ウクライナのミハイル・ポドリャク大統領顧問はロシアとの和平交渉について「ロシアは自分たちの方が困った状況にあることを十分自覚している」と明かした。
参考:TYLKO W WP. Jak zakończyć wojnę. Doradca prezydenta Ukrainy o negocjacjach z Rosją
想像していたよりもウクライナ優位で交渉が進められており、ロシアは苦戦を認めている
ポーランドメディアのWPのインタビューに応じたウクライナのミハイル・ポドリャク大統領顧問は「ロシアと和平交渉」について詳しく語っており、非常に興味深い内容なのだがボリュームが凄いので要点だけに絞ると以下の通りになる。

出典:Podolyak_M
ウクライナ代表団とロシア代表団の交渉雰囲気について
ロシア代表団は自信満々にウクライナの全面降伏を当初要求してきたが、ウクライナ軍の激しい抵抗にあって代表団に自信はすっかり無くなってしまい、現在のロシア代表団は自分たちの方が困った状況にあることを十分自覚している。
代表団の参加者はロシアの信じられないようなプロパガンダを心の底から信じて、ロシア軍はウクライナ人に花束で歓迎されながらキエフまで進軍して国の指導者を皆殺しにすることを本気で期待していたが、ウクライナで見たものは心からの歓迎ではなく最も純度の高い憎しみだった。
ロシア人は如何にウクライナを理解していなかったかを悟り始めている。

出典:Минобороны России
和平交渉の進捗具合や内容について
和平交渉で合意に達するのは数日以内かもしれないし10日以上かかるかもしれないが、確実に和平協定の合意に近づいていくはずだ。合意の重要なポイントはロシア軍の即時撤退で、これを厳守させるため具体的な撤退計画を協定に盛り込む作業が行われており、これにロシアが違反すれば協定は直ぐに破棄されると明記される。
クリミアのロシア主権承認、ドネツク・ルガンスク独立承認については交渉に支障をきたすので詳細は述べられないが、ロシアは多くのことを当初要求してきたものの現在その殆どがテーブルから姿を消し、不法に占拠された地域に対するウクライナの立場に何の変更もなく国家の国境は変更しない。
ただウクライナの一部であるクリミア、ドネツク、ルガンスクは現実的に我々の管理下ではなくロシアの管理下で運営されており、この地域を今後どのように管理していくかが重要な課題だが、問題は話し合いではなく戦争でロシアが打開を試みたことだ。

出典:Офіс Президента України
新しい安全保障の枠組みについて
我々はNATO加盟国という地位よりも共に戦う覚悟がある真の仲間を探しており、ウクライナ侵攻は欧州の安全保障体制を大きく見直すきっかけになるはずだ。プーチンを止めるには力で対抗する必要があり、現在のNATOにはそれがなく、各国の将軍達が神妙な顔をして協議だけを行う組織になってしまった。
つまり人類史上最大の軍事同盟の力はクレムリンに何の影響力も与えないというのが現実で「NATOの東方拡大がロシアの安全保障に深刻な影響を与える」という主張自体、他国への侵略を正当化するための政治的なレトリックに過ぎない。だから私たちは再びロシアが他国に侵略しても阻止できる「強力な同盟」を新たに構築することによって今回の戦争を完全に終わらせたいのだ。
新しい安全保障の枠組みはブダペスト覚書のような紙切れではなく国際法に則った具体的な協定になり、ウクライナに安全保障を提供する国は再び攻撃を受けた際に取るべき行動を具体的に約束することになる。
この枠組は将来拡張され欧州全体の新たな安全の基礎=NATOに変わる新しい同盟になるかもしれない。キエフを訪問(ポーランド、スロベニア、チェコ)した指導者はロシアのリスクを完全に理解して、ゼレンスキー大統領から新しい安全保障の説明を受けている。
この枠組にどの国が参加するのかは交渉中なのでまだ明かせないが、我々はポーランドが参加してくれることを強く望んでいる。

出典:Mvs.gov.ua / CC BY 4.0
全面降伏を要求していたロシアが新しい安全保障(同盟)を容認する可能性について
