インドネシアメディア「CNBC Indonesia」は19日、韓国と締結した潜水艦導入契約をキャンセルしたと報じて注目を集めている。
参考:Ada Kabar Produksi Tahap II Kapal Selam RI-Korsel Batal
スビアント国防大臣が欧米とトルコを訪問して帰国したタイミングで韓国との潜水艦導入契約キャンセル報道?
インドネシアは韓国の大宇造船海洋からナーガパーサ級潜水艦を3隻導入済みで昨年3月に同型艦を追加で3隻導入する契約(約11億ドル)を締結したのだが、インドネシアの潜水艦建造を受注した大宇造船海洋によれば「インドネシアは契約で設定された前払金を送金してこない」と今年5月に証言しており、本当にインドネシアがナーガパーサ級潜水艦を追加導入するのか危ぶまれていたがインドネシアメディア「CNBC Indonesia」は19日、昨年に韓国の大宇造船海洋と締結したナーガパーサ級潜水艦(209/1400型)の追加導入契約をインドネシアがキャンセルなる可能性があると報じて注目を集めている。
CNBC Indonesiaの説明によればインドネシア側は昨年3月に締結したナーガパーサ級潜水艦追加導入契約の実行を進めていないと言っており、インドネシアは韓国から導入した潜水艦の技術移転が支払ったコストに見合わないことを問題視しているらしい。
別の現地メディアはインドネシアが韓国との契約をキャンセルする方針を固めてトルコ、ロシア、フランスから潜水艦導入に関する提案を受け取ったと報じている。
果たして、どこまでが真実なのか不明だがプラボウォ・スビアント国防大臣はドイツから導入したチャクラ級潜水艦(209/1300型)は連続潜航期間が90日もあるのにナーガパーサ級潜水艦2番艦「アルデダリ」の連続潜航期間は30日しかないと批判、正しく韓国側から技術移転を受けたのか検証する必要があると今年9月に言い出しており、スビアント国防大臣はトルコが売り込んでいたAIP機関を搭載した214型潜水艦に関心を示しているたため韓国からトルコに乗り換えた可能性が高い。
補足:トルコは韓国が持っていない214型潜水艦の海外輸出用ライセンスをドイツから与えられている。
そもそも機密性の塊と呼ばれている潜水艦の正確なスペック(一般に出回っている数値は大まかなもの)を一国の国防大臣が公の場で口にすること自体が非常識で、さらに原子力潜水艦でも乗組員や食料の問題から実用的な連続潜航期間は60日が限界(技術的には無限)と言われており、AIP機関を搭載した日本のそうりゅう型潜水艦でも連続潜航期間は20日程度らしい。それにも関わらず小型でAIP機関を搭載していない209/1400型潜水艦に連続3ヶ月間(90日)もの潜航期間を要求するのは難癖以外の何物でもなく、これは韓国との契約をキャンセルするための口実だろう。
トルコはスビアント氏はが2019年10月に国防大臣に就任して以降、同氏をトルコに招待(2019年11月と2020年2月の2回)してAIP機関(燃料電池方式)を搭載した214型潜水艦を見学させてアピールを行っており、いよいよ韓国との契約キャンセルを実行に移すのだろう。
因みにスビアント国防大臣は最近、欧米を訪問した際にトルコに立ち寄っているためタイミングがバッチリ過ぎると管理人は思っており、韓国メディアもCNBC Indonesiaの報道を取り上げており追加契約がキャンセルになるかもしれないと報じている。
流石に今回の件については韓国側に落ち度はなく、インドネシアのスビアント国防大臣は違約金無しで韓国のとの契約をキャンセルするため性能不足と技術移転の不足を挙げている可能性が非常に高い。そのためインドネシアへの護衛艦輸出を推進している日本も、今回の件について詳しく調べておかなければ同じ目に会うかもしれない。
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※インドネシアの対応は褒められたものではないが、それだけ防衛装備品は買い手市場だという意味なので今回の件でインドネシアへの護衛艦輸出を萎縮する必要はなく、日本は防衛装備品の輸出において狡猾になる必要がある。因みに日本の防衛装備品の輸出は経済的利益よりも国内の防衛産業やエコシステムの維持を目的としていると管理人は捉えている。
※アイキャッチ画像の出典:public domain インドネシア海軍のナーガパーサ級潜水艦(209/1400型)
日本が積極的に艦艇技術移転し始めてるし、トルコからもAIP輸入できるからね
今更賄賂で押し付けられた粗悪な韓国製兵器なんていらないでしょう
貰った賄賂は返さん!!!
