ゼレンスキー大統領は「明日重要なニュースがある」と述べていたが、30日に開催した国際防衛産業フォーラムで「防衛産業同盟の創設」と「特別防衛基金の設立」を発表、没収されたロシア資産の売却益を含む資金で武器を生産するらしい。
参考:Зеленский объявил о создании Альянса оборонных индустрий и Оборонного фонда
重要なニュースがあると言っていたのは防衛産業同盟と特別防衛基金のことで間違いない
ゼレンスキー大統領は29日夕方の演説で「この1週間で我々は大幅に強化された。明日(30日)もウクライナにとって、我々の兵士にとって、国全体にとって重要なニュースがあるだろう」と述べていたが、ゼレンスキー大統領は30日に開催した国際防衛産業フォーラムで防衛産業同盟の創設と特別防衛基金の設立を発表した。
ゼレンスキー大統領は29日夕方の演説で「この1週間で我々は大幅に強化された。明日(30日)もウクライナにとって、我々の兵士にとって、国全体にとって重要なニュースがあるだろう」と述べたため、現地メディアが注目している。https://t.co/ZB2FcIcjTP
— 航空万能論GF (@grandfleet_info) September 29, 2023
防衛産業同盟は「武器供給の側面から国際法を遵守・保護してウクライナを含む世界中の国々を侵略から保護する」という内容で、この意図を共有できる企業なら同盟の枠組みに参加することができ、ウクライナ外務省は「フォーラム終了までに19ヶ国から38社が同盟への参加を表明した」と報告。
さらにゼレンスキー大統領は「防衛産業企業がウクライナに進出するため特別経済体制(詳細不明)を整備する」と述べたが、この仕組みを成立させる最も重要なポイント=誰が資金を出すのかについて「特別防衛基金を設立する」と発表し、この基金の財源は「ウクライナからの資金」に加え「没収されたロシア資産の売却益」によって賄われるらしい。
まだ詳しい内容は不明だが、29日にゼレンスキー大統領が「重要なニュースがある」と言っていたのは防衛産業同盟と特別防衛基金のことだろう。
※アイキャッチ画像の出典:PRESIDENT OF UKRAINE
ウクライナ政府が音頭をとる、世界の防衛企業のコンソーシアムを作るといったニュアンスですかね。その原資の中核になるのがロシアから接収した資産と。
やったらいいと思いますが、いくつかのハードルがあることも現時点で予測できる気がします。詳細は分かりませんが、構造としてはウクライナ政府が管理する資金をコンソーシアム内の企業に投じて事業を行うという事だと思います。こんなもん汚職や贈賄の温床になるに決まってるじゃないかというのがまず一点。もう一つ、同枠組みを回すためにはロシアの資産の接収と現金化を最初に行わねばなりませんが、ロシアが国外に保有する資産のうちウクライナが自由にできるものがどの程度あるのかという点です。いくらウクライナが世界に同情されていてもロンドンの秘密口座の中身や狸穴町の旧ソ連大使館跡地不動産を勝手に接収するこは出来ないでしょう。そもそも戦争がまだ終わってないし、終戦できても復興のために莫大な資金を拠出しなきゃいけないウクライナ政府に財政的な余裕があるはずがありません。必然的に支援国の資金援助が一定割合でアテにされているのではという気がしますが…。
まぁこれは最悪のケースの列挙ですが、そもそも現在の戦争の遠因の一つがウクライナの汚職体質だったことを踏まえても、あまりやりすぎると支援国が離れていく事になりかねません。おそらくこの枠組みはゼレンスキー氏の任期が終わった後も続いていくものでしょうが、そこらの舵取りをちゃんと出来る構造を作っておけるかが焦点になりそうな気がします。
自分には見える、一部アレな界隈がディープステイツや軍産複合体の陰謀だとかゼレンスキーが傀儡だとか騒ぎ出す姿が!!
