豪メディア「Financial Review(ファイナンシャル・レヴュー)」は18日、オーストラリアが進めているアタック級潜水艦調達プログラムは「コスト高騰」と「スケジュールの遅れ」に対する不満が募っており、豪国防省高官はフランスとの契約破棄を検討していると報じて注目を集めている。
参考:Shot across the bows on submarine contract
NavalGroupの対応に不満を募らせたモリソン首相や国防省がフランスとの契約破棄を検討か
オーストラリア海軍はコリンズ級潜水艦を更新するためフランスのNavalGroup(旧DCNS)が提案した案を採用して約500億豪ドル(約4兆3,000億円)もの契約を結んだのだが、シュフラン級原子力潜水艦をベースにしたアタック級潜水艦の設計段階で早くも両国間で認識の食い違いが発生しており、特に豪国防省はアタック級潜水艦の詳細設計に25億豪ドル~30億豪ドルの費用がかかると予想していたのだが、NavalGroup側が提示してきた額はオーストラリアの予想より50%も高額で政府に衝撃を与えたらしい。
さらにNavalGroupは契約額の60%以上をオーストラリア産業界に再投資する契約を昨年末までに締結する約束だったのだが、NavalGroup側は約束の期日までに契約を実行せず「オーストラリア産業界との協議は順調に進んでおり、まもなく正式な契約が成立するだろう」と声明を発表するに留まり、このようなNavalGroupの不誠実な対応に不満を募らせたモリソン首相や国防省はフランスとの契約破棄して「改良型コリンズ級」の開発協議に入ることを検討しているとFinancial Reviewが報じている。
オーストラリアがアタック級潜水艦の代わり挙げた「改良型コリンズ級」は、オランダ海軍が運用しているワルラス級潜水艦の更新用にサーブとオランダ企業が共同で提案しているA26型潜水艦(スウェーデン海軍が2隻導入)のカスタムバージョンのことで、コリンズ級潜水艦の後継艦選定の際に一度提案(選定プロセスに進むことが出来なかった)されたものだが、これを改めて検討するというオーストラリアはサーブに何を求めているのだろうか?
補足:コリンズ級潜水艦は導入当初、数々の問題に悩まされ大きく評価を下げたのは事実でオーストラリア国内でもコリンズ級潜水艦の導入は失敗扱いされているが、これはトラブル続きだった導入過程のミスを失敗したと表現しているだけで問題を解消済みのコリンズ級潜水艦については「信頼性の高い兵器システム」という評価を与えており、参加した多くの演習で実力を発揮して諸外国の海軍から高い評価も獲得している。
恐らくNavalGroupの対応に懲りたオーストラリアはコリンズ級潜水艦のサポートや延命プログラム等で協力関係を長年維持してきたサーブに「信頼」を求めているのかもしれない。
どちらにせよフランスとの契約破棄は正式決定ではなく「検討」なので現段階では何も断言できないが、オーストラリアがNavalGroupと結んだ契約には「契約解除条項」が盛り込まれているので最大4億4,000万豪ドル(約330億円)支払えばアタック級潜水艦プログラムをキャンセルすることが可能だ。
果たして不満を募らせたモリソン首相はどの様な決断を下すか注目される。
関連記事:決断の時? 豪州、世界で最も高価な潜水艦「アタック級」調達中止を検討か
関連記事:オーストラリア海軍、アタック級潜水艦プログラムは高い確率で失敗する為「プランB」が必要
※アイキャッチ画像の出典:Saab AB A26型潜水艦
キャンセルのほうが無難かな、契約後に足下を見て追加料金を上乗せするような悪徳業者とは手を切ったほうがい
日本としてはいまさら対岸の火事ですがw
同盟側としての責務だけは果たしてね
