10月に実施されたポーランドの選挙で「法と正義(PiS)」は最も多くの票を獲得したものの下院での過半数を失い、市民連合を率いるトゥスク党首が新政権樹立に意欲を見せていたが、ドゥダ大統領はPiSのモラヴィエツキ首相に新政権の樹立を命じた。
参考:Orędzie prezydenta Andrzeja Dudy. “Postanowiłem powierzyć misję sformowania rządu premierowi Mateuszowi Morawieckiemu”
参考:Morawiecki z misją stworzenia rządu. “Jest bardzo trudna, ale jesteśmy zobowiązani ją podjąć”; “Szanse nie są bardzo duże, ale są”
参考:Польские перевозчики начали блокаду украинской границы: на 3-х участках движение затруднено
参考:В МИД Польши заявили, что без договоренности об эксгумации Украине “нечего мечтать” о ЕС
選挙後もポーランドとウクライナの関係はぎくしゃくしたまま
10月に実施されたポーランドの選挙で「法と正義(PiS)」は最も多くの票を獲得したものの下院での過半数を失い、市民連合を率いるトゥスク党首は「PiSを権力の座から排除することに成功した。他の野党と協力して新政権を樹立する」と主張していたが、ドゥダ大統領はPiSのモラヴィエツキ首相に新政権の樹立を命じた。
ドゥダ大統領は6日「選挙で過半数を獲得した政党はなく『法と正義』と『市民連合』が新政権樹立に意欲を表明したものの、冷静な分析と協議によってPiSのモラヴィエツキ首相に新政権の樹立を命じた。私は選挙で最も多くの票を獲得した政党が『政権樹立の機会を得る』という議会の伝統を継承することにした」と発表、モラヴィエツキ首相は「大統領から託された政権樹立は困難な使命だが引き受ける義務がある」と述べ、連立政権の成立は「一部の野党代表者に懸かっている」と指摘。
PiSが新政権の樹立に成功するかどうかは未知数だが、これに失敗すればトゥスク党首に「政権樹立のチャンス」が回ってくるため、モラヴィエツキ首相とトゥスク党首のどちらが政権を射止めるのかは他の野党(第3の道、新左派、同盟)次第と言ったところだろう。
Ukraine initiates meeting with Poland and European Commission due to threat of border closurehttps://t.co/SdrD4npnEa
— Ukrainska Pravda in English (@pravda_eng) October 31, 2023
因みにEUはウクライナ支援の一環として「域内で働くウクライナ人運送業者の許可取得を免除」すると決定、この措置は2024年6月まで延長されており、この特権に不満のポーランド人運送業者がウクライナ国境にある検問所3ヶ所を封鎖して「許可取得の復活」を訴えている。
さらにポーランドのヤブロンスキー外務次官は7日、ポーランドのEU加盟協議に関連して「ヴォルィーニの悲劇で死亡したポーランド人遺骨の発掘問題が解決しない限り、ウクライナはEU加盟を夢見ることは出来ない。同問題の解決なくしてウクライナとの長期的な和解はあり得ないことを断固として強調する」と述べた。
ポロシェンコ大統領はウクライナ蜂起軍(UPA)の記念碑をポーランドが取り壊したことを受けて「国内でのポーランド人遺骨の捜索・発掘」を禁止、これをゼレンスキー大統領が解除して2019年11月に「ポーランド人遺骨の捜索」が再開されたものの、次回の捜索許可に「冒涜されたUPA兵士の墓を修復すること」を要求、ポーランド側は破壊された墓を修復したもののソ連軍との戦いで戦死した兵士の名前はなかった。
今年10月にポーランド側は新たな捜索許可を要求したが、ポーランド人の大多数はヴォルィーニの悲劇に関する「無期限の捜索・発掘許可」を望んでおり、この問題を解決しない限り「ポーランドはウクライナのEU加盟を認めない」と言っているのだ。
ハンガリーも「ウクライナ西部に住むハンガリー人約8万人の扱い」を理由にウクライナのEU加盟を阻止する構えで、欧州諸国は「ウクライナのEU加盟は相当厳しい」と見ている。
関連記事:ポーランド総選挙でPiSが過半数を失う、POは野党連合による新政権を樹立を主張
※アイキャッチ画像の出典:Serwis Rzeczypospolitej Polskiej
>ポーランド大統領、首相に組閣要請へ 最終的に野党が政権樹立の公算
上記のような記事もあったし、最終的には野党連合が組閣するのかしらん?
