欧州関連

スウェーデン、ウクライナへの対艦ミサイル「Robot 17」提供を発表

スウェーデンのリンデ外相は2日、デンマークに続き「対艦ミサイルをウクライナに提供する」と発表して注目を集めている。

参考:Швеция передаст Украине противокорабельные ракеты и противотанковое оружие

黒海の封鎖を解くために使用される対艦ミサイルではないが、オデーサ方面の沿岸に接近してくるロシア軍の小型艦艇を撃退するのには役立つ

先月23日に開催されたウクライナ支援会議(ラムシュタイン会議)でオースティン米国防長官は「黒海の封鎖を解除するためハープーンの提供が決定された」と発表、このハープーンを提供するのはデンマークで、ウクライナのレズニコフ国防相は28日「訓練されたウクライナ軍兵士によるハープーンが運用が始まった」と明かしていたが、今度はスウェーデンが対艦ミサイルをウクライナに提供すると発表した。


スウェーデンのリンデ外相は2日、対艦ミサイル、対戦車ミサイル、12.7mm銃、12.7mm弾薬、1億200万ドルの財政支援を含むウクライナ支援パッケージ(総額1億9,700万ドル)を発表したが、ウクライナに提供する武器の種類の詳細については明かしていない。

ただ現地メディアはRobot 17、ジャベリン(AT4だと主張するメディアもある)、AG90と弾薬をウクライナに提供すると報じており、ヘルファイアを改良した対艦ミサイル「Robot 17」の射程は8km程度なので沖合の艦艇を攻撃するタイプではなく、沿岸に接近してきた艦艇を攻撃するタイプの対艦ミサイルだ。

つまり黒海の封鎖を解くために使用される対艦ミサイルではないが、オデーサ方面の沿岸に接近してくるロシア軍の小型艦艇を撃退するのには役立つだろう。

追記:ロシア軍占領下にあるベルジャンシクで大きな爆発が報告されいるが、今のとこ何の爆発なのかは不明だ。

関連記事:ウクライナにM777、FH70、CAESAR、M109、ハープーンが到着
関連記事:デンマーク、黒海の封鎖を解くためハープーンのウクライナ提供を決定

 

※アイキャッチ画像の出典:Marinmuseum / CC BY-SA 4.0

お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。

ロシア軍は再びキーウ方面の過ちを東部戦線で繰り返そうとしている前のページ

BAYKARがウクライナ向けTB2を無償提供、寄付金は人道支援に使って次のページ

関連記事

  1. 欧州関連

    スイス、ゲパルトの弾薬に続きピラーニャIIICのウクライナ移転を拒否

    ドイツが要請した35mm弾薬のウクライナ移転をスイス政府は拒否して注目…

  2. 欧州関連

    再び「水漏れ」トラブル、英空母「クイーン・エリザベス」緊急帰投

    英海軍が誇る最新鋭空母「クイーン・エリザベス」が「水漏れ」のため、予定…

  3. 欧州関連

    鉄道輸送に依存するロシア軍、クリミア大橋の損傷がもたらす影響

    8日早朝に発生した爆発の影響でクリミア大橋の通行は禁止されており復旧の…

  4. 欧州関連

    2日間の反撃でロシア軍兵士1,000人以上が戦死、S-400のランチャーも破壊

    ウクライナ軍は6日~7日の戦闘で「ロシア軍兵士を1,100人殺害し16…

  5. 欧州関連

    ドイツ軍の再生に投じられる1,000億ユーロ、問題は行き過ぎた官僚主義

    ショルツ首相は1,000億ユーロを投じてドイツ軍の再生を試みようとして…

  6. 欧州関連

    ウクライナに支援が届くまでのリードタイム、西側諸国は理解してない

    英国王立防衛安全保障研究所(RUSI)のジャック・ワトリング氏は「西側…

コメント

    • おわふ
    • 2022年 6月 03日

    ハープーンなどの運用が始まったところで爆発は非常に、においますね。

    3
      • くらうん
      • 2022年 6月 03日

      3月の揚陸艦攻撃と同じ港ですね。
      不正確な情報ですが、パルチザンによる集積物資破壊の可能性があるようです。

      4
        • samo
        • 2022年 6月 03日

        占領後のパルチザンの活性化は戦争前から指摘されてましたしね。
        おまけに、ウクライナ人は、ウクライナ語だけでなく、ロシア語を使える人も多いから、
        潜伏活動においては非常に便利。