なぜか私も見えますね
5Gとかいう悪魔の電波が視界共有を仕掛けているに違いない(適当)
ゼレンスキーさんの背中にチャックが見えるとか言いそう
まだ具体的な内容が不明だが、凍結ロシア資産の接収と現金化は制裁や資産凍結に比べて遥かに法的ハードルが高く、法的根拠を無視すればデメリットが大きすぎるためこれまで実現してこなかったものである。
まず、英国など多くの西側諸国の法律において、資産の押収にはそれぞれのケースで所有者の犯罪を証明する必要があり、容易ではない。
次に正当な法的根拠を無視した押収に踏み切れば、経済と貿易システムに不可欠な私有財産の尊重を損ない、各国は敵対国の企業や政府の資産を没収することがまかり通る前例を作る。
ウクライナの発表は西側諸国と十分に協議した上でのものなのだろうか?
gepardさんの仰る点に同意です。
対外資産の接収となると、事実上の戦争です。
日本は日銀にある、ロシアの外貨準備資産(10兆円以上)を凍結していますが…。
JTや総合商社の権益(サハリン2)など、日本企業の資産も報復で没収されますね。
日本とロシアは、即座に戦争状態になりますが、日本の外務省は同意しているのでしょうか?
即座に戦争って話にはならんかと
ただ関係の悪化は確実にするし報復措置も出来るものがあるならしてくるでしょう
どこにどんだけの効果があるかどうかはまた別
既に接収が難しい事は言われてるけど
その上で現金化、これまた面倒で正直買い手がいるのか・適正な値付けは?
みたいなことをロシア資産が所在する各国の法制に従ってやるとなるとウン年単位かかるんじゃ?
根拠?
侵略は普通に国連憲章違反だから
違反だと認定する国々が実行するだけの事
そもそもロシアの侵略に根拠もクソもないぞ?
国連憲章違反だから何をやってもいいというわけではありません
何をしてもいいというなら、西側諸国への信用が破壊されるでしょう
例えば西側諸国の国債を持っていたとして、それがいつ無かったことにされるか分かったものではありません
多くの西側諸国は赤字であり、外国が国債を買ってくれるおかげで国が回せています
そんな状態で信用がなくなったら多くの西側諸国は急激に没落するでしょう
何言ってんだアンタ?
西側のロシア資産を接収したのはロシアが先だぞ?
国際社会において相互主義は当たり前だわ
不当な行為に対して報復措置を取るのがあたり前
暴挙を繰り返す国を擁護してる親露の理論だわ
ロシア憎しで言ってることめちゃくちゃですやん
頭冷やしましょ
動員強化かM1受領完了、ATACMS供与発表のどれかかと思っていたから肩透かし感
動員の強化については去年から対象拡大(女性医療専門知識取得者など。徴兵猶予や免除条件の縮小議論も盛ん)や制度の強化(国内避難民の現在地把握,徴兵に関連する各種罰則)などが進んでいますが、”あくまで制度を整えているだけなので騒ぐ必要は無い”とセットなので現状で大々的に発表されるようなことは考え辛いですね。
ウクライナが、直接、大半の債権を差し押さえてる訳ではないですからね。
基本的には、ロシアと他国の外交問題な訳です(日本も円建外貨準備だけでも10兆円くらいでしょうか?)
