業者みたい」で設備投資のマージンを取るというのは3.に該当すると思われる。
      本記事で紹介されているKRAB自走砲も韓国製K9の車体と欧州製の大砲を組み合わせただけみたいです。PGZは国営企業なので天下り問題や非効率があるかもしれないが、南アの国営企業デネルは優秀なオリジナル兵器を数多く開発している。ポーランドは日本と異なり武器輸出が認められているので1.の問題は無いはずだが、そもそも技術力が低過ぎてオリジナル兵器の開発生産どころかライセンス生産でも躓いているように見受けられる。

      11
        • Minerva
        • 2024年 3月 31日

        上記の自衛隊の調達の問題点が全部本当に問題点なのかは疑問の余地があります
        特に3の例では、アメリカ本国で部品の生産が終了し、日本がライセンス部品をアメリカに輸出することになった事案やFMSでの部品の納入があまりにも悪く、稼働率が著しく低下したため退役となったCH-53Eの例など複数の反証があります
        ライセンス生産は兵器の安定的な運用のための必要経費として相場よりも高く払っている面もあります
        天下り先の確保と理由付けするのは短絡的です

        75
      •   
      • 2024年 3月 31日

       旧東側でも、いろいろと生産の分業があったので、兵器に関しても一国で完結のほうが、稀なのかもしれない。

       そもそも、対ロシアをNATO全体で考えた場合、弾薬・弾頭製造工場がロシアに近いポーランドで良いのか?
       という問題が発生するような気がする。

       ロシアに攻め込まれると口では言っているけど、戦車の整備工場がバルト諸国にあったり、言っていることとやっていることに差がありすぎる。

       お金の流出は避けたいけど、
       税金の国外流出は、避けられないような気がするな。

      20
        • たち
        • 2024年 3月 31日

        戦車の工場は前線に近い方がいいかもしれないが、塩梅が難しいよな
        分業も過ぎると既得権益になるし、平和の中で軍事を保つのってやっぱ難しいんやな

        2
    • emp
    • 2024年 3月 31日

    これ日本もそうだよな
    輸出を前提としないから全てが高くつく
    まあそんなに儲かってるわけでもないようだけど

    18
    • 折口
    • 2024年 3月 31日

    統廃合の末に高い技術とスケールメリットをホールドしてる欧州武器メーカーと比べたら後発の独立資本のポーランド企業が価格・品質両面で勝てる訳ないじゃないの…と思ったらそもそも外注してたんですね。まぁグローバル市場の時代ですから経済合理性で考えたらそうなっちゃうのは仕方ない気もします(日本の防衛産業も国産とされている製品の部品は輸入品が結構ある)。

    これはポーランドの民主化から今日に至る経緯とも関わる問題なので気軽に批判できないですが、有事における調達性の維持を第一に考えるなら欧州の他の国や企業とサプライチェーンを共有するのは好ましくないですね。ただ、鉄鋼から火薬原料に至る何から何まで国内生産しようとしたら文字通り天文学的な追加投資が必要になってマージンは今よりもっと増えるでしょう。そこまでやっても原料は輸入に頼らなきゃいけなかったりしますし。雇用創出うんぬんを別にするなら、この場合は欧州域外の国と供給に関する契約を結ぶべきですし、ポーランドは既にそれをやっていますね。

    6
    • gepard
    • 2024年 3月 31日

    爆薬の原料となるニトロセルロースについて、WSJは『ロシア、火薬原料の輸入急増 西側企業も関与か』と報道している。

    ロシアは同素材のほとんどを輸入で賄っているが、制裁にも関わらず2023年半ばには2021年の約2倍となる3039トンに達し、輸入元には中国以外にも米国、ドイツ、台湾などの西側企業も含まれている。
    更にドイツなどNATO域内の製造企業からトルコの中小企業がロシアの窓口となり、ロシアのニトロセルロース輸入の半分近くを担っているとのことである。西側同盟国が製造したニトロセルロースのかなりの部分が同社を通じてロシアに渡っている。

    ロシアの年300万発以上の砲弾製造能力はNATOの製造した材料が補助しているという皮肉な状況である。
    100万発程度の砲弾の確保に資金をかき集めようとする有志国は、まず自国の輸出体制の見直しをすべきだろう。

    31
      • 平八郎
      • 2024年 3月 31日

      これが本当なら国際市場に出ている砲弾の原材料を西側諸国が頑張って買い占めればロシアは砲弾作れないしウクライナへ送る砲弾も増産しやすくなるという一石二鳥の効果が見込めることになりますね。
      相場より高くなると思いますがやる価値はあるんじゃないでしょうか。

      15
        • jimama
        • 2024年 3月 31日

        ニトロセルロース自体は他にも使うから買占めはまず無理だと思いますよ
        それやったらさらに西側が反発食らうだけになりそうな
        何よりその原材料の綿がほぼほぼ中国産でどうすんだよこれって問題になってた気が
        他も材料のさらに原材料までさかのぼれば中国、ロシア、グローバルサウス、このへんにかち当たるだろうから
        ここぞとばかりに値段吊り上げられるだけな気がします

