中国人民解放軍は最近、無人航空機(UAV)を使用して攻撃ヘリから発射されたミサイルの誘導を行うことに成功したと報じられている。
参考:Chinese Army Uses Drones to Guide Helicopter Missile Strike
参考:解放军苦练新战术,用无人机引导激光制导弹药,未来战争中将获得奇效
中国の最終的な狙いはロシアや米国が取り組んでいる攻撃ヘリへの長射程ミサイル統合の後追いか
攻撃ヘリ「Z-19」を装備する中国陸軍航空隊は視界外の目標を攻撃するため多用途戦術無人航空機「ASN-209」を使用して、対戦車ミサイル「AKD-9(最大射程7,000m)」を目標に誘導することに成功したらしい。
このAKD-9はレーザー誘導ミサイルなので電子妨害の影響を受けにくくシンプルな構造なので低コストで大量に調達できるのがメリットだが、ミサイルを誘導するためには目標に命中するまでレーザー目標指示装置で照射し続ける必要があり所謂「撃ちっ放し能力」がないのがデメリットだ。そのため攻撃ヘリ「Z-19」はAKD-9が命中するまで目標から3~4km(高度3,000m)の範囲以内に留まり続ける必要があるのだが、この距離での飛行は短距離地対空ミサイルの有効射程範囲内なので解決するべき問題点の一つといえる。

出典:YU Ming / CC BY-SA 3.0 Z-19
一般的には米国製のロングボウ・ヘルファイアのように慣性誘導やミリ波レーダーを搭載して完全な撃ちっ放し能力を獲得するというのも1つの手だが、米国でもコストの問題と電子妨害に対する耐性からレーザー誘導式のヘルファイアと併用しているため、必ずしもレーダーを搭載して完全な撃ちっ放し能力を得ることが正解とは言えない。
そこで中国はEO/IRセンサーを搭載したUAVを使用して目標を捜索、そのデータを後方で待機するZ-19に送信してAKD-9を目標方向に発射、目標に命中するまでの誘導をUAVが引き継ぐ方式による実弾射撃テストに成功、つまりセンサーとシューターの分離に成功したというのが今回のニュースの核心で、米陸軍がAH-64EにMQ-1CやRQ-7との協調能力(MUM-T)を追加しているのと恐らく同じ趣旨だ。
中国がAKD-9の誘導のため攻撃ヘリにUAVとの協調能力を付与しただけで終われば特に注目する必要もないのだが、中国はロシアや米国が取り組んでいる攻撃ヘリへの長射程ミサイル統合を後追いする可能性が高く、そうなると米国、日本、台湾にとっては非常に厄介な存在になる。

出典:Mil.ru / CC BY 4.0 Ka-52
ロシアは現在、攻撃ヘリ「Ka-52」の最新バージョンM型を開発中で同機には射程100kmの新型巡航ミサイル「item305」を統合中で、米国も開発中の将来攻撃偵察航空機(Future Attack Reconaissance Aircraft:FARA)やAH-64に視界外の目標を破壊可能な「長距離精密誘導ミサイル(最大射程30kmのスパイクNLOS以上?)」を搭載して運用する計画を進めており、なぜ対戦車攻撃や近接航空支援が主任務の攻撃ヘリに長射程のミサイルが必要になるのか?
恐らく理由は2つあり、1つはUAVの登場で近距離防空システムの交戦距離が拡張されいるため従来の運用方法では被弾・撃墜される可能性が高くなったのと、UAVを活用することで攻撃ヘリの戦場認識力を大きく拡張可能なため従来の対戦車ミサイルよりも射程の長い攻撃手段が必要になったためで、中国の真の狙いはココにあるのだろう。
つまり中国軍はセンサーとシューターの分離を進めて長距離精密誘導ミサイルを統合した攻撃ヘリにシューターの役割を担わせる=遠距離交戦能力の多重化を進めるつもりで、非武装の小型UAVが飛んでいれば何時どこからミサイルが飛んできても不思議ではなくなる時代が直ぐそこまで迫っていると言える。
関連記事:センサーとシューターの分離が進む米陸軍、自走砲で巡航ミサイル迎撃に成功
※アイキャッチ画像の出典:Alert5 / CC BY-SA 4.0
中国の技術力は凄まじいものがあるな。日本も後をついていけるように頑張らなくては。いつまでも「ニホンスゴイ」なんて言ってたら無理だろうけど。
まず防衛予算引き上げないとな
予算引き上げのためには中国の脅威がもっと強くなってもらわないと
あれ?
