韓国の大韓航空は主翼の氷結問題を解決して国産UCAV「MUAV」の開発作業を完了、2023年から量産に入ると報じられており海外のディフェンスメディアも関心を示している。
参考:공군 중고도무인정찰기(MUAS) 체계개발 완료
参考:Development of South Korea’s heavy unmanned aircraft completed
韓国軍はMQ-9よりも大型のMUAVを2023年末~2024年までに受け取り、2025年までに実戦投入する予定らしい
韓国の盧武鉉政権は2006年、米国製UCAV「MQ-1」の成功を見て独自にMALE(中高度を長時間飛行できる無人機を指すカテゴリー)タイプの無人航空機(UAV)開発に乗り出し、2008年に大韓航空が開発したMUAV(別名KUS-15)が導入機種に選ばれ2015年までに戦力化する予定だったのだが、李明博政権が乱立したUAV開発計画を問題視したのと高高度無人偵察機「RQ-4」の導入を推進したため事業自体が2011年に中止されてしまう。
しかしRQ-4の調達価格が予定の2倍に達したためMUAV計画が復活、2020年に「MUAVの開発が完了したので2021年から量産化に入る」と報じられたが、高度1万m付近を1時間以上飛行すると主翼の特定部分に氷結が発生して飛行性能が低下する不具合が発覚、これを修正するため量化化が延期されていたものの問題が解決して量産に入ると報じられている。
大韓航空が開発したMUAVの基本スペックは全長13.3m/主翼幅25.3m/エンジン出力1200hp/最高高度13,700m/滞空時間24時間以上で、国産のEO/IRセンサーやSARレーダーを搭載、勿論SATCOM(衛星通信)を搭載しているの見通し通信による運用範囲の制限はなく、主翼下に左右2ヶ所づつハードポイントが設けられているためヘルファイアや天剣(韓国製の対戦車ミサイル)が統合されているという主張もあるが、この辺りの公式情報はないので飽くまで噂だ。
韓国軍はMQ-9よりも大型のMUAVを2023年末~2024年までに受け取り、2025年までに実戦投入する予定らしい。
単純にMALEタイプの無人航空機を大きさ順で並べるとTB2→MQ-1=ヘロン→Anka→MQ-9→MUAV=Akinciになり、武装可能な無人機(UCAV)の中でも比較的大型の部類に属すると言えるだろう。
因みに大韓航空の航空宇宙部門は商用と軍事用の無人機開発に力を入れており、幾つものUAVを実用化して民間市場や韓国軍に供給、RQ-21やスキャンイーグルを開発したボーイング・インシツと共同で垂直離着陸/VTOLタイプのUAV開発を行うことを発表、韓国軍向けにステルスタイプのUCAV開発も進めている。
関連記事:韓国、MQ-9リーパーに相当する国産無人航空機「MUAV」の量産を開始
※アイキャッチ画像の出典:KOREANAIR
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日本(以下略)
いや、まあ、日本の特殊な環境も理解はしてますが…焦れったいですねぇ…。
もうUAVやUCAVに関して「日本は特殊な環境だから、、、」っていう前置きはいらなくない?
日本は特殊な環境だからと前置きしないと文句を言い出す連中はほっとけば良いし、ハッキリと「日本はUAVやUCAVの導入や活用で遅れてる」と言った方が百倍マシだよ。
ドローンなど小型で低コストな兵器の最大の利点はなにが起こるかわからない恐怖心を煽ることです。平時であってもうまくいけば空母やステルス護衛艦などに投資してる分をUAV開発に回させ防衛体制を混乱させる効果が期待できます
>日本の特殊な環境
①三自衛隊は主要装備とその運用研究に熱心だが無人機を活用する戦術研究と装備調達には消極的だった。特に海自。
②UCAV運用に関わる倫理的問題に配慮し同種装備の運用研究及び研究開発を棚上げしていた。
③日本の防衛装備取得は所謂防衛大綱の方針を根拠とする。従前は無人機の活用が大綱で重視されてこなかった。
④以上の理由として、アメリカが先鞭をつけたUCAVが対武装組織非対称戦用兵器と理解され、対称戦装備としても非常に有効という認識が専守防衛に縛られる自衛隊では育たなかった。
⑤平和ボケした一般人の認識には自衛隊に対し長い間「税金泥棒」という理不尽があり、予算的制限もあって不要不急の新規装備取得に心理的物理的障碍があった。それは今でも少なからず尾を引いている。
個人的にはこんなところかと考察しています。
大多数の日本人にとっては核の傘の下で自国の安全保障を他人事と思い込んでいられた冷戦時代が一番平和だったんですよ。