インドネシアって三井や三菱にホントにカネ払うの?
防衛産業のために相手を踏み台にする気概で売り込めと
たしかに、日本もそれぐらい強かになっていいと思います
今回の件をしっかり
途中送信‥
しっかり分析して臨んでほしいですね
関係ないけどインドネシアの国防大臣、艦首を失った艦と船尾を失った艦をくっつけたような名前してるな
防衛装備品輸出に関してプロの韓国すらインドネシア相手にここまで苦労しているのだから、素人の日本が上手くいくはずがない
さらに元々日本製兵器は信頼も低いし、30FFMではなくFREMMが選ばれるだろう
信頼性を言ってしまうと、機関トラブルが度々起こっている韓国製になんて言えば良いんだ?
どちらかと言えば輸出経験が乏しく、アフターサービス面での不安も大きいのが本邦
最安値で買える西側兵器が韓国の強み。政治的や経済的に微妙な国でも買えるのは強い。
FFMクラスは米国が揃えていない以上、金額が見合えば引き合いぐらいはあるだろう
はっきり言うとKFXの巻き添え食らった格好ですね、韓国は信用ならないというメッセージだと思う、これ最悪です、出来ない約束していた可能性有ります、トルコの戦車アルタイもドイツ製パワーパックとフランス製装甲で揉めている話しも有るし逆に参考になるかも?上手く行っているのk-9だけ?
もともと技術力が低く信頼性も低い韓国製の兵器など買っても無駄でしょう。
効いてる効いてる、オッペケ君(笑)
無理やりにでも朝鮮AGE。
貴方必死過ぎますねw
マトモな代物が出来るのかも怪しいKFX計画から足抜けするのは当然なのだがモノは出来上がっている潜水艦もキャンセルされるとは
インドネシアはしたたかだね
FREMMは大型汎用護衛艦に相当するフルサイズのフリゲート若しくは駆逐艦。
インドネシアは韓国から潜水艦そのものを導入したいというよりも、明らかに潜水艦の建造技術が目的だよなあ。
性能不足なのか技術移転が少ないのか知らないけど、そうと理解しながら契約書にサインしておいて後になったらまた再交渉すれば良いと考えていたのであればかなり悪質。
技術移転する技術がないからね、韓国は。
ただ、それを理解して買ったはずのインドネシアが上回って悪質(笑)
西側諸国から遠いと韓国を通さないと買えないんでそ。
それにしてもドイツって自国の潜水艦が残念なことになってるのに…
コリア困ったね、韓国だけに。
経緯の流れを見る限り、ネシアは韓国と手切れだな。
周辺諸国が軍備のアップグレードに励んでいるときに、自国だけダウングレードは恥ずかしい。
>ネシアは韓国と手切れだな。
どうかな。
失地回復とばかりガンガン行くんじゃない?
良くても悪くても韓国のことだから。
普通はもうこりごりって考えるけどねー。
そういう考え方は合理的じゃないな。
↓のコメにもあるが、インドネシア海軍は米国の戦術システムを導入している。
仮にも中共海軍との対峙も考えているなら、”戦える”装備でなければ意味がない。
10年ぐらい前にインドネシアの使節団の部屋に侵入して
PC漁ってる時に鉢合わせするようなミスしといて全く意に介してないんだし
お互い利用できると思ってるうちはなんとかして毟り取ってやろうとしか考えないと思うぞ…
管理人がなぜ韓国に同情的なのかよく分かりませんね。
韓国自身がやってきたことを次は自分がされているだけの話でしかないですよね。
子供はそうやって経験することでやっていいこと、悪いことの判断がつくようになってゆくのですよ。
それはそれ、これはこれなのではないでしょうか?