        ロシア軍側にはウクライナ語を喋れる人はまずいないし、使える人材を連れてくるにしても、パルチザン活動を虱潰しできるほどの数なんているわけがない

        1
          • くらうん
          • 2022年 6月 03日

          確かに。
          ロシア軍の投入戦力的にも制圧地域は面ではなく点で抑えているはずで、パルチザンが浸透するのを防ぐことはまず不可能でしょうね。

          1
    • くらうん
    • 2022年 6月 03日

    見た目はほぼヘルファイヤだな。

    2
      • スイミ
      • 2022年 6月 03日

      どうもヘルファイヤそのものを対艦攻撃用に採用したもので、名前はスウェーデンでの呼び名のようです。
      スウェーデンてミサイルのことRobotていうらしいです。

      13
      • 名無し
      • 2022年 6月 03日

      ヘルファイアといえばアメリカがグレイイーグルを売却する話はここだとまだ出てないな

    • ウッディ
    • 2022年 6月 03日

    邪推かもしれませんが、この機会に兵器の実戦テストをしようとしているのでしょうか?

    4
      • samo
      • 2022年 6月 03日

      これまで数多くの戦争において、散々使われ続けてきたミサイルなので、いまさら実戦テストなんていらないと思いますよ

      10
    • や、やめろー
    • 2022年 6月 03日

    爆発は弾薬庫、燃料貯蔵庫、運が良ければ哨戒艇かな?しかしなんらかの被害が出てるのは確実だな。また、ネプチューンかハープーンか。それともトーチカか。

    3
    • ウーン
    • 2022年 6月 03日

    日本も12式送ってテストしたらどうだろうか?

    5
      • ウーン
      • 2022年 6月 03日

      無理なのはわかっていますが、、、

      6
        • 匿名
        • 2022年 6月 03日

        要員も一緒に持ち込(= 海外派兵)まなきゃ、無理じゃないかと…

        6
    • 折口
    • 2022年 6月 03日

    ROBOT17、モノとしては79式重MATみたいな感じですかね。上陸用舟艇も撃てるATM的な。モスクワ撃沈以降黒海からの上陸作戦の可能性はかなり低下していますし、やるにしても黒海艦隊の上陸戦は小型舟艇ではなく大型揚陸艦が中心なので対艦攻撃用での出番はあまり無さそうですが、戦車も撃てるんですかね。
    でもヘルファイアと同じ誘導方式なら目標へのレーザー照射が必要ですから、レーザー検知器やAPSが充実しているロシア戦車相手にはちょっと使いづらいかもしれないですね。

    5
      • くらうん
      • 2022年 6月 03日

      現在ヘルソン付近のウクライナ反撃がかなり活発化しており、対抗するロシア軍がドニエプル川を渡河したり遡上する動きもあるようです(撃沈されたようですが)。
      ドニエプル川は川幅がかなり広いので、こういったミサイルを要所に配備しておくのは有効かと思います。
      リンク

      2
    • ふぇふぇふぇ
    • 2022年 6月 03日

    ベルジャンシクってどこやねん?って地図見たらロシア占領地域の相当深い場所にあるけど、ウクライナ側の攻撃ならどうやって攻撃したんだ?海は無理として、ミサイルで陸から届くのだろうか…

    ロシアのことだから士気も低いしマジで事故のような気もするが。

    2
      • 無無
      • 2022年 6月 03日

      単なる事故というよりも、サボタージュかも知れない
      大義なき戦争で死にたくない兵士は少なくないだろうし⁉️

      3
    • 感謝します
    • 2022年 6月 03日

    トーチカUやハープーンで攻撃したのかと思いましたが射程的に考えて無理があるので、ウクライナ軍の攻撃ではなさそうです。上の方も書かれていますがパルチザンによるものか、ふぇふぇふぇさんのおっしゃる現場のやらかしかと思われます。

    3
      • 感謝します
      • 2022年 6月 03日

      返信欄ミスってますね。申し訳ないです。

      2
    • makumaku
    • 2022年 6月 03日

    経緯や詳細は判りませんが、ベルジャンスク港での爆発は、なんらかの”攻撃”であった可能性が高そうです。
    リンク

    1
  1. この記事へのトラックバックはありません。

  1. 欧州関連

    オーストリア空軍、お荷物状態だったタイフーンへのアップグレードを検討
  2. 日本関連

    防衛装備庁、日英が共同で進めていた新型空対空ミサイルの研究終了を発表
  3. 中国関連

    中国は3つの新型エンジン開発を完了、サプライチェーン問題を解決すれば量産開始
  4. 米国関連

    米海軍の2023年調達コスト、MQ-25Aは1.7億ドル、アーレイ・バーク級は1…
  5. 米国関連

    F-35の設計は根本的に冷却要件を見誤り、エンジン寿命に問題を抱えている
PAGE TOP