インド陸軍はナゴルノ・カラバフ紛争で実証された新しい戦闘戦術=使い捨ての徘徊型UAVを使用した戦い方を取り入れるためイスラエル製のスカイストライカーを100機発注したと報じられている。
参考:Army to buy more than 100 armed drones from Bengaluru firm joint venture
使い捨ての徘徊型UAV「スカイストライカー」のインド調達価格は1,500万円前後
イスラエルのエルビット・システムズが開発した「スカイストライカー/SkyStriker」は電動推進方式(静粛性が優れている)なので低高度を飛行しても敵に気づかれる可能性が低く、最大2時間/約100km(弾頭重量によって変化)までの滞空能力と完全な自律性を備えた小型の徘徊型UAVでナゴルノ・カラバフ紛争時にアゼルバイジャン軍が使用したことでも有名だ。
このスカイストライカーをインド陸軍は100機調達するためエルビット・システムズと契約を締結したと報じられているのだが、イスラエルとの武器取引としては非常に珍しく契約額が公開されているため大まかなスカイストライカーの調達単価を計算することが出来る。
インド陸軍がスカイストライカーを100機調達するために支払う金額は約10億ルピー/約15億円なので1機あたりの調達単価は単純計算で1,500万円前後となるが、約10億ルピーの契約金額には恐らく地上管制システムなどの関連費用が含まれているので純粋な機体価格はもっと安い可能性が高い。
さらにインドはスカイストライカーをエルビット・システムズとインド企業の合弁会社に製造させるつもり=つまり国内でライセンス生産を行うための費用(製造ラインの立ち上げ費用等)も含まれていると考えると1機1,500万円前後という価格設定はインド限定の話で完成品を輸入すればもっと安価なのだろう。
因みに用途が異なるので単純比較は出来ないが対戦ミサイル「ジャベリン」の調達価格は1発あたり約17.5万ドル/1,920万円(2021年度の米陸軍調達実績)だ。
※アイキャッチ画像の出典:Elbit Systems
>1機1,500万円前後
ナゴルノ・カラバフ戦争の時は車両だけじゃなく兵士も狙ってたけど
何人ぐらいやったら元取れるのかな
大体一人100万として15人ぐらい?
単純な人数だけでなく、敵にいつどこで攻撃されてもおかしくないという恐怖心を持たせ士気を低下させる効果もでかいよ
だから少数の歩兵を乗せただけのトラックに対しても高価なドローン突っ込ませたりしてたし、実際に車両移動やいつ攻撃されるかわからないことを恐れた相手の前線兵士が徒歩で逃げだし、放棄された車両類(装甲車や戦車を含む)を大量に鹵獲することもできていた
人員単価見積もり低過ぎて草。
会社にとってその程度の価値の社畜さんなのかな。
転職考えた方がいいかもよ?
陸自には必要ないんかね?
アレルギー対策に菅さんが今のうちに買っておくと良いかもね。
インドカシミール周辺の中国、パキスタン国境でお互い陸軍と地対空兵器が、平時から近接してしまってて航空機が近寄りがたいので、より効果は高いだろうけど。日本も無意味じゃない、特にアレルギー対策として。
無人兵器がほしいなぁ〜〜
最近研究している打撃用UAVとか、今年の概算請求にも攻撃用UAVの項目があるようなので近いうちに配備されるのでは?
外国産は高いだろうし、国産になるかも
>外国産は高いだろうし、国産になるかも
真逆ですね…
予算案見たら小型の攻撃型UAVの研究に関わる費用で3000万程の予算が組まれてるからひょっとしたら何か購入する可能性が出て来てるっぽい
それともう一つ興味のそそられる話があって、陸自と民間で謎の小型ドローンを富士で飛ばしてるのが目撃されてて標的機にしては大分違う形状だしひょっとしてこれ打撃用のUAVか連隊用のUAVじゃないかって話がちらほら挙がってた(公募されてる情報と取得時期やらが割と一致するらしい)
中印国境で度々起こる武力衝突に徘徊型ドローンが投入されれば、
印軍兵士の犠牲はかなり減るだろうね。逆に、火に油を注ぐことになるかもだけど。
このドローンは長時間飛べないようだから、使い道はかなり限定されるね。
最前線で使うと味方を攻撃しかねないから後方目標や増援車列が対象になるでしょ。
当然中国側も対抗措置を取るから火に油を注ぐことになる可能性が高い。
いや、今年7月にインドの空軍基地がパキスタン側から飛んで来たドローン(但し、パキスタン軍では無くテロ組織の物と思われている)に攻撃されて被害が出た事例があるので、インド側の対応は既に周回遅れとも言える
リンク
いや、先に印パ国境のほうでお試しがあるだろう、先日は兵士の肉弾戦で済んだけど、いきなり新兵器を投入すれば大国のガチバトルになりかねない。パキスタンは中国の代理として先端兵器の実験場になる
ジャベリン高いなぁ
そりゃ「戦車以外撃つな」みたいなお達しが出た、なんて噂が出るわけだわ
本UAVを武装が無くなった最後の手段で突っ込ませる可能性が微レ存?
装甲車以上は効果ないよとか、再武装させてその間は他機がカバーとかは置いといて
いやさっさと使えよw
使い捨て型と言うのを見逃してたよ…
それでもジャベリンは、陸自の01式軽対戦車誘導弾の2600万前後よりは安いんだけどね
只、対戦車ミサイルで戦車以外の目標を撃つのはフォークランド紛争で英軍がミラン対戦車ミサイルをアルゼンチン軍陣地目掛けて撃ってから常態化しているので、その様な御達しが出てもおかしくは無い
そのせいか、陸自では当初01式と交代して退役する予定だった84㎜無反動砲・カールグスタフM2が再評価されて現役続行が決まった上に、軽量化を施した改良型のM3が追加で採用されたし、米軍でも特殊部隊向けにM3と最新型のM4が採用されている
要するに激安対レーダーミサイルとして買えばいい
徘徊型というと反対が多そうだから、技術協力で似たものを作ろう
航続距離的に日本国内から射出しても日本国内のレーダーサイトにしか反応できないぞ
低速すぎて対戦闘艦にも使えないし
着上陸後の本土防衛戦前提の話だと思われ
安いなぁ。
迎撃手段は高価なままで、攻撃側兵器の廉価化が進むと
引き金が軽くなりそうで嫌な感じ。
元が取れる言っても考え方次第で、そもそも固定の弾頭じゃないから威力がまちまち。人の値段なんて地域や国次第だし、相手に怪我負わせて死ぬまで傷病手当発生するとか考えると結論なんて出ないのでは?先進国一人の死亡か傷病でコスト的には引き合いそうだけど。
射程を求めた結果なのか威力を求めた結果なのかは、分からないが最新のJLTVクラス車両潰すならコスト的には引き合うと思うね。
陸自にこれ導入するなら威力も射程も劣るけどまだ安いスイッチブレード導入の方が良いんじゃないかな。
対レーダーでの使用はそもそもこいつは対レーダー誘導の機能は有していないのを承知で書いてるのかな。