ロシア代表団は完全に自信を無くし置かれた苦しい立場を自覚している。しかも世界で2番目に強力な軍隊はウクライナの抵抗で躓き、中国、ベラルーシ、カザフスタン、キルギスに助けを求めなければならない状況を世界が目撃してしまった。
西側諸国が警戒していたロシアパワーへの神話は正に崩壊してしまったのだ。このような状況下で我々はウクライナの国益を侵害するような妥協には一切応じないし、多くの国民が犠牲になったことを考えるとロシアの主張も一切受け入れられない。
現在ウクライナは最後の力を振り絞って多方面で反攻に転じている。

出典:President of Russia / Володимир Зеленський
ゼレンスキー大統領とプーチン大統領の直接会談はいつどこで開催されるのか
両国が署名可能な和平協定書の作成が完了すれば直ぐに会談を設定する予定で、今後数週間以内に実現すると考えている。会談場所はロシア以外なら特にこだわりがない。
この和平協定でプーチンの再侵略を阻止できると考えているのか
ロシアにとって影響力の膨張は国家のイデオロギーとして根付いているため、これからもロシアは侵略者であり続けるだろうし、プーチンが大国主義の看板を下ろすことは絶対にない。
和平協定に署名後の両国関係について
過去に戻って兄弟国としてという話もなく、私たちを抹殺するため侵攻してきた国に相応しい冷めた態度でロシアに接することになる。

出典:kremlin.ru
ベラルーシについて
ベラルーシはロシアとは全く別の国で侵略や膨張主義の傾向は見られないが、ロシアと同盟関係を結んだことでベラルーシは国内からのミサイル発射を容認してしまった。この問題で非常に難しいのはベラルーシ自体はロシアの戦争に積極的に参加しようとしていない点だ。
ただ戦争終結後に我々がベラルーシに賠償請求を行うという事実には代わりはない。
以上がミハイル・ポドリャク大統領顧が明かして和平交渉の内情だが、インタビュー自体は数日前に行われている可能性が高く、これが最新の交渉状況なのかは不明である。しかし想像していたよりもウクライナ優位で交渉が進められており、メディア向けに「作戦は順調だ」と語っていても交渉の場でロシアが苦戦を認めているのが驚きだ。
特に興味深いのは「現在ウクライナは最後の力を振り絞って多方面で反攻に転じている」と大統領顧が言及している点で、恐らく交渉を有利に進めるため戦況を作り出そうとしているのかもしれない。
参考:Ukraine’s demands for security guarantees blindside western allies
追記:英国のThe Financial Times(FT)紙は「ウクライナが要求する安全保障の枠組みはNATOの集団安全保障に匹敵するもので、ウクライナの安全を米国、英国、フランス、中国、ドイツ、トルコに加え、侵攻の当事者であるロシアが保証し、もしウクライナが攻撃を受ければ安全を保証した7ヶ国は軍隊を派遣することになる」と報じており、仮にロシアがウクライナに再侵攻すれば米国、英国、フランス、中国、ドイツ、トルコと戦うことになるという意味だ。
この集団安全保障体制=事実上の同盟の肝はロシアを参加させることでNATOのように「ロシアの安全保障を脅かす同盟だ」と言わせないようにしている点だと思う。
関連記事:ウクライナ大統領、ロシアに戦争終結、安全保障、主権、領土の回復を要求
関連記事:ウクライナとロシアが戦争終結に向け合意文書を作成中、数日内に成立の可能性
関連記事:ウクライナとロシアの和平交渉、中立的地位の実現方法で意見の相違
※アイキャッチ画像の出典:President.gov.ua / CC BY 4.0
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面白い試みだとは思うけど、ロシアが受け入れるとは思えないなぁ。
かといって引き際を失ったロシアに他の案があるとも思えないけど。
せいぜい中国を仲介者にして、あくまで休戦の体で現状維持くらいか。