ウクライナがEUに加入したら、今の戦いの後の次の戦いの際はEUが当事者になるわけで
内心ではそれは勘弁と思ってるEU加盟国は多いだろうし、
ポーランドやハンガリーの今の状況、内心では喜んでいそうな気がする
まあEUのどの国もウクライナ加盟は望んで無いでしょ
ウクライナと欧米の過度な接近がロシアのレッドラインだとわかった
EUは連邦国家みたいなもんだから、ロシアがどう思うかも分からん
ウクライナがロシアを撃退したとしても、ロシアの領土も核も資源も削れない
不確定要素は仲間にせず、ヨーロッパの盾として頑張って欲しい、がEUの本音でしょ
自分も、仰る通りと考えています。
トルコが、EU加盟のニンジンを何十年もぶら下げられて、最近キレていましたからね。
ウクライナにも、なんだかんだ加盟の条件を各国から突きつけられて、トルコのようになかなか加盟できないという事を予想しています。
ウクライナとロシアとの対立は、100年単位で続いていくわけですから、ウクライナの安全保障リスクを取り込まず・盾として付かず離れずの関係を続けていくのではないでしょうか。
“欧州情勢は複雑怪奇”
今も色褪せない名言だな
ウクライナは、西部国境の国々との間で(ポーランド・スロバキア・ルーマニア)、少数民族問題・歴史問題を抱えていますからね。
ウクライナ戦争は、戦線膠着して短期的な勝利が見込めなくなってきていますから、各国とも遠慮がなくなってきているのでしょう(インフレにより政治的な余裕もなくなっています)。
ゼレンスキー大統領は、EUやNATO加盟を掲げてロシアとの対立・戦争になりましたが、対ロシアの壁になりながら何も得られない結果になるかもしれません…
そもそも、豊富な資源を有し、ロシアから燃料を安価で融通されるという好条件の中にあるウクライナが
低成長による貧困国家に甘んじてきたのは、ウクライナ自身の腐敗によるものですからね。
それが権威主義国であるロシアの影響下にあったせいだ、という説もありますけども
欧米の勢力下にあろうが腐敗する国は腐敗するので。
自国の低迷の理由を他所に求めた結果、実質鉄砲玉として扱われ国土をボロボロにされてしまったというウクライナの末路は
我々民主主義国家の主権者が教訓にするべき光景であると思います
そう考えるとベラルーシは冷戦後、わりかし上手く立ち回ってきたんだなと思う。
もっとも今後どうなるかわからないけど。特にルカシェンコがこの世を去った時に。
ウクライナが地獄から来た豚と呼ばれるほどの失敗国家になったのは、逆に恵まれすぎてたからじゃないですかね。自然と努力をしなくなるから怠けるようになる。
資源やエネルギーはロシアが友好価格で安く売ってくれるし、EUには入っていないもののロシアや中国といった膨大な市場を持つ近くにあるから売る相手にも困らない。
ロシアはウクライナ相手にはやたら甘いんですよねウクライナがソユーズ宇宙船の自動ドッキング装置を値上げしても買ってくれるし。ウクライナがロケットの打ち上げをしたいと言えば核ミサイルのR36を提供してドニエプルやツィクロンを制作させて射場まで提供しているんですから。
日本と米国は同盟国ですけど日本がミニットマンロケットにしたいからと言っても売ってくれないですし。ヴァンデンバーグの設備貸してと言っても貸してくれません。
友好価格って言っても、ちょっとでもウクライナが西側に傾斜するとすぐ値上げされてたけどね。
あのベラルーシも一時期同じことされて、ルカシェンコがアメリカ石油から買うぞとペテンやってたこともある。
あとドッキング装置は自前で作れないからウクライナに足元見られても買うしかなかった側面が強い。自作できないロシアの自業自得だが。
ただウクライナもロシアも同じソ連邦だった名残で、産業界の相互依存が強くて、
クリミアで関係がほぼ切れてからはかなり苦労してるみたい。
不勉強なのでロシアとウクライナの産業界がクリミア以前まで強い相互依存の関係にあったということは知りませんでした。
それを知ると
アメリカがウクライナをロシアから引き離そうとした理由
ロシアが北欧諸国がNATO入りする代償を背負ってまでウクライナに対する侵攻を断行した理由
それらの有力な一つのようにも思えてきます。
ウクライナは2014年にクリミアを軍事的にロシアに占領されてるんですよ?
