インドのThe Economic Times紙は先月27日、ヒンドスタン航空機がエジプトにテジャスMK.1Aの現地生産を提案したと報じて注目を集めている。
参考:India offers to set up production facilities for light combat aircraft, helicopters in Egypt
HALは実機や運用実績のある多用途ヘリ「ALH」や軽攻撃ヘリ「LCH」なども技術移転や現地生産込みでエジプトに提案中
エジプト空軍は米欧露から複数の戦闘機を導入して運用中だが「技術移転や現地生産を重視した軽戦闘機(70機前後)の導入計画」が存在し、ヒンドスタン航空機(HAL)がテジャスMK.1Aの現地生産を提案したとThe Economic Times紙が報じている。
現在開発が進められているテジャスMK.2の技術(国産AESAレーダー、デジタルレーダー警告受信機、電子妨害ポッド、ネットワーク中心の戦闘に対応など)を先行して取り入れたMK.1Aの戦闘能力は第4.5世代相当だと評価されており、将来の戦闘機に欠かせない無人戦闘機(国産の無人戦闘機Warriorを開発中)とのチーミングにも対応予定で4,000万ドル台から調達できるため注目度が高い。
これを技術移転や現地生産込みでエジプトに提案しているという話だが、インド空軍が発注した83機(単座73機+複座10機)のMK.1Aは2023年の初飛行に向けて開発とプロトタイプ製造が進んでいる最中で、まだ実機が存在しないのが難点だ。
そのためMK.1Aの海外輸出が直ぐに具体的な話へ発展するとは思えないが、HALは実機や運用実績のある多用途ヘリ「ALH」や軽攻撃ヘリ「LCH」なども技術移転や現地生産込みでエジプトに提案しているので、エジプトさえ興味を示せばインド初となる国産航空機の海外輸出に成功するかもしれない。
関連記事:印ヒンドスタン航空機、テジャスMK.1Aの製造は順調でMK.2も2024年に空を飛ぶ
関連記事:インド、国産戦闘機「テジャスMK.1A」をマレーシア空軍の次期戦闘機に売り込み
※アイキャッチ画像の出典:Ministry of Defence/GODL-India テジャスMK.1
>MK.1Aは2023年の初飛行に向けて開発とプロトタイプ製造が進んでいる最中
スケジュール通りに進むとは思えない…。
5chの軍板やふたば軍板読んでると、ちょくちょくインド軍の国産兵器めちゃくちゃ馬鹿されてんのはなんでなんすか??
他国の技術取り入れてたとしても開発遅れたとしても、不具合あったとしても後発で自国生産にこだわるのってそんなおかしい事なのかな
地政学的に敵対したり中立を保ったり、補給の期待できないから第三国から輸入しつつ自国生産に注力するのってインドとしては至極真っ当に見えるんですが
対露で制裁に加わらないから=露側勢力で語られるのも全然わからない。
それは、この記事のネタになっているデジャス戦闘機やアージュン主力戦車に空母ヴィクラントと言ったインド国産兵器の歴史を見れば分かるんだけど、とにかく開発開始から時間ばかり掛かって中々実物が出来なかったからなんだよ。
例えば、デジャスは1985年に開発開始が公表されたのだけど、運用開始は2015年で完全な作戦能力を持った量産機が初飛行したのは2020年と言う体たらくで量産機は20機程しか出来ていない。
他のインド国産兵器も似た様に開発開始から30年位掛かってやっと形が出来たかどうかって物ばかりだから、他の軍板で散々馬鹿にされる訳。
後、インド軍の現用主力兵器は一部に仏製やイスラエル製(最近は米国製もある)等の物が有るのを除くと大抵ロシア製で、この事が「対露制裁に加わらないインドは露側勢力」だと語られる理由になっていると思われる。
そして、必要以上に時間をかけて完成した兵器が、デビューしたとき、すでに最先端ではない。
デジャスはどう見ても第4世代。アージュンもアップデートしたんだろうか。
インドはウクライナ侵攻降にロシアから石油輸入を大幅に増やしてるんです。
そしてそれを精製して輸出して儲けてる。
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それだけでなく石炭も”人民元決済”で買ってる。
リンク
ちなみに中国はロシアからの輸入を増やしたりするのには物凄く慎重なようです。
上で指摘されてるので委細は省きますが、兵器の開発に関してはモノには限度があるという話と