最近の状況を見ていますと今となってはプーチン政権の立場はもちろん、ロシアは自国の防衛戦力をも投入し、損耗してしまったように思えるため、
>「ウクライナが要求する安全保障の枠組みはNATOの集団安全保障に匹敵するもので、ウクライナの安全を米国、英国、フランス、中国、ドイツ、トルコに加え、侵攻の当事者であるロシアが保証し、もしウクライナが攻撃を受ければ安全を保証した7ヶ国は軍隊を派遣することになる」
という部分を中心に受け入れる可能性はゼロではないかと
現状ではプーチン政権は大量の血と戦力を無駄にしただけでまともな成果はゼロですが、上記の条件でしたら「ウクライナの反勢力を排除することに成功し、それによってロシア側に取り込めた」という自国向けのプロパガンダにして、まるで当初の目標が達成できたかのように詭弁を弄する材料とすることが可能でしょうし、再建可能かどうかもわからない戦力低下にも対応できますので
あくまでここで言及されている他国が合意したのなら、という前提をクリアする必要はありますが
> 代表団の参加者はロシアの信じられないようなプロパガンダを心の底から信じて
これ、ミリ界隈の誰かだったと思うけど
プロパガンダの自家中毒を起こしてる
って評してたよね
ウクライナの件もそうだし、実は新コロ関連でもロシア人は何かと話題になるアメリカの比じゃないくらい陰謀論の支持率が高いけど、その辺のネタの火元は結構ロシア産だったりするし(例えばワクチン有効性の資料を捏造してばら撒こうとして秒でバラされたりもしてたけど
というかまあ、いわゆる陰謀論でネタになる系の話が割とロシアだと事実だったりするから仕方ないけど
政府に都合の悪いことを言えばコロコロされるし、悪い奴が私腹を肥やすために政府の品を横流ししてそれを原資に賄賂送って(以下無限ループ)なんてのも普通にあるし…
「プーチンはメディアを操っている、しかしプーチンもまた視聴者の一人である」って言われているやつですね、
エコーチェンバー起こしてますな
”代表団の参加者はロシアの信じられないようなプロパガンダを心の底から信じて、ロシア軍はウクライナ人に花束で歓迎されながらキエフまで進軍~”
以前のロシア内部リークの記事などで度々見るこの「そんなバカな」と思うようなロシア側の考えですが私達が思ってるよりもはるかに本気でロシア側に受け入れられていたのかも知れません
そう考えると戦争初期に見られたあのただの標的にしかなっていないような戦車の長い車列も頷けるような気がします
恐らくあの車列のまま何の妨害もされることなくキエフに順々に入ってくるつもりであったんだなあと
まさかロシアがウクライナに足元を見られるとは。。
やもすれば旧ソ連の内輪揉めという次元を、独裁体制VS自由主義陣営という構図に転換したウクライナの勝利です
すでに国連でもロシアは孤立してフルボッコ、お味方するのは独裁政治だの専制だの、歪んだ体制の影響力の弱い国々だけ。
ロシア側の中国がウクライナと板挟みで動けなくなったのも、ウクライナの勝因でしょう、
まだ結論には早いけど
戦争は状況を動かす最も強い作用、時代の歯車というか、があるんだなと感じる。
旧態然としたNATOに替わる、新しい同盟の創出というアイデアは(規模は小さいけどEU内にはEUFORとか一応すでにあるけれども)、今回のことが無ければ実現しなかったろうし。
当然、ロシアも対抗してベラルーシとの連合国家(時代錯誤感溢れる例の赤い旗の)を推進していくのだろうし。
……ルカシェンコは、立場を悪くしてこのまま退陣するくらいなら国ごと売っちゃってトンズラしそうな気もする。
セルビアも案外、次の選挙ではプーチンのプロパガンダを支持する反EU・親ロシア派が勝つんじゃないだろうか?コソボ紛争再燃を懸念する声も……。
次の戦場は(反体制派が実戦と勝利の経験を積んだ)ベラルーシに飛び火するのかもしれないし、バルト諸国かモルドバか、あるいは再びバルカン半島か。
ウクライナ戦争は、ひょっとしたら次の大戦の前哨戦、として位置づけられるのかもしれない。
そうなる前に、ロシアの体制を変革できれば良いのだけれど…。
75年もロシアに侵略受けてる日本がこの条約に入らない理由は何?