        14
    • あばばばば
    • 2024年 3月 31日

    とりあえずKMWがクソほど嫌いで、T-72、PT-91、レオパルド2代替となる戦車が必要とは言え、K2とK2PLとM1の調達は見直した方がいいだろう(K2PLの増資は韓国の国会が通過したらしく、ポーランドの決定を待っている状態らしい)

    でもKRABに関しては、K9を買ったほうがマシだろ。最初の48台の後は国内でライセンスするし、今後のアップデートがある。
    一番の問題はAS-90の砲塔だけど

    3
    • 古銭
    • 2024年 3月 31日

    国内完結に向けた取り組みというのはいつ見てもコスパや実現可能性を考慮しない限り夢があるのでいいものです。

    7
    • ホテルラウンジ
    • 2024年 3月 31日

    マージン乗せるのであれば、それに見合った国内で自己完結できるように国産化率を高めろ
    それが現状出来てない。出来てないし、今後もしないのであれば、マージンを減らして外国製以下の値段で販売しろ
    という事か
    国産化率の向上はその国の製造業の裾野の広さに関わる話なんで、このメーカー1社を叩く事では何ら解決せず、ポーランド政府の産業振興政策の話ですね。
    そして産業振興政策なんか結果を出すには10年単位での話になるので、直近の対露戦を見据えた軍備増強のフェーズが今なんでマージン率を削れと言うのが適切でしょうね。

    6
    • たむごん
    • 2024年 3月 31日

    国産部品を使っていれば、ある程度価格が高くなっても、税金による支出に正統性はあると思います。
    アセンブラーとして、高いマージンを国に要求するだけでは、なかなか厳しいですが…

    雇用が生まれて投資回収できるだけでなく、戦争時・緊急時などに、(海外からの)安全保障上の輸出規制も回避できるからです。
    交換部品・整備を海外に依存する事になれば、生産中止・輸出規制による、共食い整備のリスクを常に抱える事になります。

    対ロシアを意識するのであれば、砲弾生産・備蓄も、装備だけあっても仕方がないので最優先課題になりますよね。

    7
    • ブルーピーコック
    • 2024年 3月 31日

    安けりゃ良いってモンじゃなく、国内製造などで高くついても必要ならば金を出せるかどうかは悩ましいよな。仮に作れるとしても他国から輸入すれば安く済むと分かれば、雇用やロビー活動が無い限りは平時の議会ならそっちを選ばせようとするだろうし。
    時代が変わって、いざ必要になったら自国に製造基盤が無いからって、シムシティみたく数分で工場が立つ訳でもなし。

    20
      • バーナーキング
      • 2024年 3月 31日

      > 他国から輸入すれば安く済むと分かれば、雇用やロビー活動が無い限りは平時の議会ならそっちを選ばせようとする

      ここをちゃんと教育しないとですね。西側の平和ボケ国家(日本に限らず)は特に。
      国内企業の利益は国内の雇用や税として国内に還元されるし多少割高でもそれが技術や経験、設備の不足等が原因であれば継続的受注があれば改善される可能性が高い、という事を国も軍もそして企業も理解するべきでしょう。
      もちろん記事で言われてる様に、そして某B社みたいにそこら辺が一向に改善される気配がないのであれば話になりませんので下請法や外為法等の整備や運用も大事です。
      ただし軍用品だと多くの場合「性能・品質の不足」は許容できないのが難しいとこですね。
      国内では最近ようやく動き出しましたが、「やる気はあれど何かしら(技術や設備や体力等)足りてない企業」を支援する様な仕組も必要でしょう。
      そして何よりそうした企業を無意味に縛り付ける装備移転三原則をさっさと「国際法、条約、国連決議の遵守」だけにして欲しいところです。

      16
        • ブルーピーコック
        • 2024年 3月 31日

        『日本でライセンス生産した米国製装備品や部品の米国への輸出』や『途上国向けに武器を売却』などの提言を(よりによって)民主党の北澤俊美防衛大臣がしてから10年以上経って、ようやくやっと今更ながらついにここまで来たかといった感じですからね。
        ロシアがウクライナに侵攻しなければもっと遅かったかもしれないと思うと「禍福は糾える縄の如し」(幸福と不幸が交互に来ること)って感じでしょうか。

        11
    • 58式素人
    • 2024年 3月 31日

    ポーランドは装甲車両の経験はあったはずだけれど。
    ソ連時代にはMTLB装甲車を独占(ソ連の政策で)生産していたし、
    PT-91戦車も作っているし。アレも部品は輸入だったのかな。
    パワープラントとかカセトカとか。
    いきなり大物(?)に飛び掛からなくても良いのでは。
    例えば、2S-1のリニューアルとか。2S-1の車体はMTLBだし。
    122mm砲はウクライナで地味に働いている様子だし。需要はあると思います。
    105Hより威力があり、152Hと変わらない射程があるし、使い易いのだと想像します。
    これと、カセトカを組合わせると、立派な無人砲塔ができたり(笑)するのでは。
    以上、兵器オタクの戯言(笑)です。