ロシアが、殴ってきたからウクライナに嫌われただけなのにアメリカの陰謀いうのは無理筋でしょう
宇宙船やロケット取引の情報、勉強になります。
ロシアから、ウクライナ国内を通る資源輸送のパイプライン収入も、受け取ってきた訳ですからね。
可哀想なウクライナ論をマスコミで見かけるのですが、ソ連の科学技術の中心を担ってきたエリート国家であり、技術の蓄積があるわけですからウクライナ人に失礼だと思っています。
旧ソ連の中でも、ハイテク産業・重化学工業を担っており、ロシアが失った技術も残っていたわけですから、国家運営に失敗したということでしょうね。
仰る通りですね。
ウクライナは、黒海やアゾフ海にも面しており、海洋ルートを活用できる事も恵まれていました(重化学工業の発展・小麦の輸出は典型ですね)。
ヨーロッパでも、内陸国で海に面していない国が、いくつもあるわけですから。
これだけ恵まれた条件があっても、腐敗が深刻化すれば、貧乏な国になってしまうのですね。
日本も他人事ではなく、仰る通り、重要な教訓と思います。
ポーランドはウクライナ問題には施し得るものは既に全部施したと思いますし、この問題で食い逃げされずに報われてほしいですね。これはウクライナに対してもそうですし、ポーランドが多くの負担をしている欧州防衛についてもですが。ヨーロッパにおけるポーランド(もとい旧共産圏の中・東欧)の立場はかなり微妙で、開戦直前にロシアが要求したEU/NATO脱退要求に西欧諸国が曖昧な態度しかとれなかったのは記憶に新しいです。中・東欧諸国がEU政治に反目しがちなのは、自分たちが西欧地域に搾取され、そのうえ政治参加も制限されているのではという疑念が常日頃あるからですが、もしここで周辺国がポーランドを充分に労う事ができなければ、きっとロシアの言うようにEUに対する遠心力はもっと強まってしまうでしょう。
>ポーランド人の大多数はヴォルィーニの悲劇に関する「無期限の捜索・発掘許可」を望んでおり、
数字というのは誤魔化しが効く。だから、これが事実かどうかは分らない。
しかし過去の歴史に囚われている人の数は、ポーランドでは決して少数派ではない。これは事実かもしれない。数字というのは統計のマジックで誤魔化すことは可能だけど、全くの捏造は難しいと思うので。
ヴォルィーニ虐殺は第二次世界大戦中の出来事で、もう80年以上も前のことだ。この時代に生きている人は、もうポーランドでも1%に満たない少数派のはずなので、歴史と看做されるべき事柄だ。
歴史は学問かファンタジーの対象であって、現実の世界と結び付けるべきじゃない。この世界は今生きている人たちのものなので、責任も今生きている人たちが追うべき。
政治とは現在の国民の生活向上のために行うものなのに、こういう遠い過去と結び付ける発想が、どうにも分からない。方便として主張しているのなら理解できるのだけど、どうも本気というかガチっぽい。
中東問題もイギリスの三枚舌外交に求める意見を見かけるけど、サイクス・ピコ条約なんて第一次世界大戦の話だ。あの当時から生きている人間なんて、もう0%だ。
つまり私の感覚では、Fateに登場するキャラだ。なぜアニメのキャラを持ち出して自分たちを非難するのか、イギリスの人は疑問に感じているだろう。日本人の私も、三枚舌外交とかの意見を目にする度に、そういう感想を抱くのだから。
完全に世代が入れ替わっている以上は、中東問題が中東の人間の責任だ。現代の問題を歴史で解釈するというのは、物事を本質から逸らす行為としか思えない。
私は反ロシアだけど、北方領土の返還には、もはや正当性はないと思う。北方領土が日本領のは、歴史という遠い過去の出来事なのだから。そして世代が入れ替わってしまった以上は、北方領土はロシア人のものだ。