実質的に、アメリカのお許しが無いと軍事同盟には入れないからじゃないの。
それに、日本はこれから中国と揉める率のほうが高いが、そのときロシアがどっちに転んでるかは見えないから今から敵を増やすのは得策かどうか
すでにロシアは味方ではないが、少なくとも戦争はしていない。
そのぐらい調べるか自分の頭で考えようぜ
NATO加盟国が攻撃を受けたら集団的自衛権を行使する
「ほかの加盟国が攻撃された場合、日本は集団的自衛権を行使しないけど、ほかの加盟国は日本が攻撃された時は集団的自衛権を行使してください」
って条件付けて入れるのかって話だ
言葉遣いはきをつけましょう。
最初の2行は要らないですよね。
管理人さんの手間とならない様にしましょう。
日本は派兵とかしないじゃん
新聞とかTV見ていると影響力があるみたいに勘違いしちゃうけど日本には影響力がないからね
ウクライナが欲しているのは派兵してくれたりダイレクトに安全保障を提供してくれる国だから
日本じゃ無理だしメリット、デメリット考えたら圧倒的にデメリットが大きいのだから入る必要性もない
国連憲章でも認められている集団的自衛権に、必要のない制限を掛けるバカがいるから
今回の件で、NATOに正式加盟しようという流れが出来たら良いのだけど
ロシア相手には交渉するには、誠実な言葉よりも戦争で。
野蛮の民には実力行使しないと話にもならない
疲れる相手だよ
色々、教えられることがあると思う。
特に思ったのが「お情け・口だけ」では国は亡ぶということ。
「殺るなら殺り返す、それだけの力、覚悟は我々にはある」ということを明示できなければならない。
まあ、本当は軍備しないで済むならそれに越した事はないんだけどね
これは実は綺麗事でもなんでもなく銭勘定を含めた現実的利益としてな話で、軍需産業の経済的波及効果が少ない事は有名な話だし
よく言われる戦争が科学を進歩させるという話も、正確には「戦争は戦争に関わる科学を進歩させる」だけで、個別事例で見れば軍事用途が優先されアメリカにおいてチタン加工技術の普及が遅れた話なんかもあるし
まあ逆に?計算機発展の歴史は弾道学や暗号技術つまり軍事と密接に関わってるんで、もちろん分野によっては大きく関わってはいるけどね
いやー
ウクライナは戦い自体もよく考えて戦っているけど
外交もちゃんと考えているようでいいですね。
まぁウクライナにしたら本当はロシアを出だすだけじゃなくて謝罪と賠償も本当は欲しいんでしょうけど
賠償はロシアの凍結資産から為されるだろうから
ところで…
なんで関連記事が👇なんですかね…🤔❓
「転倒した英国人のお尻に57mm対戦車砲弾が突き刺さり、陸軍の爆発処理班が出動」
リンク
ロシアの支配地域とされているところでロシア軍ヘリが地上で撃破されたり奪還された街が出てきたり
17日から潮目が変わったっぽいな
ウクライナ軍の反攻作戦が始まる
「ウクライナ同盟(仮)」の中に中国が入ってるけど、当の中国は入る気あるのだろうか?
「第二次ウクライナ侵攻(仮)」が起きた時、中国はロシアを討たなくてはならないが、今までの関係からそれがで…出来そうなのが中国か…
ウクライナ側が時間稼ぎしたくて変な条件入れてるのでは
ロシアが負けている決定的な状況を作らないとクリミアが帰ってこないから、
ロシア軍が壊滅するまで暫く戦争を継続したいのではないだろうか
ウクライナが核攻撃を受けたら中国が守るという合意があるみたいだから、その延長で入る可能性はあると思う
「中国 ウクライナ 核」でググると記事が出てきます
もしも同盟カッコカリに中国が入った場合、台湾有事の際にはウクライナ含む同盟国がバックアップに加わるの…?w
あり得ないよね…ね?