インドネシアと商売するなら、明日は我が身ですから
明日は我が身、というより、こっちの方が先にやられてますよね、新幹線で(笑)
まあ韓国もF-35を選定するに当たっては散々な事をやってるから、別に何とも思ってないのかも知れませんが。
日本も相手国に前払いさせるFMS契約方式を整備導入するべき。
韓国に同情的というよりインドネシアがヒドすぎるんでしょうね。
仮に中立でなく嫌韓家だどしても、人の不幸で喜ぶようならそれはもう嫌いな相手と同じ土台にいるのでは。
技術がどうのこうのと言う人もいるが、少なくともインドネシア側が無理なこと言ってるわけだし、これで韓国ざまぁとは思わないよね。
どっちに転んでもけっきょくはドイツ製という認識なんですが(笑)
人まねからオリジナルへのハードル高いよね
自分のところの潜水艦すらまともに整備出来てない昨今のドイツもちょっと…
韓国にとっては、厳しい状況ですね。インドネシアとの30FFM輸出は、慎重に慎重を重ねたほうがいいでしょう。どうせ当て馬でしょうが
KFX分担金の交渉も難航してるし本腰入れて韓国防衛産業と手を切るのかもなーどこと手を組むのかは知らないけど
トルコでしょ
インドネシアは陸でも中戦車(MMWT)作るのに共同開発してるし、トルコとの関係を深めるならTFXに参加してもおかしくない
ついでにイスラム文化圏という共通点も。
文化的な共通点が多いと色々とやりやすいのでは?
こうして見ると、米製兵器がなんでバカ売れするのか良くわかるな
高性能は勿論だが、「裏切れない」んだ
搭載兵装やデータリンクがみんなアメ製で紐付けされてるから、インドネシアみたいな「やっぱやーめた」戦術ができない。一度顧客になると、もう首輪が外せない。
ライセンス品の販売では真似できない売り方なんだ
そうなると日本の武器輸出も韓国と同様の弱点があることになる…インドネシアのやり口を良く勉強しないと…
>「裏切れない」んだ
なるほどそういうことなんだ。
鋭い洞察にハッとさせられました。
つまり、アメリカ製兵器を買うことはアメリカ側に入ることを強要されるわけです
現実にはトルコが今、その選択を迫られてるんですよ
単純にかの国が契約結びたいがために90日潜航可能って売り込んだんじゃないかな
通常動力のサイズの艦で90日潜りっぱなしやったら多分クルーに高頻度で自殺者出るで
その前に酸欠で死ぬのでは?
韓国が困ってるのは笑えるけど、日本も他人事じゃない…
インドネシアの防衛大臣がトルコからキックバックもらって
ちゃぶ台ひっくり返して214型をねじ込もうとしてるだけだろう
旧式といえるナーガパーサ級の追加導入契約こそ疑問があるという見方もありですよ。
AIP搭載でより優れているだろう214型を導入可能なのだからそちらに切り替えるてことかと。
強引な姿勢ですが、どちらが軍事力強化に資するかは明らかだとも思いますし。
最近、兵器の性能や値段よりも、オフセットや技術移転の方が重要だとわかってきた。
双方に利益があるだけでなく、裏切れない状況をつくる必要があるのだと。
裏切れない状況が信用なのだと。
でも、どうせパーム油だしなー。
日本は燃料電池じゃなくリチウムにした理由ってなんだろ。長距離潜水航行ができるのならそれに越したことはないと思うけど。
燃料電池は短時間に大電流を取り出すのに向いていないので瞬発力発揮の為に結局蓄電池を使う事、潜水艦なので酸化剤も積む事を考えたら重量や容積での優位性が乏しいのです。
ごねているインドネシア というのは間違いなさそうだが
韓国もセールストークで 90日間潜りっぱなしでいられます… と できたらいいなの希望的妄想 を吹き込んでいたりして?…
地政学考えればインドネシアの場合、自国の装備は、北のサオ級レベルとかでいいんじゃないか?艦隊用潜水艦、外洋潜水艦を欲を作って売りたいのがインドネシアの本音では?
燃料電池は液体酸素と液体水素を使い切れたらそれで終了。
そんで母港に帰って燃料を充填しないと使い物にならない。
一方でリチウムイオン電池や全固体リチウムイオン電池を搭載
する新型「そうりゅう」は、その場で充電さえすれば継続できる。
新型「そうりう」Li-S電池艦は充電用に、新型シュノーケルと
新型の強力発電機を4基搭載しており1時間で80%まで充電。