親露姿勢に関しては冷戦中の中ソ対立にあって西側諸国が(日本を含めて愚かにも)中国の肩を持ってたのに対しロシアはインド寄りだったという伏線があるのです
インドの親露姿勢と中ソ対立との関連について補足すると、まず1950年代後半の中ソ対立の頃から旧ソ連はインドに肩入れを始めています。
そして1956年のチベット動乱の影響で1959年にダライ・ラマ14世率いるチベット亡命政府がインドへ亡命すると印中は国境を巡って対立を始め、1962年には両国は国境紛争を起こしており、現在も対立が続いています。
更に、中国は印パ戦争でパキスタンを支援している為、その結果としてインドは旧ソ連時代から安全保障上の友好国としてロシアを頼っています。
因みに、日米を始めとする西側諸国が旧ソ連に対する対抗策として中国に接近したのはベトナム戦争後半の1970年代に入ってからの話ですので、印露の関係はそれよりも長いのです。
>インドとしては至極真っ当
インド再独立以来の全方位外交・非同盟主義政策は国際的に周知ですからね。
中・パとは領土問題を抱え対立関係にあり、米はマウントを取ろうとするので敬遠されてますが、ロシアはインド主導のビジネスライクな付き合いができる相手国の一つてことでしょう。
インドの権益を最優先した平常的バランス外交かと思います。
インドは四半期とか前年同月比とかそういった忙しないスパンで動いていないんだと思いますよ。ゆったり構えて少しずつでも進んでいる事が大事、というような。国土面積や人口がわりと似ていて同じユーラシアの中国とはけっこう雰囲気が違う感じですが。まぁ個人的な単なる印象論ですけど。で、自国の工業技術の発展や軍備更新に関してもじっくり国産化を進める事で基礎力をつけていく、周囲(にほんのみりおたさんたち)から馬鹿にされても本人たちは堂々としている事でしょう。でもそれでいいんじゃないですかね?MBTも海軍艦艇も国産化方針で駆逐艦・フリゲート・コルベットはけっこう順調そうですし。
それと、ユーラシア大陸の3巨頭はそれぞれ大国意識というものもあるでしょう、おしなべて西側に良い印象を持っていないのは共通項なんじゃないですかね。そもそも1947年に英国から独立して、さぁ国防をどうすべきか、となった時の選択肢は当時のソ連になるのも地理的に何もおかしくない。で、今現在インドがロシアへの制裁に参加せず、ロシア原油の買い支えをしていようと、そんなことはインドの自由。ロシア制裁に参加せずば人にあらず、のような道徳心とか倫理観をミリタリーや国際問題に絡める思考がむしろ理解できない。
単純に、馬鹿にしたいから馬鹿にする、そんな程度の連中だと思いますよ、深い意味も無く、わりと生理的にとかなんとなくとか。
>自国の工業技術の発展や軍備更新に関してもじっくり国産化を進める事で基礎力をつけていく、周囲(にほんのみりおたさんたち)から馬鹿にされても本人たちは堂々としている事でしょう。
中韓に比べればだいぶ好意的だとは思いますがね
少なくとも政治的な意図はあんまりなく単に軍事的観点から見られてるかと
> インドは四半期とか前年同月比とかそういった忙しないスパンで動いていないんだと思いますよ。ゆったり構えて少しずつでも進んでいる事が大事、というような。
それを「インド時空」と評するのがそれほどおかしな事とは思えないけどな。
実際日進月歩の戦闘機の開発、しかも後追いの第4世代機で核心要素の国産化を諦めつつ性能も引き下げながらで30年以上、は流石に時間を掛け過ぎで、無意味だとは言わないけど「インド時空呼ばわり」は妥当だと思うよ。
もちろん日本への「ガラパゴス」の評価も妥当だし、独仏の共同開発を「混ぜるな危険」扱いするのも妥当。
そしてそれらが「無意味ではない」というのも同じ…、ごめん独仏共同は微妙かもしれん…。
どうも話がかみ合ってねぇな…
あのさ、インドは他国から全面侵攻されないんだよ。せいぜい山奥の国境での小競り合いがせいぜいなんだよ。米国・ロシア・中国、どこがインドに侵攻する?それ以外の国でもいい、どこがインドに侵攻する?要するに安全だから呑気で構わんのだろうよ。焦る必要がないんだろうよ。自国開発生産の兵器と他国のそれとの性能ギャップだって当座どうでもいいんだろうよ。金が多少余計にかかろうが許容範囲なんだろうよ。何をするでも余裕でゆとりがあるんだろうよ。そりゃむろん今日明日にでも超大国が全面侵攻してきて国が消滅するような明白な危機が迫っている国でそんな事やってりゃ国防軍としてどうかしている、っつー話でゲラゲラ笑われても致し方ないとは思うがね?