中国含めているのは戦争時ロシア側に支援されないような建前だから
名前いれとけばロシア支援したとき条約違反扱い出来るし
支援しなくても堂々と中国に軍事援助請求ができる
中々面白い手だよ
ウクライナ側が優勢になったらアメリカ政府高官の話として中国がロシアに軍事支援を検討しているとの報道が出て来ました、再び混沌状態になるかもしれません。
参考
リンク
> 今後数週間以内に実現すると考えている。
ここから数週間待ったら露軍は更に悲惨なことに・・
これを見る限り、クリミアと東部2州の即時返還を焦点にはしてないようだし
独立承認は後からということなら割と停戦ラインでは折り合う可能性は高そうに見えるな
攻勢限界はとっくに超えててこれ以上の全方面の進撃はロシア側も不可能だから弱気になってるんだろうし
あとは中国あたりがそれとなく折れるように両方を諭した体で特にロシアの体面を保ってやるみたいなスパイスを加えるのかな
今日米中首脳が会談するのもそのあたりの話も含めてやりそうな気がするし
外交ももう一つの戦場ですからな
今回の侵攻で血を流した犠牲に意味があったという結果を勝ち取ってもらいたい
とゆーか戦争含む武力行使や保持が外交の一手段だからね。
むしろこっちが本番。
ウクライナ交渉団は平服なんだね。ロシア側は当然皆スーツを着ているようだが。
ゼレンスキー含め、いちいちフォーマルな服装で出てこない辺りが逆にウクライナ政府の本気を感じてしまう。
しかも上の写真は会談前に撮られたと思うが、着席してるのに帽子をかぶってる奴までいる。
これもどちらが勝利側か国際社会にイメージさせるウクライナ交渉団の演出だとしたらたいしたものだと思う。
ロシヤはすでに演出としてウクライナの策にはまってるね
まあ儀礼的には仕方ないが、結果としてウクライナが被害者であることを際立たせてしまってる
ネクタイスーツは権力を、ラフな平服は民衆を暗示してるから、ロシヤ対ウクライナの戦争が独裁体制対市民の戦いであるという形にされてしまった
お間抜けロシヤだよ
ゼレさんの戦闘着だが総理の作業着と同じだがそりゃ遠征軍送る側の本国の閣僚が現業の着るわけもないの人類の歴史的に普通では?
侵攻始まって以降ウクライナの国際社会への対応が少しずつ雑に、一部の国に対しては攻撃的になっている傾向を感じていたのですが、単に疲れてるとかパニックになっているというより、国際社会(特にEUとNATO)への失望をつのらせているというので間違い無さそうですね。
官僚主義的すぎる欧州委員会はともかく、NATOにしても取り扱う問題が戦争である以上は鶴の一声で臨機応変に軍事力行使を認める事などあってはならないでしょう(前例がないとは言わないけど)。ドンバス危機以降の何年かですら加盟に向けた下地作りをしてこなかったウクライナが、戦争が始まって一転して西側社会の旧友であったかのように便宜を求め始めるのは、彼らが置かれている状況を加味しても通らない話でしょう。まして既存の欧州防衛の枠組みで自分が助からないことをして無用と呼ぶのは言いすぎです。欧州の定義にウクライナが入ってなかったという意味においては、これは日本がNATOに救援を求めて断られるようなレベルの話です。
個人的にはドイツの醜態もあり東欧+米英(仏?)でまとめた東欧地域の共同防衛機構や軍事同盟なら成立する可能性はあるかなと思っていたのですが、そこにウクライナが入れるかというと怪しいかなぁという気がします。ましてウクライナを基軸にした安全保障体制を作るにはウクライナの政治的プレゼンスは足りないですし(戦争被害者というボーナスを最大限活かしたうえで現状が天井)。あと米露を同じ同盟にというのも疑問です。そもそも西側がウクライナに正規軍派遣の二の足を踏んでる最大の理由が米露の直接対決を回避したいと思っているからで、愚かにもロシアがまた武力行使をしてきた時に西側が誰一人助けに来ないという可能性はあると思います(参戦条項まで含んだ同盟を作れれば別だが、それは西側諸国が拒否するのではないか)。
露軍占領域拡大できず西側人道介入必要なくね思われたの大失敗でドニエプル川以東占領させて以西で露軍に背水の陣させて決戦やるべきが西側警戒機で目が届かないハリコフさえ落とされてないのもはや異常事態