契約解除条項があっての対応だから、足元を見たとかよりもアタック級のプロジェクトないしベースのシュフラン級に何かしらの問題があって進めるに進められない可能性の方があるんじゃね
原型はかなり仕様の異なる原潜で、まだ実物の存在しない今、その辺はなんとも。
オーストラリアの技術でどこまで現地調達できる内容なのかとも思う
こうなる前提で中共辺りの差し金で仏が出来もしない計画をねじ込んで来たんじゃないの?とさえ思えてしまう。
結局この件で明らかになったのは日本の武器輸出の経験の無さではなく豪仏の兵器調達のお粗末さと腐敗っぷり(ターンブル)だったようだな
日本みたく毎年一隻でもたゆまずに建造を続けてるほうが、結果的に性能も安定してて安上がりだという教訓になりましたな
最高機密レベルの兵器をどこから導入しますか現地生産して下さいだの、あまりにも素人臭い顛末としか
日本の経験の無さはこの件関係無く明らかだと思いますけど…
より強く影響した的な意味だろう
未経験でも逆にアメリカとイスラエルを押しのけて防空レーダー採用させられるんだから結局経験云々は関係なく豪ターンブルが腐敗してるだけだった
韓国のドサンアンチャンとか言う潜水艦があるじゃないか。世界最高の韓国型潜水艦を購入できるチャンスだ。
わざわざ黄色い人種から買うなら日本を優先するでしょう
どっちを向いてるのかわかんない連中と大型取引はしない
と言うか、豪州のアホっぷりを見ていると「いっそ中国から元級潜水艦でも買ったら?」とでも言いたくなるな
さすがに敵国からは買えないでしょ。ネットでは親中みたいに言われる豪も実際は日本よりも敵対しているよ。
いわゆる白豪主義の残滓からすると、近年の中華系移民の増大で政策がチャイナ寄りに傾いていた反動がある
共産化した今の中国人は、どこに移民しても自分は中国人だと自己主張を続け、郷に入ればの精神に欠けているからね
古くからの中華系移民国家たるシンガポールが、今の中国からの新規移民を実質的に外国人として扱っている理由もそこにある
まあ、「いっそ中国から元級潜水艦でも買ったら?」と言うのは冗談だがな、ここまで迷走するとなると冗談の一つも言いたくなる
>>コリンズ級潜水艦については「信頼性の高い兵器システム」という評価を与えており
コリンズ級は海中のロックバンドと言われるくらい煩い、これでは少しでも動いたら簡単に位置をさとられ撃沈される。
そうりゅう級は気配も見せずに動くまさに海底の忍者だが、韓国の214型は海中のK-POPグループなのだから結果は変わらん。
国内産業のためとか、兵器産業基盤維持のためとか理屈はあるにせよ、そもそもこのお値段でアタック級のプロジェクトが一度は動きだしたこと自体が不思議
日本だって主に航空機系でコストより国産にこだわる節はあるけど、流石にここまでの価格差じゃ話通らんでしょ
そうりゅう型の10倍近い価格の価値は無いので
止めるべきだろは思う。国内産業振興的要素があるにせよ
10倍はさすがに、豪州のはライフサイクルコストや現地で作るための施設やもろもろ入れての金額だから日本のそうりゅうの調達価格と比べるのはフェアじゃない。
11番艦おうりゅうの価格は643億円、
ライフサイクルコスト除いたアタック級が12隻900億豪ドル、1隻約6000億円と報道されてる
リンク
すごすぎる。1隻6千億円もするなんて。これにライフサイクルコストと建造にかかるコスト入れたらいくらになるんだろう。10倍どころじゃなく20倍にいくんじゃないだろうか。
豪潜水艦事業は迷走し始めたね。別の候補を採用するにも、国内建造という壁が残る。
手をこまねいていれば、時間を浪費する。ただモリソン政権は決断が速いので、
あっさりとアタック級を捨て、次に進んでいくのかもしれない。
初めから迷走してる
安く買って、別の事で雇用を作ったらどうなのかね?