防衛予算の引き上げと憲法9条の改正で攻性の軍隊を保有しなければなりません。
そのためには国民の意識を変えなければなりません。
日本の置かれている安全保障環境はかなり厳しいのです。中国の行動を見ているとその事を思い知らされます。
中国の本気度は本当にすごいけどそもそも軍事費が違いすぎるよ。
防衛省だって防衛予算があと5兆10兆増えればもっと先進的な研究開発やってるって…。
あと、日本学術会議みたいな共産党の影響下にある活動家の妨害もどうにかしないと。
大学の軍事研究なんて海外じゃ当たり前のことを反対する連中も多いんじゃどうしようもならんよ。
防衛装備庁で構想は以前からあって研究は行っていますが、各種UAVの実用化を目指す研究開発の予算化はこれからのようですね。「軽装甲戦闘車両システムの研究」の事前評価書では、間接射撃の誘導砲弾をUAV等からの情報で精密誘導する運用構想のポンチ絵が参考添付されていました。
開発リソースも不足してますので、共同開発、輸入或いはライセンス生産したほうが効率的なものはそうなるでしょう。
どうやったって日本じゃ中国には追いつけないよ
圧倒的な技術の低さも問題だがそもそも投資してる金額が違う
もう通常兵器では到底太刀打ちできない。
普通に考えれば、核抑止力に頼るしかないだろう。
予算だけの問題じゃないと思います。
海外ではベンチャー企業と学術機関との共同研究開発とかがあり、基本的に軍用利用にも障碍がありません。UAV開発の裾野が広いわけで日本の環境とは大きく異なります。
UAVは今後の世界的技術トレンドですが、日本学術会議が軍事転用を視野に置いた研究協力に反対している等の影響もあって軍事利用の開発リソースが不足しているのは確かかと。
これが一般的になると、偵察と攻撃の境目が曖昧になり、偵察機/UAVだから攻撃される心配はないと言い切れなくなるな。日本にとって専守防衛の見直し必須で、偵察機材への先制攻撃もできるようにすべきだな。
日本を護るためには
人的被害の無い未確認の無人機材は陸海空に係わらず撃破する必要が有るかも?
あしもとだと無人機が防空識別圏を侵犯して、かつ警告(音声や行動等手段は問わない)を無視したら、その後どうするんだろ。領空侵犯の前に撃墜できるのかな。
無人であることを証明するのも結構大変そう
相互補完のつもりなんだろうけど、そのヘリの方もUAV化した方がいいんじゃないかと思う
ヘリ部隊潰せない利権かなんか有るのか?
ヘリがドローンを指揮する管制ユニットなんじゃないか?
中国、もしくは中国製の兵器を購入する国は、常に衛星でドローンを操作できる環境にはないと思う
確かに攻撃ヘリの乗員2名で自己の安全を確保しつつ管制処理出来る程度に自動化されてるとしたらなかなか脅威ですね
目標のロックオンを持続するためにセンサーUAVはある程度の高度を飛行することになります。
つまり低空飛行する攻撃ヘリからの見越し通信範囲での半自律制御運用は可能と思います。
ガンナーは自機センサーの代わりにUAVのセンサーを遠隔利用するだけではないかと。
攻撃ヘリ自体のUAV化はまた別の話で、このシステムは現用機の生残性向上が目的でしょう。
電波妨害に弱かったりとUAVも万能兵器では無いので、AI搭載の自律兵器が実用化されるまでは有人兵器が存在すると思います。
相変わらず、射程100km級とかの長射程ミサイルを態々攻撃ヘリから撃つ必要性を感じないな
中高高度固定翼UVAも、航空優勢や中長射程防空システムの下では生き残れないだろうし
技術的には確かに凄いことなんでしょうがヘリに巡航ミサイルを持たせる理由が不明確ですね。
他に理由があったりして?
地上から巡航ミサイルを撃ってはいけないという制限から解放される(INF条約失効済み)
海上の艦船から離れた位置から巡航ミサイルを放つ事ができる
車両の発射機より展開が早く、撤収も早い
あるとしたらこんなもんだろ
ヘリコが本来任務から外れちまうし、車両とじゃコストもダンチだぜ。師団・旅団直下の砲兵に数両の発射機と偵察兼用のUAVを配備しとくだけで同等の効果とヘリコの地上部隊支援が実現するような
中国ではUAVが探知/追尾している洋上目標に、ヘリや榴弾砲が発射したミサイル・砲弾をUAVが誘導して命中させる訓練を実施しているので、さらなる縦深防御体制構築の一環だと思います。
従来の防空対象では遠距離のヘリコプターに出来ることは無くて無視出来た。
非武装の無人機も直接的な脅威ではなかった。
今後はそれらの危険度が増したということ。
圧倒的ではないが従来より危険度が増したということが重要
UVAとは?