最大債権国・主要債権国でもない国が、音頭を取ると言っても、まあ一般的に相手にされないでしょう。
ゼレンスキー政権としてはアメリカの世論等を見て、今後支援国からの直接の武器供与が不安定になる可能性を見据えた措置なんでしょうね。可能な限り自給自足のシステムを作りたいと。
問題は仮にロシア資産を没収したとしても、資金も支援国の銀行等からのものになるので、ポーランドのようにミサイルをぶち込んで謝罪もなし(そして関係がこじれてから案の定蒸し返される)という外交態度は改めないと非常にまずいので、そこからメスを入れないとと思うんですがどうなんでしょうね。
gepardさんの仰る通りと思います。
自国で武器をコントロールできますし、軍需産業の雇用を生む事もできます。
仰るように、基本的には外国の協力が必要ですから、良好な関係を続けて欲しいなと。
アメリカで政権交代が発生すれば、時間切れになりますし、手続きが早く進むのか見守りたいですね。
松野官房長官が、2022年3月1日に、約3.8兆円と答えています(ロシア中銀の公表ベース)ので追記いたします。
もしそうだとしたらゼレンスキー赤っ恥ですやん
公言する以上は流石にバイデンやライエンとかとも
打ち合わせ済みなんでしょ。…いや、ポーランドへの
迎撃誤射に関する見苦しさを見ると言い切る自信ないわ
ハルノートでも、資産凍結までですからね。
中央銀行の資産接収は、ハルノートよりも過激なもので、戦争行為と見られてもおかしくないわけです
日本を(他国を)、戦争に巻き込みかねない話を勝手に発表してる訳ですから、正直な所ドン引きしています。
?
「ウクライナが特別防衛基金の一部として没収されたロシア資産の売却益を使うよ」といってるだけであって、各国に「没収しているロシア資産を全て売却して売却益を特別防衛基金に差し出せ」なんて話じゃないでしょう?
バーナーキングさんの仰る内容の通りならば、理解できます。
ウクライナ国内だけで、全てが完結する話ならば、国内問題ですからね。
私もそう読んだのですが、まさか第三国の接収して凍結している資産まで手を突っ込む発言だとか曲解なのでは。
ウクライナだけで完結する話なら発表しなくても勝手にすればいいから
各国にも同調を求めているのかなーと思ったのですが違ったのですね…
各国の支援は必要でそれを求める意図はあるでしょう。
その支援を手持ちの凍結ロシア資産から出す国があるならそれも歓迎するでしょう。
ただそれは「手持ちのロシア資産を差し出せ」というのとは全然違う話ですよね?
「財政が厳しくて(今までと同水準の)支援が続けられない国はせめて
『手持ちのロシア資産を差し出せ』」という趣旨で理解していました。
ロシアから没収した資産は復興のために使われる事が戦争初期から既に言われてましたが、軍備にも使われるという事に。
個人的な意見としては戦争の長期化が半ば確定している事と、復興のお金が戦争継続に使われる2つの点から物寂しいものがあります。
まあ戦わないことには平和を得ることはできませんし資金面でも厳しいので致し方ないと思います。問題はこの資金がウクライナの思惑どおりに使用されるのかという点と不正利用されないかに尽きると思います。
ロシアも新規に徴兵令を発出して、完全に持久戦モードに入りましたからね。支援されてるだけでは足らなくなってきたんでしょう。ただ、今回のウクライナの対応がどこまで効果があって、成果が挙げられる内容なのか正直判断できない部分もあります。
欧米諸国の中にも、ロシア資産をどうするのか?という問題に対して、回答が出きってないようですし、難しいですね
大抵の国は既存の法と市場の信頼を失わない範囲までしかやろうとはしませんからね。当然と言えばそうですが。
去年もイギリスをはじめとする欧州諸国でのロシア系資産差し押さえやそれを使った難民支援、などとアピールする一方でそれをどこまで好きに処分出来るかの問いには常識的な回答が殆どでしたし。
今回の徴兵は年に2回行われる内の1回なので定例行事みたいなものですけどウクライナ占領州も対象に入っているのが新しいですね。来年は動員年齢引き上げもあるのでここからが注目ですね。
支援されてる分だけでは足りないというのもあるのでしょうが
西側の支援が減ることを見越して自国内で兵器を生産したいということなのでしょうね
リンク
2か月前のこの記事を煮詰めたのが今回の発表になるのかと思われます
プーチンにとってははらわたが煮えくり返るような話だな。
一般的に西側はこんなことはしないはずだが
ロシア相手ならいいやってことになったんだろ。
西側もロシア相手に決まりごとは守らなくなるということだ。
ま 自業自得ですな。
没収ロシア資産を最も持っていそうなアメリカに155mm砲弾工場を作っておく方が投資効率が良さそうに見えてしまう。。
うーん、ウクライナ製ドローンなら需要ありそうなのかな、、
でも小型製品でロシアも使えるものは横流しリスクあるのかな
日本にとっては全面的に賛同できない方策ではありますね>悪の枢軸国への懲罰的資産没収の売却というのは
ウクライナには勝ってほしいし懐事情も人的な面(これを補うための先端兵器)でも厳しいのはわかるけど
Russiaから没収した資産、って具体的には何だろう?