自国の砂漠に植林とかいいかもね、環境を気にしてるお国柄なら
日本の兵器調達の、失敗なんかより、英国やオージーの方がはるかに
ひどい気がする。低予算でやりくり一番うまいかも。
>英国やオージーの方がはるかに・・・
潜水艦がおもらししたら大変だな。
豪州も日本もSSNの任務を無理やりSSにさせる愚策なもの。他国で建造、計画されている省人化された航洋日数少ないSSを多数配備すれば問題は無い。4K職場なので日本など乗員さえ集まらない。SSNにするか省人化SSにするか早急に判断しないと、今後維持すらできない。
イスラエル「」
結末はともかく兆円単位の金をかけて性能の劣る通常型潜水艦を調達なんて現行の計画が実行される可能性がゼロなのはオージー以外には自明だったしな
失敗に懲りンズに頑張ってほしい
たいげい型を売ってくれとかたいげーにせーよ
君たち毎回座布団とられて有り難うな、
深刻になり勝ちな軍ネタゆえにお笑いは必要だから、がんばってな
そうりゅうことを言うんじゃありません~
キャンセルしても豪の要求に応えられる企業がねえよ
特に船舶に限らず製造業が死んでるオーストラリアで完全現地生産というハードルは無茶苦茶高いよね。
完成品輸入ならなんとでもなったんだろうけど。
いっそのこと台湾と協力して造ればいいじゃん。
設計ベースは台湾、建造はそれぞれの国でして、
試験や訓練は中国の手の届きにくいオーストラリアで実施
それはそれで迷走しそう。
実際もうそれしかないかもしれん……
台湾の技術力なら、といいたいところだけど、台湾も潜水艦建造はルーキーだからね。
でも、豪州が単独でやらかすよりは、よほど安心かもしれない。
その提案は、検討に値すると思うよ。
またか、という感想。当然だけどキャンセル料金払った方がマシだろう、
ただ仏案でダメなら他の何処も拾える案件じゃない、
要求事項に対して払う物が少な過ぎるよ豪州は。
輸入なら何処かで妥協があるべきなんだが、能力不足の国内企業を情勢が切迫する中で優遇してやるほど余裕じゃないと思うんだ
「ほら、絵に描いた餅を買うから食べられないんだよ」ってしか言いようがないなぁ。
不満はあるだろうけどねぇ。
当初計画に見合うのは日本からしか買えないから、本当に廃棄するなら潜水艦計画自体を再考せざるを得なくなるので時間のかかる話。
2032年に「そうりゅう」が退役だから、これ買えばいいんちゃうかなw
今回の報道はサイズ違いの話だし、まあ、眉唾でしょう。A26も建造中の艦だから実績があるわけじゃあないから。
そもそもオーストラリアって南半球で中国とは相当距離があるけど潜水艦なんて本当に必要なのか。日本としては航路を維持してくれるのはありがたいが。
仮想敵国はインドネシアだから
中国原潜がオーストラリア近海まで寄ってきて、あるいは期待されてる海底油田にイタズラを仕掛ける可能性まで心配してるんでしょ
アフリカまで手を伸ばす中国はやりかねない
うん、米帝と戦うなら米豪分断作戦って言うのは現代でも必須だね。
日本が「米軍の補給基地」ってよく言われるけど、縦深がないから前線補給処って意味で、策源地はグアムと豪になるんだよね。
なので、その防衛のための戦力と海上補給路の確保が必要と。
オーストラリアはむかし中国の隣の国に本土爆撃されたことがあるからね
快挙というか、いざ戦争になったら相手に思いがけない攻撃をかけるのも、いわば戦術の常道だから
アメリカもわざわざ空母に軽爆撃機のせてドリットル東京空襲を仕掛けて日本軍部の面子を潰したし
あれは自軍情勢に余裕があればどの国でも思いつくぞ。そこまで奇抜な作戦でもない。
そのありふれた計画を防げなかった帝国海軍の立場は
潜水空母に大西洋沖まで迫られたアメリカが言うのかw
(1942年前半の米軍に余裕なんて)ないです。
敵本土に空母による空襲は空母を失うような相当リスクの高い作戦で
そのリスクを軽減するには反撃を撃退十分な防空戦力か、足の長い機体によるアウトレンジが必要。
どっちも海軍には無かったから、B-25なんてわざわざ使った。これは余裕とは言えない。
米軍が1942年前半の現状でしかものを考えられないと言いたいのか?
