オーストラリアのモリソン首相は8日、豪州東海岸に豪米英の原子力潜水艦に対応した基地建設に100億豪ドル/約8,900億円以上を投資すると発表した。
参考:Australia commits $10B to nuke sub base; US, UK boats welcome
インド洋に面しているバース基地も原潜運用に対応できるよう改修・拡張されるのかは今のところ情報がない
オーストラリアのモリソン首相は豪州東海岸に原子力潜水艦に対応した基地を建設すると発表、この新しい基地はオーストラリア海軍、米海軍、英海軍の原潜に対応できる専門的なメンテナンス施設や乗組員のサポート施設が併設され「戦略的な補給拠点」として機能し、オーストラリアは基地建設に100億豪ドル/約8,900億円以上を投資する予定で初期工事は「2023年末」までに完了するらしい。
つまりオーストラリア海軍は調達を予定している原潜運用を西オーストラリア州バース(豪州西海岸)にある既存の基地ではなく東海岸のブリスベン、ニューカッスル、ポートケンブラの何れかに建設される新しい拠点で運用、南シナ海で活動するAUKUS構成国の原潜もバックアップして「対中国を想定した戦略的な拠点」として機能するという意味だ。
なぜバースの拠点を拡張するのではなく一から新たな拠点を建設することになったのかは不明で、インド洋に面しているバース基地も原潜運用に対応できるよう改修・拡張されるのかは今のところ情報がない。
にしても、原潜運用を支える基地建設に100億豪ドル/約8,900億円以上も費用がかかるとは、、、
関連記事:オーストラリアの原潜導入手続きがスタート、米英豪が原子炉技術の情報交換協定に署名
※アイキャッチ画像の出典:Australian Ministry of Defense
お知らせ:記事化に追いつかない話題のTwitter(@grandfleet_info)発信を再開しました。 |
久しぶりのオーストラリアの原潜ネタだな。パース基地だと場所が割れてるから完全な秘密基地として作る気なんじゃない。
これだけのコストと規模の基地って、場所秘匿できるもんなの?
一般的な係留所みたいな基地ではなくて、水中回廊&地下化して入出港をわかりにくくするためだと思ったんだけど。
これだけ高額な新基地となると、偵察衛星から確認されないようトンネル型潜水艦基地を建造するのでしょうか
基地内に残っている潜水艦数が相手に知られなければ、相手は常に近海に潜むオーストラリア潜水艦を見逃している可能性を考慮する必要が出てくるため、与えられる圧力が大幅に変わってきますし
紺碧の艦隊みたいな秘密基地なら、とんでもない大金がかかるのも頷ける。
地下の秘密基地はロマンだなw
すでに中国ロシアが建造してるから、目新しくはないが
原潜といういわば高級車には、それなりの車庫が必要という話か
この金額ってオーストラリア国内の企業でやる前提なのかと
オーストラリアの工業力でも重工業は貧弱極まりないですので、
そちらの育成構築からと考えたら、これで足りるのかなって
アタック級潜水艦計画も、国内建造しようとしたんで、
国内の基礎工業力+重工業+軍用船舶工業を1から構築しようとして費用・期間が桁違いになった気配ありますし
それに近いのかなって
初期工事の費用だけだけど、案外安く収まるのね。(F-35換算120機くらい?)
海底掘削も入るだろうからもっと高くなると想像していたわ
オハイオ級も入れるくらいでっかいのでも造るんですかね?
バース基地については中国人が情報を収集しつくしているから、新規の基地にしたいんだろうな。
といってもなんだかんだで実際の工事担当者のどこかに他国の人が紛れていそう。
アジア系の急増してる移民国家なんだから
最近の反中国政策も、中華系移民の増大による白人層の不安という側面もあるといえば事実
かつては日本人も排斥の対象だったのを忘れずに
毎度の国内産業・雇用対策で高めになってるのかもしらん
技術移転や育成をいくらせっせとやっても豪で建造する原潜には不安が付きまとうので、こういう形でもカネを落とせば造船界隈が静かになってくれないかと期待したり
無理に国内製造率高めたりせず、ちゃんと使える艦が遅延なく配備されるのを願っとります