あとは島国の都合上、侵攻されるとしたら敵は対空装備豊かな空軍や海軍が中心の軍隊だからコストパフォーマンスのいい価格帯のドローンがそれらにどの程度効果があるのか不明というのもありますね
(日本は空海を主な防衛線として考えているため、ウクライナのような市街地戦など本土決戦を前提とした防衛戦略の優先度が低いとも)
そもそもが、防衛省は攻撃型ドローン等殺傷を目的とした無人機に関し倫理的観点から手出しを控えていたんです。それで運用研究も研究開発も偵察型に限定していた。
10年ほど前の無人機に関する防衛研究所レポートでは、攻撃型無人機は運用指針の国際的議論を注視する旨が述べられています。良い子ぶってるというかお人好しというか。
今ではそんな議論もどこかに吹っ飛び、近年になってやっと現実を直視した防衛省と自衛隊も重い腰を上げたてところです。
昨今は想定戦場での効果のほどはシミュレーションで見当が付きます。日本の場合はスタンドオフAAMないしSAMの方がコスパが良いのかもしれません。
客観的に本土本格侵攻の蓋然性が極めて低い情勢と判断されていますので、本土での地上戦は想定順位が低く現在の装備体系がそれを表しているかと。
ただし、ウクライナの戦況を参考にすれば島嶼部防衛や奪還戦で小型UCVAが有効活用できる場面がありそうに思えます。
自己レス(訂正)
(誤)スタンドオフAAMないしSAM → (正)スタンドオフASMないしSSM
この分野で日本が遅れてないとか言ってる奴、現実を直視しろ。
何年前から研究やってるとか、要素研究は〜とかどうでもいい。
今、世界から取り残されてるんだよ。
金払って他国から技術を導入してもいいから、スピード感を持て。
いや、その前に日本国財務省が『戦車や機動戦闘車よりもジャベリンATMの方が効果的』と資料に書いたノリで『UCAVは国内開発よりも韓国製を導入した方が良い』と政府に提言する方に100ウォン賭けても良い(迫真)。
あんな過激な書き方されてるのって真意あっての話だから、外野が云々とか言うのは滑稽だと思うよ。それを考えると韓国製の物が本当に使えるならば書くだろうさ、変にプライド発揮して国益に反する結果出るならそれこそ国賊だろ。
10式も16式も今の時代、侵攻者に負担を与える存在であるってのが微妙に揺らいできて戦車を倒すのに大口径砲登載した兵器が必要とかの決まり文句ってどうなのよってのはある。
UAVに探知されにくく携帯対戦車兵器にもかなりの抗堪性ありますとかじゃないと、ロシア戦車と同じだよ。
戦車は登場以降、陸戦における火力・防御力・機動力そして衝力に秀でた存在として君臨し続けていますが、今も昔も戦車は無敵の存在ではありません。古くは手榴弾から対戦車砲、現代ではミサイル等とAT火器は時代と共に移り変わってはいますが、戦車への対抗手段はその登場直後から存在し続けており、その運用を誤れば容易に撃破されるのは昔と何ら変わりないです。しかし、その前述した戦車の特性というのは陸戦における主導権を握る上で代えがたい物であり、ミサイル等のAT火器が登場した現代においてもその価値が揺らぐことは有りません。
また、近年AT火器が目覚ましい進歩を遂げ昨今戦果を上げてはいますが、依然として適切な指揮の元運用される戦車を仕留める事は容易い事ではなく、特性の異なる装備を費用対効果の面で優劣を付ける事にも意味は無いです。
一方で戦闘車両の無人・遠隔制御化については一定のメリットがある為、米国のRCV計画を始めとして各国で研究開発が行われています。とは言えこれも動機は意見に述べられている様な戦車の有効性の低下に起因する様な物ではなく、戦車としての運用が技術的に可能になるのもまだ当面先の事であり、また有人戦車を代替する前提で開発されている訳でも無いです。
最後にこの話に限った事ではありませんが、Aに対してBがある面で優れているからと言ってBがAの役割を完全に代替する事が出来ない以上、Aの存在価値の否定に繋がる訳では有りません。戦車とAT火器にしてもAT火器のある側面から従来の戦車の役割を否定するのではなく、両者の長所を活かす運用をするなど、どの装備も状況に応じた役割と制限の中で適材適所で運用する事が肝要です。
なぜか問題ないと主張する方々は開発完了後の運用研究、部隊配備、運用基盤整備と訓練期間について一切言及しないんだよなぁ
そこら辺含めて脳天気すぎてお話にならんよね
正直、有事法制とか緊急事態条項とか言ってるくせに、こういうこととか、弾薬備蓄とか無視する政権てのは民主よりよっぽどタチが悪いと思う。
国防族の正体は、アメリカからのお取り寄せお買い物リスト作成係ですから
実用だの実戦には関心が無いのだろう
この記事に限らずこのブログでは誰も「この分野で日本が遅れてない」とは言っていないのでは?