あれはルーズベルトの差金で海軍は反対してたんだよなぁ…
軍事的な効果はほぼ無かったが、政治的宣伝としてアメリカ国民を奮い立たせ、おまけに面子の潰れた海軍をミッドウェイ作戦という致命傷に走らせた一因とも言われる
戦争とは政治の延長であるの好例だよ
伊400艦隊をもう数ヶ月早く完成させて米本土を爆撃できてたら、実効は無くともアメリカの威信を相当傷付けられていただろうね。
アタツクがダメならニュービーズはどう?
金銀パールプレゼントも期待できるし。
その懐かしいCMを知っている人間がどれだけいるのか・・・
ごめんなさい。金銀パールプレゼントはブルーダイヤでした。
CMの歌とか雰囲気が似てるので混同している人が多いようです。
予算にアタック級は、予想通りキャンセルか
改コリンズ級というオーストラリアはコリンズにいるようだが。
?
結果論だが最初からA26型にしておけば良かったな
ドイツの216型も良いだろう
日本製潜水艦はオーストラリアにとって素人と取引するのはリスクが大き過ぎる
皆さまお立ちでございます!
アタックだけに
技術がないのに最初から技術移転だ国内製造だ販売だと欲を張りすぎて破裂した蛙
最初の一隻は買って、運用を始めてからでも商売算段は遅くなかっただろうに
広範な産業の裾野の形成なしに軍艦は建造できないんだよ
契約額の60%以上をオーストラリアに再投資するって、潜水艦建造能力のない豪企業に製造委託できるレベルまで技術指導するなんて生半可な労力(および技術流出)じゃないと思うけど。費用の大半を自国に還元した上、技術までせしめようというムシのいい要求にしか思えない。
仏側にしてみれば豪州企業育成プロジェクトも企画しなきゃいけないわけで、よく飲んだというかそもそも実現可能か疑わしい。
ルノーの工場とか作った可能性>再投資
まだやってたの?これ
枯れた技術って騒いでるこのサイトでちょっとした流行になってるのにオーストラリアは何やってんだ
アタックだけに驚きの白さ(白紙)ってかw
ペーパープランのシュフラン改でひどい目にあっといてペーパープランのA26改って
それはひょっとしてギャグで言ってるのか…と
原子炉取り除いて通常動力にするのと船体規模倍以上にストレッチするのってどっちが簡単なんだろう?
韓国の新型潜水艦もそうだけど潜水艦の船体ストレッチってそんな簡単に出来ると思えんのだがなぁ…
まあ日本で言うと、あさしおのAIPエンジン追加のジャンボイジング
もう退役してしまったが
簡単とは言わないが先例もあるし不可能じゃないでしょう。
スキップジャック級の船体ぶったぎって船体延長した例もあるし。
まあ日本のミリオタなら全員知ってた案件ですね
計画提示されたときから「あっこれ実現不可能なやつだ」ってみんななってたしな
とりあえず要求事項を全部満たす潜水艦がこの世に存在しないことを認識して取捨選択しないとガチで2040年くらいまで就役できなくなりそう
アクアラングを付けて魚雷にまたがる二人乗りの潜航艇が最適なんじゃないかな、あれならオーストラリアでも作れるだろう。
1隻6000億円なら素直にこれ買えば?
安いでしょ?
USA Military Channel 2
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バージニア級の海軍兵たちとSEALsの長い任務…その全貌を紹介
【機密の塊 3,000億円の原子力潜水艦】その内部を特別大公開!! 艦内での日々の暮らしとは?
リンク
笑える。
オーストラリアはシンガポールが導入したインヴィンシブル級潜水艦を輸入するのが現実的なんじゃね!?
前にココの記事にもなってたけど、ドイツの輸出型潜水艦だからライセンス生産にも応じてくれるだろ。
リンク
フランスはわかってて詐欺にはめた
オーストラリア側は一部の馬鹿が乗せられた
中国は結果的に妨害できて目的を果たした。中国の息がかかったメディアが仕事をした
冗談抜きでフランスは初めからキャンセル料狙いだったんじゃ無いかと思う。