戦力差は如何とし難く犠牲厭わない市民共闘で都市遅滞戦続けたら露軍は敗退し勝ちすぎた結果で西側危機感が緩んだの確実でウ軍でなんとかなるやろロシア倒せるやろ思い始めたら負荷は全部ウ軍が背負うハメに
「ロシアと直接対決したら第三次世界大戦になるからやらない」とバイデンは口癖のように言いますが、その理屈だとNATO加盟国のポーランドとかがロシアに攻められてもアメリカは参戦しないってことだよね?と取れます。NATOなんて役立たずと言ってるのはそういうことでしょう。
バイデンがウクライナに頑なに参戦拒否してるのは
第三次世界大戦がなんたらとか理由つけていますが、
正味は中国への牽制目的やろうね。
米露が直接激突してくれて双方疲弊してくれた方が中国は動きやすくなる。
ただ、トランプ政権以降、米のメインターゲットは中国であり、
ウクライナで戦争があっても「そんな事で俺はお前から目を逸らしませんよ」という
米軍は対中戦のフォーメーションを崩さないメッセージ
その事で中国は軍事的に台湾に動けないし、外交的には米露で踏み絵を踏まされる不利な立場に中国は追い込まれてる。
ウクライナに米が参戦した場合、全部がひっくり返り「中国しか得しない状態」になる。
多少強気に言ってる部分はあるだろうけど、現状の戦況からしたら妥当なことを言ってるな
これまで報道で出てきた、中立宣言だの一部割譲などよりは余程バランスが取れていて納得がいく
まあ、新たな保障システムの構築は、実現するとしても相当時間掛かるだろうけど
ウクライナの国家規模と西側の支援規模からして、腹を括ればロシアに負けることはまずないんだから
極論、ロシア兵が殆ど息絶えるまで粘れば実現しえる
ロシアがどこまで粘るか次第だな
ロシアの軍事神話が崩壊したのと同様に、NATOへの期待感も無に帰していますね
このことはウクライナだけでなく現実にロシアの脅威にさらされ「緩衝地帯国家」とされてしまっている国々も同じでしょう
今後こういった国々の安全保障において誰がイニシアチブをとるのかが不透明ですね
アメリカロシアはもちろんEUの指導的立場と思われていたドイツの脆弱性も浮き彫りとなってしまいました
ロシアの最大の同盟者ではありますが今回の戦争ではギリギリで不干渉と言える立場をとった中国、戦術ドローンが大活躍したトルコ、そしてポーランド辺りの影響力が強まるのでしょうか
揚げ足とるつもりじゃないけどロシアと中国は同盟国ではないですぞ。
国とは書いてないぞ(揚げ足)
まあ確かに中国は国家じゃなく中共は政党ではなくただの不法集団だから同盟「国」じゃない、と言えばその通りだけどな。
「中国共産党は不法集団」の根拠がよく分かりませんし、党の指導性(党は国家・政府・軍隊・司法を超越し指導する)を採用している社会主義国は中国以外にもありますよ。
NATOへの評価はウクライナ国内向けのアピールも入っているんじゃないでしょうか。
停戦交渉にはNATO加入断念が必要だけど、ロシアに譲歩するとは言いにくいので「どうせNATOは役立たずだ、だから実効的な安全保障同盟の枠組みを新たに作ればいい」という形にすると。
ただ枠組みに中国だのロシアを含めるというのはFTの飛ばしの気がしますね。
この戦いは軍事力だけでは勝者が決まらないのです。
その背景は、原油とガスと穀物です。
NATO諸国がロシアに資源を依存しないと国家が成立できないわけです。
では、アメリカやカナダやオーストラリアが、彼らの胃袋を満たしてくれるでしょうか❓明るい部屋で暖かいストーブを提供してくれるでしょうか❓好きな時間に移動できる自動車のガソリンを提供してくれるでしょうか❓答えはNOです。
NATO自体がバラバラに崩れて行くでしょう。そして、遅かれ早かれ、プーチン大統領のユーラシア経済連合に加盟せざるを得なくなります。アジアは、中国の一帯一路の囲い込みでユーラシア大陸経済連合と融合して行くでしょう。
このように、新たな鉄のカーテンが太平洋と大西洋にひかれます。アメリカが鎖国するしかないのです。
これは釣りなのか?