もちろん国際社会で舐められないようにするために、日本は政治的ポーズとして北方領土返還を主張するべきだと思う。しかし方便でしかないので、そこに政治的労力を割くべきではない。
要は口先だけで返還を要求していれば良いのであって、それ以上のことをするべきではない。仮に日本が北方領土に住んでいるロシア人の意向を無視して返還を達成したら、それはロシアがウクライナに対してやっていることと全く同じことを、日本がロシアに対してやったことになる。
こういう歴史観や世界観に基づく政治的な妄想を、政治家が方便として口にするのは分る。しかしデモまで発生しているところをみると、本気で信じている人たちが大勢いるのだろう。
外交というのは地政学的な存続と利益に基づいて行うものだと思うし、少なくても私は日本の外交に、それを求めている。政治的な妄想の実現など、全く求めていない。
日本で北方領土返還のためのデモが発生したというのは、寡聞にして聞かない。日本とドイツの自虐的な歴史教育は、平和の上では確実にプラスに働いている。
割りと簡単な話だ、貴方は恵まれている先進国の立派な人間だから、3代以上貧困が続く底辺層の怨恨や怨嗟の感情に疎いし、理解できない。
「完全に世代が入れ替わっている」のは確かに事実。そして、2代目が高度経済成長などで成功したか、紛争でマイナスが続いたかも響く。
だからこそ80年以上が経過し、“親の七光りで恵まれているだけ”の立ち位置と、“祖父母の代から不利な負債を押し付けられた”立ち位置の意見は噛み合わない。
前者は今の富裕な生活が続くことを望むから、『なぜ過去の失敗や怨恨を歴史として持ち出すのだ、今の現実を見て未来を目指すべき』と言いつつ、安保理の常任理事国の特権などを改革しようとはしない。
後者は、歴史が云々はただの建前であり、『貧乏なままの現状』を変えたいからデモや暴動に訴え、ガザのハマスのような過激派も出てくる。
よって、歴史観や世界観に基づく政治的な妄想を、金持ちの政治家は方便として口にし、貧困層は極右に希望を託して本気で“信じたがる”のだ。
穏健派となりやすい中流層は、「政治的な妄想の実現など、全く求めていない」事が多いし、デモも起こさない。なのでまだ中流層が比較的多い日本は【今はまだ】過激なデモは少ないが、ドイツでは【ドイツのための選択肢】を始め、憎悪犯罪も危険域に高まっているのが2023年の現状。
>前者は今の富裕な生活が続くことを望むから、
確かにアメリカ中心の世界の方が、世の中は上手く行くと考えている私は、富裕な生活をする側の人間なのだろう。
ただ私の場合、アメリカはハイテクのメッカなので、アメリカは科学技術の発展で世の中を楽しくしている面白い国。アメリカが衰退したら科学技術の進歩も停滞して、世の中は確実につまらなくなるだろう。
そう考えている訳だけどね。ただ科学技術の進歩に希望を見い出すのは、富裕な生活をしているからだろう。貧困の中にいれば、そんなことを考える余裕などないはずだから。
>よって、歴史観や世界観に基づく政治的な妄想を、金持ちの政治家は方便として口にし、貧困層は極右に希望を託して本気で“信じたがる”のだ。
そういう風に至る心理的なロジックみたいなのは、なんとなく分かる。ただ日本人にも、雑多な考えの持ち主がいて、同じ環境で生まれ育ったはずなのに価値観は千差万別だ。日本でもヤバい価値観の人間なんて、おそらくたくさんいるし、どの民族も割合としては大差がないと思う。
ただ宗教というのは、そういう個人間の価値観の違いを、政治的に分断し、政治的に固定してしまう。宗教というのは、そういう厄介な存在だ。だから貧困だけが原因ではないと思う。
>憎悪犯罪も危険域に高まっているのが2023年の現状。
ただヨーロッパは善意で移民を受け入れたのに、イスラム系の移民たちは自分たちの野蛮な道徳観を移民先にまで持ち込む。実際に移民を大量に受け入れたヨーロッパでは、治安は大幅に悪化している。
