ロッキード・マーティンは10月15日、韓国の韓国航空宇宙産業と共同で開発した軽攻撃機「FA-50」に、同社が開発した照準ポッド「AN/AAQ-33 スナイパー」を搭載するための適合試験をクリアしたと発表した。
参考:Sniper Advanced Targeting Pod Marks Critical Milestone For FA-50 Integration
韓国が開発した軽攻撃機「FA-50」が、F-15K並の精密攻撃能力を備える?
FA-50とは、韓国がロッキード・マーティンから技術支援を受けて開発した訓練機「T-50」をベースに、イスラエル製のレーダー「EL/M-2032」や搭載できる兵器を増やし「軽攻撃機」に分類される航空機で、開発元の韓国航空宇宙産業は同社に対し、FA-50に照準ポッド「AN/AAQ-33 スナイパー」統合を依頼していた。
同社が開発した照準ポッド「AN/AAQ-33 スナイパー」は夜間における精密攻撃能力を飛躍的に高める装置で、LANTIRNシステムの照準ポッド「AN/AAQ-14」を改良・発展させたものだ。
これを装着することでFA-50は、JDAM(LJDAM)などのGPS誘導兵器やレーザー誘導爆弾などの運用が可能になり、北朝鮮の弾道ミサイルを搭載した移動車両を夜間に精密攻撃することが出来るようになる。
ただし今回の適合試験クリアは、FA-50へのスナイパーポッド統合が完了したと言う意味ではなく、FA-50への物理的な接続手順の検証や、スナイパーポッドからの信号をFA-50側が受信できたと言うものであり、今後、FA-50にスナイパーポッドを搭載した状態で飛行試験を行い、あらゆる検証作業を2020年中までに完了させるとロッキード・マーティンはプレスリリースの中で述べている。
当初、FA-50に搭載する照準ポッドは国産化する予定で、韓国企業(ハンファとLIGネクスウォン)が開発に着手しハードウェアは殆ど完成していると言われているが、ロッキード・マーティンにFA-50への韓国製照準ポッドの統合を拒否されたと言われている。
韓国メディアは今回の適合試験クリアについて、スナイパーポッドを搭載したFA-50はF-15K級の精密攻撃が可能になったと報じ、喜びを爆発させてる。
FA-50の能力向上計画は、AN/AAQ-33 スナイパーの搭載能力を付与する「Block 10」と、視界外戦闘を可能にするため搭載レーダーの換装と空対空ミサイルAIM-120を統合した「Block 20」の2つの計画があり、Block 20用のレーダーは、KFX用に開発されたフェーズド・アレイ・レーダーを小型化したものを使用すると報道が出た。
KFXは国内で開発したフェーズド・アレイ・レーダーと火器管制システムを採用したため、米国はAIM-120やAIM-9などの米国製空対空ミサイルの兵器データー提供を拒否した。その影響でKFXは、AIM-120の代わりに英国製の「ミーティア」を、AIM-9の代わりにドイツ製の「IRIS-T」を搭載することになったと言う。
もしこのレーダーをFA-50 Block 20に採用すればKFXの二の舞になることは確実で、再び米国からAIM-120の統合を拒否されるのは目に見えている。
どちらにしても、FA-50 Block 20計画が本格的に始動するのは、KFX試作機に搭載する試作レーダーが完成した後の話だ。
果たしてそれまでに、米国からAIM-120の兵器データー開示を引き出せるだろうか?
※アイキャッチ画像の出典: Republic of Korea Air Force / CC BY 2.0 離陸中のFA-50
F-5の後継なら、高価なKFXよりもF/A-50の方が適しているのでは?
KFXよりも先に、精密攻撃まで含めた対地攻撃能力が実装されるし
どうせ北朝鮮空軍はどうしょうも無いほどの旧式機材揃いで、飛べるかどうかも危ういから対空性能は重視する必要は無いだろう
FA-50でF-5の一部置き換えじゃなかった?
北朝鮮相手にFA-50で充分と言うのは尤も
いつも楽しみに拝見していますが、
もう韓国のハチャメチャぶりに飽きてきました…
久々に各国精鋭のオハナシ読みたいです…
実際この機体規模でこの能力、飛行特性上F-16とファミリー化が行われているF/A-50は
国際的に競争力のある商品だと思います。
最大の強みは販売権を米政府とLM社がコントロールしており
顧客に合わせてF/A-50、F-16、F-35を柔軟に提案可能な体制ですが。
F-15J/DJの偵察ポッドは東芝がやらかしたせいで国産化失敗してPre-MSIP機の偵察機化がコケたんですよね。
センサーフュージョンを持つF-35に偵察任務も各航空隊に分担してやらせるという手もありますが、100機調達のF-35A/Bと引き換えにPre-MSIPのF-15J-DJをアメリカがいくらで買い取ってくれるか次第ですね。
当初の予定ではBlock20はEL/M-2032のままAIM-120の搭載能力をという話だったと思う。これならイスラエルのエルタ社だからとも思うし、なんならダービーでもそれなりの形になる。
ただ韓国軍自体がFA-50に中距離AAMの搭載の必要性を認めていないみたいで、Block20あたりはKAIの願望というレベル。
KFXのAESAレーダーをFA-50にも流用というのはもはや妄想レベルなので考えなくても良いかと。
ですね。
飯のタネが尽きかけてるKAIが妄想をバラマキまくってるから、戦闘機、ヘリの韓国ニュースをマトモ読むのはバカだと思いますね。
(現在KAIに残ってる製造はKT-1/KT-100、FA-50が極少数、スリオン/マリオン・ヘリは・・・)
機体中央のハードポイントを潰すので増槽の関係であまり効果的な改修にはならないようだ
なあ攻撃より先に撃墜される模様。
そもそもそれは軽攻撃機だろ。
プランだけはいっぱいあるんだよなぁ。