そんなに長距離なら地上発射型でいいような気がしますが。
UVAの機動力との差が大き過ぎるかも。
ミサイルキャリアも無人機にすればいいと思うのだが。
前からUAVの事UVAって間違い続けてませんか?
UVAとは?
紫外線
いくら射程を伸ばしても
標的を発見し命中させる術はあるのだろうか?
見掛け倒しにしか見えない
流石に記事読めてるのか不安になるコメント
無人機で標的見つける技術の話じゃなかったのかよ
記事をよく読んでからコメント残せ
文章すら読めないの輩でも議論に加わろうとするなんて、なんて日本は闊達な議論が行われている国なのだろう(白目
どこの国にもおかしいやつはいるだろ。おっと、情報規制でそんな事知る由もありませんでしたね。
お笑い中国軍の頃から頭アップデートしてないのか?
センサー付きのドローンにミサイルを撃たせたらええんちゃう?
そこまで厄介なものではないと思うけどねぇ。
TB2が12mものサイズなので普通にレーダ探知対象、小型ドローンなら見つけにくいだろうけど、今度は地上の誘導者が必要になる。感覚的には砲兵の観測員。
発射母機がヘリだと大口径のミサイルの搭載は難しいと。おまけにスキミングミサイルも運用対象外。
この兵装システムを航空優勢を争うようなエリアで効率的に運用できるとは思えないし、一種の斬首作戦専用兵器にならないかな?
司令部の欺瞞と防空は従来以上のものが必要とはされるだろうけど。。。。
レーザー誘導ですしトルコやアゼルバイジャンがやったような対空戦車や防御陣地潰しがメイン用途でしょう
アルメニアって空軍ないからね。ああは行かんでしょ。テロリスト相手に使う分には問題ないと思いますよ。
ある程度の陸軍であれば当然防空網があり、それに合わせた防空兵装を準備しているものでしょう。
それをエアカバーの下で使うのが基本。
運用を想定すると、ヘリは低空侵入して射出時に所定高度まで上昇して発射になるだろうと。
誘導ドローンはそれに合わせて離陸してミサイルと通信しながら位置を保持してミサイルの自律探知位置まで誘導。つまり、いつどこに何がいるかが見えてないと難しいはず。なので、ある程度固定の司令部や陣地向けとなりますが、そうなると防御側も妨害手段が出てくると。こうなると思うんですけどねぇ。
後は兵站に負荷をかけるような使い方か。。。
普通の空軍同士がお互い活動してる状態でも片方がUAV狩りにまで空軍のリソースを食われたら、と言うところでしょうね
直接脅威を受ける部隊にコストが見合う対抗手段を持たせないと対応はきついでしょう
そう、結局「数は力だよ」に帰結するんですよね。
まあ、この仕組みを大量に運用できるとは思えないので、単発に近い状態であれば一時的な混乱位しか作れないかなと。
・ミサイルごとの誘導員を目標物近くに配置必須
・誘導中のドローンの位置欺瞞はほぼ不可能(高空待機必須)
・レーザー誘導なので動かないドローン自体は歩兵でも簡単に破壊できる
・ミサイル側にも通信とドローンから自機シーカーへのコントロール引き渡し機能が必要
・AWACSが飛んでいれば広域でジャミング可能
それに、移動式の狭域ジャマーくらいなら、まあ普及するでしょう。高機にでも積めばいいのだし。
最後のダメ押しの自走砲の替わりとして捉えればいいのでは。陸上から物資を補給できるから回転率高いし対レーダードローン積んでもいい。
離島や山岳地帯でヘリボーンをかける際の露払いなんかに向いてそうですね
UAVのポテンシャルは大きい。UAVの開発競争はますます進むだろうが、有効な対抗策も必要になった。電子戦で無力化できるだろうか?
AWACSが飛んでれば普通に無力化できると思いますよ。
UAVなら撃墜するだろうし、ドローンなら電波妨害でしょう。
軍事研究は大したものだがインフラが10年持たないようなインチキ国家で軍事だけ突出してもねぇ
ソ連がどうなったか、末路までコピーしなくてもいいのに
こうなると、日本スゴいを喜んでる輩が、実情から目を背けた脱落者ってことが判ってきて情けないやら恥ずかしいやら
人間の評価は表現だの口先でなく実際の行為で判定されるって知っとけ
非対称戦で日本は勝つ。
同じ土俵で戦う必要は無し
その非対称戦でしたら中国のほうが経験豊富ですよ
ジパングのみらいに搭載の海鳥のような役割を負うのかな?
みらいが発射した巡航ミサイルを
「今、追い越しました」