だから移民排除の思想が芽生えるのは、理解できない訳じゃない。欧米に最も近いと言われるトルコでも、年に数百人も名誉殺人で殺されている。うろ覚えたけど、確か日本でも名誉殺人が発生たことがあったはず。
一つ指摘したいが、同一文章の中で「矛盾」に近いスローガンが並んでいる。投稿前に自分の文章を一度は推敲する癖をつけることを推奨。
【主張A】
>ただ日本人にも、雑多な考えの持ち主がいて、同じ環境で生まれ育ったはずなのに価値観は千差万別だ。日本でもヤバい価値観の人間なんて、おそらくたくさんいるし、どの民族も割合としては大差がないと思う。
【主張B】
>ただヨーロッパは善意で移民を受け入れたのに、イスラム系の移民たちは自分たちの野蛮な道徳観を移民先にまで持ち込む。
主張Aにおいて、雑多な考えの持ち主がいることと価値観が千差万別であると述べている。また、どの民族も価値観の雑多性に大差がないとも。⇒ 価値観の軋轢などを理由に(極度の貧困が理由ではなく)犯罪を起こし、治安悪化に繋がるヤバイ人間の割合は日本人でもイスラム系移民でも大差ないということになる。
しかし、主張Bでは「イスラム系の移民たちは自分たちの野蛮な道徳観を移民先にまで持ち込む」と述べている。“自分たちの野蛮な道徳観”の定義については、キリスト教、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教のみならず、自由経済個人主義と統制経済全体主義などにも左右されるが、そもそも主張Aの骨子は【雑多な考えの持ち主がいる】である。
つまり、主張Aに従うならば、イスラム系移民にも雑多な考えの持ち主がおり、「野蛮な道徳観」とは違う融和派や共存派も多数いる。逆説的に言えば、「ヨーロッパは善意で移民を受け入れた」もまた、雑多な考えの一部に過ぎない。
主張Bをアブストラクトにまとめると、【ヨーロッパは善意の人々で、イスラム系移民は野蛮】である。これは、主張Aと真っ向から反している。
主張Aは、現実の人間や民族は多様性を持っていると論じ。主張Bはヨーロッパは善意、イスラム系移民は野蛮と一元性を謡っている。一つの文章に、メルケル首相の【キリスト教民主同盟】のスローガンと、極右政党【ドイツのための選択肢】のスローガンが連続して述べられているため、違和感が大きく、論理的に破綻を感じざるを得ない。
>主張Aは、現実の人間や民族は多様性を持っていると論じ。主張Bはヨーロッパは善意、イスラム系移民は野蛮と一元性を謡っている。
それは公的な大義や教義の有無だと思う。
イスラム圏には、宗教的教義が確固とした規範として存在している。そして宗教というのは、人間の価値観を政治的にまとめる。そういう大義に基づく同調圧力がある。
仮に織田信長が過激な連中を一掃しなかったら、日本も宗教テロが多発する国になっていた。そして東アジアの仏教国に、宗教テロを輸出していたかもしれない。
イスラム教徒がノーベル賞をもらったという話を、私は聞いたことが無い。インドからは人類全体に貢献している優秀な人材がドンドンと誕生しているのに、隣国のパキスタンやバングラデシュからは、そういう人材が出たという話を聞かない。
その理由は、今から一千年以上前の野蛮な時代に、イスラム圏の人々が捕らわれているからだと思うのだけどね。イスラム教徒は、七世紀に生まれた教義を、そのまま現代に当て嵌める。しかも世俗主義を否定しているので、教義が法律となっている。
どの国の人々も、一千年以上前は野蛮な理屈で生きていたと思う。
イスラム教に限らず宗教というものは、全て科学技術が未発達な時代の産物だ。その過去の時代の教義に捕らわれれば、精神的にも未開時代のままだと思う。
ロジックがガバガバな感情論全開、自分の世界観が絶対的正解だと妄信してるようにしか見えないわこの人。