    1
      • 匿名希望係
      • 2024年 3月 31日

      ロシア系はコアが輸入が多いらしいですからね

      1
    • 匿名
    • 2024年 3月 31日

    クダシツですが、サムネの砲弾パーツは「薬莢」と呼ぶんですかね。

      •  
      • 2024年 3月 31日

      shell、弾殻(だんこく・たまがら)

      4
    • イーロンマスク
    • 2024年 3月 31日

    安く作るには設計、製造ともにセンス、経験が必要で創意工夫が求められる。誰でもできるわけじゃない
    できれば少数精鋭のチームで行うのが望ましいが、これだけのプロジェクトだと甘い蜜欲しさに人が群がってくるのだろう
    プロジェクトがコントロールしきれず迷走を始めてコストはどんどん積み重なる
    数を作れば~というのも安直な考え方でその分設備投資が必要になるので人が遊んでいたり転用できる設備がある場合に限られる
    安く作るってのはそんな甘くないです

    5
    • ABC
    • 2024年 3月 31日

    そう言えばウクライナも戦車に関しては輸出実績もある有力な生産国だったはずなのに、ロシアの侵攻以降は必死で他国に戦車の提供を求めていて、一体どうなっているんだろうと不思議に思います
    もしかして生産工場が破壊されたか占領された?
    国産戦車と同系統のT-72を国外から集められたからまだ良かったけど、これが操作性も部品も共通性のない国産独自戦車だったらもっと大変なことになってましたね

    3
      • 58式素人
      • 2024年 3月 31日

      ハルキウの戦車工場や、水平対向ピストン機関の製造設備
      (世界にココだけ)が移転/疎開したという話は上がっていないですね。
      リヴィウあたりに疎開すべきとは思いますが、余裕がないのでしょうか。
      おそらくは、ミサイルに連打されながら生産をしているものと思います。
      あちこちの記事を読んでいると、損傷兵器の再生工場あるいは
      鹵獲兵器の改装工場としては機能していると思われます。

      5
      • 2024年 3月 31日

      ウクライナの戦車工場と言えばハルキウですが、ロシアとの国境近くにございまして
      ロシア軍の砲爆撃によってボロボロでございます

      8
      • とおりすがり
      • 2024年 3月 31日

      装軌の自走砲やIFVは生産してたので装甲車両の類が全く生産できないとは思えないんだけど
      侵攻以降MBTが新規にロールアウトしたって聞かないのよね
      1年近く前にオプロートの量産発注したってニュースがあった位
      鹵獲・回収車両の修理再生で手一杯なのかもしれんが
      MBT級の装甲生産能力辺りを失ってるのではと

    • jimama
    • 2024年 3月 31日

    KRABの製造はPGZじゃなくてHSWじゃないのかな
    そもそもKRABの開発経緯がとりあえず車体だけ国産のT72発展型にして
    砲塔よそから持ってきて開発費浮かそうっぽい感じが
    盛大にコケて(車体がまるっきりダメだった)
    K9の車体ライセンス生産することになってというグダグダ感だから
    かさんだ開発費ぶん高くなるのは仕方ない
    ・・・というか砲塔になったAS90自体がM109の更新用に
    国際協力で開発しようとしたSP70がコケたせいで英国だけで開発して
    179両しか作られてないしょんぼり自走砲だし
    砲塔売却の契約内容がやたらポーランドに有利だったりで
    ヴィッカースの救済も兼ねてたんじゃねと邪推してしまう感じだしで
    西側の砲関係は業界関係を食わすためにやってる感がにじみ出てるというか

    2
    • POW
    • 2024年 3月 31日

    短期間での自国軍事産業再建はここのHPでアメリカやイギリス・ドイツの話が良く掲載されていますが非常事態が故にですよね。
    素人としてはどんな対策を取るのか見守るしかありません。
    NATOの補助金の配分獲得競争や製造施設増設後必要分を製造するもその後の施設の維持をどうするのかとかは目先の脅威があるだけに後回しなのでしょうね。
    対ソビエト戦争が回避されれば余剰施設を抱えたNATO諸国とどう調整するかという政治分野に移行すのはかなり先なのでしょうが…

      • kitty
      • 2024年 3月 31日

      ちょっと昔のSF作品を見直すと21世紀にソ連と戦争していたりして。
      わりとそう言うの好きです。
      火星で米軍とソ連軍が異星人に騙されて同士討ちする未来見たかった。

      2
    • 123
    • 2024年 3月 31日

    ここはポーランドも頭の使い所かと思います
    せっかくNATOやEUの加盟国なのだから、何が何でも国産化ではなく、他の加盟国の設備やノウハウを上手に利用する方策を考えた方が効率的でしょう
    それで浮いた資金は更なる防衛力の向上に使えます

    2
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