ウクライナ国内のロシア国有資産?
ウクライナ国内のロシア企業資産?
まさか、各国のロシア国債とロシア外貨?
ロシア所有の米国債だったりして
相手国の資産凍結はたまに聞くけど資産没収て国際法的にどうなん?(批判とかじゃ無くてあくまでも法的に)
先の大戦で日本の海外資産が没収されたのは知ってるけどそれは一応条約に基づくものだし
リンク
朧月氏によるForeign Policy誌の記事紹介です。
資産没収は所有者の犯罪行為をそれぞれ証明しないと難しいようです。(国際法というよりはそれぞれ国の法の観点ですが)
法的根拠なしで没収すれば私的財産の尊重を基に作られた国際秩序を乱すことになります。
一方、制裁回避の資金移動が証明できれば即ち犯罪行為ということで、合法的に没収できる可能性もあるとのことです。
去年もそんな話があったけど
イギリスですら「無理」ってなった
ゼレンスキー最近どうした?
過労か?
カナダはやってるね
カナダ、ロシア財閥の資産没収へ ウクライナ復興に活用 – 日本経済新聞 リンク
EUは「運用」みたい
【解説】カナダ “ロシア オリガルヒ資産の没収手続き開始”(油井’sVIEW)
リンク
国際法上、国家の資産は免責特権を持ちます
ただし現に侵略戦争を行っている国家がそのような権利を享受できるかどうかは争いがある
現実的にはロシアの国家資産を抱えている多くの国々が共同すれば出来ない事はないと思いますが
超過利潤税が検討されてるみたい
ロシア凍結資産への超過利潤課税案、米財務長官と英財務相が支持(newsweek)
接収なんてあんまり現実的じゃないし政治的なアピールかなぁ。
ロシアは財産没収される犯罪者って形のレッテル貼ってマウンティングするのが目的なのかも。
結局没収ロシア資産をみんなで着服しようみたいな感じになりそう
99%くらい中抜きするのかな?
まぁ、ロシア政府自体が上から末端まで自国の血税国家資産中抜きしてるから、多少はね?
寄付金(?)の99%着服した軍事委員の件は
流石のロシア陣営もびっくりしたのでは?
リース旅客機を借りパクされた件があるから、お互い様ということになるのかなあ。
ゼレンスキー大統領のスピーチの全文も見ましたがまとめると「ウクライナのノウハウを買いませんか」「西側の規格に合わせた兵器の生産を始めたので買いませんか」「ウクライナに共同で生産工場を作りませんか」「アメリカ大統領のお墨付きですよ」といった感じでしょうか
リンク
これもやはり西側の支援が滞ることを見越しての計画っぽいですね
また完全に想像ですがもしかしたらアメリカは大統領権限で支援が滞ったら困る一部兵器のライセンス契約もしくはOEM契約とか通してそうな気もします
特別防衛基金に関しては完全におまけというか扱いが軽いので他のコメントで触れられてるほどの重要度はなさそうな感じはしますがほんとこれ何なんでしょうね
へそくりを使った程度では持続可能な戦争ーSDWARSは成立しない
外国からのボーナスに頼っているのが現状だ
安定した資金源が無い限りいつか限界が来る