豪州はウクライナへのブッシュマスター追加提供(30輌)や英国が主導する「インターフレックス作戦」への参加を発表、各国が協力してウクライナ人への訓練規模は「120日毎に1万人→1万人以上」に拡張されている。
参考:Australians to train ‘Ukrainian mates’ for first time in new military package
当初計画よりも多くのウクライナ人を訓練することが出来るようになったOperation Interflex
英国は2015年に「Operation Orbital/オペレーション・オービタル」と呼ばれる軍事訓練プログラムをウクライナに提供、2月24日までに累計22,000人以上=年平均3,100人分の訓練を提供してウクライナ軍の構造的な改革に大きな役割を果たしたが、今年6月にジョンソン元首相は「戦争の方程式を変える可能性のある前例のない軍事訓練プログラムをウクライナに提供する」と発表した。
このプログラムは現在「Operation Interflex/オペレーション・インターフレックス」と呼ばれており、英国は「120日毎に1万人(年平均3万人)のウクライナ人に訓練を提供するため訓練教官役の兵士を派遣してほしい」と各国に呼びかけ、ニュージーランド、オランダ、カナダ、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、ドイツ、ラトビア、ノルウェー、リトアニアが派遣に応じている。
Operation Interflex参加国と派遣規模 | ||
英国 | 1,050名以上 | |
ニュージーランド | 29名→120名 | 6月に派遣、8月に増派 |
オランダ | 90名 | 8月に派遣 |
カナダ | 225名 | 8月に派遣 |
スウェーデン | 120名 | 8月に派遣 |
フィンランド | 20名 | 8月に派遣 |
デンマーク | 130名 | 8月に派遣 |
ドイツ | 不明 | 8月に派遣 |
ラトビア | 不明 | 8月に派遣 |
ノルウェー | 75名 | 8月に派遣 |
リトアニア | 15名 | 9月に派遣 |
豪州 | 70名 | 来年1月に派遣 |
各国の協力を得られた英国は「当初計画よりも多くのウクライナ人を訓練することが出来るようになった(9月14日時点で5,000人に対する訓練が完了)」と明かしており、ここに豪州も70名の兵士を派遣するという意味だ。
因みにOperation Interflexにニュージーランドが真っ先に参加しているのは、英国の要請に応じて派遣した「L118/L119の訓練教官役(派遣発表は5月)」がOperation Interflexにスライド参加したためで、米国は独自にウクライナ人へ訓練を提供しているためOperation Interflexには参加していないのだろう。
関連記事:英国、ウクライナに榴弾砲を提供するためL119を新たに50門調達
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※アイキャッチ画像の出典:Генеральний штаб ЗСУ
さて、このインターフレックス作戦の旗振り役である英国ではスナク新首相が誕生したけど、経済再建を重視する彼はこの作戦を始めとする対ウクライナ支援をどうするのだろう?
一応、国防相は前内閣のウォレス氏の留任を決めた様だけど、今後のスナク新首相の舵取り次第ではNATOが混乱するかも知れないから油断禁物だと思う
こりやロシア勝てんわ。
ただでさえ低いロシアの教育能力も、教官まで戦地に派遣して擦り潰してしまっているという話ですからね
これなら日本も行けそうじゃない?
兵器の在庫は減らないし、日本の兵器で人を殺すな〜とか言う奴らもいない
まああのタイプの人間はどうせ批判してくるか
岸田にそんな覚悟ありませんわ()
言葉の壁が
日本にこのような市民を素早く戦力化する教育能力はないかと
過去には植民地で共産ゲリラに対抗するために現地人の戦力化
今でもイスラム過激派やタリバンに対抗するために部族兵の正規軍取り込み
アラブ地域での独裁政権だ同勢力への支援、といった
欧米諸国のこれまでの成功や失敗の経験蓄積から、
今回のウクライナ向け教育メニューを作成し運用しているわけで
日本もこのようなノウハウを知るために行くかもしれないが、
教育については武器支援以上に何もできないかと
ただ、教育手法の一つとして漫画やアニメを取り入れるならありかもしれいないが・・・
部隊が攻撃を受けた場合の対処などは万国共通みたいなものだから何もできないことはないはず
それに自衛隊も一般人の戦力化は毎年やってるわけで教育能力なしってのは言いすぎとも思う
一部の兵器の演習を海外の演習場を間借りしているような陸上自衛隊にそんな能力はないと思いますな。
逆にドローンの運用法や防御方法を習ってきた方が有用ではないんですかねえ?
日本が教育した兵士は実戦で人を殺す可能性が大なんだよなぁ。
派遣するなら国際活動教育隊辺りが適当だと思うけど元自でも良いだろう、出来れば元レンジャーや特戦群。ただウクライナ軍の具体的な装備ってのが分からないから、自衛隊の明らかに遅れた部分の知識を元にした教育を施していいのか。
一般人からすれば元自の経験や知識とか聞いていると勉強になるんだけど技術の進歩等で時代に即していない物、時代なんて関係ない基本的な物もあるしどんな教育してるんだろうな。
一般自衛隊員の話だと時間が決まっている訓練ベースで考えている事もあって、それ長時間の実戦でが実行は無理だよねと思う話があるので教えるべき事、教える必要の無い事が切り分け出来る人材送る必要がある。
長引けば長引くほどウクライナは強力になる
半年後には最低でも2万人が増強されるわけで、訓練された2個師団と考えれば凄まじい戦力になりますねこれ…
宇軍は2014年のクリミア併合以降から軍をソ連型から欧米型に変えようと地道に努力してきた。軍は組織だからソ連型を固持したい保守派と欧米型にしたい改革派との暗闘があったと思う。その辺を詳しく描いた本を戦後に世みたいね。
象徴的なのがウクライナ陸軍の新型戦闘服への移行。ロシアのクリミア侵攻以前はウクライナもロシアとよく似た旧ソ連軍から受け継がれたブタン迷彩を使用した戦闘服を使用していたが同士討ちを避ける目的から2014年以降は欧米に似たデジタルパターンを採用した戦闘服に変更されました(ベージュをベースにライトグリーングレイ、グレイ、オリーブグレイ、ブラックグレイの小さいダットで雲形を描いたパターン)
制服もクラウンの高い旧ソ連式制帽を廃止し、階級章もイギリスやドイツを参考にした西側式にするなど西側の軍隊(NATO)の一員になろうとする努力が随所に見られます。
こういうのはNATO(と英連邦)が強い。システムが統一されてるので、各国からの派遣でもメニューに差異がない
ロシアはちょっと動員しただけでもめまくったし、ウクライナと違って嫌々訓練受けるやつばかりだろうな
やる気のない兵士が死んだり逃亡するたびに動員おかわりしてまた揉めるのが見えてる
アメリカが加わって無いのが以外
素人に戦い方教えるなんて一番ノウハウ持ってそうなのに
カナダの話なのかオーストラリアの話なのか…
元記事読めという話なのかもしれないけど、文中のカナダはほとんどオーストラリアのミスですよね?
これ、地味に重要だよね。
第二次大戦後、東南アジアでは日本兵が独立派に軍事教育したり、一部参加したから多くの植民地が独立できたんだよね。
ただの烏合の衆ではなく、組織だって動くってことは大変重要だと思う。
一方のロシアは防弾チョッキやヘルメットも無く、指揮官もいないため、AKと銃剣だけで現地に投入されるみたいで、兵士から苦情が出てるみたい。
通常の戦闘では既に結果が出ていると思う。核戦略は別だけどね。