自分らの常識と違うからと嘲笑するもんじゃない。ミリタリー界隈というか軍クラというか、その辺ではアレか、暗黙の了解か何かで、開発がトロくて挙句にさもない性能の場合は嘲笑されても当然、てか?嘲笑対象とするってか?国産兵器開発の途中で派手に失敗した国も嘲笑対象か?自国で兵器を作りもせず輸入に頼っている国も嘲笑対象か?国防装備がチンケな国も嘲笑対象か?
自分自身をたまには客観視してみてもいいんじゃないすか
幽体離脱よろしく自分自身を上からじっくり冷静に観察してみちゃどうですか
日本も台湾あたりと兵器の共同開発してほしいなぁ
その前にハードルが高いんだよな。
直接国境とか接してない分極東地域だけで考えるならまだ韓国の方がやりやすいんだが(いろいろとやらかしているので可能性はなさそう)
あとやるとしたら練習機とかで一定の数は出るけどそこそこしかないものあたりでないかね。
それも近年台湾が配備しているから可能性はないだろうけど
個人的に経国やその派生は好きなので、練習機としてそれらが日本に導入されても歓迎なのだけど、
利権絡みで台湾から他国への輸出がNGでしたっけ?
「雄鷹を日本が導入」ではNGどうこう以前にコメ主の話と全くかみあわないかと。
元コメは「日本も他国と兵器の共同開発してほしい」と言う話で、「他国の一例」が台湾なだけで、それに対する「(地政学等による要求仕様差の少ない数量的にも適当な)練習機(の共同開発)ならワンチャンあるけど、既に雄鷹があるから…」というレスなんですよ。
「台湾と何か防衛装備で協力したいなぁ」という話ではないんです。
新規の共同開発が諸々あって芽が無いとの話しを受けて、
既存機の導入すらNGで縁が無いね、位のノリで記しました。
最初の一文は、好きな機体なので日本で見たかったな、との願望が漏れての導入文でした。
木とは無関係に経国見たいって話なら地味に同意します。
できるもんなら経国とF-15の1飛行隊くらい交換駐留して欲しいくらい。
あらゆる政治的事情を無視できるなら、
日本と台湾は武器の共同開発、共同調達をした方が良いにきまっているのだけれどね。
日本の離島防衛戦術と台湾の防衛戦略はイコールなものも多いから、必要となる兵器も戦術も必然似通ってくる
身も蓋もない現実ですが、日本政府が他国政府と二国間防衛装備品・技術移転協定を締約しないと、当該国へは防衛装備該当品の輸出も共同開発もできません。同協定は両国政府間の摺り合せ協議を経て合意に至らないと締約できない種類のものです。
日本政府は日中国交正常化以来台湾を独立国と認定していませんので、そもそも表立って政府間交渉を行うこと自体ができません。
年内を予定される三原則改定に関しては、侵攻を受けた国家・地域に対し幅広い防衛装備品提供を可能にすると報道されてますが、残念ながら事前の防衛協力を許容するものでは無さそうです。
アメリカ製エンジンを搭載する限り、エジプトでの機体製造もアメリカとの関係上M1戦車の二の舞を踏みたくないと考えるのではと想像
そこはインドの事だから過度なアメリカ依存にならない様に対策は考慮してんじゃないかなぁ。
本来は国産のカヴェリ積む気だった訳だしアメリカが渋ったらEJ200やM88に載せ替える用意くらいはしてそう。
特にM88-9辺りはエジプトが買うっていえばフランスは嬉々として売ってくれそうだし。
エンジンの載せ替えに、また幾星霜。
技術移転と一言で言ってもどのようなバリエーションがあるのでしょうね?
移転側が完全にコピー品を作れるようになるのか、それとも部分的な技術に留まるのか。
ちょっと調べて見ますか
軽攻撃機レベルの機体を自国生産するという提案だけど、エジプトとしては旨みがある話なのかね…?
コレクター志向を満足させる、とか?
エジプトは普通ではあり得ないほど航空機の多様化されてますからね。
テジャスは美しいですし、マジでコレクターとして買っちゃうかも。
ほんとにエジプトは航空ショーが目玉産業になっちゃうかもね。
ロシアから導入していたMiG-29の後釜狙いかな?自国生産なら米国の妨害もないだろうし
F-16を200機以上保有するエジプト、ラファールやSu-35を同時並行で導入する理由
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米国は大規模契約に含まれていた視界外空対空ミサイル「ミーティア」や空中発射型巡航ミサイル「ストーム・シャドウ」に
使用されていた米国製部品の供給を妨害、そのため幾つかの兵器システムを引き渡すことが出来なくなりエジプト空軍は
空対空戦闘の交戦ギャップ解消や対地攻撃用のスタンドオフミサイル取得に失敗、
これを受けてエジプトはロシアからMiG-29M/M2を50機導入することになる。