釣りですね、言ってることが金なんたらを名乗る釣り師と同じだから
そこまで受けを狙いたいのかと同情するよ
正直、交渉はうまく行かないと思います。
ロシアの対外交渉は、相手に気を持たせるってやり方を常にしてきたので、今回も例に漏れず同じやり方をしているだけだと考えます
— 気を持たせてウクライナが油断してくれればいいのですが、ここ(grandfleetのサイト)を読んでいる限り、プーチン大統領がやろうとしていることは何もかも西側に筒抜けなのではないか、という印象を持っています。だとすると、小細工をしたところで、ウクライナは油断してくれないかも知れません。
— また、ロシアは実力以上に伸ばした兵站線から出血が止まらないような状態ではないかと個人的には思っており、だとするとロシア側にもタイムリミットがあって交渉を延ばせないかも知れない、と思っています。
兵站についても、ちょっと自分では認識が違っていて、兵站がうまく行っていないのは北側に集中していると考えてます。
特にベラルーシから侵入してきた軍団は、そもそも数が少ないですしね
キエフの電撃戦を前提にしたため、兵站をそもそも用意していなかったから兵站が混乱した
南部でも、ミコーライウはキエフ南部に接続するためのハイウェイの結節点で、そもそもここの攻略はキエフ陥落を前提にしていたものなんじゃないかと。だから、今現在では必要戦力が足りず、返り討ちになっているのではないかと。
キエフに関連しない南部が比較的順調なのも、ちゃんと逆に準備ができていたからと考察してます。
最初は高すぎる要求をだしていたところで、ころっと気を持たせるようなことを言って相手が興味を示したところで一気に引き下がる。交渉術は割とよくあるもので、最初の高い要求をカリギュラ効果として活かすやり方ですね
相手は成果が見えてしまったために深追いしてくればよし、駄目ならエスカレーションさせる。
日本も北方領土交渉でやられたやり方ですし、実際プーチンは交渉にウクライナが乗ってこないなんて言い出して、急に引いた態度を取り始めました
ここで深追いするとやられます
ただ、本国に継戦能力がなく、侵攻地域も点と線しか確保してないという全体状況は北部も南部も変わりないですからねえ。北方領土や千島列島から人員装備を回したところで焼け石に水ですな。
ヘンダーソン飛行場総攻撃後の我が軍の惨状を想起しますな。ウクライナ側の反攻がなかったとしても、現状の膠着状態が3カ月も続けばガダルカナルやインパール戦末期の地獄の再来でしょう。現代にそこまでの悲劇を招来してしまえば、その後はロシアが国の態を保持できるかも怪しい。東と西で分裂するかもしれませんよ。
— プーチン大統領に正確な報告が届いていないのではないか、もっと言えば、思っていたほどの軍事的能力はまったくなかったことを果たしてプーチン大統領が認められるか、という不安があって、事態をますますややこしくしてるんですよね。
それと、北部を攻めてる部隊って、ロシア東部軍管区の連中で、
練度も低くて、当然装備も古い。一言で言うと弱いんですよね
それが北部における兵站の混乱に拍車を掛けたと思います
ポーランドなどと軍事同盟検討というのはびっくりです。NATOって加盟国が非加盟国と相互防衛条約結んで良いんですか?それを許したら連鎖的に参戦する事になりそうですけど。
ロシア以上にウクライナは引き際が難しいだろうけどな。
ロシアは最悪例の2つが独立して、クリミアを抑えていれば、領土は最低限増えているから負けではない。
せいぜい責任者の首を切るのは国内の問題。
ウクライナは戦前に完全に管理していた領土で手を打つか、クリミアを含む旧領の回復するかの話になれば泥沼。
まさに日露戦争のロシアと日本と同じで手の打ちどころが大切なんだが、国民がそれを許すかどうかの話になるわな。
>ロシアは最悪例の2つが独立して、クリミアを抑えていれば、領土は最低限増えているから負けではない。
それはどうでしょうか?
