複数の独メディアは「数ヶ月間に及ぶ議論の末にショルツ首相はレオパルトをウクライナに送ることを決定した」と報じており、Spiegel紙は「少なくともドイツは陸軍在庫からレオパルト2A6を14輌提供する予定だ」と報じている。
参考:Deutschland schickt Leopard-Panzer in die Ukraine
参考:Deutschland liefert “Leopard”-Panzer
参考:Opplysninger til DN: Norge kan gi Ukraina opptil åtte stridsvogner
参考:Auch Niederlande erwägen Kampfpanzer-Lieferungen an Kiew
参考:U.S. closer to approving ‘significant number’ of Abrams tanks to Ukraine
50輌以上のレオパルト2がロシア軍との戦いに向かう計算、米国は約30輌のエイブラムス提供を検討中だがPDAではなくUSAI経由になる見込み
WSJ紙は「バイデン大統領はのエイブラムス提供に傾いており、早ければ今週中にもこれに関連した決定が出てくるかもしれない。この決定を受けてドイツは少数のレオパルト2提供に同意、ポーランドなどが要求するレオパルト2のウクライナ移転も承認する」と、Bloombergも「ポーランドが要請したレオパルト2のウクライナ移転を25日にもドイツが承認する予定だ」と報じていたが、複数の独メディアは一斉に「数ヶ月間に及ぶ議論の末にショルツ首相はレオパルトをウクライナに送ることを決定した」と報じ始めた。
ドイツのSpiegel紙は「少なくともドイツは陸軍在庫からレオパルト2A6を14輌提供する予定だ」と、FAZ紙は「オランダのルッテ首相がリース契約で導入した18輌のレオパルト2A6を購入に切り替えてウクライナ提供を検討中だ」と、ノルウェーのDN紙は「36輌保有するレオパルト2A4NOの内8輌を提供する可能性がある」と報じており、先に提供を表明しているポーランド分(14輌)とフィンランド分(不明)を合わせれば50輌以上のレオパルト2がロシア軍との戦いに向かうことになる。
さらに米国のPOLITICOは「バイデン政権は約30輌のエイブラムスをウクライナに提供することを検討している」と報じているが、これは米軍備蓄から装備を引き出す大統領権限(PDA)経由ではなく「ウクライナ安全保障支援イニシアチブ(USAI)を通じて提供される可能性が高い」と付け加えているため、米国のエイブラムス提供は米陸軍の保有分を譲渡するのではなく「保管状態にあるエイブラムスをオーバーホールした後に提供する=時間がかかる」という意味だ。
因みにウクライナへの戦車提供に関連してノルウェーのDN紙は「近いうちに政府は新しい戦車の購入についても決定を下す」と報じているため、レオパルト2A7NOとK2NOの選定結果(もしくは調達計画自体のキャンセル)を発表するのだろう。
追記:CNNは「バイデン政権はエイブラムス提供計画を最終決定したため今週中に発表される」と報じている。
関連記事:ノルウェーが次期戦車の発表を延期、戦車と長距離攻撃能力の調達優先度が逆転か
関連記事:米エイブラムスと独レオパルト2のウクライナ提供、早ければ今週中に発表か
※アイキャッチ画像の出典:Bundeswehr/Ralph Zwilling
規模がショボい。そして運用の問題を無視している
ドブに捨てるようなもの
まずは第一歩
M1は友好のモニュメントとしてキーウ周辺にでも置いとけばいいんじゃないですかね?
とりあえず戦車というハードルを越える材料としてだけなら十分ですし、交渉の焦点をF-16や東側製航空機提供に進めない事には終わりが見えないでしょう。
今までの支援を見ていれば規模は複数回の提供に分かれていると推察できるからしょぼくないし、運用している国はあなたより運用の問題を認識したうえで支援すると思うよ。国民が日々殺されている国が求めているものを提供するという話に、ドブに捨てるようなものなんて言うのは最低な侮辱でしょ。ウクライナのこと馬鹿にしすぎてる。
一気に供与に動き出したな
よっぽどシュルツとバイデンに対する圧力強かったんだな
ドイツはヘルメットから始まってずいぶん遠くまで来たもんだ
まず供与が決まって良かった。
内容をうんぬんしている方もいるようだが、まず形から入らないと動かないのが国際政治の一面です。
ウクライナの政治家が大量に辞めているようだが
今回の供与の前提として
欧米が汚職体質の改善を求めたからではないか?