それが言ってるんですよねぇ。
まぁ、そんな奴いないと思うなら、過去記事を見てください。
リンクを貼るのは面倒なので。
日本下げすると怒る連中は、単に過去の日本技術を信仰してる教団ですから
現実は見ない、過去の栄光を懐かしむだけ
日本が遅れていると言われれば、反射的に反論したくなるのでしょう。
トルコのバラクタルといい、いろんな国がuavというフロンティアを我先に開拓しようと切磋琢磨してるから成長速度が凄いわね、
今から輸出して国際市場狙うとかは期待してないから、本邦も地道に研究を続けて自国開発できる技術力は確保して欲しいゾ
無人機の分野は投資するだけ価値のあるから官・民が協力して進めるるんだよ、社会保障費削ってでも投資するんだよ(過激派)
本邦にもバラクタルみたいな命知らずのベンチャー起業家でてこねぇかなぁ(他力本願)
起業以前に、軍事関係無く研究者が防衛省から研究資金貰おうとしたら同業者から圧力掛けられて泣く泣く諦める時点で駄目じゃないかな…
まぁあとベンチャーとか起業は他人に期待するんじゃなくて自分でやれの分野だと思う。
まずフジインバックとか川重とか新明和とか防衛やる気もそれなりの技術も実績もあって自前で細々とでも開発してる企業が複数あるんだから、そこらにちゃんと十分な予算出すのが先じゃないのかなぁ。
金が出るとなれば参入する企業も増えるだろう。
見た目は悪くないし、韓国の国情からして必要な機材でもある。
でも来年あたり北の方に似たような機体が飛んでそうなきもする。
韓国でも退役のめどが立ってしまったRQ-4block30。
自衛隊にようやく届けられたばかりなのに、早期退役の陰りが近づいていく……。
記事のMUAVはスペック的に代替にはならないと思いますが、RQ-4退役のめど…?
前バイラクタルが爆撃機モデルの予想図を公開してたけど無人機ってどこまでデカくなるんやろ(素朴な疑問)
本邦も地道に頑張ってくれよな~ 投資する価値はあるから JAXAくん応援してるゾ~
北海道に大規模な航空機実験場でもつくれればなぁ(届かぬ思い)
宇宙開発関連の企業と国防関連のそれとは、かなりの部分が重なってはいるのですが…
過去には国会で「宇宙開発は平和の目的に限り行う」と議決されてますし、諸外国と比較しても決して多くはない宇宙開発関連予算の中から情報収集衛星関連の費用を捻出されている等の関係もあって、JAXAは積極的には防衛省との関係を深めようとはしないでしょうね
正直、宇宙開発は一般市民から余り理解されてはいません
「ロケットなんかに税金使うなら、脱原発の為に再生可能エネルギーの普及に使うべき!」って意見の文化人()は非常に多いでしょうし、それを真に受ける「市民」の数もまだまだ多いでしょう(恐らくは研究・開発者の中でも)
日陰者のJAXAが更に偏見の激しい武器開発とコラボするなんて、21世紀のうちには無理かもしれませんわ
訂正です
✕(恐らくはらくは研究・開発者の中でも)
○(恐らくは研究・開発者の中でも軍事と紐づけされるのに抵抗のある人物は多いでしょう)
もうこの手の大型UAVは自国開発するしか手がないようだ
アメリカ製は米軍の切り替え判断が早すぎて購入しても機体寿命が来るよりも先にサポートが終わってしまう
機体そのものは買っちゃってもいいと思うんですけどね。
特に中小型の無人機は数が揃うのがキモだと思うので。
日本独自に開発して自衛隊相手に細々と売ってても、いつまでもコストダウンできずに数が揃わないということになりそうで。
それこそオルラン-10みたいにラジコン飛行機の機体にセンサーだけポン漬けしたらいい気も
むしろラジコンメーカーが作った方がオルランより上等もありそうじゃ
機体を買っても、自衛隊のC4Iシステムに組み込めなきゃゴミだぞと
一方で本邦のJ隊はこれから「無人機の有用性を””研究””する」ってんだから笑っちゃうよね
今から6年前の平成28年に「将来無人装備に関する研究開発ビジョン ~航空無人機を中心に~」を発表しているので、日本も無人機の有用性は認識していると思いますよ。
3月末の記事は攻撃用小型UAVの運用についてのもんだからね
なんか新しいニュースみたいに書いてあったけど概算要求の資料に載ってたやつだし
>日本も無人機の有用性は認識していると思いますよ
認識してないから韓国ですら国産開発に成功した無人攻撃機を未だに1機も導入出来てないんですよ?