いや、かなり論理的に構築されているし、感情的と言える文面も伝える相手もまた人間である以上効果的だから、なかなかしっかりした意見の書き手だと私は思う。(あくまで発信相手は、日本語の通じる先進国の人間だろうし)
そして、「正論」に属するのは彼(彼女かも)の意見だと考える。「歴史は学問かファンタジーの対象であって、現実の世界と結び付けるべきじゃない。この世界は今生きている人たちのものなので、責任も今生きている人たちが負うべき。」というのは、紛うことなき正論ではある。
ただ問題は、サピエンスという生き物が、「正論であるか」よりも、「誰が言ったか」で賛成か否定かが影響されるという現実。古の王朝でも、先代からの宰相からの忠言は耳に痛く否定したくなり、愛妾から囁かれると頷くことが多い。
斉の管仲に曰く、「衣食足りて礼節を知る」であるように、サヘル地域や中東で餓死の恐怖と隣り合わせで最底辺の生活を強いられる人々に、G7のイギリスや日本の人間が「賞味期限切れ」の食べ物を平然と棄てながら「正論」を説いても、余計に感情的反感を買うだけであり、憎悪犯罪を増やすだけになる。
そして、ポーランドなど東欧の国々はまさにその【端境】にあるから、政治政党が乱立しやすい。富裕層はG7的になり、中流層は一応の穏健派に、貧困層はアフリカ難民やガザ地区の人々に近しい過激派になりやすい。
・生きている人間がいなくなれば、歴史に葬り去ればいい。
なぜなら、この世界は生きている人間のものなのだから。
それは、イスラエルがガザでやっているジェノサイドによる最終解決や、
中国がチベットやウイグルでやった大量虐殺も、生きている人間がいなくなれば、歴史に葬り去ればいいと。
はぁ、すごい。
ヨシフ・スターリン
「死は全てを解決する。人間がなくなれば、問題もなくなるのだ」
また、江戸末期から明治初期の飢饉時に、和人が反抗的なアイヌ人の一部を虐殺したという話を地元で伝え聞く。日本国の正史には永遠に記載されないだろうが。私は道東出身だが、私もまた、人殺しの、虐殺者の子孫である可能性が高いのだろうな。なにせ、虐殺された側の子孫でないことだけは、確実なのだから。
虐殺を歴史の警告として例に出す際には、今を生きる他国をあげつらうように並べるのではなく、自国の過去を顧みるようでありたいな。
>政治とは現在の国民の生活向上のために行うもの
違います。政治とはイデオロギーを達成する為にあるものです。
現代(特に日本)では国民の生活向上がイデオロギーとして支配的であるだけで、それ以外のものを政治に求める人は沢山いますし、歴史上でも沢山ありました。
今でも世界の過半数の人々が、千年以上に書かれた聖書とか聖典とか呼ばれる本に従って日々を生きているのです。
人間とは過去を引きずる生き物であると考えるべきです。
そういうのは、おそらく日本では無理だと思う。私の願望としても無理であって欲しいし、そういうのに取りつかれた社会はガチで怖い。
ニュースに出る識者は、政治的妄想にナラティブって単語を当て嵌めるけど、大勢の人間を納得させるナラティブなんて日本では成立し難いと思うけどね。
人間は一人一人価値観が異なるし、本能のレベルですら極端な個人差がある。だから幸福な状態すら、個人間で異なる。だからイデオロギーというものも、極めて個人的な事柄だ。
そういう個人的な事柄を一つにまとめる政治的な妄想というのは、大抵の先進国では成り立ち辛いんじゃないのかな?だから先進国では紛争が発生しない訳だし。
最も国家間同士の戦争など、もう起きないと私は思っていた。だからウクライナ侵攻に、私は腰を抜かすほど驚いた訳だから、先のことは分らないけどね。
日本でもWW2でのシベリア抑留関連の遺骨収集とか今でもおこなっているのですけれど?
その人たちに過去の事だからもうやめろと正面切って言えるのですか?という話ではないかと