東部2地域とクリミアは2014年からロシアが実効支配していたので、わざわざこの戦争を仕掛けなくてもモノにできていたはず。
全戦力とロシア経済や名声を失ってまで侵攻して、それで前と大して変わらないのなら単にやり損だと思います。
こうなった以上、どう終わらせるかはプーチンのメンツとプライドの問題になってきているので、着地点は本当にわからないですね。
肝心なのは”実効支配”ではなく”独立”させること。
実効支配なのはあくまでウクライナ領域。
それに開戦前なら”全戦力とロシア経済や名声を失ってまで侵攻して”の話はあるはあるが、開戦した以上は関係はないし、やり損でもダメージをどこまで受け入れられるかの話。
>この集団安全保障体制=事実上の同盟の肝はロシアを参加させること
つまり(仮想)敵国をも参加させ、裏切者は袋叩きの体制。
う〜ん、、、一見新しく見えるけど国際連盟の反省を入れ、国連軍が動ける今の国際連合は本来そういう体制なんだよね、
拒否権と敵国条項がこれを骨抜きにした。 骨抜きを補うものとしてNATOや旧ワルシャワ条約機構が発足したわけで、、、
ウクライナもロシアも権謀術策が盛んな国だし、、、骨抜きにならないことを祈る。
そりゃ戦争も金が掛かるが、占領地の統治だって負けない位の金が掛かる!宛にしてた保険金が軒並み詳細調査中!と支払い停止されたら通常のリボ払いさえ事欠く有様!正直、今ウクライナ全土が無条件降伏したとしても、統治も出来なきゃ戦線を膠着させて維持する費用もない!全面撤退しか思い付かんが、ケプラー繊維のネクタイがエスカレーターの引き込みに引っ掛かってる様なもんで切り捨てさえ出来ない!コノ決断をした先月半ばの自分をさぞかし呪っている事だろう!
(´・ω・`)
3月18日、ロシア側の交渉団トップを務めるメジンスキー大統領補佐官が記者団に語った。
「ウクライナの中立的地位と、NATOへの非加盟のトピックが、交渉の重要なポイントの1つだ」
「ウクライナのポジションを、どちら側(NATO側とロシア側)に置くのかが、キーポイントだ」
「NATO加盟を行わないのであれば、ウクライナが得られる安全保障に関連する点についての微妙な意見の相違がある」
「非軍事化については、フィフティフィフティだ。実際、私は交渉の詳細を開示する権限がなく、具体的な数字も、交渉当事者の議論も同様に開示できないが、我々はその点については途中段階だ」
TASS リンク
CNNを見ていたらプーチンはcleaning traitors(裏切り者をクリーニングする)と言っていたとのこと。(英語のテロップですが勿論)ショイグもゲラシモフもニュースに出てこなくなりました。誰も停戦とか言い出せないのでは。
ロイターにも、アルカジー・ドボルコビッチ元副首相がロシアの主要与党議員から国家に対する裏切りと批判され辞任した話が載っていました。
リンク
ヴォシーロフとスターリンの故事を思い出す。
正面から怒鳴り付けてくる相手にはプーチンも弱いかもしれない。