外圧を利用してゼレンスキー大統領が、うまくやってくれたと思いたい。
それは下手な戦力アップより大きいのではないかな。
世の中とは得てして動かないときは梃子でも動かないけど、動くときは雪崩を打って動くから面白いもの。
ここ数週間のドイツをめぐる一幕は往年のダチョウ倶楽部のコントを思わせる節があった。
「敵防空網制圧用に F-16 が欲しいなぁ…チラッ」
「近接航空支援で A-10 が欲しいなぁ…チラッ」
「その前にMig-29くれ。」
ドイツに2A6出せる程の余裕あるんですかね…
兵站のために2A4に統一したりしないんですね
最前線じゃないって軍縮しまくってたんだから実質ヘーキヘーキ(棒)
極論言えば、ポーランドがドイツの装備全部持ってたほうがNATOの防衛的には有用さ(きっと)
エイブラムスは、30台ぐらいなら首都防衛用に、移動砲台でおいておけばよいかな。前線に出すと燃費最悪で給油なしで三時間走行して燃料ぎれでロシアに鹵獲されそう。
そして、ロシアの燃料を食い潰す
時間の問題ではあったろうが、ドイツの掌返しについては言葉もない。
現在、欧州でレオパルドMBTを運用するのは13か国。1と2を合わせて2500輌ほどらしい。
リンク
掌返しもドイツの伝統芸ですよ。
涙ながらに訴えるパレスチナ難民の少女に対して、メルケル首相が「全員を受け入れるわけにはいかない」と言い放ったのは、シリア難民受け入れ決定の1年前の話です。
それほど過去の大戦を引き起こしたという
反省がブレーキを効かせているという事。
逆に決定がホイホイとされてしまう方が怖い。
歴史があっての現状であり、安易に批判するものではないかと。
仮に10式戦車を提供しろといわれたら日本が
どうなるか考えたら、少しはドイツを理解出来よう。
それぞれの国の正式な発表ではないので、どうだろう。
伝えられるように米国のM1が(USAI)による物なら、
素早く提供とは考え難く、数量もグレードも判らないので、
今は、象徴的なものと思うべきかな。この先はまだ不明かな。
もし、ドイツが現役装備を渡さず(整備込みで時間が掛かる)、
数量も米国に合わせるなら、これは新たなドイツバッシング
のネタになってしまうのでは。
ドイツ本国から送る分はまだまだ時間がかかるはずです。
支援のメインとしては第三国への供与なので、それを承認する事が大きいと思います。
とりあえずドイツもアメリカも、それぞれレオパルト2戦車とエイブラムス戦車を供与することを決めた、ということで米独が戦車を供与しなかった、というポーランドや、イギリスからの批判をかわすことができるでしょう。
あとはオーバーホールや整備に時間がかかる、あるいは時間をかける、ということで、その間に情勢が変わるのを待つのかもしれません。
アメリカは作戦の中心を東部、ドネツク州から南部、ザポロジェ州に移すように要請している、つまりバフムトの放棄を要求しているとも言われます。また今年中の失地奪回は困難と言っています。
またそれ以上に、前線のウクライナ軍以上に後方の、キーウのウクライナ政府の方が混乱しています。高官や州知事が汚職、贈賄の容疑などで次々と解任されており、内務大臣も墜死していて、非常に不穏な状況です。援助物資が私物化されているとか、食料の購入で賄賂を取るとか、あるいはこういう話も単なる解任の口実かもしれませんが、こういう話が増えると、兵士や国民の政府に対する不信感も非常に強まるでしょう。
バフムト市街は10個旅団以上、数万人のウクライナ軍が密集しているともいわれ、これらのウクライナ兵がロシア軍に完全包囲されるといずれ壊滅的な損害を蒙る危険もあります。
>レオパルト2A7NOとK2NOの選定結果(もしくは調達計画自体のキャンセル)を発表
さて勝者はどちらになるのか?それとも調達自体がキャンセルされてしまうのか気になるところ。
ノルウェーはウクライナ侵攻での戦訓として「長距離火力投射能力」を挙げていたのでアップグレードせずに退役させて保管中のMLRS(12両のうち3両はイギリス経由でウクライナに供与)を改修(ATACMSやGMLRS弾の運用に対応)する、またはHIMARSやK239などGPS誘導のロケット弾を運用可能な多連装ロケットシステムを新規に調達する可能性もありえそうです。
身もふたもないことを言えば、アメリカのエイブラムス2供与は政治的な意味合いなのだから、供与分はそっくりそのままポーランドに転用して、その分ポーランドが同数のレオパルドをウクライナに供与した方が整備や兵站面で効率が良いのでは?と素人目線で思ってしまう。
M2ブラッドレー提供発表から約20日、レオ2&M1提供に至るまであっという間でしたね
(毎日のようにごたごたしていて長く感じたが)
これで供与が制限されている地上兵器は射程100km超の地対地兵器くらいかな?次の主な争点は戦闘機に移っていくんですかね
スイスがついに武器供与に動き出したらしいので、こうなってくると後は日本も後に続けるかどうかっていう感じになってきますね
年内には殺傷兵器解禁に向けて動きが本格化するとの話もありますが世界の動きが早すぎる…
Leopard1A6に改して出そうぜ。
M48~60系列もサブラに改修して、提供しよう。
今回の供与予定がまさかの2A6だからM60、レオ1で供与の場合は輸出用の対CE特殊装甲は盛々でも機密性で問題無いっぽいな。だとすると2GMBTでも非複合構造のに反応装甲を盛々のT72と大差ない事になりそうだ。
こうなるならそれをさっさとやりゃ納期問題で現役運用の2A6を出す事もなかっただろうに。後手後手の結果で納期迫られてこれでは独さんやっぱりダメじゃんって感じしかない。
KMWとラインメタルのメーカー保管レオ1が80両あるのをIBDの付加装甲盛々でさっさと送り出してりゃこの事態には至らなかった感がすごい。周辺国運用や予備役のも同じく独戻しで供与施工する体制構築をしとくべきだった。M1どったらの話にすり替えようとしてんのただの自己保身だわ。