とマジレス。
2008年頃にはUCAVの試験機を飛行させておいてコレだから…
韓国製なら輸出もそこそこ成功しそうだな
米国製は高すぎるしそこそこの性能のを安価に欲しがる国は結構ありそうだ
とりあえずスイッチブレードを買ってはどうか?
爆撃にオペレーターの判断が必要なので倫理的問題はどうにかなるのでは。
呼称は、偵察機能付き誘導弾辺りで。
スイッチブレード君は歩兵が持ち運べるドローンタイプだからUCAVみたいな使い方は出来ないよ
もちろんそうですが、攻撃型ドローンにアレルギーがある気がするんですよね。
今までは米軍が弱いものイジメに使ったり民間人虐殺してるような印象操作が多かったからそのへんは変わるだろう
自国開発を増やして輸出に挑戦して結果をだしたり、トレンドを読んで投資していくスタイルは手離しに称賛に値するね
日本には頑張って欲しいって心の底から思っていて、頑張れって何回もコメントを書いているけど‥
政府上層部や自衛隊幹部の頭が凝り固まっていて、投資のトレンドや無人機を使用したダイナミックな環境の変化にはついていけないって事実を突きつけられると悲しくなってくる😭
無能な政治家と政府、旧態依然とした軍、戦争から目をそらす民衆…
この国は第二次世界大戦前のフランスと同じ轍を踏んでるんじゃないかと心配で仕方ない
フランスはナチスドイツに宣戦布告してから、機械油に浸して保管してあった第一次大戦時の野戦砲パーツをとり出して、それを組み立て終わる前には、ドイツに降伏したという
ギリシャにローマにモンゴル、インカやアステカもかな、過去に大帝国を築いた栄光など、あっという間に消えてその継承などされないことに注目だな
西側陣営がそれぞれ同じような性能の独自の攻撃ドローンを持つのは明らかに非効率です
日本には西側で日本にしかできない分野に注力するのが理にかなっているかと
なんかやらかすに500万円賭けるわ。日本はこの分野に関して遅いんだよなぁ。頭の固い、変なおじいちゃん国会議員が
韓国のUAVの話となるとどうしても思い出してしまうのが、李明博政権の時だったと思いますが「高高度監視UAVを配備して日本上空を常時監視する」という事を真面目に選挙公約に入れてるんですよねあの国は。怒られる以前に上述の経緯から飛ばすUAVが無くて沙汰止みになってくれたので良かったですが。
韓国の軍事行政についてはそのフットワークの軽さと商業機会への目ざとさ、政治的制約の少なさなど見習うべき部分も多いんですが、同時に政治が主導で国防も兵器開発もやっている国なので(青瓦台の要望でねじ込まれたKCVXも政権交代であっさり凍結になりましたし、KSS-Ⅲ原潜化も相当雲行きが怪しくなっている)、一挙手一投足が見ていて不安になるんですよね。18年のレーダー照射事件みたいな事がこのUAVで起きなければいいですが。
日本は海中用UAVとか研究していないんでしょうか?
深海ブイやセンサーの反応で追跡とデータ収集できて、攻撃も出来ると言う夢のようなものを作って欲しいです。
その手の話なら研究開発ビジョンの水中防衛の取組みを見たらいいんじゃないですか
対空ミサイルというUAVよりもさらに低コストなカウンターUAVが大量にあるのだから
対空装備が充実した軍隊にこの手のUAVを使ったらまず大赤字だろう
UAVの活用法については、色々と記事がありますが。
UAVの撃墜方法についてはあまりありません。
5000mを飛ぶBT2は墜としにくいという記事が以前にありましたが、
実際のところ、ロシア軍はどのように墜としているのだろう。
戦闘機によるものかなとは思います。
ウクライナ軍はオルラン10をどのように対処しているのだろう。
機関銃などの小火器かな。だとすれば、その射撃方法を知りたいものです。
いやぁ普通に野戦防空システムが機能してるところでは撃墜されてるって言及されてたと思うけど
本邦もTACOM飛ばしてた頃は比較的先進的な研究してたんだけどね
2020年12月に「無人機研究システムを活用した新たな無人機システムに関する検討」をSUBARUと契約した情報があるのでなんかはやってるっぽい