SAABでCEOを務めるヨハンソン氏は今月26日、グリペンの海外輸出について「極度のフラストレーションを抱えているが、これは機体の問題ではなく政治の問題だ」と主張して注目を集めている。
参考:Saab CEO ‘frustrated’ at slow pace of Gripen sales
参考:Clients Don’t Want Swedish Gripen Fighters: SAAB CEO Admits ‘Extreme Frustration’ at No Sales For Eight Years
グリペンE/Fは競合機が提供する価値に大きく遅れを取っていない=売れないのは機体の問題ではない
米Foreign Policy誌は今月25日、スウェーデンのグリペンが海外市場で売れないのは「は防衛装備品市場でもアダム・スミスの原理が通用すると信じ、優れた品質や競争力のある価格を提示さえすれば潜在的な顧客に選ばれると思っているかもしれないが、根本的に防衛装備品の国際市場は政治主導であり、顧客も企業と直接取引するのではなく資金の融資や政府保証が得られる政府同士の取引を好む」と指摘。
防衛アナリストのウィールドン氏も「防衛装備品は信頼関係に基いて政府だけが購入できる特殊な製品で、首相や外相ではなく企業の幹部が出向いて当該国の政府関係者と信頼関係を構築するのは困難だ。信頼関係は両国の政府レベルで構築されるものであり、導入を検討している政府と売り手の企業の間で構築されるものではない」と述べていたが、SAABでCEOを務めるヨハンソン氏も「グリペンの海外輸出が最近失敗つづきで極度のフラストレーションを抱えている」と語り注目を集めている。
今月26日にディフェンスメディアの取材に応じたヨハンソン氏は「控えめに見てもグリペンは期待された輸出量に達しておらず、本当に悔しい気持ちで一杯だ。もし安全保障や政治といった要素が除外され公平な競争であれば、グリペンの海外輸出はもっと上手くいっていただろう。多くの国において米国の影響力はとてつもなく大きく、海外市場で米国を負かすのは簡単ではない。これが政治力だ」と述べ、グリペンが売れないのは「競争が政治力の影響を受けるからだ」という認識を示した。
ヨハンソン氏が言及しているのはグリペンE/F(グリペンNG)のことで、性能、価格、運用コストのバランスが優れているグリペンE/Fは競合機が提供する価値に大きく遅れを取っていない=売れないのは機体の問題ではないと考えており、輸出に関わろうとしない政府の姿勢を遠回しに批判しているのだろう。
因みにFP誌は「政治と武器輸出が密接に関係している事実をスウェーデンは受け入れる必要があり、もし政治的な関与を躊躇すれば評判の高いスウェーデン製装備品は著しく不利益を被るだろう」と指摘していた。
関連記事:グリペンが売れない理由、優れた品質や価格が決め手と勘違いしているため
※アイキャッチ画像の出典:SAAB
ほんとにアダムスミスの原理に通じるレベルの戦闘機を開発できてるのかな?
詳しくないけどちょっと信じられないんだけど
個人的にグリペン好きだから頑張ってほしい
アメリカとイギリス、カナダ(F35) フランス(ラファール) ドイツとEU(タイフーン)
こうしてみると、中東か東欧くらいしか空いた市場がなさそうだけれども・・・
サーブの市場は基本中立国市場だしね。
なお中立国系でも他国の戦闘機を入れたりしたら嫌がらせをするあたり割と自業自得では?>売れない
?「グリペンは政治に、デマゴーグに敗れたのだ」
?「私はロッキード社の汚いやり口の一部始終をみてきた」
それ、AB点火して最大出力出すと爆発するヤツだ…..
グリペンはゴーストファイターではないからね、ロッキードはいつもサーブを潰してやることがきたない。
うーんこの頭ツィマッド
「知ってるぜこいつ。公開展示飛行中に事故を起こして世界中に恥を晒した機体だ!」
元々ノースロップF-5G程度の機体規模で、アビオニクスてんこ盛りにするとかなり高額になってしまう。
単発がいいならF-16、双発ならタイフーン、ラファールがあるし。
これでは売れないよね。企画段階で間違いがあったと思います。
当たらずも遠からず
戦闘機を軍のお飾り程度に認識してる平穏な国ならば、融資や保証付きで契約成立
けど導入国がウクライナみたいな情勢になったときに、スウェーデンがどこまで面倒みてくれますかね
政治と言えば政治だけど、どちらかといえばパーツ生産国(開発に関与しただけ?)の多さによる手続きの煩雑さが大きいと思う
「グリペンを構成する部品の生産国とインテグレーションの話」でググると生産分担の図がみれる
内容これと変わんなくね?
>2022.08.26
>グリペンが売れない理由、優れた品質や価格が決め手と勘違いしているため
バイトミスった?
続報だろ
前回はforeign policy誌で今回はSAAB社だから同じ内容でも当事者が言及したというのはだいぶ意味合いが違うと思います。
今回の記事の最後まで読んでからコメントしよう(自戒も込めて)
最後にしっかり書いてある関連記事がそれだし
現代の戦闘機は機体の性能だけでなく、電子戦装備や情報システムとの統合なども重要なので、それらをパッケージで提供できる米国と競合するのは大変だろうなと思います。グリペンはそのへんどうなんでしょうか。
戦時に使いたい兵装を使えるアテがあるのかどうかなのかな?
例えばSu-27導入したとして、アムラームなら手に入ります、その他のミサイルは手に入りませんでは意味が全く無い。
グリペンだとその辺りに不安があるとかかな?
一応一通りは使える。
ただそれならEF-2000かF-16買うわーっていう結論になるだけで
グリペンのアドバンテージは、整備性の良さと運用コストの安さ。
ペイロードを除けば、機能的にがF-16Vやタイフーンと大差は無い。
そこそこ売れる筈、と言うのは当たらずとも遠からずでは。
オーストリア空軍はグリペン蹴ってタイフーンにして、絶賛後悔中なのはこのブログでも記事になってるぐらいだし。
人も含めたインフラの整備に金をかけられない中小国の空軍には、良い選択だとは思いますけどね。
ただ手前勝手な正義感や倫理観で備品の輸出を制限したりされるリスクがある限り、買い手は付かないでしょう。北欧の国って、その辺の融通の利かなさはアメリカ以上な気がするので、政治的な支援と言ってるんでしょうね。
武器輸出するなら使われた国に悪魔呼ばわりされても平然とできるメンタルを持たなきゃならないが、人気商売してる政治家としてはタカ派で売ってる人じゃないと看板に傷がつくからな。
いや、グリペンE/F自体の問題じゃないか?
従来のグリペンはそれなりの性能をそこそこのコストで運用できるのがアドバンテージだったわけで
高性能化に比例して高コスト化したグリペンE/Fは競合機と立場が被ってその強みを無くしてしまった観あるが
まあそれでも競合機よりはお安く仕上がるのかもしれんが、本国以外ではブラジルしかE/F型を採用してない様子を見るに
「これくらいの差ならF-16Vの方がいろいろ有利」と顧客は考えそう
政治の問題と言うなら、最新型をバーゲンプライスにして何も変わらないなら信じられるかな。パーツは複数の国が関わり規制のリスクがありお高いグリペン欲しいところあるのかな。
やっぱり韓国の様に政府主導で自国製の兵器を押し売りの様にゴリ押しする厚かましさが必要ということですか。
何を言われても気にしない神経の図太さと強かさが必要なんですね。
関連記事を含めて、その結論にしか至れないなら武器輸出が何なのか永久に理解できないと思う。
程度の低い韓国への悪口を言いたいだけなら他所でやってくれ
いやそのゴリ押しこそむしろ世界の主流派で、日本やスウェーデンみたく買い手にアレコレ条件つけるほうが限界ですよ
しょせん兵器は戦争に使うもん、使えば正義とか国防とかの名目あれど人命と財産を奪うもの
どこかで割りきらないと自分で自分の首締めて終わるだけです
ステルス維持費出せて火力要らない→F-35A
ステルス維持費出せない火力欲しい→F-16V
ハッタリ重視→韓国のステルスっぽいやつ
コスパ重視→韓国のF-16っぽいやつ
火力重視→F-15Eに滑空系爆弾を山盛り
本邦とお隣りさんは35、15、16系のミックスに国産開発と
結局は予算がそれなりにある日韓は妥当な選択してるよね